結婚式の余興で手紙を読むなら?笑いと感動を両立する書き方と例文

手紙を持っておじぎする男性と、花束を受け取って喜ぶ女性

結婚式の余興で手紙を読むなら、「笑い→思い出→お祝い」の順に書くと、笑いと感動の両方が届きます。最初に本人のくせや口ぐせで会場を笑わせ、同じくせが良さに変わる思い出を話し、最後にまじめにお祝いを伝える流れです。

手紙は紙を見ながら読めるので、暗記が苦手な人や、準備の時間が少ない人にも向いています。この記事では、手紙の構成と笑いの入れ方、1人で読む例文と3人で読む例文、本番で読むときのコツを紹介します。

目次目次を閉じる目次を開く
  1. 余興の手紙は「笑い→思い出→お祝い」で書く
  2. 手紙に笑いを入れる5つの型
  3. 例文1:新郎の友人が1人で読む手紙(約3分)
  4. 例文2:新婦の友人3人で読む手紙(約3分)
  5. 本番で読むときのコツ
  6. 手紙の文面がまとまらないときは
  7. よくある質問
  8. まとめ

余興の手紙は「笑い→思い出→お祝い」で書く

余興の手紙は、友人代表スピーチより少しくだけて、笑いを多めに入れてかまいません。ただし、笑いだけで終わると「面白かった」で終わってしまいます。3分で読むなら、次の配分を目安にしましょう。笑いを待つ時間を見込んで、1分250字ほどで数えています。

パート時間の目安文字数の目安書くこと
手紙を開く前15秒60字自分の名前と、手紙を読むことを伝える
笑い50秒200字本人のくせや口ぐせを、笑える形で紹介する
思い出1分250字本人に助けられた場面など、良さが分かる出来事
お祝い50秒200字パートナーへの一言と、これからへの言葉
時間
3分
人数
1〜3人
準備物
便せん(または大きな紙で作った巻物)、封筒
難しさ
★

いちばんのコツは、笑いのパートで紹介したくせを、思い出のパートで良さに変えることです。たとえば「何でも『なんとかなる』と言う」くせを笑ったあとに、その一言に救われた思い出を話します。笑った話が最後に意味を持つので、会場の笑いがそのまま感動に変わります。

笑いのあとに感動で締める構成は、手紙以外の余興にも使えます。ほかの組み立て方は「結婚式で泣ける・感動する余興のアイデア」で紹介しています。

手紙に笑いを入れる5つの型

手紙の笑いは、大きなボケより「くすっと笑える一文」を重ねるほうが、読み手も会場も楽です。次の5つの型から、本人に合うものを2〜3個選んでください。

型やり方例の一文
書き出しの肩すかしかしこまった書き出しを、すぐにやめる「謹んでお祝い申し上げます。……ここまでで、知っている丁寧な言葉は全部使いました」
口ぐせ・くせ本人がよく言う言葉や、いつもの行動を紹介する「〇〇は何を食べても『人生でいちばんおいしい』と言います。人生でいちばんが、もう100回はありました」
自虐本人ではなく、自分を下げて笑わせる「〇〇に借りた傘は、この10年で7本。そのうち5本は、まだぼくの家にあります。この場を借りておわびします」
数字で言う数えた数字で、本人の様子を伝える「昨日の電話で、〇〇が新婦の名前を出した回数は23回でした」
追伸で落とす締めのあとに、軽い一言を足す「追伸 新居に遊びに行くときは、手みやげを持っていきます。たぶん」

自虐とは、自分のことを少し下げて笑いにすることです。本人をからかうより、会場が安心して笑えます。

なお、お祝いの手紙では、追伸は「重ねる」ことを連想させるとして避ける考え方もあります。親族や年配の方が多い式では、「追伸」と読まずに「それから、もうひと言だけ」と言いかえると安心です。

手紙に書かない笑い

  • 昔の恋人や、本人が隠したい失敗の話
  • 見た目、年齢、体型をからかう話
  • 「まさか結婚できるとは」のように、本人を下げる言い方
  • お酒の失敗談や、下品な話

お祝いの席で避けたい言葉も、手紙を書き終えたら確かめておきましょう。言い換えの一覧は「結婚式スピーチのマナーと忌み言葉」にあります。

例文1:新郎の友人が1人で読む手紙(約3分)

新郎の大学の友人が、1人で読む例文です。笑いのパートで紹介した口ぐせ「なんとかなる」が、思い出とお祝いのパートで意味を変えていきます。〇〇は名前に、思い出は自分のものに書きかえてください。

例文新郎の大学の友人から(約3分)

(会場に向かって)
〇〇くん、〇〇さん、ご結婚おめでとうございます。
新郎の大学の友人の△△です。今日は〇〇に手紙を書いてきたので、読ませてください。

(便せんを開いて)
拝啓 〇〇様。
……と書いたところで背中がかゆくなったので、いつもどおり書きます。
〇〇、結婚おめでとう。
〇〇の口ぐせは「なんとかなる」です。
レポートの提出前日も、サークルの合宿で道に迷ったときも、〇〇は「なんとかなる」と言いました。
そして、だいたいなんとかなりませんでした。

でも、ぼくが就職活動でうまくいかず、落ちこんでいた時期のことです。
〇〇は夜遅くにぼくの部屋に来て、面接の練習に朝まで付き合ってくれました。
朝になって〇〇が言ったのは、やっぱり「なんとかなる」でした。
あの日の「なんとかなる」だけは、本当になんとかなりました。
今のぼくがあるのは、あの夜のおかげです。

そんな〇〇が、〇〇さんと出会ってから、口ぐせが少し変わりました。
「なんとかなる」が、「なんとかする」になったんです。
大切な人ができると、人はこんなに頼もしくなるんだと、隣で見ていて思いました。
〇〇さん、〇〇はこれから何があっても、あなたのために「なんとかする」人です。
2人で力を合わせて、笑顔の多い家庭をつくってください。
結婚おめでとう。

追伸
新婚旅行のおみやげは、気をつかわなくて大丈夫です。
でも、もし買うなら、甘いものがいいです。
△△より

(便せんをたたんで、会場に向かって)
〇〇くん、〇〇さん、本当におめでとうございます。

口ぐせは「良い意味にも取れる言葉」を選ぶ

笑いと感動の両方に使えるのは、のんきにも前向きにも聞こえる口ぐせです。「なんとかなる」「まあいっか」「とりあえず食べよう」などが、その例です。本人の口ぐせを3つほど書き出し、思い出と結びつくものを選びましょう。

例文2:新婦の友人3人で読む手紙(約3分)

1通の手紙を、3人で分けて読む例文です。1人目が笑い、2人目が思い出、3人目がお祝いのパートを受け持ちます。3人とも出番があり、1人あたりの読む量が少ないので、人前が苦手な人がいても安心です。

台本新婦の中学時代の友人3人から(約3分)

(3人で横に並ぶ。マイクは読む人に順に渡す)

1人目〇〇さん、〇〇さん、ご結婚おめでとうございます。新婦の中学時代からの友人です。

2人目今日は3人で、〇〇に手紙を書いてきました。

3人目1通の手紙を、3人で分けて読ませてください。

1人目〇〇へ。結婚おめでとう。

1人目〇〇は、私たちの中でいちばんの笑い上戸です。

1人目入学式では、マイクの「キーン」という音で笑いが止まらなくなりました。

1人目修学旅行のバスでは、私の寝言で30分笑い続けていました。何と言ったのかは、今日も教えてくれません。

2人目でも、その笑い声に、私たちは何度も助けられました。

2人目高校受験の発表の日、私だけが不合格で、何も話せなくなっていたときのことです。

2人目〇〇は何も聞かずに、私の家の前で、ずっとくだらない話をしてくれました。

2人目気づいたら、私も笑っていました。あの日の夕方のことを、私は一生忘れません。

(3人目が新郎のほうを向く)

3人目〇〇さん。〇〇の笑い声が聞こえる家は、きっと毎日がにぎやかです。

3人目もし〇〇が笑いすぎて話が進まなくなったら、少しだけ待ってあげてください。

3人目ひとしきり笑ったあとの〇〇は、いつもいちばん大事なことを言ってくれる人です。

3人目これからは2人の笑い声で、温かい家庭をつくってください。

3人〇〇、結婚おめでとう。

(3人で一礼する)

3人で読むときは、最後の一言だけ声をそろえると、まとまりが出ます。声をそろえる言葉は短いほどそろいやすいので、「結婚おめでとう」くらいの長さにしましょう。

本番で読むときのコツ

手紙の余興は、読み方ひとつで笑いも感動も届き方が変わります。次の4つを練習のときから意識しておきましょう。

笑いのところは、読み終えて顔を上げる

笑いの一文を読んだら、便せんから顔を上げて、会場の反応を待ちます。笑い声が小さくなってから次の文を読むと、笑いが次の笑いを呼びます。笑いが起きなくても、そのまま落ち着いて次へ進めば大丈夫です。

思い出のパートから、読む速さを落とす

笑いのパートは少し明るく、思い出のパートに入ったら、ひと呼吸おいてゆっくり読みます。速さと声の明るさを変えるだけで、会場は「ここからはまじめな話だ」と気づいてくれます。

3人で読むなら、マイクの渡し方を決めておく

マイクが1本しかない場合は、次に読む人がマイクを受け取る場所を決めておきます。スタンドに立てられるなら、読む人が1歩前に出て読む形にすると、受け渡しの間が空きません。

読み終えた手紙は、本人に渡す

読み終えた手紙は、封筒に入れて本人に渡すと、記念に残ります。高砂まで行って渡してよいかは、前もって司会の人に確かめておきましょう。便せんの選び方や渡し方は「手紙形式の友人代表スピーチの書き方」でくわしく説明しています。

前日までに確かめること

  • 声に出して読み、3分に収まっているか
  • 笑いの一文のあとに、顔を上げる印を書き込んだか
  • 3人で読む場合、読む順番とマイクの渡し方
  • 読み終えた手紙を、その場で渡してよいか(司会の人に)

手紙の文面がまとまらないときは

書きたい思い出はたくさんあるのに、笑いの入れ方が分からない、まとまらない、ということもあります。そんなときは、文面を整えるところだけを人に頼む方法もあります。

よくある質問

読んでいる途中で泣いてしまいそうです。

泣いてしまっても大丈夫です。言葉に詰まったら、便せんから目を離して、ゆっくり息を吐いてから続けましょう。笑いのパートを先に読むので、出だしで気持ちがほぐれ、泣きそうな人でも最後まで読みやすい構成です。

友人代表スピーチの人と、話がかぶりそうです。

同じ思い出を話すと、2回目は会場の反応が小さくなります。スピーチをする人と、使う思い出を前もって伝え合っておきましょう。スピーチがまじめな内容なら、手紙は笑い多めにする、と役割を分けるのもおすすめです。

新郎新婦の2人に宛てて書いてもいいですか?

大丈夫です。2人とも親しいなら「〇〇くん、〇〇さんへ」と書き出し、笑いのパートは自分と親しいほうの話にすると書きやすくなります。お祝いのパートで2人に向けた言葉をまとめれば、2人に宛てた手紙になります。

まとめ

  • 余興の手紙は「笑い→思い出→お祝い」の順に、3分なら700字ほどで書く
  • 笑いのパートで紹介したくせを、思い出のパートで良さに変える
  • 笑いは、肩すかし・口ぐせ・自虐・数字・追伸の5つの型から選ぶ
  • 笑いの一文のあとは顔を上げて待ち、思い出からはゆっくり読む
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