結婚式のスピーチ代筆の料金の目安と選び方|添削とのちがい・頼み方

ペンを持ち、ノートに原稿を書きこんでいる手元

結婚式のスピーチ代筆をココナラなどで個人に頼むなら、基本料金が2,000〜5,000円ほどの出品をよく見かけます。原稿を一から書いてもらう「代筆」のほかに、自分の下書きを直してもらう「添削」もあります。どちらを選ぶかで、準備と料金が変わります。

この記事では、代筆・添削・話し方の指導のちがい、値段が変わる理由、頼む前に用意するメモの例を紹介します。届いた原稿を自分の言葉で話せるようにするコツもまとめたので、頼むかどうか迷っている段階から読んでみてください。

目次目次を閉じる目次を開く
  1. 代筆・添削・話し方の指導のちがい
  2. 料金の目安と、値段が変わる4つのこと
  3. だれのスピーチかで、頼み方が変わる
  4. 頼む前に用意するメモ
  5. 出品を選ぶときに見るところ
  6. 届いた原稿を「自分の言葉」で話すコツ
  7. 頼むのが向いている人・自分で書くのが向いている人
  8. よくある質問
  9. まとめ

代筆・添削・話し方の指導のちがい

スピーチの原稿づくりで頼めることは、大きく3つに分かれます。してもらえることと、自分で用意するものがちがうので、先に整理しておきましょう。

頼み方してもらえること自分で用意するもの向いている人
代筆メモをもとに、原稿を一から書いてもらう関係・エピソード・呼び方・長さのメモ何をどう話すか決まらない人
添削下書きの言い回し・長さ・順番を直してもらう自分で書いた下書き書けたけれど自信がない人
話し方の指導読み方や間の取り方を見てもらう原稿と、練習する時間人前で話すのが不安な人

代筆と添削の両方を受けている出品もあります。迷ったら、まず下書きを書いてみて、書けたら添削、書けなければ代筆と決めると選びやすくなります。

話し方の指導は、ビデオチャット(画面越しの通話)などで、読む練習を見てもらう頼み方です。料金の決まり方は出品によってちがい、時間で決まるものもあります。代筆の出品でも、読み方の相談に乗ってもらえることがあるので、サービス内容を読んで確かめましょう。

料金の目安と、値段が変わる4つのこと

検索結果でよく見る基本料金は、2,000〜5,000円ほどです。安いものは1,500円ほどからあり、聞き取りをしながら改まった謝辞を作るものなど、1万〜2万円ほどの出品もあります。料金は出品者が決めるので、この幅も変わることがあります。

同じ代筆でも、次の4つで値段が変わります。

変わるところ高くなりやすい頼み方おさえるコツ
文字数(長さ)5分をこえる長い原稿先に時間を決める。3分なら900字前後
聞き取りの有無ビデオチャットなどで、思い出を聞き出してもらう思い出を自分でメモにして渡す
急ぎ本番まで1週間を切ってから頼む本番の1か月前に頼む
修正回数無料修正の回数をこえて、何度も直してもらう直してほしい点をまとめて伝える

文字数は、1分あたり300字前後で話す場合の目安です。急ぎの納品を有料オプションにしている出品もあるので、本番が近いときはオプションの金額も見ておきましょう。長い原稿や2人分の原稿を頼みたいときは、購入の前に「無料で見積り相談」で金額を聞くと安心です。

支払う金額の例

実際に払うのは、基本料金と有料オプションに、サービス手数料を足した金額です。手数料は支払いごとに代金の5.5%で、キャリア決済なら100円、コンビニ決済なら150円の決済手数料もかかります。

たとえば、基本料金3,000円の代筆に、1,000円の急ぎのオプションをつけて、クレジットカードで払うとします。代金4,000円に手数料220円ほどが足されて、合計は4,220円ほどです。価格に「税抜」と書かれた出品では、消費税も足されます。

だれのスピーチかで、頼み方が変わる

代筆は、友人代表のスピーチだけでなく、主賓の挨拶や謝辞でも頼めます。話す人の立場によって、長さと、原稿で大事になることが変わります。

スピーチ長さの目安原稿で大事になること頼むときに必ず伝えること
友人代表3分前後(900字前後)その人らしいエピソードと、少しの笑い関係、思い出、ふだんの呼び方
主賓の挨拶(上司・恩師)3〜5分改まった言葉づかいと、仕事ぶりの紹介役職、仕事の場面、両家の名字
乾杯の発声1分前後(250〜400字)短さと、乾杯へのつなぎ方直前に話す人、会の雰囲気
両家代表謝辞(新郎の父)2〜3分ゲストへのお礼と、新郎謝辞と重ならないこと新郎謝辞が続くか、両家の名字
新郎謝辞2〜3分(父のあとなら1〜2分)両親への感謝と、2人の決意父の謝辞があるか、2人の約束

友人代表のスピーチは、聞く人が「その人らしさ」を感じられるかが大事です。エピソードは自分で選び、言い回しだけを整えてもらう添削が合うこともよくあります。

主賓の挨拶や謝辞は、話す順番や言葉づかいに、ある程度の型があります。改まった言葉に慣れていない人ほど、代筆を頼むと安心です。両家の名字や新郎新婦の呼び方は、まちがえると目立つので、ふりがなをつけて伝えましょう。

頼む前に用意するメモ

代筆の仕上がりは、渡すメモで決まります。文章にする必要はなく、次の項目を箇条書きで埋めれば十分です。

項目書き方のコツ
関係と立場「新郎の上司(主賓)」のように、本人との関係と話す順番を書く
長さ「3分」のように時間で書く。分からなければ司会者に聞く
名前と読み方新郎新婦と両家の名字に、ふりがなをつける。会社名や学校名も
呼び方ふだんの呼び方と、スピーチでの呼び方を分けて書く
エピソード1つにつき「いつ・何があった・本人の一言」の3行。2〜3個
入れたくないこと昔の恋愛、失敗談、社内の数字や取引先の名前など
自分の話し方「早口になりがち」「かたい言葉は言いにくい」など

表のいちばん下の自分の話し方は、忘れられやすいけれど役に立つ項目です。ふだんの話し方を伝えておくと、声に出したときに自分の言葉に聞こえる原稿にしてもらいやすくなります。

例文代筆を頼む前のメモ(新郎の上司として)

【関係と立場】新郎の直属の上司(課長)。主賓として、乾杯の前に話す
【長さ】4分以内(1,200字前後)
【名前と読み方】新郎:〇〇 〇〇(ふりがな)、新婦:〇〇 〇〇さん(ふりがな)。新婦とは面識がない
【呼び方】職場では「〇〇くん」。挨拶でも「〇〇くん」と呼びたい
【会社名と部署】〇〇株式会社 〇〇部(ふりがな)

【エピソード1】
いつ:入社2年目、展示会の前日
何があった:パンフレットが足りないと分かり、本人が近くの印刷所を探して、その日のうちに刷ってもらった
本人の一言:「間に合ってよかったです」とだけ言った

【エピソード2】
いつ:ふだんから
何があった:後輩に質問されると、自分の作業の手を休めて、ホワイトボードに図をかいて説明する
本人の一言:「図にすると、自分も分かりやすいので」

【人柄をひと言で】段取りがよく、まわりをよく見ている人
【入れたくないこと】会社の売り上げの数字、取引先の名前、本人の昔の恋愛の話
【自分の話し方】ふだんは早口。漢字の多いかたい言葉は、読むとつかえやすい

忌み言葉・重ね言葉の確認も頼んでおく

結婚式のスピーチでは、別れや再婚を連想させる「忌み言葉」を避ける習わしがあります。「たびたび」「いろいろ」のように同じ音を重ねる「重ね言葉」も同じです。代筆や添削を頼むときは、この確認もお願いしておきましょう。

自分で言い回しを変えたところに、うっかり入ることもあります。「最後に」を「結びに」、「いろいろ」を「たくさんの」に変えるのが、よくある直し方です。言いかえの一覧は「結婚式スピーチのマナーと忌み言葉」にまとめています。

例文依頼文に足す一文

結婚式で読む原稿ですので、忌み言葉と重ね言葉が入っていないかも、あわせて確かめていただけますか。こちらで言い回しを変えたところは、正式な納品の前にお送りしますので、そこも見ていただけると助かります。

頼む時期は本番の1か月前

頼む時期の目安は、本番の1か月前です。本番の2週間前までに原稿を受け取れれば、声に出して練習する時間が取れます。

お届け日数の実績は、出品によって1〜3週間ほどと幅があります。「最短1日」のように早さをうたう出品もありますが、急ぐほど練習の時間はへります。本番の日と受け取りたい日は、最初に伝えておきましょう。

出品を選ぶときに見るところ

スピーチ原稿の出品は数が多く、料金だけでは選べません。次の点を見くらべると、自分に合う出品にしぼりやすくなります。

スピーチ代筆の出品で見るところ

  • 代筆か添削か、両方か(サービス内容に書いてある)
  • 基本料金で書いてもらえる文字数や時間の上限
  • 無料修正回数(言い回しを直したくなるので、2回以上か無制限が安心)
  • お届け日数の実績が、本番の2週間前に間に合うか
  • 評価・感想に、同じ立場のスピーチ(友人代表、謝辞など)で使った人の感想があるか
  • 忌み言葉の確認や、読み方の相談に乗ってもらえるか

出品者のプロフィールに、司会やアナウンスなど、話す仕事の経験が書かれていることもあります。声に出して読みやすい原稿を重く見るなら、そこも手がかりになります。

届いた原稿を「自分の言葉」で話すコツ

代筆の原稿は、そのまま読むと、借りてきた言葉のように聞こえることがあります。届いたら、次の順番で自分の口になじませましょう。

声に出して読み、つかえたところに印をつける

届いた日のうちに、一度通して声に出して読みます。つかえたところ、ふだん言わない言葉、息が続かない長い文に、鉛筆で印をつけます。黙って読むだけでは、言いにくさは分かりません。

自分が言わない言葉を言いかえる

印をつけたところは、意味を変えずに、自分がふだん使う言葉に直します。むずかしい四字熟語や、かたい言い回しが、直すところの代表です。

例文届いた原稿の一部(新婦の友人として・直す前)

新婦の〇〇さんは、温厚篤実にして聡明、その人柄は衆目の一致するところでございます。学生時代より周囲の信頼も厚く、私自身、〇〇さんの言葉に支えられてまいりました。

例文自分の言葉に直した後

〇〇さんは、怒った顔が思い浮かばないくらい、おだやかな人です。大学のころから、みんな迷ったときは、まず〇〇さんに相談していました。私も、〇〇さんのひと言に支えてもらった一人です。

四字熟語を、その人らしさが分かる場面に置きかえています。中身は同じでも、ふだんの言葉のほうが、話す人の気持ちとして聞こえます。言いかえたあとは、長さがのびていないか、時間を測り直しましょう。

直した原稿は、正式な納品の前に見てもらう

自分で言いかえたところは、忌み言葉が入っていないか、話の筋が変わっていないかを、出品者に見てもらうと安心です。途中で下書きを見せてもらえるよう、最初に頼んでおきましょう。

ココナラでは、正式な納品から72時間たつと、自動で「承諾」になります。差し戻し(直してほしいと返すこと)ができるのも1回だけなので、直してほしい点はまとめて伝えます。

本番の2週間前からは、毎日声に出す

原稿が決まったら、本番の2週間前から、1日1回は声に出して通します。丸暗記するより、話の流れを覚えるほうが、本番で言葉につまりにくくなります。覚え方は「スピーチの覚え方」で、練習の順番とあわせて紹介しています。

頼むのが向いている人・自分で書くのが向いている人

代筆はお金がかかるぶん、書く時間と迷いをへらせます。自分で書く方法や、文章が得意な知り合いに見てもらう方法とくらべてみましょう。

くらべること自分で書く知り合いに見てもらう代筆・添削を頼む
お金かからないお礼くらい基本料金2,000〜5,000円ほど+手数料
かかる時間書く時間が要る相手の都合しだいメモづくりと確認の時間
言葉づかい自分の口調のまま相手の好みが入りやすい場に合った言葉に整う
気をつけること長さと忌み言葉を自分で確かめる新郎新婦の知り合いだと、中身が伝わってしまうことも届いた原稿を自分の言葉に直す

頼むのが向いているのは、次のような人です。

  • 文章を書くのが苦手で、何から書けばいいか分からない
  • 仕事が立てこんでいて、原稿に時間をかけられない
  • 主賓の挨拶や謝辞など、改まった言葉づかいに自信がない
  • 思い出が多すぎて、どれを話すか決められない

反対に、話したいエピソードが決まっている人や、1〜2分の短いスピーチの人は、自分で書いても十分に間に合います。友人どうしのくだけた会なら、言葉が少しぎこちなくても、自分で書いた原稿のほうが気持ちが伝わりやすいこともあります。話すエピソードの選び方は「友人代表スピーチのエピソードの選び方」で、例文を自分用に直すコツは「友人代表スピーチの例文」で紹介しています。

よくある質問

代筆を頼んだことは、話したほうがいいですか?

言う必要はありません。大事なのは、自分の思い出と気持ちが入っていることです。エピソードを自分で選び、言い回しを自分の言葉に直して話せば、聞く人には自分のスピーチとして届きます。

新郎新婦の名前や思い出を、出品者に送っても大丈夫ですか?

やり取りは、出品者と自分だけが見られるトークルームで行います。送るのは、原稿に使う呼び方と読み方、エピソードだけで十分です。住所や電話番号など、原稿に使わないことは送らないようにしましょう。

本番まで2週間を切っていますが、間に合いますか?

お届け日数の実績が短い出品なら、間に合うこともあります。購入の前に「出品者に質問」で、受け取りたい日に間に合うかを確かめてください。届いたらすぐに声に出して読み、練習の時間を少しでも多く取りましょう。

まとめ

  • スピーチ代筆の基本料金は、2,000〜5,000円ほどの出品をよく見かける
  • 下書きが書けるなら添削、書けないなら代筆と考えると選びやすい
  • 関係・エピソード・呼び方・長さに、自分の話し方を足したメモを渡す
  • 忌み言葉・重ね言葉の確認も、最初に頼んでおく
  • 届いた原稿は声に出して読み、自分の言葉に直してから練習する
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