余興のフリップ芸のやり方|なれそめを紹介するフリップの作り方と例

台に立てた大きな紙をめくって見せる男性と、笑う観客

余興のフリップ芸は、大きな紙に書いた言葉を1枚ずつめくり、そのたびに一言で笑いを取る出し物です。結婚式なら、なれそめを10枚ほどにまとめて3分で紹介する形が作りやすく、1〜2人で準備できます。

コツは「1枚に1つの話」「後ろの席から読める大きな字」「めくる前に一呼吸」の3つです。この記事では、紙と文字の大きさ、枚数の目安、めくり方を順番に説明し、最後にそのまま書き写せる10枚分の文例を紹介します。

目次目次を閉じる目次を開く
  1. なれそめフリップは「10枚・3分」が基本
  2. フリップの作り方|紙・文字・枚数の目安
  3. 笑いが起きるめくり方
  4. そのまま使える「数字で見るなれそめ」10枚の文例
  5. 本番の前に確かめること
  6. よくある質問
  7. まとめ

なれそめフリップは「10枚・3分」が基本

フリップとは、大きな紙やボードに文字や絵をかいたもののことです。話すことが紙に書いてあるので、カンペ(話す内容のメモ)の代わりにもなり、人前で話すのが苦手な人にも向いています。

時間
3分
人数
1〜2人
準備物
スケッチブック(A3以上)か画用紙10枚、太い油性ペン、マスキングテープ
難しさ
★

結婚式で見せるなら、まずは次の形で作ってみてください。

  • 1枚目は表紙、2〜8枚目でなれそめ、9〜10枚目でお祝い
  • 1枚に書くのは、短い言葉か数字を1つだけ
  • 1枚あたり15秒前後で話す

笑いの型をもっと知りたい人は、「フリップ芸の作り方」も読んでみてください。ネタの組み立て方を詳しく紹介しています。

フリップの作り方|紙・文字・枚数の目安

フリップは、見た目のきれいさより「遠くから読めるか」が大切です。披露宴の会場では、後ろの席から前まで10m以上あることも少なくありません。

紙の大きさは会場の広さで選ぶ

紙は、会場の広さに合わせて選びます。大きすぎると片手で持てず、めくりにくくなるので注意しましょう。

紙大きさの目安向いている会場
A3のスケッチブック約30×42cm30〜50人ほどの会場、二次会
四つ切りの画用紙約38×54cm50〜80人ほどの披露宴
厚紙のボード(B2前後)約52×73cm100人前後の広い会場(台に立てて使う)

画用紙は、厚手のものを選ぶと、持ったときにしなりません。100人を超える会場では、フリップを写真に撮ってスクリーンに映す方法もあるので、会場に相談してみましょう。

文字は「手のひらの大きさ」で書く

1文字の大きさは、手のひらくらい(7〜10cm角)が目安です。四つ切りの画用紙なら、1行に6字前後、2〜3行で1枚15字ほどになります。

  • 線の太さは1cmほど。細いペンなら、2〜3回なぞって太くする
  • 色は白い紙に黒が基本。笑いどころの1語だけを赤にする
  • 黄色や水色など、薄い色は照明の下で読みにくいので使わない
  • 字に自信がなければ、パソコンで大きく印刷して貼ってもよい

書けたら、部屋の端まで下がって読めるか確かめます。5m離れて読めない字は、会場の後ろの席では読めません。

枚数は持ち時間から決める

1枚に使う時間は、めくって見せる時間と話す時間を合わせて15秒前後です。持ち時間が決まったら、次の表を目安に枚数を決めましょう。

持ち時間枚数の目安組み立て
2分7〜8枚表紙、なれそめ4〜5枚、お祝い1〜2枚
3分10〜12枚表紙、なれそめ7〜8枚、お祝い2枚
4分13〜15枚表紙、なれそめ10枚前後、お祝い2枚

枚数が多すぎると、めくるだけで時間がたってしまいます。迷ったら、少ないほうを選んでください。

作る手順

  1. 話したいなれそめを、思いつくだけ箇条書きにする
  2. 新郎新婦か共通の友人に、話してよい内容かを確かめる
  3. 1枚に1つの話になるよう、10個前後にしぼる
  4. コピー用紙に下書きし、言葉を15字以内に削る
  5. 清書して、裏の右下に通し番号を書く
  6. 声に出して読みながらめくり、時間を測る

笑いが起きるめくり方

フリップ芸の笑いは、紙をめくった瞬間に生まれます。同じ言葉でも、めくり方ひとつで伝わり方が変わります。

持ち方は人数で決める

フリップの持ち方は、主に3つあります。出る人数と、マイクの数に合わせて選んでください。

持ち方人数よいところ気をつけること
胸の前で持ち、上にめくる1人道具が少なくて済む両手がふさがるので、マイクはスタンドに立てる
台に立て、横に立ってめくる1人自分も表を見ながら話せる台を置く場所と、倒れないかを確かめる
1人が持ち、1人が話す2人話す人が会場を見て話せる持つ人は紙の横に立ち、顔を隠さない

台に立てる場合は、段ボールで作ったフリップ台でも十分です。作り方は「余興の小道具を手作りするには」にあります。

めくる前に「ため」を作る

ためとは、めくる直前に少しだけ間を置くことです。「では、次の数字です」と言ってから1拍おき、それからめくります。会場の目が紙に集まったところで見せると、笑いが大きくなります。

めくったら2秒だまる

めくった直後は、会場の人が字を読んでいる時間です。そこで話し始めると、読むのと聞くのが重なって、笑いが起きにくくなります。2秒ほど紙を見せてから、話し始めましょう。

オチは紙を貼って隠しておく

いちばん笑わせたい言葉は、上に紙を貼って隠しておき、話しながらはがす方法があります。1枚の中で2回驚かせられるので、文例の5枚目のような話に向いています。はがす紙はマスキングテープで軽く留め、端を少し折っておくと、本番であわてません。

表の隅に鉛筆でメモ

台に立てて横から話す場合は、紙の表の隅に、話すことを鉛筆で小さく書いておくと安心です。会場の席からは見えないので、カンペ代わりになります。

そのまま使える「数字で見るなれそめ」10枚の文例

1枚に数字を1つだけ書き、その数字の意味を話していく形です。数字を見せてから理由を話すので、めくるたびに「何の数字だろう」と会場が身を乗り出してくれます。〇〇は名前に、数字やエピソードは2人に合わせて書きかえてください。

枚フリップに書く文字話すこと
1数字で見る 〇〇と〇〇の物語新郎の友人の〇〇です。今日はお二人のなれそめを、数字で紹介します。
26年お二人が出会ってから、今日までの年数です。出会いは、共通の友人の誕生日会でした。
33回その日、新郎が新婦の名前を聞き直した回数です。緊張しすぎて、3回とも頭に入らなかったそうです。
42時間初めてのデートで、映画館の前でどの映画を見るか迷った時間です。映画の上映時間より長かったそうです。
517回デートのあと、新郎がお礼のメッセージを書き直した回数です。(隠した紙をはがす)送ったのは「今日はありがとう」の一文でした。
61つ2人の共通の趣味の数です。答えは「おいしいものを食べること」。休日は、ほぼこれで埋まります。
7100点2人の休日の満足度です。何も予定がない日も、2人でいれば100点だそうです。
8朝6時プロポーズの日、新郎が目を覚ました時間です。約束は、夜の7時でした。
9〇〇人今日、お二人のためにこの会場に集まった人の数です。皆さん、ありがとうございます。
101日目そして、お二人が夫婦になって、今日が1日目です。これからの数字は、2人で増やしていってください。ご結婚おめでとうございます。

数字は本人に確かめる

数字は、本人に聞いた本当の数字を使うと、会場の反応が変わります。分からないところは「新郎いわく」と前置きすれば、多少大きな数字でも笑い話として受け取ってもらえます。

1〜8枚目で笑いを重ね、9枚目で会場全体に目を向け、10枚目でまじめにお祝いを言う流れです。最後の2枚は、ためを長めにとり、ゆっくりめくりましょう。

数字のほかに使える3つの型

数字の形が2人に合わないときは、次の型でも10枚を組み立てられます。1つの余興の中では、型を1つか2つにしぼると見やすくなります。

型書き方なれそめでの例
予定と実際1枚の左右に「予定」と「実際」を並べる予定「夜景の見えるレストラン」、実際「雨宿りした駅前のそば屋」
グラフ円グラフや棒グラフで、気持ちの中身を見せる「新郎の頭の中」の円グラフ。8割が「新婦のこと」、残りが「今日の夕飯」
3択クイズ問題の紙をめくると、次の紙に答えが出る「新婦がひかれた新郎の一言は?」A「大丈夫?」B「おなかすいた」C「それ、おいしそう」

3択クイズの型は、会場の人に手を挙げてもらうと、自然に参加型の余興になります。答えの紙は、隠す紙をはがす方法で見せても盛り上がります。

本番の前に確かめること

フリップは紙なので、当日の持ち運びと置き場所で困ることがあります。前日までに、次のことを確かめておきましょう。

前日までに確かめること

  • フリップの順番と、裏の通し番号がそろっているか
  • 隠す紙のテープが、はがれかけていないか
  • 会場までの持ち運び方(大きな紙袋か、2枚の段ボールではさむ)
  • 出番まで置いておく場所と、マイクスタンドを借りられるか
  • 雨の日に備えて、ビニール袋で包んでいるか

よくある質問

字が下手でも大丈夫ですか?

大丈夫です。字の上手さより、大きく太く書けているかのほうが大切です。気になる場合は、パソコンで大きく印刷して画用紙に貼りましょう。表紙や最後の1枚だけ手書きにすると、手作りの温かさも残せます。

1人でもできますか?

できます。台に立てて横に立つ形なら、片手でめくり、もう片方の手でマイクを持てます。1人でできるほかのネタは「結婚式の余興を1人でやるなら」で紹介しています。

紙芝居とは何が違いますか?

フリップは、1枚ごとに短い言葉で笑いを取る形で、テンポよく進みます。紙芝居は、絵や写真を見せながら物語を読み聞かせる形です。絵や写真を中心にしたいなら「なれそめ紙芝居の作り方」も見てみてください。

使ったフリップは、新郎新婦に渡してもいいですか?

ぜひ渡してください。余興のあとに「記念にどうぞ」と手渡すと、喜ばれることが多いです。渡すつもりなら、汚れないように、表紙をつけてひもで束ねておくと持ち帰りやすくなります。

まとめ

  • なれそめフリップは「1枚に1つの話」で、10枚・3分を基本にする
  • 紙は会場の広さで選び、1文字は手のひらくらいの大きさで書く
  • めくる前に「ため」を作り、めくったら2秒だまって読ませる
  • 笑いを重ねたあと、最後の2枚でまじめにお祝いを言う
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