余興で紙芝居をするなら?なれそめ紙芝居の作り方と読み方のコツ

木の枠に入れた紙芝居の絵を引き抜きながら読む男性

余興で紙芝居をするなら、2人の出会いから今日までを8枚ほどの絵にまとめ、3分で読む「なれそめ紙芝居」がおすすめです。絵が苦手でも、2人の写真を大きく貼れば十分に伝わります。読む文は紙の裏に書くので、覚えなくても大丈夫です。

この記事では、枚数と紙の大きさ、写真を使った絵の用意、裏の文の書き方、笑いが起きる読み方と抜き方を順番に説明します。最後に、そのまま使える8場面分の文例を紹介します。

目次目次を閉じる目次を開く
  1. なれそめ紙芝居は「8枚・3分」で作る
  2. 絵が苦手なら写真で作ればいい
  3. 読む文は「ひとつ前の紙の裏」に書く
  4. 笑いが起きる抜き方と読み方
  5. なれそめ紙芝居8場面の文例
  6. 練習と当日の準備
  7. よくある質問
  8. まとめ

なれそめ紙芝居は「8枚・3分」で作る

紙芝居は、1場面を20〜25秒で読むと、ちょうどよい速さになります。3分なら8枚、2分なら6枚、4分なら10枚ほどが目安です。場面を増やしすぎると、絵を抜くだけで時間がたってしまいます。

時間
3分
人数
1〜3人
準備物
画用紙8枚、2人の写真、のり、太いペン、紙芝居の舞台(なくても可)
難しさ
★

1人でも読めますが、2〜3人なら役割を分けると、見た目にも動きが出ます。

人数役割の分け方
1人読むのも抜くのも1人で行う。紙は舞台か台に立てる
2人1人が地の文を読み、もう1人が紙を抜いて、新郎新婦のセリフを言う
3人読み手、抜き手のほかに、セリフ係を置く。効果音を口で言ってもよい

地の文とは、セリフ以外の「むかしむかし」のような説明の部分のことです。読み手が地の文、ほかの人がセリフと分けると、掛け合いのように聞こえます。

絵が苦手なら写真で作ればいい

なれそめ紙芝居の絵は、上手に描けていなくてかまいません。会場の人が見たいのは、絵のうまさより「2人のどんな場面か」です。次の4つの方法から、作りやすいものを選んでください。

方法作り方向いている人
写真を貼る2人の写真を大きく印刷し、画用紙に貼る絵が苦手な人
写真+描き足し写真のまわりに、吹き出しや背景を描き足す少し遊びを入れたい人
切り絵色画用紙を切って、人の形や建物を作る写真を使いたくない場面がある人
簡単な絵丸と線で人を描き、背景を1色で塗る描くのが好きな人

紙の大きさは、八つ切りの画用紙(約27×38cm)でも作れます。披露宴の会場なら、ひと回り大きい四つ切り(約38×54cm)にすると、後ろの席からも絵が見えます。

写真を使うときのコツ

写真は、人の顔が小さいと遠くから分かりません。2人の顔が大きく写っている部分を切り抜き、紙の半分以上の大きさに伸ばして貼りましょう。

  • 1枚に貼る写真は1〜2枚にしぼる
  • 背景が暗い写真は、明るめに調整してから印刷する
  • 写真のまわりを太いペンで縁取ると、遠くからでも見やすい
  • 場面の名前(「出会い」「プロポーズ」など)を、紙の上に大きく書く

使わないほうがいい写真

  • 昔の恋人や、本人が会いたくない人が写っている写真
  • 寝顔や、ふざけた顔など、本人が嫌がりそうな写真
  • 2人以外の人が大きく写っている写真(使うなら、その人の了解を取る)

写真を新郎新婦に内緒で集めるときは、2人の家族や共通の友人に頼むと、昔の写真も見つかりやすくなります。

読む文は「ひとつ前の紙の裏」に書く

紙芝居は、絵の裏に文を書いておき、それを読みながら進めます。ただし、見せている絵の文は、その絵の裏ではなく、ひとつ前の紙の裏に書きます。抜いた紙はいちばん後ろに回すので、読み手の目の前には、いつも前の紙の裏が来るからです。

書く順番は、次のようになります。

  1. 8枚の絵を順番に並べ、裏の右上に1〜8の番号を書く
  2. 1枚目の絵の文は、最後の8枚目の裏に書く
  3. 2枚目の絵の文は1枚目の裏に、3枚目の文は2枚目の裏に書く
  4. 同じように続け、8枚目の文は7枚目の裏に書く
  5. 文の最後に、次の絵を出すときの抜き方(「さっと抜く」「半分で止める」など)を書き込む

文の横に、読んでいる場面の絵を小さく描いておくと、今どの絵が出ているかを確かめながら読めます。

紙芝居の舞台(絵を入れる枠)があると本格的に見えますが、なくても大丈夫です。段ボール箱で作るなら、正面を絵より少し小さく切り抜いて窓にし、後ろの面は裏の文が見えるように取りはずします。横の面に紙を抜くためのすき間を作れば完成です。段ボールで小道具を作るコツは「余興の小道具を手作りするには」にまとめています。

笑いが起きる抜き方と読み方

紙芝居の面白さは、文よりも「抜き方」で大きく変わります。絵を引き抜く速さを変えるだけで、場面が変わったことも、驚きも伝えられます。

抜き方は3種類を使い分ける

抜き方使う場面文の書き方の例
さっと抜く場面が大きく変わるとき、新しい人が出てくるとき「そこへ現れたのが――」と言いながら一気に抜く
ゆっくり抜く何が出てくるか、会場をじらしたいとき「その答えは……」と言いながら、少しずつ抜く
半分で止める絵の半分だけ見せて、勘違いさせたいとき半分見せて言い切ってから、残りを抜いて正体を見せる

いちばん笑いが起きやすいのは、半分で止める抜き方です。紙芝居は絵を横に抜くので、半分で止めると、次の絵の片側だけが見えます。右へ抜くなら左側から見えてくるので、そちら側に勘違いさせる絵を、残りの側に正体を描きます。

地の文はゆっくり、セリフは短く

地の文は、ふだん話すより少しゆっくり読みます。セリフは、本人がよく言う言い方をまねると、それだけで会場が笑ってくれます。声色を大きく変える必要はありません。

抜いたら、ひと呼吸おいて読む

新しい絵が出た直後は、会場の人が絵を見ている時間です。すぐに読み始めず、ひと呼吸おいてから最初の一文を読みましょう。笑いが起きたときも、笑い声が落ち着くまで待ってから次へ進みます。

目線は「絵」と「会場」を行き来する

読み手が絵を見ると、会場の目も絵に向きます。新しい絵が出たら読み手もちらりと絵を見て、文を読むときは会場を見る、とくり返すと、会場の目線を上手に動かせます。

なれそめ紙芝居8場面の文例

1人で読む場合の文例です。〇〇は名前に、年数や思い出の場面は2人に合わせて書きかえてください。まず、8枚それぞれに用意する絵を決めます。

場面絵(写真)出すときの抜き方
12人の写真と題名「〇〇と〇〇のものがたり」最初から出しておく
2学生時代の新郎の写真さっと抜く
3学生時代の新婦の写真さっと抜く
42人が並んだ写真に「そのペン、どこで?」の吹き出しゆっくり抜く
52人で食事をしている写真さっと抜く
6先に見える側の半分に大きな山の絵、残りの半分に登山中の2人の写真半分で止めてから、残りを抜く
7夜景の絵か、2人の後ろ姿の写真ゆっくり抜く
8前撮りの写真か、2人の今の写真に「今日」の文字ゆっくり抜く

台本なれそめ紙芝居「〇〇と〇〇のものがたり」(約3分)

(1枚目:2人の写真と題名)

読み手〇〇と〇〇のものがたり。はじまり、はじまり。

(さっと抜いて、2枚目:学生時代の新郎)

読み手むかしむかし、といっても8年前のこと。ある大学に、ひとりの青年がおりました。

読み手青年の名前は〇〇。まじめで、困っている人を放っておけない青年でした。

(さっと抜いて、3枚目:学生時代の新婦)

読み手同じ大学に、いつも笑顔のすてきな女性がおりました。名前は〇〇さんです。

(ゆっくり抜いて、4枚目:吹き出しのある写真)

読み手青年は、勇気をふりしぼって話しかけました。

読み手「そのペン、どこで買ったんですか」

読み手女性は答えました。「もらいものです」

読み手最初の会話は、たったの3秒でした。

(さっと抜いて、5枚目:食事の写真)

読み手それでもあきらめない青年は、少しずつ話しかけ続けました。

読み手そしていつしか、2人は一緒にごはんを食べに行く仲になったのです。

(半分まで抜いて止める。6枚目の山の絵だけが見える)

読み手ところが、そんな2人の前に、大きな山が立ちはだかります。

読み手それはそれは、高くて険しい山でした。

(残りを抜く。登山中の2人の写真が見える)

読み手本当の山でした。2人は休みの日に、山登りをしていたのです。

読み手息が上がった青年に、女性はそっと水を差し出しました。

(ゆっくり抜いて、7枚目:夜景か後ろ姿)

読み手そして5年後のある夜。青年は、大切な言葉を伝えました。

読み手その言葉が何だったのかは、2人だけのひみつです。

(ゆっくり抜いて、8枚目:今日の写真)

読み手そして今日。2人は、たくさんの人に囲まれて、ここにいます。

読み手めでたし、めでたし……ではありません。

読み手2人のものがたりは、今日から始まるのです。

読み手〇〇くん、〇〇さん、ご結婚おめでとうございます。

(紙をそろえて、一礼する)

「本当の山でした」の場面を2人に合わせる

6場面目は、「大きな壁」「長い道のり」のような、たとえに聞こえる言葉を、本物の絵で見せるのがコツです。2人の趣味が釣りなら「大きな波」、料理なら「大きな鍋」のように、2人らしいものに変えてみてください。

最後の場面は、笑いを入れずにまじめに読みます。それまで笑っていた会場が静かになり、お祝いの言葉がまっすぐ届きます。笑わせてから感動で締める流れをもっと作りこみたいときは、「笑いから感動に変える構成」も参考にしてください。

練習と当日の準備

紙芝居は、文を読むだけなので覚えることは少なめです。そのかわり、抜く速さと読む速さを合わせる練習をしておきましょう。

  1. 文を声に出して読み、全体の時間を測る(3分を超えたら場面を1つ減らす)
  2. 紙を実際に抜きながら読み、抜き方の印どおりにできるか確かめる
  3. スマホで正面から撮り、絵が手や体で隠れていないか見直す
  4. 2〜3人で出る場合は、立ち位置とマイクの受け渡しを決める

前日までに確かめること

  • 紙の順番と、裏の番号・文がそろっているか
  • 舞台や台を置く場所と、マイクスタンドを借りられるか
  • 紙が折れないように、段ボール2枚ではさんで運ぶ準備
  • 写真を借りた人へのお礼と、返す予定

なれそめを文字中心で、テンポよく見せたい場合は、紙芝居より「なれそめフリップ」のほうが作りやすいこともあります。

よくある質問

紙芝居の舞台がないとできませんか?

舞台がなくてもできます。1人なら、紙の束を台やイーゼルに立てかけ、横に立って読みます。2人なら、1人が紙を胸の前で持ち、もう1人が横で読むと、両手が空いてマイクも持てます。

写真は新郎新婦から借りてもいいですか?

借りてかまいません。中身を内緒にしたいなら、「余興で使う写真を何枚か貸して」と頼み、使い方は伝えずにおくのも1つの方法です。昔の写真は、2人の家族や共通の友人に頼むと集まりやすくなります。

子どもと一緒にできますか?

できます。紙を抜く係なら、5歳くらいの子どもでも務まります。「さっと抜く」「ゆっくり抜く」の合図を決めておき、読み手が肩をたたいたら抜く、のように練習しておくと安心です。

まとめ

  • なれそめ紙芝居は8枚・3分が目安。1場面20〜25秒で読む
  • 絵が苦手なら、2人の写真を大きく貼れば十分に伝わる
  • 見せている絵の文は、ひとつ前の紙の裏に書く
  • 「さっと・ゆっくり・半分で止める」の3つの抜き方で笑いを作る
  • 最後の場面は、笑いを入れずにまじめにお祝いを読む
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