結婚式の余興の打ち合わせ|笑いを外さないために会場・司会者と確かめること

客席のうしろから見た舞台。扇子を持って立つ人と、並んだいす

結婚式の余興の打ち合わせでは、会場の担当者(プランナー)にマイクと音・映像のことを、司会者に紹介の言葉と出番の合図を確かめます。どれも、笑いどころを外さないための確認です。漫才や掛け合いなら、マイクは2本かスタンドを頼みます。司会者には「紹介でネタの中身を言わない」「笑いが起きたら一呼吸置いて進める」をお願いしておきましょう。

この記事では、相手ごとに確かめることと、音や映像のきっかけの決め方、司会者に渡すメモの例をまとめました。動画を使うなら本番の1か月前、生の出し物なら2週間前までに確かめておくと安心です。

目次目次を閉じる目次を開く
  1. 打ち合わせは「笑いを外さないための確認」
  2. マイクは掛け合いの形で本数を決める
  3. 音や映像は「どのセリフで出すか」まで決める
  4. 司会者への頼み方:紹介の言葉と、笑いのあとの一呼吸
  5. プランナーには、控え場所と持ち込みもまとめて聞く
  6. 当日、会場で合わせること
  7. よくある質問
  8. まとめ

打ち合わせは「笑いを外さないための確認」

余興の笑いは、台本だけでは決まりません。マイクの受け渡しで間がずれたり、効果音が1秒遅れたりするだけで、ボケが空振りしてしまいます。司会者が紹介で、オチにつながる話を先に言ってしまうこともあります。相手ごとに、確かめることを分けておきましょう。

相手確かめること確かめないと起きること時期の目安
新郎新婦持ち時間、出番の順番、触れてほしくない話題、会場に直接連絡してよいか笑いのつもりの話で、本人が困る頼まれたとき
会場のプランナーマイク、音と映像、控え場所、持ち込めるもの掛け合いの途中でマイクが足りない本番の2週間〜1か月前
司会者紹介の言葉、出番の合図、余興のあとの進め方紹介でネタの中身が先に伝わる前日まで(当日の披露宴前のことも多い)
音響・映像の担当者音や映像を出すきっかけ、音量効果音が遅れて、ボケが空振りする当日の披露宴前

会場に直接連絡してよいかは、まず新郎新婦に聞きましょう。中身を新郎新婦に内緒にしたい場合も、プランナーには内容を伝えてかまいません。新郎新婦には「会場に直接確かめてもいいか」だけを聞けば、驚きを当日まで守れます。

マイクは掛け合いの形で本数を決める

マイクは、出し物の形に合わせて本数と種類を頼みます。漫才や2人の掛け合いでマイクが1本しかないと、受け渡しのたびに間がずれて、笑いどころを逃しがちです。掛け合いをするなら、手に持つマイク2本か、スタンドマイク1本を頼んでおきましょう。

出し物頼みたいマイク理由
1人の話・手紙手に持つマイク1本。フリップを使うならスタンドスタンドなら、両手でフリップをめくれる
漫才・2人の掛け合い手に持つマイク2本か、スタンド1本受け渡しがなく、ツッコミがすぐ入れられる
3〜5人の寸劇スタンド1〜2本と、手に持つマイク1本動きの多い役に手持ちを渡す
ダンス・大人数進行役に手に持つマイク1本曲の間は話さず、前後のあいさつだけにする

スタンドマイク1本に2人で入るのは、漫才の基本の形です。2人の顔が客席から見えやすく、掛け合いのテンポも保てます。手に持つマイクが1本しか借りられないときは、ボケの直前ではなく、笑いが起きている間に渡すと間が崩れにくくなります。立ち位置とマイクとの距離は「漫才の立ち位置とマイクの使い方」で詳しく紹介しています。

マイクについて確かめること

  • 手に持つマイクが何本あるか
  • マイクスタンドを借りられるか、高さを変えられるか
  • コードのないマイクか、コードつきか(動ける範囲が変わる)
  • マイクを受け取る場所と、使い終えたあとに渡す相手
  • スピーカーの位置(スピーカーの近くで話すと「キーン」と鳴りやすい)

音や映像は「どのセリフで出すか」まで決める

効果音や曲は、ボケの直後に鳴ると笑いが大きくなります。反対に、1秒遅れるだけで空振りに聞こえます。音響の担当者に「このあたりで」と頼むのではなく、きっかけになるセリフと、手の合図まで決めておきましょう。

例文音と映像のきっかけ表(例)

1.登場の曲:司会の「どうぞ」で流し、全員が並んだら小さくする
2.効果音「ピンポン」:Aがクイズの答えを言い、右手を上げたら鳴らす
3.動画:Bの「それでは、証拠の映像をご覧ください」で流す
4.結びの曲:全員で一礼したら流す

きっかけ表は、音響の担当者と司会者に1部ずつ渡します。合図はセリフだけでなく、手を上げるなど目に見える動きもつけておくと、会場の笑い声でセリフが聞こえないときにも伝わります。

映像で笑いを取るときは、映像が流れている間に話さないのが基本です。字幕を読んで笑う時間を残すため、動画が止まってから次のセリフに入りましょう。

音と映像について確かめること

  • 曲や効果音を流せるか、市販の曲を使うときの決まり
  • 音源や動画の渡し方(USBメモリー、DVD、パソコンやスマホをつなぐ)
  • 動画のファイルの形式と、提出の期限、試写ができるか
  • スクリーンが、高砂(新郎新婦の席)や後ろの席から見えるか
  • 映すときに部屋の明かりを落とすか

スマホから音を流す場合は、曲をスマホに保存し、機内モードにしておきます。通知の音が会場に流れると、せっかくの間が台無しになるからです。市販の曲を流すときの確かめ方は「余興ムービーの曲の選び方」にまとめています。

司会者への頼み方:紹介の言葉と、笑いのあとの一呼吸

司会者には、余興の始まりと結びの合図をそろえてもらいます。笑いに関わるのは、出番前の紹介と、余興が済んだあとの進め方の2つです。

出番前の紹介で、言ってほしいこと・言わないでほしいこと

司会者の紹介は、余興の最初の一言になります。グループの名前と新郎新婦との関係に、小さな笑いを1つ足してもらうと、会場が温まった状態で始められます。反対に、ネタの中身や「とても面白い余興です」のような前ふりは、笑いのハードルを上げてしまいます。

紹介で言ってほしいこと紹介で言わないでほしいこと
グループの名前と、新郎新婦との関係ネタの中身や、オチにつながる話
人数と、代表の名前「とても面白い」「大爆笑まちがいなし」などの前ふり
小さな笑いになる一言(あれば)動画やサプライズがあること

笑いが起きたら、一呼吸置いてから進めてもらう

余興が済んだ直後は、会場にまだ笑いと拍手が残っています。司会者がすぐに次の進行に入ると、笑いが途中で消えてしまいます。「全員で一礼したら、拍手が落ち着くまで一呼吸置いてから次に進んでください」と頼んでおきましょう。

余興の途中で司会者にマイクを渡す場面がある場合も、笑いが起きている間は話し始めないようにお願いしておきます。頼みたいことは、次のようなメモにまとめて渡すと確実です。

例文司会者に渡す余興メモの例

余興の名前:「〇〇くん検定」(新郎にまつわるクイズ)
出る人:新郎の大学のサークル仲間4人(代表は〇〇)
時間:約5分(クイズ4分、動画1分)
紹介の言葉:「新郎いわく、いちばん頼りになって、いちばん油断できないサークル仲間の皆さんです」
紹介で言わないでほしいこと:クイズの答えと、動画があること
音:正解の発表のたびに「ピンポン」の音。代表が右手を上げたら鳴らしてください
映像:クイズのあとに1分の動画。代表の「それでは、ご覧ください」で流してください
余興のあと:全員で一礼したら、拍手が落ち着くまで一呼吸置いてから、次の進行に入ってください
押したとき:クイズを3問に減らし、約3分で済ませます

メモはA5ほどの紙に大きめの字で書き、司会者と音響の担当者に1部ずつ渡します。呼び込みや余興のあとの一言の例は「余興やスピーチを紹介する司会のセリフ」にあります。友人が司会をする場合は、あわせて見てもらうと話が早く進みます。

プランナーには、控え場所と持ち込みもまとめて聞く

マイクや音のことと一緒に、控え場所と持ち込みについても聞いておきます。笑いに使う小道具が会場で使えないと分かるのが当日では、直しようがありません。

控え場所と持ち込みについて確かめること

  • 着替えのできる部屋と、使える時刻
  • 小道具や衣装を、出番まで置いておける場所
  • 出番の前に待つ場所と、そこから会場に入る扉
  • クラッカーや紙吹雪など、音が出るものや散らかるものを使ってよいか
  • ゲストの席を回ったり、テーブルに物を配ったりしてよいか

使えないと分かったら、代わりの方法を考えましょう。紙吹雪が使えないなら、「ここで紙吹雪が舞う予定でした」と書いたフリップを出すだけでも、笑いに変えられます。

聞きたいことは、1通のメッセージにまとめて送ります。日付と部屋の名前、余興の中身を短く書き添えると、相手も答えやすくなります。

例文プランナーに送る質問の文例

〇〇様
〇月〇日に披露宴を予定している〇〇・〇〇の友人で、余興を担当する〇〇と申します。新郎新婦から、余興のことはこちらに直接ご相談するよう伺いました。

余興は、2人で演じる3分ほどの漫才と、2分の動画です。次の5点を教えていただけますか。
1.手に持つマイクを2本お借りできるか。難しければ、スタンドマイクがあるか
2.漫才の途中で、効果音を2回鳴らしていただけるか
3.動画の渡し方(ファイルの形式、USBメモリーかDVDか)と、提出の期限
4.当日、小道具を置いておける場所があるか
5.司会の方と打ち合わせできる時間

お手数をおかけしますが、〇日ごろまでにご返信いただけると助かります。どうぞよろしくお願いいたします。

返事が来たら、内容を余興のメンバー全員に伝えます。マイクの本数や使えない演出によっては、台本の掛け合いを直す必要が出てくるからです。前日にそろえる持ち物は「余興の準備のスケジュール表」にまとめています。

当日、会場で合わせること

当日は、ゲストの受付が始まる前に、司会者と音響の担当者に会う時間を作ります。会場に入れる時刻は、同じ部屋で前の披露宴があるかどうかで変わるので、前もってプランナーに聞いておきましょう。

時刻の目安すること
受付の約1時間前会場に集合し、余興の担当が着いたことをスタッフに伝える
約40分前司会者・音響の担当者と5〜10分の打ち合わせ。メモとデータを渡す
約30分前披露宴の会場で、マイクの位置、立ち位置、入る扉を見ておく
出番の約15分前スタッフの合図で控え場所へ。着替えがあれば、さらに早めに動く
出番のあと小道具を片付けて席に着く。預けたデータを返してもらう

当日の打ち合わせでは、話を聞くだけでなく、実際に会場に立って次の3つを確かめます。

  1. 音と映像のきっかけを、担当者と口に出して一度合わせる
  2. いちばん後ろの席から、フリップの字や小道具が見えるか
  3. 立つ位置から、高砂と客席の両方に顔を向けられるか

出番までは、お酒を控えめにしておきましょう。間やセリフのタイミングがずれやすくなるからです。

よくある質問

会場に直接問い合わせてもいいですか?

新郎新婦の了解があれば大丈夫です。会場によっては、ゲストからの問い合わせは新郎新婦を通すよう決めていることもあります。まずは新郎新婦に聞き、連絡先を教えてもらいましょう。

司会者と事前に話せないときは?

式場の司会者とは、当日にしか話せないこともあります。その場合は、余興メモをプランナーから前もって渡してもらうか、当日の打ち合わせで手渡しします。友人が司会をする場合は、前日までに電話で流れを一度読み合わせておくと安心です。

司会者に、余興の中で一言ツッコんでもらってもいいですか?

短い一言なら、引き受けてもらえることもあります。台本の中の1行だけを書いて渡し、きっかけになるセリフも伝えておきましょう。断られても成り立つように、自分たちだけで進める形も用意しておくと安心です。

リハーサルはできますか?

同じ部屋で前の時間帯に披露宴がなければ、会場で短く合わせられることもあります。難しい場合でも、当日にマイクの位置と立ち位置、きっかけの合図を確かめておくだけで、本番の間はずいぶん合わせやすくなります。

まとめ

  • 打ち合わせは、マイク・音と映像・司会者の3つで、笑いどころを守るための確認
  • 掛け合いをするなら、手に持つマイク2本かスタンドマイク1本を頼む
  • 音や映像は、きっかけのセリフと手の合図まで決めて、きっかけ表にする
  • 司会者には、紹介でネタの中身を言わないことと、笑いのあとに一呼吸置くことを頼む
  • 当日は早めに着いて、きっかけと後ろの席からの見え方を確かめる
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