余興の締めの言葉は、出し物の中から一言拾って、新郎新婦へのお祝いにつなげるのが基本です。長さは10〜20秒ほど。結びの一文を全員で声をそろえて言うと、会場に拍手のきっかけがはっきり伝わります。
この記事では、まじめ・笑い・短いの3種類で、そのまま使える締めの言葉を20個紹介します。言うタイミングと、全員で声をそろえるコツもまとめました。
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締めの言葉は「拾う・つなぐ・渡す」で作る
余興の締めは、スピーチの締めと違い、直前まで出し物を見ていた会場に向けて言います。出し物の中の言葉を拾うと、締めまでが余興の一部になり、会場の笑いや感動がそのままお祝いにつながります。
- 拾う:出し物で使った言葉や場面を1つ選ぶ(ダンスなら「そろう」、クイズなら「正解」)
- つなぐ:その言葉を、新郎新婦へのお祝いや願いに結びつける
- 渡す:会場の拍手を、新郎新婦に向けてもらう一言で結ぶ
どの言葉を拾えばいいか迷ったら、次の表から自分たちの出し物を探してください。右の列の番号は、この下の例文の番号です。
| 出し物 | 拾いやすい言葉 | 合う例文 |
|---|---|---|
| 漫才・コント | ボケ、ツッコミ、コンビ | 8 |
| ダンス | そろう、息が合う | 9 |
| クイズ・ゲーム | 正解、満点 | 10 |
| 歌・合唱 | 声、音程 | 11 |
| 手品 | タネ、仕掛け | 12 |
| ムービー | 画面、仲間 | 5 |
| 手紙・紙芝居 | ページ、物語 | 1、4 |
| 大人数の出し物 | 顔ぶれ、総勢〇名 | 7 |
まじめに締める例文7つ
心に残る締めにしたいときの例文です。〇〇には名前を入れ、年数や人数は自分たちに合わせて変えてください。笑いの余興から、まじめな締めへ切りかえる構成は「笑いから感動に変える構成」で紹介しています。
1.【どの余興にも】
〇〇、〇〇さん、ご結婚おめでとうございます。
私たちの出番はここまでですが、お二人の物語は、今日が1ページ目です。
これからのお二人に、たくさんの幸せが訪れますように。
2.【笑いの多い余興のあとに】
ここまで笑ってばかりでしたが、伝えたいことは一つだけです。
〇〇、〇〇さん、本当におめでとうございます。
今日この会場にいる全員が、お二人の幸せの証人です。
3.【友人グループの代表として】
〇〇とは、高校のときから15年の付き合いです。
今日は、その15年でいちばんうれしい日になりました。
〇〇さん、仲間で集まるときは、ぜひ二人で来てください。席はちゃんと用意しておきます。
4.【手紙を読んだあとに】
(便せんを封筒に入れ、新郎新婦のほうを見て)
〇〇、〇〇さん、今日という日を迎えてくれて、ありがとう。
二人の門出を、心からお祝いします。
5.【ムービーのあとに】
画面の中の仲間と、この会場の私たちと、みんなの気持ちを込めてお届けしました。
お二人の新しい毎日を、ここにいる全員で応援しています。
ご結婚、おめでとうございます。
6.【ご両家にも向けて】
(高砂に一礼してから、会場のほうを向いて)
ご両家の皆さま、お祝いの席で私たちに出番をいただき、ありがとうございました。
〇〇と〇〇さんの末永いお幸せを、心よりお祈りしています。
7.【大人数の余興のあとに】
〇〇の大学の仲間、総勢12名でお届けしました。
この顔ぶれが一度にそろうのは、たぶん一生に一度です。
それくらいおめでたい日です。〇〇、〇〇さん、おめでとう。
笑いを入れて締める例文7つ
くすっと笑わせてから、お祝いで結ぶ例文です。笑いの部分は、出し物の中身を受けた一言にすると自然につながります。本人をからかう言葉ではなく、自分たちを下げるか、2人をほめる方向にまとめるのがコツです。
8.【漫才・コントのあとに】
ボケの多い〇〇ですが、これからは〇〇さんという名ツッコミがついています。
お二人の「夫婦コンビ」に、皆さま、大きな拍手をお願いします。
9.【ダンスのあとに】
練習では、ほぼ一度もそろわなかった私たちですが、
お二人を祝う気持ちだけは、ぴったりそろっています。
〇〇、〇〇さん、おめでとうございます。
10.【クイズのあとに】
全問正解の方も、そうでなかった方も、ご安心ください。
お二人の幸せを願う気持ちは、ここにいる全員が満点です。
〇〇、〇〇さん、おめでとうございます。
11.【歌のあとに】
音程はかなり自由な歌になりましたが、
お祝いの気持ちだけは、まっすぐお届けしました。
お二人とも、本当におめでとう。
12.【手品のあとに】
今日の手品には、すべてタネがありました。
でも、お二人の出会いには、タネも仕掛けもありません。
本物の奇跡に、大きな拍手をお願いします。
13.【新郎(新婦)の友人として】
〇〇さん、〇〇のことで困ったら、いつでも私たちの相談窓口へ。
受付は24時間、年中無休です。
お二人とも、本当におめでとうございます。
14.【笑いが少なかったときに】
笑いは少なめでしたが、お祝いの気持ちは、たっぷり多めにお届けしました。
〇〇、〇〇さん、ご結婚おめでとうございます。
14は、思ったほど笑いが起きなかったときの差しかえ用です。本番の前に覚えておくと、どんな空気でも明るく締められます。
短く締める例文6つ
持ち時間が足りないときや、出し物のあとに長く話すのが照れくさいときに使える、5秒ほどの言葉です。
15.【拍手を二人へ】皆さま、この拍手を、お二人に向けてお願いします。
16.【全員で】せーの、おめでとう。
17.【代表が一言】〇〇、〇〇さん、末永くお幸せに。
18.【名乗って結ぶ】以上、〇〇の大学の仲間一同でした。おめでとうございます。
19.【二人に呼びかけて】〇〇、〇〇さん、今日の二人は最高です。おめでとう。
20.【進行が押しているときに】お時間をいただき、ありがとうございました。お二人とも、おめでとうございます。
短い締めを使うときも、言い終えたら全員で一礼するところまでは省かないようにしましょう。礼があるだけで、会場は「ここで拍手」と分かります。
締めの言葉を言うタイミング
締めの言葉は、出し物の見せ場が済み、笑いや拍手が落ち着いたところで話し始めます。見せ場の直後は会場がざわついているので、すぐに話すと最初の言葉が聞こえません。
| 出し物の終わり方 | 締めに入る目安 |
|---|---|
| 漫才・コントのオチで笑いが起きた | 笑い声が小さくなり、2人で前を向き直してから |
| ダンスや歌の決めポーズ | 拍手が落ち着き、息を整えてから。息が上がっていたら代表が話す |
| クイズの結果発表や景品の授与 | 勝った人が席に着いてから |
| ムービーの上映 | 会場の明かりがつき、マイクの前に並んでから |
| 手紙の読み上げ | 便せんを下ろし、新郎新婦の顔を見てから |
締めの流れは、次の5つの動きで考えると、全員の動きがそろいます。
- 見せ場のあと、笑いや拍手が落ち着くまで2〜3秒待つ
- 全員が横一列に並び、代表が半歩前に出る
- 代表が新郎新婦のほうを向いて、締めの言葉を言う(10〜15秒)
- 代表の合図で、全員が声をそろえて結びの一文を言う
- 全員で一礼し、2つ数えてから頭を上げる
進行が押していると、司会者から「短めに」と頼まれることがあります。長い版と短い版の2つを用意しておくと、その場で迷わずに済みます。
全員で声をそろえる言い方
全員でそろえる一文は、短いほどきれいにそろいます。「ご結婚、おめでとうございます」くらいの長さを目安にし、名前や長いお祝いは代表に任せましょう。
合図は1つに決める
「せーの」は手軽ですが、言う人によって速さが変わり、ずれやすい合図です。おすすめは、代表のセリフの最後の言葉をきっかけにする方法です。「お二人に向けて、私たちから」と言い終えたら全員で言う、と決めておけば、目で合図を探さずに済みます。
最初の一音をそろえる
声がずれる原因の多くは、言い始めのずれです。練習では、最初の「ご」だけを全員で5回合わせてみてください。最初がそろえば、あとは自然についてきます。
呼び方をそろえる
全員で名前を呼ぶなら、呼び方を先に決めておきます。「〇〇くん」「〇〇」「あだ名」が混ざると、声がばらばらに聞こえるからです。迷ったら、名前は代表だけが言う形にしましょう。
マイクは代表が少し離して持つ
全員の声は、マイクがなくても会場に届きます。代表が口元にマイクを当てたままだと、代表の声だけが大きく響いてしまうので、全員で言うときは胸の高さまで下げて持ちます。
台本6人でそろえる締め(約20秒)
(見せ場の拍手が落ち着いたら、全員で横一列に並ぶ。代表が半歩前へ)
代表〇〇、〇〇さん。今日は、私たちに出番をいただき、ありがとうございました。
代表これからのお二人に、たくさんの幸せが訪れますように。
代表それでは、お二人に向けて、私たちから。
(代表がマイクを胸の高さまで下げる。全員で息を吸う)
全員ご結婚、おめでとうございます。
(代表の小さな「礼」の声で、全員で一礼。2つ数えて頭を上げ、拍手の中で席へ向かう)
締めで避けたい言葉と言いかえ
締めは、余興の中でもいちばん結婚式らしい言葉づかいが求められるところです。ふだんの会話でつい使う言葉の中には、結婚式では避けたほうがよいものがあります。
| つい言いがちな言葉 | 言いかえの例 |
|---|---|
| 最後に、みんなで | 締めに、みんなで/結びに、みんなで |
| これで終わります | 以上、〇〇の仲間一同でした |
| 最後まで見ていただき | ご覧いただき、ありがとうございました |
| また遊びに行きます | 新居に遊びに行かせてください |
| いろいろありましたが | たくさんの思い出がありますが |
| 重ね重ねおめでとう | 本当におめでとう |
ほかの言葉は「結婚式スピーチのマナーと忌み言葉」の一覧で確かめられます。また、締めで新しいボケを足したり、仲間内だけで通じる呼びかけをしたりするのも避けましょう。せっかくのお祝いの言葉が、会場に届きにくくなります。
よくある質問
余興がスベってしまったときも、締めの言葉は言いますか?
言いましょう。締めの言葉は、笑いが少なかったときほど大切です。例文14のように少しだけ認めて、すぐにお祝いにつなげると、会場の空気が温かくなります。立て直し方は「結婚式の余興の失敗例と防ぎ方」も参考にしてください。
締めの言葉は誰が言いますか?
新郎新婦といちばん付き合いの長い人か、余興の進行役が言うのが自然です。2人で分けるなら、願いの部分を1人が言い、結びの「おめでとうございます」をもう1人か全員で言う形にします。
スピーチの締めの言葉と同じでいいですか?
基本の形は同じですが、余興は出し物の直後に言うので、中身から言葉を拾うとより気持ちが伝わります。スピーチの締めの例文は「結婚式スピーチの締めの言葉例文集」にまとめています。
まとめ
- 締めの言葉は、出し物から一言拾ってお祝いにつなげる
- 長さは10〜20秒。進行が押したときの短い版も用意しておく
- 見せ場の笑いや拍手が落ち着いてから話し始める
- 全員でそろえるのは短い一文だけにし、合図を1つに決める
- 「最後に」「終わります」は「結びに」「以上、〜でした」に言いかえる






