会場に来られない友人も、事前に撮った動画か、当日のビデオ通話で余興に参加できます。画面越しで笑いを取るコツは、間を長めに取ること、言葉より映像で見せるボケにすること、会場の誰かと掛け合うことの3つです。確実に笑いを届けたいなら録画を中心にし、生でつなぐのは結びの一言だけにすると安心です。
この記事では、オンラインで参加する3つの形と、画面越しで笑いが伝わるコツ、録画と生中継それぞれの台本を紹介します。会場と確かめることや、つながらなかったときの備えもまとめました。
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オンラインで参加する3つの形
遠くの友人が余興に加わる方法は、大きく分けて3つあります。笑いの取りやすさも、形によって変わります。
| 形 | どんなものか | 笑いの取りやすさ | 心配なこと |
|---|---|---|---|
| 事前の動画 | 前もって撮った動画を会場で流す | 間やボケを作りこめるので、いちばん取りやすい | その場のやり取りはできない |
| 当日の生中継 | ビデオ通話を会場のスクリーンに映す | 声が遅れるので、速い掛け合いは難しい | 声の響きや、つながらないこと |
| 組み合わせ | 録画を流したあと、結びの一言だけ生でつなぐ | 笑いは録画で取り、生の驚きも足せる | 録画から生に移る合図を決めておく |
組み合わせの形なら、笑いの部分は録画でしっかり作りこめます。生の部分は「おめでとう」と手を振るくらいの短さにしておけば、つながらなくても録画だけで余興が成り立ちます。
画面越しで笑いが伝わる3つのコツ
会場のスクリーンに映る人は、思ったより小さく、遠く見えます。会場で直接話すときと同じつもりでボケても、笑いが届かないことがあります。次の3つを意識しましょう。
間は、会場で話すときの倍ほど取る
生中継では、声が1秒ほど遅れて届くことがあります。録画でも、会場の笑い声や拍手で、次の言葉がかき消されがちです。ボケのあとは3秒ほど待ってから、次の言葉を言いましょう。この、笑いが静まるのを待つ時間を「笑い待ち」といいます。
言葉より、映像で見せるボケにする
言葉のボケは、音が遅れたり響いたりすると伝わりません。目で見て分かるボケなら、音の具合に左右されずに笑いが起きます。
| 映像のボケ | 見せ方 | 気をつけること |
|---|---|---|
| 上だけ正装 | 上はスーツ、下は部屋着のズボン。立ち上がった瞬間に分かる | 下は部屋着程度にとどめ、品よく見せる |
| 特大の乾杯 | グラスをカメラに近づけ、画面いっぱいのグラスで乾杯する | 近づけすぎるとぼやける。手前30cmほどで止める |
| 時差の窓 | 「そっちは何時?」と聞かれて、カーテンを開けると外は真っ暗 | 海外や早朝の参加のときに使える |
| 見切れる家族 | 話している後ろを、家族が「おめでとう」の紙を持って横切る | 家族の了解を取る。顔を映したくない人は紙だけ |
| 画面の外の手 | 話の途中で、画面の外から手が伸びてネクタイを直す | 手の持ち主が最後に顔を出すと、もう一度笑いが起きる |
見切れるとは、画面の端に一部だけ映ることです。どのボケも、カメラの前で2〜3秒止めて、見ている人が気づく時間を作ります。
会場の誰かと掛け合う
画面の中の人だけで話し続けると、会場の人は「見ているだけ」になります。会場に相手役を1人決め、スクリーンの横で画面の友人に話しかけてもらいましょう。会場の相手役が、ボケのずれを指摘するツッコミ役になると、笑いが会場の中で起きている感じが出ます。
録画で会場と掛け合う台本
いちばん確実に笑いを届けられるのは、録画の動画と会場の相手役が掛け合う形です。動画の中に「会場の人が話す時間」を空けておくと、遠くの友人も一緒に舞台に立っているように見えます。
- 会場で話すセリフと、動画の中のセリフを、交互に並べた台本を作る
- 動画を撮るときは、会場のセリフの分だけ、うなずきながら黙って待つ
- 会場の相手役は、完成した動画に合わせて話す練習を3回以上する
台本録画の友人と会場の掛け合い(約1分半)
(会場の友人がマイクを持ち、スクリーンの横に立つ)
会場今日は、どうしても来られなかった仲間とつながっています。〇〇、聞こえる?
(動画が始まる。〇〇は2秒ほど画面を見てから話し始める)
動画はい、こちら〇〇です。〇〇、〇〇さん、ご結婚おめでとう。
(会場の拍手が落ち着くまで、動画の〇〇は笑顔で3秒待つ)
会場そっちは今、何時?
(動画の〇〇は2秒待ち、カーテンを開ける。外は真っ暗)
動画朝の5時です。でも、上だけはちゃんとスーツを着ています。
会場……下は?
(動画の〇〇は2秒待ってから、無言で立ち上がる。部屋着のズボンが映る)
(会場の笑いを待つ、3秒の間)
動画ここからは、まじめにいきます。
動画〇〇さん、〇〇は約束をきちんと守る人です。今日の誓いも、きっと守ってくれます。
動画本当は会場で言いたかったけど、画面越しに、全力でお祝いします。おめでとう。
(〇〇がグラスをカメラに近づけ、画面いっぱいのグラスで乾杯のしぐさをする)
会場〇〇からのお祝いでした。遠くの〇〇にも届くように、大きな拍手をお願いします。
この台本の笑いは、真っ暗な窓、無言で立ち上がるところ、画面いっぱいのグラスの3か所です。どれも映像のボケなので、会場の音が多少聞き取りにくくても伝わります。
動画の中の「間」は、会場の笑いや拍手の分も長めに取っておきます。間が短いと、会場のセリフと動画の声がかぶるので、練習で長さを確かめましょう。動画の明るさや音、画面の向きなど撮り方の基本は、「余興ムービーのメッセージ例文30」で紹介しています。
生でつなぐなら、フリップで答えてもらう
生中継で言葉の掛け合いをすると、声の遅れで話がかぶりやすくなります。そこで、遠くの友人には、答えを書いたフリップ(大きな紙のカード)を前もって用意してもらいます。会場の進行役が質問し、友人はフリップを出すだけなので、声が遅れても笑いのタイミングがずれません。
- 時間
- 1分ほど
- 人数
- 遠くの友人1人、会場の進行役1人
- 準備物
- フリップ4枚(画用紙と太いペン)、通話をつなぐパソコン
- 難しさ
- ★★
フリップは「はい」「いいえ」「ノーコメント」の3枚と、裏に答えを書いた1枚を用意します。文字は1枚に1行、太いペンで大きく書きましょう。
台本フリップで答える生中継(約1分)
進行役〇〇、聞こえていたら、フリップでお答えください。
進行役新郎の〇〇は、学生のころから時間を守る人でしたか。
(画面の〇〇が、すぐに「いいえ」のフリップを出す)
(会場の笑いを待つ)
進行役……即答でした。では、新婦の〇〇さんと出会ってから、新郎は変わりましたか。
(〇〇が「はい」のフリップを、両手で高く掲げる)
進行役どんなふうに変わったんでしょう。
(〇〇がフリップを裏返す。「集合の10分前に来るようになった」)
進行役新婦の〇〇さん、ありがとうございます。では〇〇、2人に一言どうぞ。
(〇〇がマイクを入れ、「おめでとう」と大きく手を振る)
1問目で新郎を少しいじり、2問目の答えで新婦のおかげだと回収する流れです。このように、前に出した話をあとで生かすことを「回収」といいます。フリップの作り方や見せ方のコツは、「余興のフリップ芸のやり方」も参考になります。
生中継の準備と、つながらなかったときの備え
生中継は、役割の分担と当日までの確認が欠かせません。会場のパソコン係、遠くの友人、会場の進行役の3人で分担します。
- 前日まで:本番と同じ機材、同じ場所で、通話のテストをする
- 当日の披露宴の前:会場の回線を使って、つなぐテストを5分ほどする
- 出番の15分前:通話をつないだまま、カメラとマイクを止めて待つ
- 出番:進行役の呼びかけで、カメラとマイクを入れる
- 出番のあと:会場のパソコン係が、通話を閉じて片付ける
遠くの友人が当日までに準備すること
- 電源につないだまま参加できる場所を選ぶ
- 通知の音と表示を止めておく
- カメラを目の高さに置き、後ろに映る部屋を片付けておく
- 家族や同居の人に、出番の時間を伝えておく
- フリップや小道具を、手の届く所にまとめておく
会場のスピーカーから出た友人の声を、会場のパソコンのマイクがもう一度拾うと、声が響いたり「キーン」という音が出たりします。パソコンの音を会場の機材にどうつなぐか、音響の担当者に前もって相談しておきましょう。
生中継は、回線の具合でつながらないことがあります。同じ中身を短く録画した予備の動画を、必ず用意しておきます。つながらないときの一言も、笑いに変える形で決めておくと、会場が慌てずに済みます。
回線の向こうで、〇〇も拍手をしてくれているはずです。……たぶん、上だけスーツで。
ここからは、〇〇が前もって送ってくれた動画でお届けします。
会場と確かめること
生中継をするなら、会場の設備の確認がいちばん大事です。動画を流すだけの場合も、次のリストの初めの3つは確かめておきましょう。
生中継の前に、会場と確かめること
- パソコンの持ち込みと、プロジェクターにつなぐ方法
- 遠くの友人の声を、会場のスピーカーから流せるか
- スクリーンが、高砂(新郎新婦の席)から見える位置にあるか
- 会場のネット回線(無線か有線か)を使えるか、速さは足りるか
- 会場のマイクの声を、通話の相手に届けられるか
- 前日や当日に、会場で通話のテストができるか
- 機材の使用料がかかるか
会場によっては、通話の音を音響の機材につなぐのに、専用のケーブルや担当者の立ち会いが要ることもあります。早めにプランナーに相談しましょう。確かめることの全体は「結婚式の余興の打ち合わせ」にまとめています。生中継の画面には、ほかのゲストの姿が映ることがあるので、映ってもよいか、通話を録画しないかも、新郎新婦に確かめておきます。
よくある質問
海外に住んでいる友人も参加できますか?
できます。ただ、時差で夜中や早朝になることが多く、通信も不安定になりがちです。海外からの参加は、事前の動画を中心にするのが安心です。時差は、真っ暗な窓を見せるボケのように、笑いの種にも使えます。
新郎新婦に内緒で準備できますか?
中身は内緒にできますが、会場のプランナーとは必ず連絡を取る必要があります。新郎新婦には「会場に直接確かめてもいいか」だけを聞き、詳しい内容はプランナーとだけやり取りしましょう。進め方は「結婚式で友人からできる笑えるサプライズ」で紹介しています。
何人までオンラインで参加できますか?
生中継で画面に並べるなら、顔が見分けられる4〜6人ほどまでが目安です。それより多いときは、1人ずつの動画をつないだ録画にすると、全員の顔とボケがはっきり伝わります。動画のつなぎ方は「余興ムービーの作り方」を参考にしてください。
まとめ
- オンラインの参加は、事前の動画、当日の生中継、その組み合わせの3つ。笑いは録画で作りこむ
- 画面越しは、間を倍ほど取り、言葉より映像で見せるボケにする
- 会場に相手役を1人決め、画面の友人と掛け合うと、笑いが会場の中で起きる
- 生中継は、フリップで答えてもらうと、声が遅れても笑いのタイミングがずれない
- 会場の回線と音のつなぎ方を前もって確かめ、予備の動画を用意する






