結婚式の余興にオンラインで参加するには?画面越しでも笑いを取る演出と準備

パソコンのカメラに向けて、大きなマグカップを掲げる男性

会場に来られない友人も、事前に撮った動画か、当日のビデオ通話で余興に参加できます。画面越しで笑いを取るコツは、間を長めに取ること、言葉より映像で見せるボケにすること、会場の誰かと掛け合うことの3つです。確実に笑いを届けたいなら録画を中心にし、生でつなぐのは結びの一言だけにすると安心です。

この記事では、オンラインで参加する3つの形と、画面越しで笑いが伝わるコツ、録画と生中継それぞれの台本を紹介します。会場と確かめることや、つながらなかったときの備えもまとめました。

目次目次を閉じる目次を開く
  1. オンラインで参加する3つの形
  2. 画面越しで笑いが伝わる3つのコツ
  3. 録画で会場と掛け合う台本
  4. 生でつなぐなら、フリップで答えてもらう
  5. 生中継の準備と、つながらなかったときの備え
  6. 会場と確かめること
  7. よくある質問
  8. まとめ

オンラインで参加する3つの形

遠くの友人が余興に加わる方法は、大きく分けて3つあります。笑いの取りやすさも、形によって変わります。

形どんなものか笑いの取りやすさ心配なこと
事前の動画前もって撮った動画を会場で流す間やボケを作りこめるので、いちばん取りやすいその場のやり取りはできない
当日の生中継ビデオ通話を会場のスクリーンに映す声が遅れるので、速い掛け合いは難しい声の響きや、つながらないこと
組み合わせ録画を流したあと、結びの一言だけ生でつなぐ笑いは録画で取り、生の驚きも足せる録画から生に移る合図を決めておく

組み合わせの形なら、笑いの部分は録画でしっかり作りこめます。生の部分は「おめでとう」と手を振るくらいの短さにしておけば、つながらなくても録画だけで余興が成り立ちます。

画面越しで笑いが伝わる3つのコツ

会場のスクリーンに映る人は、思ったより小さく、遠く見えます。会場で直接話すときと同じつもりでボケても、笑いが届かないことがあります。次の3つを意識しましょう。

間は、会場で話すときの倍ほど取る

生中継では、声が1秒ほど遅れて届くことがあります。録画でも、会場の笑い声や拍手で、次の言葉がかき消されがちです。ボケのあとは3秒ほど待ってから、次の言葉を言いましょう。この、笑いが静まるのを待つ時間を「笑い待ち」といいます。

言葉より、映像で見せるボケにする

言葉のボケは、音が遅れたり響いたりすると伝わりません。目で見て分かるボケなら、音の具合に左右されずに笑いが起きます。

映像のボケ見せ方気をつけること
上だけ正装上はスーツ、下は部屋着のズボン。立ち上がった瞬間に分かる下は部屋着程度にとどめ、品よく見せる
特大の乾杯グラスをカメラに近づけ、画面いっぱいのグラスで乾杯する近づけすぎるとぼやける。手前30cmほどで止める
時差の窓「そっちは何時?」と聞かれて、カーテンを開けると外は真っ暗海外や早朝の参加のときに使える
見切れる家族話している後ろを、家族が「おめでとう」の紙を持って横切る家族の了解を取る。顔を映したくない人は紙だけ
画面の外の手話の途中で、画面の外から手が伸びてネクタイを直す手の持ち主が最後に顔を出すと、もう一度笑いが起きる

見切れるとは、画面の端に一部だけ映ることです。どのボケも、カメラの前で2〜3秒止めて、見ている人が気づく時間を作ります。

会場の誰かと掛け合う

画面の中の人だけで話し続けると、会場の人は「見ているだけ」になります。会場に相手役を1人決め、スクリーンの横で画面の友人に話しかけてもらいましょう。会場の相手役が、ボケのずれを指摘するツッコミ役になると、笑いが会場の中で起きている感じが出ます。

録画で会場と掛け合う台本

いちばん確実に笑いを届けられるのは、録画の動画と会場の相手役が掛け合う形です。動画の中に「会場の人が話す時間」を空けておくと、遠くの友人も一緒に舞台に立っているように見えます。

  1. 会場で話すセリフと、動画の中のセリフを、交互に並べた台本を作る
  2. 動画を撮るときは、会場のセリフの分だけ、うなずきながら黙って待つ
  3. 会場の相手役は、完成した動画に合わせて話す練習を3回以上する

台本録画の友人と会場の掛け合い(約1分半)

(会場の友人がマイクを持ち、スクリーンの横に立つ)

会場今日は、どうしても来られなかった仲間とつながっています。〇〇、聞こえる?

(動画が始まる。〇〇は2秒ほど画面を見てから話し始める)

動画はい、こちら〇〇です。〇〇、〇〇さん、ご結婚おめでとう。

(会場の拍手が落ち着くまで、動画の〇〇は笑顔で3秒待つ)

会場そっちは今、何時?

(動画の〇〇は2秒待ち、カーテンを開ける。外は真っ暗)

動画朝の5時です。でも、上だけはちゃんとスーツを着ています。

会場……下は?

(動画の〇〇は2秒待ってから、無言で立ち上がる。部屋着のズボンが映る)

(会場の笑いを待つ、3秒の間)

動画ここからは、まじめにいきます。

動画〇〇さん、〇〇は約束をきちんと守る人です。今日の誓いも、きっと守ってくれます。

動画本当は会場で言いたかったけど、画面越しに、全力でお祝いします。おめでとう。

(〇〇がグラスをカメラに近づけ、画面いっぱいのグラスで乾杯のしぐさをする)

会場〇〇からのお祝いでした。遠くの〇〇にも届くように、大きな拍手をお願いします。

この台本の笑いは、真っ暗な窓、無言で立ち上がるところ、画面いっぱいのグラスの3か所です。どれも映像のボケなので、会場の音が多少聞き取りにくくても伝わります。

動画の中の「間」は、会場の笑いや拍手の分も長めに取っておきます。間が短いと、会場のセリフと動画の声がかぶるので、練習で長さを確かめましょう。動画の明るさや音、画面の向きなど撮り方の基本は、「余興ムービーのメッセージ例文30」で紹介しています。

生でつなぐなら、フリップで答えてもらう

生中継で言葉の掛け合いをすると、声の遅れで話がかぶりやすくなります。そこで、遠くの友人には、答えを書いたフリップ(大きな紙のカード)を前もって用意してもらいます。会場の進行役が質問し、友人はフリップを出すだけなので、声が遅れても笑いのタイミングがずれません。

時間
1分ほど
人数
遠くの友人1人、会場の進行役1人
準備物
フリップ4枚(画用紙と太いペン)、通話をつなぐパソコン
難しさ
★★

フリップは「はい」「いいえ」「ノーコメント」の3枚と、裏に答えを書いた1枚を用意します。文字は1枚に1行、太いペンで大きく書きましょう。

台本フリップで答える生中継(約1分)

進行役〇〇、聞こえていたら、フリップでお答えください。

進行役新郎の〇〇は、学生のころから時間を守る人でしたか。

(画面の〇〇が、すぐに「いいえ」のフリップを出す)

(会場の笑いを待つ)

進行役……即答でした。では、新婦の〇〇さんと出会ってから、新郎は変わりましたか。

(〇〇が「はい」のフリップを、両手で高く掲げる)

進行役どんなふうに変わったんでしょう。

(〇〇がフリップを裏返す。「集合の10分前に来るようになった」)

進行役新婦の〇〇さん、ありがとうございます。では〇〇、2人に一言どうぞ。

(〇〇がマイクを入れ、「おめでとう」と大きく手を振る)

1問目で新郎を少しいじり、2問目の答えで新婦のおかげだと回収する流れです。このように、前に出した話をあとで生かすことを「回収」といいます。フリップの作り方や見せ方のコツは、「余興のフリップ芸のやり方」も参考になります。

生中継の準備と、つながらなかったときの備え

生中継は、役割の分担と当日までの確認が欠かせません。会場のパソコン係、遠くの友人、会場の進行役の3人で分担します。

  1. 前日まで:本番と同じ機材、同じ場所で、通話のテストをする
  2. 当日の披露宴の前:会場の回線を使って、つなぐテストを5分ほどする
  3. 出番の15分前:通話をつないだまま、カメラとマイクを止めて待つ
  4. 出番:進行役の呼びかけで、カメラとマイクを入れる
  5. 出番のあと:会場のパソコン係が、通話を閉じて片付ける

遠くの友人が当日までに準備すること

  • 電源につないだまま参加できる場所を選ぶ
  • 通知の音と表示を止めておく
  • カメラを目の高さに置き、後ろに映る部屋を片付けておく
  • 家族や同居の人に、出番の時間を伝えておく
  • フリップや小道具を、手の届く所にまとめておく

会場のスピーカーから出た友人の声を、会場のパソコンのマイクがもう一度拾うと、声が響いたり「キーン」という音が出たりします。パソコンの音を会場の機材にどうつなぐか、音響の担当者に前もって相談しておきましょう。

生中継は、回線の具合でつながらないことがあります。同じ中身を短く録画した予備の動画を、必ず用意しておきます。つながらないときの一言も、笑いに変える形で決めておくと、会場が慌てずに済みます。

例文つながらないときの進行役の一言

回線の向こうで、〇〇も拍手をしてくれているはずです。……たぶん、上だけスーツで。
ここからは、〇〇が前もって送ってくれた動画でお届けします。

会場と確かめること

生中継をするなら、会場の設備の確認がいちばん大事です。動画を流すだけの場合も、次のリストの初めの3つは確かめておきましょう。

生中継の前に、会場と確かめること

  • パソコンの持ち込みと、プロジェクターにつなぐ方法
  • 遠くの友人の声を、会場のスピーカーから流せるか
  • スクリーンが、高砂(新郎新婦の席)から見える位置にあるか
  • 会場のネット回線(無線か有線か)を使えるか、速さは足りるか
  • 会場のマイクの声を、通話の相手に届けられるか
  • 前日や当日に、会場で通話のテストができるか
  • 機材の使用料がかかるか

会場によっては、通話の音を音響の機材につなぐのに、専用のケーブルや担当者の立ち会いが要ることもあります。早めにプランナーに相談しましょう。確かめることの全体は「結婚式の余興の打ち合わせ」にまとめています。生中継の画面には、ほかのゲストの姿が映ることがあるので、映ってもよいか、通話を録画しないかも、新郎新婦に確かめておきます。

よくある質問

海外に住んでいる友人も参加できますか?

できます。ただ、時差で夜中や早朝になることが多く、通信も不安定になりがちです。海外からの参加は、事前の動画を中心にするのが安心です。時差は、真っ暗な窓を見せるボケのように、笑いの種にも使えます。

新郎新婦に内緒で準備できますか?

中身は内緒にできますが、会場のプランナーとは必ず連絡を取る必要があります。新郎新婦には「会場に直接確かめてもいいか」だけを聞き、詳しい内容はプランナーとだけやり取りしましょう。進め方は「結婚式で友人からできる笑えるサプライズ」で紹介しています。

何人までオンラインで参加できますか?

生中継で画面に並べるなら、顔が見分けられる4〜6人ほどまでが目安です。それより多いときは、1人ずつの動画をつないだ録画にすると、全員の顔とボケがはっきり伝わります。動画のつなぎ方は「余興ムービーの作り方」を参考にしてください。

まとめ

  • オンラインの参加は、事前の動画、当日の生中継、その組み合わせの3つ。笑いは録画で作りこむ
  • 画面越しは、間を倍ほど取り、言葉より映像で見せるボケにする
  • 会場に相手役を1人決め、画面の友人と掛け合うと、笑いが会場の中で起きる
  • 生中継は、フリップで答えてもらうと、声が遅れても笑いのタイミングがずれない
  • 会場の回線と音のつなぎ方を前もって確かめ、予備の動画を用意する
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