余興やスピーチを紹介する司会のセリフ|笑いが起きる呼び込みと終わったあとの一言

幕の横でお辞儀をする2人を、手のひらで指して紹介する司会者

余興やスピーチを紹介するときは、「新郎新婦とどんな関係の人が、何人で、何をするか」を2〜3文で伝えます。そこに笑いの一言を1つ添えてから、拍手で迎えましょう。終わったあとは「お礼→感想→次の案内」の順に話し、感想のところで軽く笑いを取ると、次の場面へ自然につながります。

この記事では、笑いの一言を足した呼び込みのセリフと、出し物別・スピーチ別の例文を紹介します。終わったあとの一言や、スベった余興を救う言い方、映像や音楽が出ないときのつなぎ方もまとめました。結婚式でも二次会でも、そのまま使える言い方にしています。

目次目次を閉じる目次を開く
  1. 呼び込みのセリフは「関係・人数・内容」に笑いを1つ
  2. 出し物別の紹介セリフ例
  3. 友人スピーチの紹介セリフ例
  4. 終わったあとに場を温める一言
  5. スベった余興を救う一言
  6. 機材トラブルのときのつなぎ方
  7. 二次会では、くだけた言い方にしてもよい
  8. よくある質問
  9. まとめ

呼び込みのセリフは「関係・人数・内容」に笑いを1つ

呼び込みとは、出番の人を紹介して、前に呼ぶセリフのことです。次の4つを順に言えば、短くても会場の人に伝わります。笑いを入れるなら、3と4の間に一言だけ足します。

順番伝えること例
1新郎新婦との関係新郎の大学時代のテニスサークルの仲間
2人数や名前4名の皆さん、△△さん
3何をするかお祝いのダンス、お祝いの言葉
4拍手のお願い大きな拍手でお迎えください
例文呼び込みのセリフの型

続きまして、〔新郎新婦との関係〕、〔人数・名前〕による、〔出し物〕です。
〔笑いの一言(なくてもよい)〕
それでは皆さま、大きな拍手でお迎えください。

笑いの一言では、出し物への期待を上げすぎないようにします。「爆笑まちがいなしです」「プロ顔負けです」と言うと、出る人が緊張し、会場の見る目も厳しくなります。期待を少し下げるか、練習の裏話で親しみを足す一言のほうが、温かい空気で始められます。

笑いの一言の型例
練習の裏話練習はカラオケボックスで続けてきたそうです。店員さんには、ずっと歌の練習だと思われていたそうです
期待を少し下げるご本人いわく、ダンスの経験は小学校の運動会以来だそうです
意気込みを伝える本日のために、そろいの靴を買ったそうです。靴だけは、プロ仕様です
新郎新婦の反応を予告する新郎の〇〇くんには、まだ何も知らされていません。〇〇くん、心の準備をお願いします

出番の前に、余興の人と確かめること

  • 名前の読み方と、グループ名があればその言い方
  • 紹介で内容を言ってよいか(サプライズなら伏せる)
  • 紹介で使ってよい裏話と、言わないでほしいこと
  • 準備にかかる時間と、始める合図
  • マイクの本数と、音楽や映像を出すきっかけ

紹介の材料は、出る人に聞いておく

紹介のセリフは司会が書くことが多いですが、材料は出る人に聞くのが確実です。笑いの一言に使う裏話も、ここで聞いておきましょう。本番の1〜2週間前に、次のようなメッセージを送っておくと安心です。

例文余興の人に、紹介の材料を聞くメッセージ

△△さん、当日の司会を担当する△△です。
余興の紹介で使いたいので、次の3つを教えてもらえますか。
1. 出る人の名前と読み方(グループ名があればそれも)
2. 新郎新婦とどんな関係か
3. 練習中のちょっとした裏話と、紹介で言わないでほしいこと
皆さんが気持ちよく始められるように紹介します。よろしくお願いします。

「言わないでほしいこと」を聞いておくと、サプライズの中身をうっかり話してしまう心配がなくなります。

出し物別の紹介セリフ例

〇〇には新郎新婦の名前を、△△には出る人の名前を入れてください。どれも20〜30秒で言える長さで、笑いの一言を1つずつ入れています。

ダンス・歌

例文ダンスの紹介

続きまして、新郎の大学時代のテニスサークルの仲間、4名の皆さんによるお祝いのダンスです。
この日のために、仕事のあとに集まって練習してきたそうです。
振り付けを覚えるのに2か月、4人でそろえるのに、もう1か月かかったと聞いています。
それでは皆さま、手拍子でお迎えください。

ダンスや歌のときは、「拍手」より「手拍子」とお願いすると、会場が最初から参加しやすくなります。

余興ムービー(映像)

例文映像の紹介

ここで、新婦〇〇さんの職場の皆さんから、映像でのお祝いが届いております。
撮影には、部長も出演されているそうです。
(半拍おく)
〇〇さん、どうぞお見逃しなく。会場の照明を少し暗くいたします。前方のスクリーンをご覧ください。

漫才・コント・寸劇

例文漫才の紹介

続きまして、新郎〇〇さんの中学時代からの友人、△△さんと△△さんのお二人による漫才です。
お二人とも、人前に立つのは今日が初めてだそうです。
コンビ名は、昨日の夜に決まったと聞いております。
温かい拍手で、背中を押してあげてください。

会場参加型のクイズ・ゲーム

例文クイズの紹介

ここからは、会場の皆さまにもご参加いただきます。
新婦〇〇さんの高校時代の友人、3名の皆さんによる「新郎新婦クイズ」です。
正解した方には、すてきな景品もあるそうです。
(半拍おく)
なお、景品の中身は、司会も知らされておりません。

内容を伏せたいサプライズ

例文サプライズの紹介

続きまして、新郎〇〇さんのご友人の皆さんから、お祝いの出し物です。
内容は、新郎新婦のお二人にも内緒にしてあるそうです。
司会も、半分しか教えてもらえませんでした。
〇〇さん、〇〇さん、どうぞ前のほうをご覧ください。

友人スピーチの紹介セリフ例

スピーチの紹介では、話の中身に触れないのが基本です。話す人がこれから披露するエピソードを、司会が先に言ってしまわないようにします。笑いを入れるなら、新郎新婦との付き合いの長さや、話す人の意気込みにします。

例文友人代表スピーチの紹介(1人)

続きまして、新郎〇〇さんのご友人を代表いたしまして、△△さんにお祝いの言葉をいただきます。
△△さんは、〇〇さんと小学校からの同級生で、20年来のお付き合いだそうです。
ご本人いわく、新郎の話なら3時間は話せるそうです。
(半拍おく)
本日は、そのうちの3分をお届けいただきます。△△さん、よろしくお願いいたします。

例文友人スピーチの紹介(2人)

ここで、新婦〇〇さんの大学時代の友人、△△さんと△△さんのお二人から、お祝いのスピーチをいただきます。
お二人は、〇〇さんと同じゼミで4年間を過ごした仲間です。
それでは、よろしくお願いいたします。

手紙を読む形のスピーチなら、「お手紙の形で、お祝いの言葉をいただきます」と一言添えます。主賓や上司の祝辞は笑いを入れず、会社名と肩書きを正しく言うことに集中しましょう。披露宴全体の流れは「友人が結婚式の司会をするなら?」で紹介しています。

終わったあとに場を温める一言

出し物やスピーチが済んだら、拍手が静まるのを待ってから話します。「お礼→感想を一言→次の案内」の順にし、感想のところで軽く笑いを取ると、出た人をねぎらいながら次の場面へ移れます。笑いは、出た人ではなく、新郎新婦の反応や会場の様子から取りましょう。

場面終わったあとの一言
笑いが起きた余興のあとありがとうございました。会場の笑い声が、まだ響いているようです
漫才・コントのあと新郎がいちばん前で、いちばん笑っていました。コンビの次の出番は、お二人の結婚10周年だそうです
ダンスのあと息の合ったダンスでした。手拍子をしていた皆さまも、いい運動になったのではないでしょうか
映像のあとすてきな映像をありがとうございました。部長の名演技に、あらためて拍手をお願いいたします
クイズのあと全問正解の方は、残念ながらいらっしゃいませんでした。新郎も、2問まちがえていました
感動的なスピーチのあと心のこもったお言葉、ありがとうございました。〇〇さんも、うれしそうにうなずいていらっしゃいます

感動的なスピーチのあとは、笑いを足さずに、気持ちを受け止める一言だけにします。

例文余興が済んでから、次の人を呼ぶまで(約40秒)

ありがとうございました。息の合った、すてきなダンスでした。
新郎の〇〇くんも、途中から一緒に手を動かしていましたね。
振り付けは、もうすっかり覚えたようです。
皆さま、あらためて大きな拍手をお送りください。
(拍手が静まってから)
続きまして、新婦〇〇さんのご友人を代表いたしまして、△△さんにお祝いの言葉をいただきます。

スベった余興を救う一言

会場の反応が静かだった余興のあとほど、司会の一言が大切です。「静かでしたね」などと冗談にせず、準備してくれた気持ちとよかったところをほめて、拍手を集めます。笑いを取るなら、出た人ではなく、司会が自分を下げて引き受けましょう。

場面救う一言ポイント
笑いが起きなかった漫才・コント司会の紹介で、少しハードルを上げすぎたようです。私の責任です司会が自分を下げて、会場の笑いを引き受ける
会場が静まりかえった皆さま、息をのんで見入っていらっしゃいましたね。あらためて大きな拍手をお送りください静けさを「見入っていた」に言いかえる
ダンスがそろわなかった決めのポーズは、ぴったりそろっていましたよかったところを1つ見つけて言う
セリフが飛んで止まったこの日のための練習の気持ちが、まっすぐ伝わってきました準備をほめて、拍手につなぐ
例文スベった余興のあと、拍手で送り出すまで(約30秒)

ありがとうございました。
司会の紹介で、少しハードルを上げすぎたようです。私の責任です。
(半拍おく)
新郎新婦のお二人は、最初から笑顔で見てくださっていました。
この日のために準備してくださった皆さんに、あらためて大きな拍手をお送りください。

出た人は、この一言で救われます。司会がいじると、出た人の居場所がなくなるので気をつけましょう。余興をする側の立て直し方は「結婚式の余興の失敗例と防ぎ方」にまとめています。

機材トラブルのときのつなぎ方

映像が映らない、音楽が出ない、といったトラブルは、どんなに準備しても起こりえます。司会が落ち着いていれば、会場の人は意外と気にしません。次の順番で動きましょう。

  1. 状況を短く伝える(「ただいま準備を整えております」)
  2. 会場のスタッフに目で合図し、どれくらいで直るかを聞く
  3. 1〜2分で直らなければ、順番を入れかえるか、歓談をはさむ
  4. 直ったら、あらためて紹介してから始める
例文映像がすぐに映らないとき

ただいま、映像の準備を整えております。
お二人へのお祝いの気持ちを詰めこみすぎて、読みこみに時間がかかっているようです。
もう少々お待ちください。

例文音楽がかからないとき

音響の準備に、少しお時間をいただいております。
その間に、〇〇さんにうかがってみましょう。今日の余興のことは、どこまで聞いていましたか?

例文準備が長引いて、順番を入れかえるとき

映像の準備に、もう少しお時間がかかるようです。
先に、新婦〇〇さんのご友人からのスピーチをお届けいたします。
映像は、準備が整いしだい、あらためてご紹介いたします。

新郎新婦に質問を一つ投げかけると、待ち時間が会話の時間に変わります。トラブルを防ぐには、当日の開宴前に一度、映像と音楽を会場で流しておくのがいちばんです。確かめることの一覧は「余興の前に会場と確かめること」にあります。

二次会では、くだけた言い方にしてもよい

二次会は、披露宴より気軽な雰囲気の会です。紹介のセリフも、少しくだけた言い方にすると会場の空気に合い、笑いも取りやすくなります。同じ場面を、2通りの言い方で比べてみましょう。

場面披露宴での言い方二次会での言い方
呼び込み続きまして、新郎のご友人による余興です続いては、新郎の友人チームの登場です
拍手のお願い大きな拍手でお迎えください皆さん、拍手で呼んでください
出し物のあと心のこもったお祝いを、ありがとうございました最高のお祝いでした。みんな、ありがとう
準備に時間がかかるときただいま準備を整えております今、準備中です。その間に、新郎の今の気持ちを聞いてみましょう

くだけた言い方でも、新郎新婦の親族や上司がいる会では、呼び捨てやあだ名だけの紹介は避けます。二次会全体の台本は「二次会の司会を面白くするには?」にまとめています。

よくある質問

余興の内容を、紹介で言ってしまってもいいですか?

ダンスや歌など、見れば分かる出し物なら言ってかまいません。ただし、サプライズやオチがある出し物は、紹介で中身を明かすと台なしになります。どこまで言ってよいかを、出番の前に本人に聞いておきましょう。

呼び込みで笑いを取ると、余興の人のハードルが上がりませんか?

笑いの題材を、練習の裏話や「期待を少し下げる一言」にすれば、ハードルはむしろ下がります。避けたいのは、「面白いです」「プロ並みです」のように、出し物そのものの出来を先にほめる言い方です。

余興の人の名前は、全員読み上げたほうがいいですか?

5人くらいまでなら、全員の名前を読み上げると喜ばれます。それより多いときは、「新郎の会社の同期の皆さん」のように、グループとして紹介すれば十分です。

まとめ

  • 呼び込みは「関係・人数・内容・拍手のお願い」を2〜3文で伝え、笑いの一言は1つだけ足す
  • 笑いの一言は、練習の裏話か、期待を少し下げる言い方にする
  • スピーチの紹介では、話す人のエピソードに触れない
  • 終わったあとは「お礼→感想→次の案内」でつなぎ、笑いは新郎新婦や会場の反応から取る
  • スベった余興のあとは、準備をほめて拍手を集め、笑いは司会が自分を下げて引き受ける
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