歓迎会で迎える側がする出し物は、「新人に職場を知ってもらえるネタ」を選ぶのがいちばんです。部署紹介や先輩当てクイズのように、先輩が自分たちを紹介する形なら、新人は見ているだけで職場の人の顔と名前を覚えられます。
この記事では、迎える側の出し物を10個と、そのまま使える入口コントの台本、新人をいじりすぎないための注意を紹介します。新入社員だけでなく、中途入社や異動してきた人を迎えるときにも使えます。
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迎える側の出し物で大事にしたいこと
歓迎会の主役は新人ですが、新人を前に出して何かをさせる必要はありません。迎える側が自分たちのことを見せて、新人が「この職場、楽しそう」と思えれば成功です。
- 新人にやらせるより、先輩が自分たちを紹介する
- 笑いの材料は、新人ではなく先輩自身や職場のこと
- 1つの出し物は5分以内、全部で15〜20分ほどに収める
- 内輪の話には、新人にも分かる説明を一言足す
新人の緊張をほぐすいちばんの方法
先輩が自分の失敗や弱点を、笑いながら話すことです。「先輩も最初はそうだったんだ」と分かると、新人は肩の力を抜いて会に参加できます。
迎える側の出し物10選
人数と時間は目安です。難しさは★の数で表し、★1つがいちばん簡単です。
1. 1分でわかる部署紹介
部署の仕事を、1分ほどの紹介にまとめて発表します。「朝いちばんにやること」「いちばん忙しい時期」「この部署の自慢」の3つを入れると、新人が仕事の全体をつかみやすくなります。
- 時間
- 1部署1分
- 人数
- 部署ごとに1〜3人
- 準備物
- なし(写真やフリップがあると分かりやすい)
- 難しさ
- ★
2. 先輩当てクイズ
先輩についてのヒントを3つ出し、誰のことかを全員で当てます。ヒントは先輩本人に書いてもらい、意外なものから順に出すと盛り上がります。答えが出たら本人に立ってもらうので、新人が顔と名前を覚えるきっかけにもなります。
ヒント1 学生のころ、毎朝5時に起きて新聞を配っていました。
ヒント2 社内でいちばん、電話に出るのが早い人です。
ヒント3 お昼ごはんは、3年間ほぼ同じお店です。
答え 〇〇課の〇〇さんでした。
- 時間
- 10分(3〜5人分)
- 人数
- 司会1人と、出題される先輩3〜5人
- 準備物
- ヒントを書いたフリップかスライド
- 難しさ
- ★
3. 職場あるある発表
先輩たちが順番に、この職場ならではの「あるある」を言っていきます。新人には、職場の習慣を楽しく知ってもらえる時間になります。あるあるの見つけ方は「あるあるネタの作り方」が参考になります。
月曜の朝は、エレベーターがなかなか来ない。
置き傘の数が、なぜか働いている人の数より多い。
会議室の時計だけ、なぜか2分進んでいる。
誰かが旅行に行くと、次の週に休憩室のお菓子が増える。
- 時間
- 5分
- 人数
- 3〜5人
- 準備物
- なし(あるあるを書いたフリップがあると伝わりやすい)
- 難しさ
- ★
4. 名乗り合いじゃんけん列車
全員でじゃんけんをして、負けた人が勝った人の後ろにつながっていく遊びです。じゃんけんの前に「〇〇です、よろしくお願いします」と名乗り合うルールにすると、新人と先輩が自然に名前を交換できます。最後に1本の長い列車ができたら、先頭の人が優勝です。
- 時間
- 5〜10分
- 人数
- 全員(立って動ける広さが必要)
- 準備物
- なし(音楽を流せると盛り上がる)
- 難しさ
- ★
5. 先輩のしくじり話リレー
先輩が1人30秒ずつ、新人のころの小さな失敗を話していきます。「電話で自分の会社の名前をかんだ」くらいの軽い話で十分です。自分の失敗だけを話し、ほかの人の失敗は話さないのが約束です。
- 時間
- 5分
- 人数
- 先輩4〜6人
- 準備物
- なし
- 難しさ
- ★
6. 入口コント「ようこそ〇〇部へ」
ドアの小道具を使った2分ほどのコントです。新人役(先輩が演じる)がドアをノックするたびに、職場によくいる人が順番に現れます。台本は下で紹介しています。
- 時間
- 2〜3分
- 人数
- 3〜4人
- 準備物
- ドアに見立てた段ボールの板か、ついたて、渡す小物、歓迎の言葉を書いた紙
- 難しさ
- ★★
7. 共通点ビンゴ
マスに書かれた条件に合う人を探して、その人の名前を書いてもらうビンゴです。新人も先輩も同じカードを持って歩き回るので、自然に会話が生まれます。
| 段 | 左 | 真ん中 | 右 |
|---|---|---|---|
| 上 | 朝ごはんはパン派 | 犬か猫を飼っている | 最近、映画館に行った |
| 中 | 電車で本を読む | 料理が得意 | 早起きが得意 |
| 下 | 甘いものに目がない | 旅行が好き | 最近始めたことがある |
マスには、出身地や家族のことなど、答えたくない人がいそうな条件は入れません。
- 時間
- 15分
- 人数
- 全員
- 準備物
- ビンゴカード(人数分)、ペン、そろった人への景品(あれば)
- 難しさ
- ★
8. 昼ごはんマップ発表
職場の近くの昼ごはんのお店を、地図にまとめて発表します。「早い」「安い」「雨の日に助かる」など、先輩ならではの情報を添えると、新人は明日からすぐに使えます。お店の悪口は言わず、おすすめだけにしましょう。
- 時間
- 5分
- 人数
- 1〜2人
- 準備物
- 手書きの地図を大きく印刷したものか、スライド
- 難しさ
- ★
9. 新人からの逆質問コーナー
新人に先輩へ聞いてみたいことを紙に書いてもらい、司会が読み上げて先輩が答えます。名前を書かずに質問できるので、ふだん聞きにくいことも出てきます。質問が浮かばないときは、「自己紹介で使える面白い項目・質問一覧」をヒントにすると書きやすくなります。
- 時間
- 10分
- 人数
- 司会1人、答える先輩数人
- 準備物
- 質問を書くカード、集める箱
- 難しさ
- ★
10. 先輩の10秒アドバイスリレー
先輩が1人10秒で、「これを知っておくと楽になる」というアドバイスを伝えていきます。「印刷は2階のプリンターのほうが空いています」のように、具体的で小さなことほど喜ばれます。最後の1人が「困ったら、ここにいる誰に聞いてもいいです」と締めると、温かく終われます。
- 時間
- 3〜5分
- 人数
- 先輩5〜10人
- 準備物
- マイク
- 難しさ
- ★
そのまま使える入口コント「ようこそ〇〇部へ」
6の入口コントの台本です。新人役は先輩が演じ、最後に本物の新人を紹介する流れにしています。新人本人には、最後に前へ出て一礼するだけでよいことを、前もって伝えておきましょう。
台本ようこそ〇〇部へ(約2分)
(舞台の真ん中に、ドアに見立てた段ボールの板を立てる。新人役は「新人」と書いた名札をつけている)
ナレ4月1日。期待と不安を胸に、新人が〇〇部のドアをノックします。
新人役(ノックして)失礼します。本日からお世話になります。
(ドアの向こうから、受話器を耳に当てた先輩Aが出てくる)
先輩A(電話の相手に)はい、はい、承知しました。
(先輩Aは電話を続けたまま、新人役に手だけで「よろしく」と合図して下がる)
新人役……手だけで歓迎されました。
(新人役がもう一度ノックする)
先輩Bあ、新人さん? ようこそ。これ、ひざかけ。
先輩Bこれ、のど飴。これ、フロアの地図。これ、使いやすいボールペン。
(先輩Bが次々に物を渡し、新人役の両手がいっぱいになる)
先輩Bこれは、去年の忘年会の写真。
新人役両手がいっぱいになりました。
(先輩Bが下がる。新人役がもう一度ノックする)
(先輩AとBが「ようこそ〇〇部へ」と書いた紙を、上下逆さまに持って出てくる)
先輩A・Bようこそ。
新人役……逆さまです。
(2人があわてて紙を正しい向きに直す)
新人役なんだか、すごく温かい職場な気がしてきました。
ナレ電話は鳴りやまず、世話焼きは止まらず、歓迎の紙はときどき逆さま。それが〇〇部です。
(全員が前に並ぶ)
先輩A今のは、先輩が演じた新人でした。では、本物の新人を紹介します。
先輩B〇〇さん、どうぞ。
(本物の新人が前に出て、一礼する)
全員ようこそ、〇〇部へ。
自分の職場に合わせて直すコツ
ドアから出てくる人は、職場の「よくある場面」を1つずつ演じます。特定の誰かのまねにすると、その人をからかうことになりやすいので、誰にでも当てはまる場面にしましょう。
新人をいじりすぎないための注意
歓迎会は、新人にとって職場の人と初めてゆっくり話す場です。迎える側は盛り上げるつもりでも、新人は断りにくい立場にいることを忘れないようにしましょう。
| やりがちなこと | 新人が困る理由 | 代わりにすること |
|---|---|---|
| その場で一発芸を振る | 準備がなく、断りにくい | やりたい人にだけ、前もって声をかける |
| 恋人や結婚の予定を聞く | 答えたくない人がいる | 趣味や好きな食べ物を聞く |
| 見た目や年齢、出身をネタにする | 冗談でも傷つくことがある | 本人が自分から話したことだけ拾う |
| お酒をすすめる、一気を盛り上げる | 断りにくく、体にも危ない | ソフトドリンクも同じように用意する |
| 内輪の話だけで盛り上がる | 話に入れず、置いてきぼりになる | 内輪の話には、説明を一言足す |
会の途中も、新人が笑っているかどうかをときどき確かめながら進めてください。表情が固くなっていたら、その話題はそこで切り上げます。
歓迎会の流れのどこに出し物を入れるか
出し物は、新人の自己紹介のあとに入れるのがおすすめです。自己紹介で出た話を受けて紹介できるので、自然につながります。
- 開会と、迎える側の挨拶
- 乾杯
- 歓談(料理が行き渡るまで)
- 新人の自己紹介
- 迎える側の出し物(15〜20分)
- 歓談
- 締めの挨拶
迎える側の挨拶の文例は「歓迎会の挨拶(迎える側)例文」にまとめています。進行表の作り方は「歓送迎会の進行表と挨拶の順番」が参考になります。
準備の時間が取れないときは
4月は、迎える側も仕事が立て込む時期です。部署紹介の動画や出し物の台本まで手が回らないときは、外に頼む方法もあります。
よくある質問
新人にも何か出し物をしてもらうべきですか?
しなくて大丈夫です。新人には、自己紹介で一言話してもらえば十分です。本人がやりたいと言った場合だけ、短いネタを一緒に考えましょう。新人向けのネタは「新入社員の出し物」で紹介しています。
中途入社や異動の人を迎えるときも、同じでいいですか?
基本は同じです。仕事の経験がある人には、部署紹介や昼ごはんマップのような「この職場ならではの情報」が特に役立ちます。「新人さん」と呼び続けず、名前で呼ぶようにしましょう。
新人が1人だけのときは?
注目が1人に集まりすぎないよう、共通点ビンゴや逆質問コーナーのように、全員が動く出し物を選びましょう。入口コントで前に出てもらうのも、本人が了承した場合だけにします。
まとめ
- 迎える側の出し物は「新人に職場を知ってもらうネタ」を選ぶ
- 笑いの材料は新人ではなく、先輩自身や職場のこと
- 1つ5分以内、全部で15〜20分ほどに収める
- 一発芸の無茶ぶり、恋人の話、お酒のすすめはしない
- 新人の自己紹介のあとに出し物を入れると、自然につながる






