保育士の出し物|子ども向けにも職員の宴会にも使える1人・2人のネタ

うさぎとくまの手袋人形で人形劇を演じる保育士

保育士の出し物は、子どもに見せるものと、職員の歓迎会や忘年会で見せるものに分けて考えると選びやすくなります。子ども向けは人形劇・パネルシアター・手遊びが定番で、どれも1人か2人で演じられます。職員の宴会では、その保育の技を大人向けに変えると、準備が少なくても盛り上がります。

この記事では、1人で演じられる二役の人形劇の台本と、子ども向け・職員向けの出し物を、時間と準備物つきで紹介します。

目次目次を閉じる目次を開く
  1. 保育士の出し物は「誰に見せるか」で選ぶ
  2. 子ども向けの出し物6選(1人・2人用)
  3. 1人で演じる二役の人形劇「にんじん、どこ?」
  4. 職員の歓迎会・忘年会で使える出し物
  5. 準備と練習のコツ
  6. よくある質問
  7. まとめ

保育士の出し物は「誰に見せるか」で選ぶ

同じ出し物でも、見る人の年齢によって向き不向きがあります。年齢が低いほど集中できる時間は短いので、短く、くり返しのある出し物を選びましょう。

見せる相手主な場面向いている出し物時間の目安
0〜2歳児毎日の保育、誕生会手遊び、ペープサート2〜5分
3〜5歳児誕生会、お楽しみ会、行事人形劇、パネルシアター、2人の劇5〜10分
職員歓迎会、忘年会、送別会大人版の手遊び、読み聞かせ風の紹介3〜5分

子ども向けでは、子どもが声を出して参加できる場面を必ず入れるのがコツです。「どこかな」「なにかな」と問いかけると、見ている子どもが物語の中に入ってきます。

子ども向けの出し物6選(1人・2人用)

難しさは★の数で表し、★1つがいちばん簡単です。

1. 二役の人形劇「にんじん、どこ?」(1人)

両手に1体ずつ手袋人形をはめて、うさぎとくまの二役を1人で演じます。くまがにんじんを探すのに見当違いの方向ばかり見るので、子どもたちが「うしろ」と教えたくなる話です。台本は下で紹介しています。

時間
約3分
人数
1人
準備物
手袋人形2体(うさぎ・くま)、にんじんの小道具、布をかけた机の舞台
難しさ
★★

2. パネルシアター「ポケットの中は、なあに?」(1人)

パネルシアターは、毛羽のある布を張った板に、不織布に描いた絵を貼ったりはがしたりしながら話を進める出し物です。大きなポケットの絵から、影だけを描いた絵を出して「なにかな」と聞き、裏返して答えを見せます。誕生会なら、最後にその月に生まれた子の名前を出すと、主役の子にとって特別な出し物になります。

時間
約5分
人数
1人
準備物
パネル板、パネル布、不織布の絵5〜6枚(表に影、裏に答え)
難しさ
★★

3. オリジナルの手遊び「せんたく ごしごし」(1人)

手遊びは、短い歌や言葉に合わせて手を動かす遊びです。決まった曲を使わず、リズムをつけて唱えるだけでもできます。1回目はふつうに、2回目は小さな声と動きで、3回目は大きくすると、子どもがくり返し楽しめます。

例文手遊び「せんたく ごしごし」

せんたく せんたく ごしごし ごし(両手をこすり合わせる)
ぎゅーっと しぼって(タオルをしぼるしぐさ)
ぱんぱん のばして(手を2回たたく)
おひさま ぽかぽか(両手を頭の上で大きな丸にする)

時間
約2分
人数
1人
準備物
なし
難しさ
★

4. ペープサート「おはよう、こんにちは」(1人)

ペープサートは、紙に描いた絵を棒に貼り、表と裏で表情を変えながら演じる紙人形の劇です。表は眠そうな顔、裏は笑顔にして、「おはよう」と言うたびにくるっと裏返すと、小さな子も目で追いやすくなります。棒の先が子どもに向かないように持ちましょう。

時間
約3分
人数
1人
準備物
表と裏に絵を描いた画用紙を、棒に貼ったもの3〜4本
難しさ
★

5. 2人の劇「まちがい先生のおでかけ」(2人)

1人の先生が、くつを手にはめる、帽子を足にかぶせるなど、おでかけの準備を全部まちがえます。もう1人の先生が「これで合ってる?」と子どもに聞き、「ちがーう」と教えてもらいながら1つずつ直していきます。最後に「みんなが教えてくれたから、おでかけできたよ」とお礼を言って終わります。

時間
約5分
人数
2人
準備物
帽子、くつ、かばん、上着
難しさ
★

6. 影絵クイズ(2人)

1人が白い布の後ろから懐中電灯で照らし、もう1人が手で、きつね・はと・かになどの影を作って当ててもらいます。部屋を暗くしすぎると怖がる子がいるので、カーテンを半分閉めるくらいにしましょう。

時間
約5分
人数
2人
準備物
白い布か模造紙、懐中電灯
難しさ
★★

1人で演じる二役の人形劇「にんじん、どこ?」

1の台本です。右手にうさぎ、左手にくまをはめ、にんじんは舞台のすみに置いておきます。うさぎは高めの声、くまは低めのゆっくりした声にすると、子どもにも聞き分けやすくなります。

台本にんじん、どこ?(約3分)

(布をかけた机の後ろに座る。にんじんは、舞台の右すみに置いておく)

先生みんな、こんにちは。今日は、うさぎさんとくまさんが遊びに来てくれました。

うさぎ(右手を元気に出して)こんにちは。うさぎです。

くま(左手をゆっくり出して)こんにちは。くまだよ。

先生うさぎさん、なんだか元気がないね。どうしたの?

うさぎあのね、大事なにんじんが、なくなっちゃったの。

くまそれは大変だ。ぼくが一緒に探してあげる。

くまどこかなあ。こっちかなあ。(にんじんと反対のほうをのぞく)

(子どもたちが「そっちじゃない」「うしろ」と教えてくれるのを待つ)

くまえ、うしろ?(振り向くが、にんじんの手前で止まる)ないよ。

(子どもたちの声を待つ)

うさぎくまさん、もうちょっと。もうちょっと右。

くま右だね。(左を向く)

先生くまさん、そっちは左だよ。

くま(ゆっくり右を向いて、にんじんを見つける)あった。にんじん、あったよ。

うさぎわあ、ありがとう、くまさん。みんなも、教えてくれてありがとう。

くま見つかってよかったね。

うさぎくまさん、半分こしよう。

くまえ、いいの?

うさぎうん。一緒に探してくれたから。(にんじんを、くまのほうへ寄せる)

くまありがとう。いただきます。……にんじんって、甘いんだね。

うさぎでしょう。

先生うさぎさんとくまさん、なかよしになったね。みんなも、困っているお友だちがいたら、一緒に探してあげようね。

うさぎ・くままたね。

(2体が手をふって、舞台の下へ隠れる)

二役を演じ分けるコツ

話している人形だけを動かし、聞いている人形は止めておきます。これだけで、どちらが話しているかが子どもにもはっきり伝わります。子どもが声を出してくれたら、人形がそちらを向いて「ほんと?」と返すと、劇の中に入り込みやすくなります。

職員の歓迎会・忘年会で使える出し物

職員向けの出し物は、保育の技をそのまま大人向けに変えるのが近道です。準備がほとんどいらず、保育士どうしなら誰もが分かる笑いになります。新しく来た先生を迎える会の考え方は「歓迎会の出し物(迎える側)」も参考になります。

大人版の手遊び「おしごと ごしごし」(1〜2人)

子ども向けの「せんたく ごしごし」と同じリズムで、言葉だけを保育士の仕事に替えます。最初は1人で見せ、2回目から会場の全員にまねしてもらいましょう。歓迎会なら、最後の一行を「ようこそ 〇〇えんへ」に替えると締まります。

例文大人版「おしごと ごしごし」

れんらくちょう かきかき かき(書くしぐさ)
ぎゅーっと のびして(両手を上に伸ばす)
ぱんぱん かたたたき(自分の肩を2回たたく)
きょうも おつかれさま(両手で頭の上に大きな丸)

時間
約2分
人数
1〜2人と参加者全員
準備物
なし
難しさ
★

新人さんへの読み聞かせ「ようこそ〇〇えんへ」(2人)

画用紙で作った手作りの絵本を、子どもに読むときと同じ口調で新人さんに読み聞かせます。園の決まりや先輩の得意なことを、「〇〇先生は、どんなに泣いている子も3分で笑顔にできます」のように絵本風に紹介します。1人が読み、もう1人がページをめくりながら合いの手を入れます。

時間
約3分
人数
2人
準備物
画用紙で作った絵本(6〜8ページ)
難しさ
★

保育士あるある発表(2人)

1人があるあるを読み上げ、もう1人が「わかる」と大きくうなずいたり、実演したりします。保育士どうしなら、説明しなくても伝わります。

例文保育士あるあるの例

休みの日も、スーパーで「お片づけできる人ー」と言いそうになる
エプロンのポケットから、なぜかどんぐりが出てくる
手遊びの歌が、夜まで頭から離れない
大人と話すときも、しゃがんで目線を合わせてしまう

時間
約3分
人数
2人
準備物
あるあるを書いたフリップ(なくても可)
難しさ
★

子どもや保護者の話はネタにしない

職員の宴会でも、実際の子どもや保護者のエピソードは笑いの種にしません。名前を伏せても、職員どうしでは誰の話か分かってしまうことがあります。あるあるは、自分たち保育士のくせだけにしましょう。

準備と練習のコツ

保育の合間に準備するので、作る物は少なく、くり返し使える物にします。パネルシアターの絵や手袋人形は、一度作れば誕生会やお楽しみ会で何度も使えます。

  1. 話の流れを、4〜5場面に分けて紙に書く
  2. 子どもに問いかける場所に、印をつけておく
  3. 鏡の前かスマホの前で、人形や絵の動きを確かめる
  4. 同僚に一度見てもらい、時間と聞こえ方を確かめる

アニメなどのキャラクターは、園の外で見せたり、写真や動画を公開したりするときに問題になることがあります。オリジナルのキャラクターなら、その心配がありません。

本番の前に確かめること

  • 人形や絵を、出す順番に並べてあるか
  • 舞台の高さが、座った子どもの目の高さに合っているか
  • いちばん後ろの子からも、絵や人形が見えるか
  • 終わったあとに、人形を子どもがさわってよいかを決めたか

よくある質問

準備の時間がほとんどありません。

手遊びなら準備はいりません。ペープサートも、画用紙1枚と棒1本から始められます。まず1本作って演じ、少しずつ増やしていきましょう。

送別会で、異動する先生に出し物をしたいです。

保育士あるあるや手作りの絵本を、送られる先生の思い出に替えると作りやすくなります。笑いから感謝で締める流れは「送別会の出し物」で紹介しています。

腹話術にも挑戦してみたいです。

人形と掛け合いをする腹話術は、二役の人形劇に慣れてからだと取り組みやすくなります。台本の作り方は「腹話術の台本の作り方」にまとめています。

まとめ

  • 保育士の出し物は、子ども向けと職員向けに分けて選ぶ
  • 1人なら二役の人形劇や手遊び、2人ならまちがい先生の劇や影絵が演じやすい
  • 子ども向けでは、子どもが声を出して参加できる場面を必ず入れる
  • 職員の宴会では保育の技を大人向けに変え、子どもや保護者の話はネタにしない
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