M-1(M-1グランプリ)は、これまでの大会では、素人のコンビでもエントリーできる形でした。事務所に入っていない人も、1回戦から出場できました。ただし、参加の条件や日程、エントリー料は年によって変わります。出ると決めたら、まず公式サイトでその年の募集要項を読み、そのうえでネタと練習の準備を進めましょう。
この記事では、出場の条件の確かめ方と、エントリーから本番までの流れをまとめました。1回戦に向けたネタの準備、コンビ名の決め方、練習の計画と当日の持ち物も、順番に紹介します。
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素人でもM-1に出場できる?
これまでの大会では、プロかアマチュアかを問わず、条件に合えばエントリーできました。会社員や学生のコンビはもちろん、大会のために組んだ即席のコンビでも出場できる形でした。
ただし、条件は年によって変わります。下の表の「過去の大会での例」は、あくまで目安として見てください。
| 確かめること | 過去の大会での例 | 募集要項で見る所 |
|---|---|---|
| 出場できる人 | プロ・アマチュアを問わない | 参加資格 |
| 人数 | 2人以上(1人では出られない) | 参加資格 |
| 結成からの年数 | 結成15年以内 | 参加資格 |
| エントリー料 | 1組ごとにかかる | エントリー料・支払い方法 |
| ネタの時間 | 1回戦は2分で、勝ち進むほど長くなる | 予選の案内 |
| 予選の会場 | 全国のいくつかの都市で開かれる | 予選の日程・会場 |
未成年の人は、保護者の同意など、ほかにも条件がないかを確かめましょう。予選の日程や会場の決まり方も、募集要項で確かめておきます。仕事や学校の予定と重ならないか、早めに考えておくと安心です。
情報は、その年の公式の発表で確かめる
大会の決まりは、年によって変わることがあります。去年の情報やSNSのうわさで判断せず、M-1グランプリの公式サイトで、その年の募集要項を読みましょう。
エントリーから本番までの流れ
素人がM-1に出場するまでの流れは、おおよそ次のとおりです。細かい手順は年によって変わるので、公式サイトの案内に従ってください。
- 公式サイトで、その年の募集要項を読む
- 相方と、コンビ名・結成日・連絡を受ける代表者を決める
- 締め切りまでに、エントリーの申し込みをする
- エントリー料を支払う
- 出場する予選の日程と会場を確かめる
- 当日は受付をすませ、出番でネタを披露する
- 結果を、公式サイトなどの発表で確かめる
申し込みのときに慌てないよう、2人で決めておくことを、先にメモにまとめておきましょう。
コンビ名:〇〇〇〇(読み方:〇〇〇〇)
結成日:〇年〇月〇日(2人で組むと決めた日)
代表者:A(大会からの連絡を受ける人)
出たい予選の時期:〇月の土日
ネタ:「〇〇」(2分)
練習日:毎週土曜の午前
結成日は、結成からの年数の条件に関わることがあるので、2人で同じ日を覚えておきます。代表者を1人に決めておくと、大会からの連絡を見落としにくくなります。
1回戦に向けたネタの準備
ネタの長さは、持ち時間より少し短く
過去の大会の例では、1回戦のネタの時間は2分でした。持ち時間がある大会では、時間ちょうどではなく、10秒ほど余らせて仕上げるのが安心です。本番は、笑いを待つ時間の分だけ、練習より延びるからです。
2分のネタは、セリフの部分だけで500〜700字ほどが目安です。文字数やボケの数の決め方は、「2分の漫才は何文字?」でくわしく説明しています。時間を過ぎたときの扱いも、その年の要項で確かめておきましょう。
初めて見るお客さんに向けて作る
予選のお客さんは、あなたたちのことを知りません。友達の前ならウケる内輪の話や、職場の人にしか分からない言葉は、伝わらないと考えましょう。誰でも知っている場面を設定にすると、短い時間でも笑いが届きやすくなります。
2分しかないので、自己紹介は短くして、早めに本題の設定を言います。最初の10秒で、2人の関係やどちらがボケかが伝わると、すぐ本題に入れます。
1回戦のネタで確かめること
- 持ち時間より10秒ほど短く収まっているか
- 初めて見る人にも、最初の30秒で設定が伝わるか
- 内輪の話や、特定の人にしか分からない言葉がないか
- ほかの人のネタをまねした部分がないか
- 人を傷つける笑い(容姿・年齢・出身などのいじり)が入っていないか
ほかの人のネタをまねしないことは、大会に限らず大切です。好きな漫才から学ぶときは、セリフではなく、間の取り方や組み立て方だけを参考にしましょう。
コンビ名の決め方
コンビ名は、エントリーのときに必要で、舞台で名乗り、結果の発表でも使われます。次の3つを満たしているか確かめましょう。
- 一度聞いただけで、読めて書ける
- 同じ名前や、よく似た名前のコンビがいない
- 本名や勤め先など、知られたくない情報が入っていない
結果は、公式サイトなどにコンビ名で載ることがあります。職場や学校に知られずに出たい人は、本名や名字を入れない名前にしておくと安心です。名前の付け方の型と例は、「コンビ名の決め方」で紹介しています。
本番までの練習計画
エントリーしてから予選までの期間は、年や会場によって違います。下は、予選の2か月前に準備を始める場合の例です。
| 時期 | やること |
|---|---|
| 2か月前 | 募集要項を読み、ネタを書いて読み合わせる |
| 1か月半前 | 立ち稽古で動きと間を決め、録画で見直す |
| 1か月前 | 友人などの前で、一度ネタを見せる |
| 2週間前 | 本番と同じ服で通し稽古をし、時間を測る |
| 1週間前 | 通し稽古を毎日。直すのは言い方だけにする |
| 前日 | 通し稽古は2〜3回だけにして、持ち物をそろえる |
人前で見せる機会を早めに作ると、本番の緊張にも慣れておけます。アマチュアが出られるお笑いライブで試す方法もあり、出演の探し方は「アマチュアがお笑いライブに出るには?」で紹介しています。練習の段階ごとの進め方は、「漫才の練習方法」も参考にしてください。
当日の流れと持ち物
予選の当日は、決められた時間に会場で受付をし、出番を待ちます。出番が来たら舞台に出てコンビ名を名乗り、ネタをして、あいさつをして下がる、という流れです。本番前に舞台で練習できないこともあるので、立ち位置は2人で決めてから会場に入りましょう。
当日の持ち物
- エントリーの控えなど、受付で求められるもの(大会の案内を確かめる)
- 身分証(年齢などを確かめられたときのため)
- 台本(出番の前の確認用。舞台には持って出ない)
- 衣装と、着替えを入れる袋
- 常温の飲み物
- 交通費と、帰りの時間のメモ
衣装に決まりがないことも多いですが、2人の服の色や形を少し変えておくと、お客さんが2人を見分けやすくなります。会場でネタ合わせをするときは、ほかの出場者の迷惑にならないよう、小さな声で流れを確かめる程度にしましょう。
出場する前に気をつけたいこと
予選の会場では、撮影や録音について決まりがあることが多いです。ほかの出場者のネタを撮ったり、ネットに出したりするのはやめましょう。自分たちの出番の映像を使いたいときも、大会の決まりを先に確かめます。
平日に予選がある場合は、日程が分かった時点で、早めに仕事や学校の予定を調整しておきましょう。2人のどちらかが来られないと、ネタができなくなります。前の週から体調に気をつけ、無理な練習で声をからさないことも大切です。
よくある質問
1人でも出場できますか?
これまでの大会では、2人以上で漫才をすることが条件で、1人では出場できない形でした。1人で舞台に立ちたい人は、ピン芸(1人でする芸)の大会や、アマチュアのお笑いライブを探してみましょう。
相方がいません。どうすればいいですか?
まずは、身近な友人や職場の同僚に声をかけてみましょう。大会のために組む即席のコンビでも、これまでの大会では出場できました。誘うときは、どのくらいの練習が必要かも一緒に伝えると、相手が返事をしやすくなります。
急にごめん、ちょっと相談があって。今年、記念にM-1の1回戦に出てみたいと思っていて、相方を探してるんだ。2分のネタは私が書くし、練習は週1回、土曜の午前くらいで考えてる。もし少しでも興味があったら、話だけでも聞いてもらえるとうれしい。
1回戦で落ちたら、どうすればいいですか?
その日のうちに、2人で「笑いが起きた所」と「起きなかった所」を書き出しておきましょう。録画がなくても、記憶が新しいうちなら、かなり思い出せます。直す順番は、「ネタがウケない原因と直し方」が参考になります。
まとめ
- これまでの大会では、素人のコンビでもエントリーでき、1回戦から出場できた
- 条件・日程・エントリー料は年によって変わるので、その年の募集要項を公式サイトで読む
- 1回戦のネタは持ち時間より10秒ほど短く、初めて見る人に伝わる設定で作る
- コンビ名は読みやすく、本名や知られたくない情報を入れない
- 人前で見せる練習を早めに作り、当日は立ち位置を決めてから会場に入る






