社会人でも、お笑いの養成所に入ることはできます。平日の夜や週末にクラスを開く養成所もあり、仕事を続けながら通える形のコースもあります。まずは「年齢の決まり」「授業の曜日と時間」「費用」の3つを、公式の募集要項で確かめましょう。
この記事では、養成所の種類と選び方、入るまでの流れ、費用の調べ方、仕事と両立する方法を順番に紹介します。入る前に考えておきたいことや、今日から始められる準備もまとめました。
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お笑い養成所の種類
ひと口に養成所といっても、運営している所や目的によって、いくつかの種類があります。社会人にとって通いやすいかどうかも、種類によってちがいます。
| 種類 | 特徴 | 社会人から見たポイント |
|---|---|---|
| 芸能事務所が運営する養成所 | 卒業後に、その事務所への所属を目指せる | 所属まで目指したい人向け。昼のクラスだけだと通いにくい |
| 劇場やライブの主催者が開く講座 | 舞台に立つ機会と結びついていることが多い | 実際の舞台で慣れたい人向け |
| 作家のコース | 漫才やコントの台本、企画の書き方を学ぶ | 演じるより書きたい人向け |
| 短期のワークショップ | 数回から数か月で終わる | 続けられるか試したい人向け |
| 専門学校のお笑いの学科 | 昼間に通う学校の形が多い | 仕事をしながらだと通いにくい |
| オンラインの講座 | 自宅で受けられる。ネタの動画を送って見てもらう形もある | 近くに養成所がない人向け |
事務所や劇場の養成所では、授業の中心が「ネタ見せ」のことが多いです。ネタ見せとは、自分で作ったネタを講師の前で演じて、意見をもらうことです。発声や演技の基礎の授業があるかどうかは、所によってちがいます。
社会人が養成所を選ぶときに確かめること
養成所を選ぶときは、ネタの面白さを伸ばせるかと同じくらい、通い続けられるかが大事です。説明会や募集要項で、次の項目を確かめましょう。
説明会や募集要項で確かめること
- 年齢の決まり(上限があるか)
- 授業の曜日と時間帯(平日の夜や週末のクラスがあるか)
- 入るための選考(書類・面接・実技があるか)
- 授業の内容(ネタ見せが中心か、基礎の授業もあるか)
- 卒業後の道(所属のオーディションや、ライブに出る機会)
- 費用の内訳と、払い方
- 途中でやめるときの決まり(返金があるか)
- 家や職場から通う時間
社会人は、残業や出張で授業を休む日も出てきます。休んだ授業をどう補えるかは、説明会で聞いておきたい質問です。体験授業がある所なら一度参加して、教室の雰囲気や、通う人の様子を見ておくと安心です。
申し込みから入るまでの流れ
養成所に入るまでは、だいたい次の順番で進みます。細かい手順は所によってちがうので、募集要項で確かめてください。
- 公式サイトやSNSで、募集の時期と応募資格を確かめる
- 説明会や体験授業があれば参加する
- 願書(申込書)を出し、選考料がかかる場合は払う
- 書類・面接・実技などの選考を受ける
- 合格したら、期限までに入学の手続きと支払いをすませる
募集が決まった時期にしかない所では、締め切りをすぎると次の募集まで待つことになります。気になる養成所が見つかったら、早めに公式の情報をチェックしておきましょう。
実技の選考がある場合
実技の選考では、ネタや自己PRを短く演じるよう求められることがあります。時間の指定があれば、それより少し短く仕上げたネタを1本、人前で演じられるようにしておきます。相方と受けるなら、2人で通し練習をして、時間を測っておきましょう。
費用の調べ方|金額は必ず公式の情報で
養成所の費用は所によって大きくちがい、年によって変わることもあります。ここでは金額は書かず、何にお金がかかるのかを整理します。最新の金額は、各養成所の公式サイトや募集要項で確かめてください。
| 費用の項目 | 確かめること |
|---|---|
| 選考料・入学金 | 選考に通らなかったとき、選考料は戻るか |
| 授業料 | 一括か分割か、いつ払うか |
| 教材費・施設費 | 授業料に入っているか、別にかかるか |
| ライブに出るためのお金 | 出演料や、チケットを売る決まりがあるか |
| 衣装・小道具・交通費 | 毎月どのくらいかかりそうか |
いくつかの養成所を比べるときは、1年間で合計いくらになるかを出してみましょう。授業料が安く見えても、ほかの費用を足すと順番が変わることがあります。分割払いやローンを勧められたときは、その場で決めずに、持ち帰って考えます。
入る前に考えておきたい4つのこと
何のために通うのか
目的によって、合う養成所は変わります。プロの芸人を目指すなら、所属までの道がある事務所の養成所が候補です。台本を書く力をつけたいなら作家のコース、人前に慣れたいなら短期のワークショップやアマチュアのライブも合っています。
1人で入るか、相方と入るか
養成所は1人で申し込める所が多く、入ってから相方を探すこともできます。相方と一緒に入るなら、2人の目的と、どのくらい続けるつもりかをそろえておくと、あとで気持ちがすれちがいにくくなります。
会社の副業の決まり
通うこと自体は、習い事と同じように考えてかまいません。ただ、ライブの出演料などのお金を受け取る場合は、会社の就業規則で副業の決まりを確かめましょう。顔や名前がネットに出る活動をするときも、必要なら会社に相談しておきます。
見直す時期を決めておく
「1年通ったら、続けるかどうかを考える」のように、見直す時期を先に決めておきます。家族と暮らしている人は、通う曜日と費用を前もって話しておくと、応援してもらいやすくなります。
仕事と両立する方法
働きながら通う人にとって、いちばん足りなくなるのは時間です。次のように、短い時間を毎日使う形にすると続けやすくなります。
- 授業の曜日は、残業が少ない曜日に合わせて選ぶ
- ネタ作りは、通勤時間や昼休みにスマホのメモで少しずつ進める
- 相方とのネタ合わせ(台本を読み合わせる練習)は、オンライン通話も使う
- ライブや発表の日が分かったら、すぐに休みの予定を入れる
- 睡眠を削らない。週に1日は、何もしない日を作る
月:仕事のあと、ネタ帳を見返す(15分)
火:養成所の授業
水:昼休みに、ボケの候補を10個書く
木:相方とオンラインでネタ合わせ(30分)
金:休み(何もしない日)
土:養成所の授業。そのあと相方と通し練習
日:ライブを見に行く。または台本を清書する
1日20分でも、毎日続ければ1週間で2時間をこえます。週末にまとめて取り戻そうとすると、疲れがたまって続かなくなりがちです。
限られた授業を生かすコツ
働きながら通うと、授業に出られる回数はどうしても限られます。1回のネタ見せで得られることを増やすために、次の3つを習慣にしましょう。
- ネタ見せには毎回、新しいネタか、前回の意見を受けて直したネタを持っていく
- 講師に言われたことは、その日のうちにネタ帳へ書き写す
- 休んだ日は、同じクラスの人に、授業で出た課題を聞いておく
入る前から始められる準備
養成所に入る前でも、できることはたくさんあります。入ってからのネタ見せで困らないように、次の準備をしておきましょう。
- ネタを1本書き上げてみる。手順は「お笑いのネタの作り方」で紹介しています
- 毎日5分、声を出す練習をする。やり方は「お笑いの発声練習」が参考になります
- アマチュアのライブで、一度舞台に立ってみる。探し方は「アマチュアがお笑いライブに出るには?」にまとめています
- 面接がある場合に備えて、志望理由を短くまとめておく
会社員をしながら、趣味でネタを書いてきました。
職場の忘年会で漫才をしたとき、台本どおりに笑いが起きたことが忘れられず、基礎から学びたいと思いました。
平日の夜のクラスなら、仕事を続けながら通えます。
1年間で、自分たちのネタを10本作ることを目標にしています。
志望理由には、「なぜ今なのか」「どう通うのか」「何を目指すのか」の3つを入れると伝わりやすくなります。仕事を続ける予定なら、通い方まで具体的に話せると安心してもらえます。
よくある質問
30代や40代からでも入れますか?
年齢の上限を決めていない養成所もあれば、決めている所もあります。募集要項の応募資格を確かめ、書かれていなければ問い合わせましょう。社会人として過ごしてきた経験は、ネタの題材の多さという強みにもなります。
養成所に行かないと、芸人にはなれませんか?
養成所は道の1つです。ほかにも、大会やライブで実績を作る、事務所のオーディションを受けるといった道があります。漫才の大会に出るときの準備は「素人がM-1に出るには?」で紹介しています。
会社に伝える必要はありますか?
通うだけなら、習い事と同じで、必ず伝えなければならないものではありません。出演料などの収入がある場合や、顔や名前がネットに出る場合は、就業規則を確かめてから動きましょう。
まとめ
- 社会人でも入れる養成所はあり、夜や週末のクラスがあるかを最初に確かめる
- 費用は所ごとにちがうので、公式の募集要項で1年分の合計を出して比べる
- 通う目的と、続けるかどうかを見直す時期を、入る前に決めておく
- ネタ作りは毎日少しずつ進め、ネタ合わせはオンラインも使って仕事と両立する






