社会人がお笑い養成所に入るには?選び方と始める前に考えること

スタンドマイクと椅子2脚が置かれた稽古場を上から見たところ

社会人でも、お笑いの養成所に入ることはできます。平日の夜や週末にクラスを開く養成所もあり、仕事を続けながら通える形のコースもあります。まずは「年齢の決まり」「授業の曜日と時間」「費用」の3つを、公式の募集要項で確かめましょう。

この記事では、養成所の種類と選び方、入るまでの流れ、費用の調べ方、仕事と両立する方法を順番に紹介します。入る前に考えておきたいことや、今日から始められる準備もまとめました。

目次目次を閉じる目次を開く
  1. お笑い養成所の種類
  2. 社会人が養成所を選ぶときに確かめること
  3. 申し込みから入るまでの流れ
  4. 費用の調べ方|金額は必ず公式の情報で
  5. 入る前に考えておきたい4つのこと
  6. 仕事と両立する方法
  7. 入る前から始められる準備
  8. よくある質問
  9. まとめ

お笑い養成所の種類

ひと口に養成所といっても、運営している所や目的によって、いくつかの種類があります。社会人にとって通いやすいかどうかも、種類によってちがいます。

種類特徴社会人から見たポイント
芸能事務所が運営する養成所卒業後に、その事務所への所属を目指せる所属まで目指したい人向け。昼のクラスだけだと通いにくい
劇場やライブの主催者が開く講座舞台に立つ機会と結びついていることが多い実際の舞台で慣れたい人向け
作家のコース漫才やコントの台本、企画の書き方を学ぶ演じるより書きたい人向け
短期のワークショップ数回から数か月で終わる続けられるか試したい人向け
専門学校のお笑いの学科昼間に通う学校の形が多い仕事をしながらだと通いにくい
オンラインの講座自宅で受けられる。ネタの動画を送って見てもらう形もある近くに養成所がない人向け

事務所や劇場の養成所では、授業の中心が「ネタ見せ」のことが多いです。ネタ見せとは、自分で作ったネタを講師の前で演じて、意見をもらうことです。発声や演技の基礎の授業があるかどうかは、所によってちがいます。

社会人が養成所を選ぶときに確かめること

養成所を選ぶときは、ネタの面白さを伸ばせるかと同じくらい、通い続けられるかが大事です。説明会や募集要項で、次の項目を確かめましょう。

説明会や募集要項で確かめること

  • 年齢の決まり(上限があるか)
  • 授業の曜日と時間帯(平日の夜や週末のクラスがあるか)
  • 入るための選考(書類・面接・実技があるか)
  • 授業の内容(ネタ見せが中心か、基礎の授業もあるか)
  • 卒業後の道(所属のオーディションや、ライブに出る機会)
  • 費用の内訳と、払い方
  • 途中でやめるときの決まり(返金があるか)
  • 家や職場から通う時間

社会人は、残業や出張で授業を休む日も出てきます。休んだ授業をどう補えるかは、説明会で聞いておきたい質問です。体験授業がある所なら一度参加して、教室の雰囲気や、通う人の様子を見ておくと安心です。

申し込みから入るまでの流れ

養成所に入るまでは、だいたい次の順番で進みます。細かい手順は所によってちがうので、募集要項で確かめてください。

  1. 公式サイトやSNSで、募集の時期と応募資格を確かめる
  2. 説明会や体験授業があれば参加する
  3. 願書(申込書)を出し、選考料がかかる場合は払う
  4. 書類・面接・実技などの選考を受ける
  5. 合格したら、期限までに入学の手続きと支払いをすませる

募集が決まった時期にしかない所では、締め切りをすぎると次の募集まで待つことになります。気になる養成所が見つかったら、早めに公式の情報をチェックしておきましょう。

実技の選考がある場合

実技の選考では、ネタや自己PRを短く演じるよう求められることがあります。時間の指定があれば、それより少し短く仕上げたネタを1本、人前で演じられるようにしておきます。相方と受けるなら、2人で通し練習をして、時間を測っておきましょう。

費用の調べ方|金額は必ず公式の情報で

養成所の費用は所によって大きくちがい、年によって変わることもあります。ここでは金額は書かず、何にお金がかかるのかを整理します。最新の金額は、各養成所の公式サイトや募集要項で確かめてください。

費用の項目確かめること
選考料・入学金選考に通らなかったとき、選考料は戻るか
授業料一括か分割か、いつ払うか
教材費・施設費授業料に入っているか、別にかかるか
ライブに出るためのお金出演料や、チケットを売る決まりがあるか
衣装・小道具・交通費毎月どのくらいかかりそうか

いくつかの養成所を比べるときは、1年間で合計いくらになるかを出してみましょう。授業料が安く見えても、ほかの費用を足すと順番が変わることがあります。分割払いやローンを勧められたときは、その場で決めずに、持ち帰って考えます。

入る前に考えておきたい4つのこと

何のために通うのか

目的によって、合う養成所は変わります。プロの芸人を目指すなら、所属までの道がある事務所の養成所が候補です。台本を書く力をつけたいなら作家のコース、人前に慣れたいなら短期のワークショップやアマチュアのライブも合っています。

1人で入るか、相方と入るか

養成所は1人で申し込める所が多く、入ってから相方を探すこともできます。相方と一緒に入るなら、2人の目的と、どのくらい続けるつもりかをそろえておくと、あとで気持ちがすれちがいにくくなります。

会社の副業の決まり

通うこと自体は、習い事と同じように考えてかまいません。ただ、ライブの出演料などのお金を受け取る場合は、会社の就業規則で副業の決まりを確かめましょう。顔や名前がネットに出る活動をするときも、必要なら会社に相談しておきます。

見直す時期を決めておく

「1年通ったら、続けるかどうかを考える」のように、見直す時期を先に決めておきます。家族と暮らしている人は、通う曜日と費用を前もって話しておくと、応援してもらいやすくなります。

仕事と両立する方法

働きながら通う人にとって、いちばん足りなくなるのは時間です。次のように、短い時間を毎日使う形にすると続けやすくなります。

  1. 授業の曜日は、残業が少ない曜日に合わせて選ぶ
  2. ネタ作りは、通勤時間や昼休みにスマホのメモで少しずつ進める
  3. 相方とのネタ合わせ(台本を読み合わせる練習)は、オンライン通話も使う
  4. ライブや発表の日が分かったら、すぐに休みの予定を入れる
  5. 睡眠を削らない。週に1日は、何もしない日を作る
例文平日に働く人の1週間の例

月:仕事のあと、ネタ帳を見返す(15分)
火:養成所の授業
水:昼休みに、ボケの候補を10個書く
木:相方とオンラインでネタ合わせ(30分)
金:休み(何もしない日)
土:養成所の授業。そのあと相方と通し練習
日:ライブを見に行く。または台本を清書する

1日20分でも、毎日続ければ1週間で2時間をこえます。週末にまとめて取り戻そうとすると、疲れがたまって続かなくなりがちです。

限られた授業を生かすコツ

働きながら通うと、授業に出られる回数はどうしても限られます。1回のネタ見せで得られることを増やすために、次の3つを習慣にしましょう。

  • ネタ見せには毎回、新しいネタか、前回の意見を受けて直したネタを持っていく
  • 講師に言われたことは、その日のうちにネタ帳へ書き写す
  • 休んだ日は、同じクラスの人に、授業で出た課題を聞いておく

入る前から始められる準備

養成所に入る前でも、できることはたくさんあります。入ってからのネタ見せで困らないように、次の準備をしておきましょう。

例文面接で話す志望理由の例(社会人の場合)

会社員をしながら、趣味でネタを書いてきました。
職場の忘年会で漫才をしたとき、台本どおりに笑いが起きたことが忘れられず、基礎から学びたいと思いました。
平日の夜のクラスなら、仕事を続けながら通えます。
1年間で、自分たちのネタを10本作ることを目標にしています。

志望理由には、「なぜ今なのか」「どう通うのか」「何を目指すのか」の3つを入れると伝わりやすくなります。仕事を続ける予定なら、通い方まで具体的に話せると安心してもらえます。

よくある質問

30代や40代からでも入れますか?

年齢の上限を決めていない養成所もあれば、決めている所もあります。募集要項の応募資格を確かめ、書かれていなければ問い合わせましょう。社会人として過ごしてきた経験は、ネタの題材の多さという強みにもなります。

養成所に行かないと、芸人にはなれませんか?

養成所は道の1つです。ほかにも、大会やライブで実績を作る、事務所のオーディションを受けるといった道があります。漫才の大会に出るときの準備は「素人がM-1に出るには?」で紹介しています。

会社に伝える必要はありますか?

通うだけなら、習い事と同じで、必ず伝えなければならないものではありません。出演料などの収入がある場合や、顔や名前がネットに出る場合は、就業規則を確かめてから動きましょう。

まとめ

  • 社会人でも入れる養成所はあり、夜や週末のクラスがあるかを最初に確かめる
  • 費用は所ごとにちがうので、公式の募集要項で1年分の合計を出して比べる
  • 通う目的と、続けるかどうかを見直す時期を、入る前に決めておく
  • ネタ作りは毎日少しずつ進め、ネタ合わせはオンラインも使って仕事と両立する
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