アマチュアがお笑いライブに出るには、出演者を募集している「エントリー制のライブ」を探して申し込むのが近道です。募集はSNSや会場の告知で出ることが多く、フォームに名前やネタの時間を書いて送ります。1組の持ち時間は数分のことが多いので、短いネタを1本しっかり仕上げておきましょう。
この記事では、出られるライブの種類と探し方、エントリーの書き方、当日の流れを順番に紹介します。
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アマチュアが出られるお笑いライブの種類
お笑いライブには、プロだけが出るものと、アマチュアも出られるものがあります。アマチュアが出やすいのは、次のような形のライブです。
| 種類 | どんなライブか | 出演のしかた |
|---|---|---|
| エントリーライブ | 出演者を募集して開くライブ。事務所に所属していない人が出られるものもある | フォームから申し込む。先着や抽選、ネタ動画の審査がある |
| オープンマイク | 当日、短い時間ずつ順番に舞台に立てる会 | 当日の受付で名前を書く形が多い |
| お笑いの大会の予選 | 大会の1回戦などに出場する | 大会のエントリー期間に申し込む |
| 地域のイベント | お祭りや商店街、公民館の催しの出し物 | 主催者の出演者募集に応募する |
| サークルの自主ライブ | アマチュアの団体やお笑いサークルが開くライブ | 団体に入るか、ゲストとして声をかけてもらう |
はじめての人には、エントリーライブかオープンマイクが出やすい形です。大会の予選に出るときの準備は「素人がM-1に出るには?」でまとめています。
出演者がエントリー料を払う形のライブもあります。会場を借りるお金などを、出演者で分けて払う考え方です。チケットを何枚か売る決まり(ノルマ)があるライブもあるので、申し込む前に金額と条件を確かめましょう。
オープンマイクに出るときは
オープンマイクは、受付で名前を書き、先着順やくじで決まった順番に舞台へ上がる形が多いです。持ち時間は1人数分と短く、いつ呼ばれるか分からないこともあります。1〜2分で終わるネタを用意し、受付をすませたら、すぐ出られるように準備しておきましょう。
出演できるライブの探し方
アマチュア向けの募集は、大きな告知サイトより、主催者や会場の発信で見つかることが多いです。次の方法を組み合わせて探してみましょう。
- SNSで「お笑いライブ エントリー」「アマチュア お笑い 出演者募集」などと検索する
- 小さな劇場やライブハウス、イベントスペースの公式サイトやSNSを見る
- 観客としてライブに行き、チラシや終演後の告知で次の募集を知る
- 自治体の広報や、地域のイベントの出演者募集を見る
- お笑いのワークショップやサークルに参加して、仲間から情報をもらう
最初は、出たいライブを観客として一度見に行くのがおすすめです。1組の持ち時間や、お客さんの人数と年代が分かると、どんなネタを持っていけばよいかが見えてきます。
申し込む前に確かめたいこと
主催者の名前と連絡先、エントリー料やノルマの金額と払い方、撮った映像がネットに公開されるかどうかを確かめましょう。質問に答えてもらえない募集は、見送ってかまいません。
エントリーのしかた|申し込みフォームの書き方
エントリーとは、出演の申し込みのことです。フォームやメッセージで申し込み、ネタの種類や時間、使う道具などを伝えます。書く内容の例を見てみましょう。
コンビ名:〇〇〇〇(2人)
ネタの種類:コント
ネタの時間:約3分
使う小道具:机1つ(会場で借りられればうれしいです)、紙袋
音響・照明:なし(明るいままで大丈夫です)
出演の経験:ライブは今回が2回目です
主催者へのひとこと:時間はきっちり守ります。よろしくお願いいたします。
ネタの時間は、持ち時間より少し短く書くのが基本です。音や照明を変えてほしい所があるなら、「どのセリフのあとに何をしてほしいか」を申し込みの段階で伝えます。この合図のことを「きっかけ」といいます。
コンビ名や芸名が決まっていないと、申し込みの欄で手が止まります。名前の付け方は「コンビ名の決め方」が参考になります。出演が決まると、主催者から集合時間や出演順の連絡が来るので、早めに返事をしましょう。
募集の文に書かれていないことは、申し込む前に問い合わせてかまいません。短く、聞きたいことを箇条書きにすると、主催者も答えやすくなります。
はじめまして。〇〇〇〇という2人組で、コントをしています。
〇月〇日のライブの出演者募集を見て、ご連絡しました。
申し込みの前に、2つ教えていただけますか。
・エントリー料は、当日に現金でお支払いすればよいでしょうか
・机を1つお借りすることはできますか
お忙しいところすみませんが、よろしくお願いいたします。
出演が決まったあとで出られなくなったときは、分かった時点ですぐに連絡します。出演順を組み直す時間が必要になるので、前日や当日の連絡にならないようにしましょう。
ライブ用のネタの準備
ライブのお客さんは、あなたたちのことを知らない人がほとんどです。まずは、持ち時間に合ったネタを選びましょう。
| 持ち時間 | 向いているネタ | 準備のポイント |
|---|---|---|
| 1〜2分 | 設定がすぐ分かる短いネタ | 前置きを削り、最初の10秒で場面を伝える |
| 3分前後 | 漫才やコントを1本 | 笑いの山を2つ作り、10秒ほど余らせて仕上げる |
| 5分以上 | 展開のあるネタや漫談 | 途中で話の流れを変え、間延びを防ぐ |
ネタが決まったら、練習の場とはちがう点を押さえて仕上げます。
- 持ち時間を必ず守る。時間をすぎると、ほかの出演者やライブ全体の進行に迷惑がかかる
- 仲間内でしか分からない話を使わず、初めて見る人に伝わる設定にする
- 小道具は、1人で持ち運べて、袖(客席から見えない舞台の横)に置ける大きさにする
- 本番と同じ声の大きさで通し練習をし、毎回時間を測る
- 練習を動画に撮って、聞き取りにくいセリフを直す
練習の順番は「漫才の練習方法」で、読み合わせから通し稽古まで紹介しています。
出演の前日までに確かめること
- 集合時間と会場の場所(入り口が分かりにくい会場もある)
- 自分たちの出演順と持ち時間
- エントリー料の金額と払い方
- 持っていく小道具と、会場で借りるもの
- 音や照明のきっかけを主催者に伝えたか
- 自分たちのネタを撮影してよいか
当日の流れ
当日の流れはライブによってちがいますが、多くは次のように進みます。集合の時間に遅れると出番が変わることもあるので、少し早めに着くようにしましょう。
| 流れ | すること | 気をつけること |
|---|---|---|
| 集合 | 受付で名前を伝え、エントリー料があれば払う | 指定の時間より早めに着く |
| 説明 | 出演順や持ち時間、終わりの合図を聞く | 香盤表(出演順と時間をまとめた表)で、前後の出演者を確かめる |
| 場当たり | 立ち位置やマイクの高さを確かめる | 時間がないライブでは、省かれることもある |
| 開演 | 楽屋や指定の場所で出番を待つ | ほかの人のネタ中は、袖で話さない |
| 出番 | 1つ前の出演者のときに袖へ移る | 呼ばれたら、明るく登場する |
| エンディング | 出演者が舞台に並ぶことがある | お客さんの投票や結果発表があるライブも |
| 片付け | 小道具を持ち帰り、主催者にあいさつする | 会場を出る時間を守る |
出番の直前は、最初のセリフだけを口の中でくり返しておくと落ち着けます。セリフが飛んだときのつなぎ方は「ネタ中にセリフが飛んだときの立て直し方」で紹介しています。
アマチュアのライブでは、お客さんが少ない日もあります。笑いが小さくても、声の大きさやテンポを変えずに最後まで演じきりましょう。途中で弱気になって早口になると、伝わるはずの笑いまで届かなくなります。
ライブに出たあとにすること
終わったら、主催者とほかの出演者にお礼を伝えて帰りましょう。アマチュアのライブは、出演者どうしのつながりから、次の出演の声がかかることもあります。
家に帰ったら、どこで笑いが起きて、どこで静かになったかを、記憶が新しいうちにメモします。同じネタを何度か演じながら直していくと、ネタは強くなります。ウケなかった所の見直し方は「ネタがウケない原因と直し方」が参考になります。
SNSで出演の報告をするときは、ほかの出演者やお客さんが写った写真を、許可なく載せないようにしましょう。
よくある質問
1人でも出られますか?
出られます。漫談や一人コントなど、1人の芸で出られるライブもあります。申し込みのときに、1人で出ることと、芸の種類をはっきり書いておきましょう。
エントリー料がかかるライブに出ても大丈夫ですか?
会場代などを出演者で分けて払う形のライブは、めずらしくありません。金額と、何に使われるお金なのかを確かめ、納得できたら申し込みましょう。高すぎると感じたら、ほかのライブを探してかまいません。
中学生や高校生でも出られますか?
ライブによって、年齢の決まりがちがいます。夜に開くライブでは、出られる年齢を決めていることもあります。応募の条件を読み、保護者の同意が必要かどうかも確かめましょう。
まとめ
- アマチュアは、エントリーライブかオープンマイクから始めると出やすい
- 募集はSNSや会場の告知で探し、エントリー料やノルマ、主催者を確かめる
- 申し込みでは、ネタの時間を短めに書き、小道具や音・照明のきっかけも伝える
- 当日は早めに着いて持ち時間を守り、終わったらお礼と振り返りをする






