結婚式スピーチの締めの言葉|面白い話のあとにきれいに締める例文24

マイクの前でそろってお辞儀をする男女と、笑顔の新郎新婦

笑いを入れた結婚式スピーチほど、締めではまじめに切り替えると、お祝いの気持ちがまっすぐ伝わります。切り替えには「つなぎの一言」を使い、締めの言葉は「結びになりますが」から始めます。笑いを少し残したいときは、はなむけの中に軽い一言を1つだけ入れ、最後の1文はまじめに結びます。

この記事では、笑いから締めへのつなぎの一言と、友人・上司・親族の立場別の締めの言葉24個を紹介します。締めの言葉は、笑いを少し残すもの・まじめなものに分けました。締めでやりがちな失敗の直し方もあります。

目次目次を閉じる目次を開く
  1. 笑いのあとこそ、締めはまじめに切り替える
  2. 笑いから締めへの「つなぎの一言」
  3. 立場別の締めの言葉24個
  4. はなむけの言葉は、話した笑いに合わせて選ぶ
  5. 締めでやりがちな失敗と直し方
  6. 本番でスベりたくないときは
  7. よくある質問
  8. まとめ

笑いのあとこそ、締めはまじめに切り替える

笑いでゆるんだ会場は、次の言葉を聞く準備ができています。そこにまじめな言葉が来ると、その落差で、お祝いの気持ちがいちばんよく届きます。反対に、締めまで冗談が続くと、会場の印象には冗談だけが残ってしまいます。

締めの言葉は、次の3つのパーツでできています。笑いを入れてよいのは、2の「願い・はなむけ」の中だけです。

パーツ役割言い方の例笑い
1. 合図締めに入ることを会場に知らせる結びになりますが/お二人の門出にあたり入れない
2. 願い・はなむけ2人へのメッセージを伝える末永いお幸せを/笑顔あふれる家庭を入れるなら軽く1つ
3. 結びの定型スピーチをまとめるお祝いの言葉とさせていただきます入れない

「最後になりましたが」もよく聞く言い方ですが、「最後」は終わりを連想させるため、気にする人もいます。合図は「結びになりますが」にしておくと安心です。笑いのセリフで使いがちなほかの言葉は、「結婚式のスピーチで笑いはマナー違反?」の言い換えの表で確かめられます。

笑いから締めへの「つなぎの一言」

エピソードで笑いが起きたあと、いきなり「結びになりますが」と言うと、会場の気持ちが追いつきません。間に「つなぎの一言」をはさむと、会場も「ここからはまじめな話だ」と分かります。

つなぎの一言使いやすい場面
「……と、笑い話ばかりになってしまいましたが」失敗談やくせの話で、笑いが続いたあと
「でも、本当に伝えたいのは、ここからです」笑いのあとに、まじめなはなむけを言いたいとき
「そんな〇〇だからこそ、今日は一つだけ伝えさせてください」本人の意外な一面の話のあと
「たくさん笑わせてくれた〇〇に、今日は私から一言贈ります」本人のおかしな話を紹介したあと
「ここからは、上司としてではなく、一人の先輩としてお話しします」上司のスピーチで、仕事の笑い話のあと
「親戚の昔話は、このくらいにしておきます」親族のスピーチで、子どもの頃の話のあと

つなぎの一言は、笑いが起きなかった(スベった)ときにも、そのまま使えます。言ったあとに間をとれば、場の空気が自然に締めへ向かいます。

台本笑いから締めまでの30秒(例)

(エピソードの終わりの一文)

話し手〇〇は、サークルの新歓で、自己紹介より先に、みんなの飲み物の注文を取っていました。

(会場の笑いが落ち着くまで待つ)

話し手……と、笑い話ばかりになってしまいましたが。

(ひと呼吸おいて顔を上げ、新郎新婦のほうを見る)

話し手〇〇、〇〇さん。

(1、2と数えるくらい、間をとる)

話し手誰かのためにすぐ動ける〇〇なら、きっと〇〇さんを毎日笑顔にしてくれると思います。

話し手結びになりますが、お二人の末永いお幸せを心からお祈りして、お祝いの言葉とさせていただきます。

(会場のほうへ向き直る)

話し手本日は、本当におめでとうございます。

(言い終えてから、一礼)

笑いが起きたときは、笑い声が落ち着くまで待ってから、つなぎの一言を言います。笑いの最中に締めに入ると、大事な言葉が笑い声にかき消されてしまいます。

立場別の締めの言葉24個

友人・上司・親族の立場別に、8つずつ紹介します。1〜4は笑いを少し残すもの、5〜8はまじめなものです。笑いを少し残すものも、最後の1文はまじめな言葉で結んでいます。

友人の締めの言葉8つ

友人の締めは、名前で呼びかけたり、ふだんの言葉を少しまぜたりしてかまいません。笑いを残すなら、本人が笑って聞ける小さなくせを材料にします。

例文友人の締めの言葉

1.【笑いを少し残す・自分を下げる】〇〇、結婚おめでとう。このスピーチの練習で、私のほうが先に泣きそうになりました。これからも、〇〇のいちばんの味方でいさせてください。本日は本当におめでとうございます。

2.【笑いを少し残す・本人のくせ】〇〇さん、〇〇は写真を撮るとき、なぜか必ず目をつぶります。これからの家族写真は、3枚ずつ撮ってあげてください。お二人の末永いお幸せをお祈りして、お祝いの言葉とさせていただきます。

3.【笑いを少し残す・新婦に託す】〇〇さん、〇〇のことで困ったら、いつでも私に相談してください。ただし、〇〇にじゃんけんで勝つ方法だけは、10年かけても見つかりませんでした。お二人とも、本当におめでとうございます。

4.【笑いを少し残す・二人の家に】お二人の家が、友だちの集まりたくなる、にぎやかな場所になりますように。手みやげは、〇〇の好きな肉まんにしておきます。本日は本当におめでとうございます。

5.【まじめ・定番】〇〇くん、〇〇さん、本日は本当におめでとうございます。お二人の末永いお幸せを心からお祈りして、お祝いの言葉とさせていただきます。

6.【まじめ・感謝を伝える】〇〇、いつも話を聞いてくれてありがとう。今度は私が、二人の話をたくさん聞かせてもらう番です。お二人とも、本当におめでとう。

7.【まじめ・名前で呼びかける】〇〇、結婚おめでとう。これからは〇〇さんと二人で、〇〇らしい笑顔の家庭を作ってください。本日は本当におめでとうございます。

8.【まじめ・短め】〇〇くん、〇〇さん、ご結婚おめでとうございます。どうぞ、お幸せに。

友人代表スピーチで、エピソードに笑いを入れる方法は「面白い友人代表スピーチの作り方」で紹介しています。

上司の締めの言葉8つ

上司の締めは、改まった言葉で、ご両家へのお祝いも添えるのが基本です。笑いを残すなら、部下をからかうのではなく、上司自身を少し下げる形にします。

例文上司の締めの言葉

1.【笑いを少し残す・休み明けに】〇〇くん、新婚旅行の土産話は、休み明けに職場でゆっくり聞かせてください。お二人の末永いお幸せと、ご両家のご繁栄をお祈りして、お祝いの言葉とさせていただきます。

2.【笑いを少し残す・仕事にかけて】〇〇くん、会議では決断の早い〇〇くんですが、家庭では〇〇さんの意見をよく聞いてから決めてください。それが円満の秘けつだと聞いております。本日は誠におめでとうございます。

3.【笑いを少し残す・家庭の先輩として】家庭では、私はいまだに見習い中です。〇〇くん、うまくいく方法が見つかったら、こっそり私にも教えてください。本日は誠におめでとうございます。

4.【笑いを少し残す・新婦の上司として】〇〇さんの段取りの良さは、職場でも有名です。これからは、その力をお二人の暮らしのために存分に使ってください。職場のほうは、私たちが何とか頑張ります。本日は誠におめでとうございます。

5.【まじめ・定番】〇〇くん、〇〇さん、本日は誠におめでとうございます。お二人の末永いお幸せと、ご両家のご繁栄を心よりお祈り申し上げ、お祝いの言葉とさせていただきます。

6.【まじめ・仕事ぶりにつなげる】職場でいつも周りを助けてくれる〇〇くんなら、きっと温かい家庭を築いてくれると信じております。本日は誠におめでとうございます。

7.【まじめ・職場として応援する】私ども〇〇部一同、これからもお二人を応援してまいります。お二人の末永いお幸せをお祈りして、お祝いの挨拶といたします。

8.【まじめ・はなむけを添えて】お二人で話し合って決めたことが、お二人にとっての正解です。新しい門出を心から祝福し、お祝いの言葉といたします。

上司としてのスピーチ全体の組み立てと、ユーモアの入れ方は「上司の結婚式スピーチ例文」で説明しています。

親族の締めの言葉8つ

叔父・叔母や兄弟、祖父母などの親族は、2人を迎える側の立場です。お祝いに加えて、会場の皆さんに「これからもよろしくお願いします」と頼む言葉を入れると、親族らしい締めになります。

例文親族の締めの言葉

1.【笑いを少し残す・叔父として】〇〇は子どものころ、お正月に会うと「大きくなったら、おじさんみたいになる」と言ってくれました。幸い、そうはならずに、こんなにすてきな大人になりました。お二人とも、本当におめでとう。

2.【笑いを少し残す・兄や姉として】〇〇さん、〇〇は小さいころ、私のおやつをこっそり食べる名人でした。これからは、おやつを少し多めに買っておいてください。〇〇をどうぞよろしくお願いします。

3.【笑いを少し残す・祖父母として】〇〇、立派になりましたね。おばあちゃんは今日のために、美容院の予約を半年前から入れていました。二人の幸せを、いつまでも願っています。

4.【笑いを少し残す・新しい家族を迎える】〇〇さん、今日から〇〇さんも、私たちの大事な家族です。お正月の親戚の集まりは、にぎやかすぎて驚くと思いますが、どうぞ気軽に来てくださいね。本日は本当におめでとう。

5.【まじめ・叔父や叔母として】〇〇、〇〇さん、本日は本当におめでとう。これから新しい家庭を築く二人を、皆さま、どうぞ温かく見守ってくださいますよう、お願い申し上げます。

6.【まじめ・会場へのお礼を添えて】本日は、お二人のためにお集まりいただき、親族の一人として心よりお礼申し上げます。お二人の末永いお幸せをお祈りして、お祝いの言葉とさせていただきます。

7.【まじめ・親族一同を代表して】親族一同、お二人の新しい門出を心よりお祝い申し上げます。皆さま、今後ともお二人をどうぞよろしくお願いいたします。本日は誠におめでとうございます。

8.【まじめ・短め】〇〇、〇〇さん、おめでとう。二人で、たくさん笑ってね。

はなむけの言葉は、話した笑いに合わせて選ぶ

はなむけの言葉は、締めの「願い」の部分に入れる、2人へのメッセージです。それまでに話したエピソードに合うものを選ぶと、笑いの話と締めが自然につながります。

はなむけの言葉合うエピソード
「ありがとう」と「ごめんね」は、思った日のうちに言葉にしてください素直な人柄の話のあと
二人で決めたことが、二人にとっての正解です進路や仕事で悩んだ話のあと
うれしいことは、二人で話して2倍にしてください楽しい思い出の話のあと
意見がちがう日は、おいしいものを食べてから話し合ってください食べ物や料理の笑い話のあと
〇〇の長い話も、たまにはうなずいて聞いてあげてください話し好きな人柄の笑い話のあと
家の中に、笑い声の多い毎日を笑いの多いスピーチのあと

はなむけは、いくつも並べるとどれも印象に残りません。いちばん合うものを1つだけ選び、次のように締めの中に入れます。

例文はなむけに笑いを少し残した締めの例

結びになりますが、〇〇、〇〇さん。
意見がちがう日は、おいしいものを食べてから話し合ってください。
お二人の末永いお幸せをお祈りして、お祝いの言葉とさせていただきます。
本日は、本当におめでとうございます。

締めでやりがちな失敗と直し方

笑いを入れたスピーチでいちばん多い失敗は、締めのあとにもう一度ボケてしまうことです。ボケは、わざとずれたことを言って笑いを取る一言です。最後に冗談を足すと、せっかくのお祝いの言葉が冗談に上書きされ、締まらなくなります。

例文直す前(結びのあとにボケを足してしまう)

結びになりますが、お二人の末永いお幸せをお祈りして、お祝いの言葉とさせていただきます。
……あ、〇〇、今日の二次会の幹事は、やっぱりお前な。

例文直したあと(笑いは、結びの前に入れて温かい言葉に変える)

〇〇には、大学のころから、幹事ばかり押しつけてきました。
今日だけは、〇〇さんの隣で、ゆっくり座っていてください。
結びになりますが、お二人の末永いお幸せをお祈りして、お祝いの言葉とさせていただきます。
本日は、本当におめでとうございます。

ほかにも、締めでよくある失敗を表にまとめました。自分の原稿や話し方を確かめてみてください。

やりがちな失敗起きること直し方
笑いの最中に締めに入る締めの言葉が笑い声で聞こえない笑いが落ち着くまで待ち、つなぎの一言を入れる
締めで新しい思い出話を始める長くなり、どこで締まるのか分からなくなる締めは30秒以内にして、新しい話は入れない
「最後に」と言ってしまう忌み言葉を気にする人がいる「結びになりますが」に言い換える
照れて早口になる気持ちが伝わらないひと呼吸おき、語尾までゆっくり言う
「以上です」だけで終える話がぶつ切りに聞こえる「お祝いの言葉とさせていただきます」で結ぶ

原稿を見ながら話す場合も、締めの2文だけは覚えておきましょう。顔を上げて言えると、笑いのあとのまじめな言葉が、まっすぐ届きます。

本番でスベりたくないときは

締めの形は決まっても、そこまでの笑いの話がうまくまとまらないこともあります。笑いを入れた原稿を自分で書いて、本番でスベるのが心配な人もいるでしょう。

よくある質問

締めの言葉そのもので、笑いを取ってもいいですか?

はなむけの中に軽い一言を1つ入れるくらいなら大丈夫です。ただし、結びの定型は必ずまじめに言いましょう。「お祝いの言葉とさせていただきます」「本日は本当におめでとうございます」の部分です。

「お幸せに」だけで締めてもいいですか?

短いスピーチや、くだけた雰囲気の会なら大丈夫です。上司や親族の立場なら、「お祝いの言葉とさせていただきます」まで言うと、改まった印象で締まります。

余興の締めの言葉も同じでいいですか?

基本の形は同じですが、余興では全員で声をそろえて言うなど、言い方に工夫ができます。「余興の締めの言葉の例文」に例をまとめています。

まとめ

  • 笑いを入れたスピーチほど、締めはまじめに切り替える
  • 笑いのあとは「つなぎの一言」をはさみ、ひと呼吸おいてから締めに入る
  • 笑いを残すなら、はなむけの中に軽く1つだけ。結びの定型はまじめに言う
  • 合図は「最後に」ではなく「結びになりますが」を使う
  • 結びのあとにもう一度ボケない。笑いは結びの前に入れて温かい言葉に変える
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