花束リレーの余興ムービーに笑いを入れるには?撮影の順番と連絡のしかた

花束を手渡す女性と、手を合わせて喜ぶ女性、おじぎする男性

花束リレーに笑いを入れるなら、途中の2〜3か所だけ、「意外な人」や「意外な小道具」で受け渡しをずらすのがコツです。新郎の上司が真顔で受け取る、花束がいつの間にかブロッコリーになっている、といった場面です。感動の流れはそのまま残し、アンカーが本物の花束を渡す結びは、まじめに締めましょう。

この記事では、笑える渡し方のアイデアと、笑いを入れた並び順の例、参加者への連絡文を紹介します。全員の向きをそろえる撮り方と、会場で本物の花束を渡す段取りもまとめました。

目次目次を閉じる目次を開く
  1. 花束リレーの流れと、笑いを入れる場所
  2. 途中に入れる「笑える渡し方」のアイデア
  3. 笑いを入れた並び順と撮影の場所
  4. 参加者への連絡文の例
  5. 撮り方のコツは「向き」をそろえること
  6. 動画のつなぎ方
  7. 本物の花束を会場で渡す演出
  8. よくある質問
  9. まとめ

花束リレーの流れと、笑いを入れる場所

花束リレーは、友人たちが花束を手から手へ渡していく様子をつないだムービーです。最後に映った友人(アンカー)が、本物の花束を持って会場に現れます。画面の中の花束が会場に「届く」瞬間が、いちばんの見せ場です。

場面内容長さの目安笑い
はじまり「〇〇と〇〇さんへ、花束をつなぎます」などのタイトル10秒なし
リレーの前半ふつうに受け取り、一言添えて次へ渡す1人5〜8秒なし
リレーの中盤意外な人や小道具で、受け渡しをずらす1人8〜10秒2〜3か所
リレーの後半家族や親しい友人が、まじめな一言で渡す1人5〜8秒なし
会場で手渡し扉が開き、アンカーが本物の花束を2人に渡す1分小さく1回

笑いを前半に入れないのは、まず「花束を受け取って、一言添えて渡す」という型を見せるためです。型が分かってから、そのずれを見せると笑いになります。この、あとの笑いのために型を見せておく部分を、お笑いでは「フリ」と呼びます。

時間
ムービー2〜3分+会場での手渡し1分
人数
8〜20人(ムービーに出る人)、うち1人がアンカー
準備物
撮影用の花束(造花でも可)、会場で渡す本物の花束、笑いに使う小道具、スマホ
難しさ
★★★

笑いは中盤の2〜3か所、結びはまじめに

笑いの場面が多すぎると、花束リレーのよさである「みんなの気持ちがつながる感じ」が薄れます。笑いは中盤に2〜3か所だけ入れ、後半からは家族や親しい友人のまじめな一言で、感動へつなぎましょう。

途中に入れる「笑える渡し方」のアイデア

笑える渡し方は、「意外な人」「小道具」「動き」の3つでずらすと作れます。どれも、1人分の動画の中で完結するので、ほかの人の撮影には影響しません。

ずらし方渡し方の例笑いが起きるところ
意外な人新郎の上司が、真顔で「業務連絡です。〇〇くん、結婚おめでとう。以上です」まじめな人の、まじめすぎる一言
意外な人2人の行きつけのパン屋の店長が、花束と一緒に「いつもの」パンを渡す2人の暮らしが見える、知らない人の登場
小道具受け取った花束が、ブロッコリーの束になっている気づいた人の真顔と、本物を出す動き
動き遠くから全力で走ってきて、受け取ったら静かに一言走る勢いと、一言の静かさの差
動き受け渡しだけ、スローモーションで大げさに何でもない動きが、名場面のように見える
くり返しブロッコリーの次の人が、花束をじっくり確かめてから渡す前の笑いを覚えている人ほど笑う

意外な人は、字幕で「誰か」をはっきり見せる

意外な人の笑いは、その人が誰なのかが伝わって、初めて起きます。画面の下に「新郎の上司・〇〇さん」のように、名前と2人との関係を大きめの字幕で出しましょう。会社やお店で撮るときは、必ず許可を取り、看板や書類が映らない向きで撮ります。

小道具の笑いは、くり返すと大きくなる

ブロッコリーの場面のあとに、次の人が花束をじっくり確かめる場面を入れると、もう一度笑いが起きます。同じボケをくり返して笑いを大きくする方法を、お笑いでは天丼(てんどん)と呼びます。くり返しは2回までにしておくと、しつこくなりません。くわしい組み立て方は「天丼(くり返しのボケ)のやり方」で紹介しています。

撮影に使ったブロッコリーは、ゆでて食べられます。生花と違ってしおれても困らず、安く手に入るのも小道具として使いやすいところです。

笑いを入れた並び順と撮影の場所

並び順は、2人との出会いの順にすると、見ている人にも「2人の歴史をたどっている」ことが伝わります。次の表は、10人で作る場合の例です。笑いの役は4番、6番、7番に置いています。

順番出る人撮る場所の例渡し方
1新郎の幼なじみ2人で遊んだ公園ふつうに渡して、型を見せる
2新郎の高校の友人通学に使った駅の前ふつうに
3新郎の大学の友人大学の門の前ふつうに
4新郎の職場の上司会社の近くの広場真顔で「業務連絡です」
5新婦の幼なじみ自宅の玄関の前ふつうに
6新婦の大学の友人並木道受け取るとブロッコリー。本物を出して渡す
7新婦の職場の同期公園の芝生花束をじっくり確かめてから渡す
82人の共通の友人2人がよく行った場所の近くまじめな一言。ここから感動へ
92人の家族実家の庭まじめな一言
10アンカー会場の扉の前本物の花束を受け取る

学校や会社、お店の前で撮るときは、撮影してよいか先に確かめ、ほかの人が映りこまないようにします。自宅で撮る場合は、表札や住所の分かるものを画面に入れないようにしましょう。

花束の回し方を決める

参加者が近くに住んでいるなら、撮影係が花束を持って回ると、1〜2日で撮り終えられます。遠くに住む人が多いときは、それぞれが色と大きさのそろった花束を用意し、受け渡しは画面の外で行います。生花は数日でしおれるので、撮影用の花束は造花にし、本物の生花は会場で渡す1つだけ用意すれば足ります。

アンカーが会場の扉の前で撮る場面は、会場の許可を取り、打ち合わせや下見の日に撮らせてもらいます。難しいときは、似た雰囲気の扉の前で撮っても、つなげればほとんど分かりません。

参加者への連絡文の例

花束リレーでいちばん手間がかかるのは、参加者とのやりとりです。撮り方と、自分の番、締め切りを最初の連絡で一度に伝えると、撮り直しのお願いが減ります。

例文花束リレーへの参加をお願いする連絡文

〇〇と〇〇さんの結婚式(〇月〇日)で、花束リレーのムービーを流すことになりました。
花束を受け取って、次の人へ渡す5〜8秒の動画を、〇月〇日(〇)までに撮って送ってください。

撮り方のお願い
・スマホを横向きにして、胸から上が入るように撮る
・画面の左から花束を受け取り、一言のあとで画面の右へ渡す
・一言は「おめでとう」など、短くて大丈夫です

あなたの番は〇番目です。〇〇さんから受け取り、〇〇さんへ渡す流れになります。
送り先:(共有フォルダのリンク)
2人には内緒なので、このことは話さないでください。

全体への連絡とは別に、一人ひとりに「自分の番のメモ」を送っておくと、撮影がスムーズです。笑いの役をお願いする人には、動きとセリフを具体的に書きます。

例文笑いの役の人に送る「自分の番」のメモ(6番)

〇〇さんの番:10人中6番目
撮る場所:並木道(明るい時間に)
受け取る:5番の〇〇さんから、画面の左から。受け取るのはブロッコリーの束です
動き:ブロッコリーを見て、2秒ほど真顔で止まる。カメラを見て「……ブロッコリーです」
渡す:背中に隠しておいた本物の花束を出し、7番の〇〇さんへ、画面の右へ
小道具:ブロッコリーを花束のように包んだものは、こちらで用意します

真顔の笑いは、途中で笑ってしまうと弱くなります。3回ほど撮って、いちばん真顔が続いた1本を送ってもらいましょう。ふつうに渡す人には、次のような一言の例を添えておくと、撮影の日に迷いません。

例文受け渡しのときの一言の例

・「〇〇、結婚おめでとう。はい、次の人へ」
・「幸せのバトン、受け取りました」
・「この花束、2人まで届けてね」
・「(花束をじっくり見てから)よし、本物です。おめでとう」
・「おめでとう。私の分の気持ちも、乗せておきます」

会場で流れる言葉なので、「切れる」「終わる」のような結婚式で避けたい言葉は入れません。

撮り方のコツは「向き」をそろえること

花束リレーをきれいに見せるいちばんのコツは、全員が同じ向きで受け渡すことです。全員が「左から受け取り、右へ渡す」と決めておけば、別の日に別の場所で撮った映像でも、1本の流れに見えます。

  1. スマホを横向きにして、目の高さに固定する
  2. 録画を始めて2秒待ち、画面の左から花束を受け取る
  3. 花束を胸の前で持ち、カメラのレンズを見て一言
  4. 体ごと右を向き、画面の右の外へ花束を差し出す
  5. 花束が画面から出たあとも、2秒そのまま止まる

花束は、顔が隠れないよう、胸の高さで持つと表情がよく見えます。笑いの役の人は、真顔や驚いた顔が伝わるように、少し近めに撮ってもらいましょう。屋外で撮るときは、日差しに背を向けず、顔に光が当たる向きで撮ります。

動画のつなぎ方

集まった動画は、並び順どおりに並べ、受け渡しの瞬間でつないでいきます。つなぎ方には、次の3つの型があります。

つなぎ方やり方向いている場面
受け渡しで切る花束が画面の右へ出た瞬間に切り、次の人が左から受け取る場面につなぐほとんどの場面
花束で隠す花束をレンズに近づけて画面をふさぎ、次の人も花束でふさいだ状態から始める場所が大きく変わるとき
同じ動きでつなぐ全員が花束を胸に抱えて笑う場面を、テンポよく続ける人数が多く、尺が足りないとき

笑いの場面は、ほかの人より1〜2秒長めに残します。ブロッコリーを見て真顔になる時間を切りつめると、会場が「あれ?」と気づく前に次の場面に進んでしまいます。

字幕の入れ方や書き出しまでの基本の手順は、「余興ムービーの作り方」にまとめています。スローモーションの場面に合う曲の使い方は、「余興ムービーの曲の選び方」を見て、会場にも確かめておきましょう。

本物の花束を会場で渡す演出

ムービーの結びで、アンカーが会場の扉の前で花束を受け取ります。画面が止まると同時に扉が開き、アンカーが本物の花束を持って入ってくる。この流れを、会場の人や司会の人と前もって決めておきます。

ムービーが止まってから会場で起きること担当
0秒画面が「おめでとう」に変わる会場の音響の人
3秒司会が「扉のほうをご覧ください」と声をかける司会
5秒扉が開き、アンカーが本物の花束を持って入るアンカー、会場の人
20秒2人の席の前で花束を渡し、一言お祝いを言うアンカー
40秒写真を撮る時間を少し取る撮影係

アンカーの言葉で、ブロッコリーの場面をもう一度だけ拾うと、会場が笑ったあとに、まじめなお祝いがすっと届きます。

台本扉が開いてから花束を渡すまで(約1分)

(ムービーの結びの場面。会場の扉の前で、アンカーが花束を受け取る)

画面の友人この花束、2人のところまで届けてきます。

(画面が「おめでとう」に変わる。会場の扉が開く)

司会皆さま、扉のほうをご覧ください。

(アンカーが本物の花束を持ち、2人の席へ歩く)

アンカー〇〇、〇〇さん、ご結婚おめでとうございます。

アンカー途中で一度ブロッコリーになりましたが、ちゃんと本物をお持ちしました。

(会場の笑いが静まるのを待つ)

アンカー〇〇人の気持ちを乗せた花束です。どうぞ受け取ってください。

(花束を新婦に手渡し、新郎と握手する)

アンカー2人のこれからを、みんなでずっと応援しています。

(3人で並び、写真を撮る時間を少し取る)

アンカーの言葉を手紙のようにしたい場合は、「結婚式で泣ける・感動する余興のアイデア」にある30秒の例文も使えます。

会場と確かめておくこと

  • 生花の花束を持ち込んでよいか(会場と提携した花屋に頼む決まりのこともある)
  • 当日、花束をどこに置いておけるか
  • 扉から入る演出ができるか、扉から2人の席までの通り道
  • 扉が開くときに、照明を変えてもらえるか
  • 両親への花束贈呈の花と、色や形がかぶらないか

よくある質問

笑いを入れると、感動が薄れませんか?

笑いを中盤の2〜3か所にとどめ、後半を家族や親しい友人のまじめな一言にすれば、薄れません。むしろ、一度笑って会場の空気がやわらぐと、結びの手渡しの場面に気持ちが入りやすくなります。

何人くらい集まればできますか?

8人ほどいれば、花束リレーらしい流れになります。人数が少ないときは、笑いの役を1か所にして、1人の場面を少し長くすると尺が足ります。20人を超えるときは、何人かを「同じ動きでつなぐ」型にまとめると、間延びしません。

新郎新婦にばれずに撮影するには?

2人の家の近くや、2人がよく行く場所での撮影は避けます。行きつけのお店の人や家族に出てもらう場合は、撮ったことを2人に話さないよう、一言お願いしておきましょう。内緒で準備を進めるコツは「結婚式で友人からできる笑えるサプライズ」でも紹介しています。

まとめ

  • 笑いは「意外な人」「小道具」「動き」で受け渡しをずらし、中盤の2〜3か所に入れる
  • 前半はふつうの受け渡しで型を見せ、後半はまじめな一言で感動へつなぐ
  • 全員が「左から受け取り、右へ渡す」と決めると、別々に撮っても1本の流れに見える
  • 撮り方と自分の番、締め切りは、最初の連絡で一度に伝える。笑いの役には動きとセリフも書く
  • 扉が開く合図、照明、花の持ち込みは、会場と前もって決めておく
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