結婚式の余興ムービーは、「笑わせたいか、泣かせたいか」と「撮影に集まれるか」の2つで選ぶと、迷わずに決められます。集まれないなら一人ずつ自撮りするリレー型、集まれるなら番組風や再現ドラマ型が向いています。
この記事では、余興ムービーのアイデアを15個、構成と動画の長さ、撮影の手間つきで紹介します。笑い・リレー・感動の3つに分けたので、早見表から気になるものを選んでください。
まずは早見表で選ぶ
動画の長さは、3分前後が目安です。撮影の手間は、★の数で次のように表しています。
- ★:集まらずに、各自で撮れる
- ★★:1回集まるか、連絡の調整が要る
- ★★★:半日以上の撮影や、移動が要る
| No. | アイデア | 雰囲気 | 長さ | 撮影の手間 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 番組風ムービー | 笑い | 2分30秒〜3分 | ★★★ |
| 2 | なれそめ再現ドラマ | 笑い | 2分30秒 | ★★★ |
| 3 | クイズ出題ムービー | 笑い | 5分前後 | ★★ |
| 4 | 職場からの中継風 | 笑い | 2分 | ★★ |
| 5 | あの日の写真をもう一度 | 笑い | 2分 | ★★ |
| 6 | メッセージリレー | リレー | 2〜4分 | ★ |
| 7 | スケッチブックリレー | リレー | 1分30秒〜2分 | ★ |
| 8 | 花束リレー | リレー | 2〜3分 | ★★ |
| 9 | 思い出の場所めぐり | リレー | 2〜3分 | ★★★ |
| 10 | オンラインで集合 | リレー | 2分 | ★★ |
| 11 | インタビュー | 感動 | 3分前後 | ★★ |
| 12 | 写真でたどる成長記録 | 感動 | 2分30秒〜3分 | ★ |
| 13 | 手描きの紙芝居ムービー | 感動 | 2分30秒 | ★★ |
| 14 | 未来の2人への手紙 | 感動 | 2〜3分 | ★ |
| 15 | 早回しで作る寄せ書き | 感動 | 1分30秒 | ★★ |
笑いを取るムービー(1〜5)
見ている人がくすっと笑える、明るい雰囲気のアイデアです。最後の10〜20秒だけはまじめなお祝いにすると、笑いのあとに気持ちがまっすぐ届きます。
1. 番組風ムービー
ニュース番組や映画の予告編など、よく知られた番組の「型」を借りて、2人の結婚を伝えます。キャスター役の友人が「本日のトップニュースです」と読み上げるだけで、会場の空気が一気に明るくなります。
- 長さ
- 2分30秒〜3分
- 人数
- 3〜6人
- 構成
- オープニング10秒→ニュースの読み上げ30秒→街の声60秒→2人の未来の予報30秒→お祝い20秒
- 撮影の手間
- 集まって半日
- 準備物
- スマホ、三脚、キャスター役の机とネクタイ
- 難しさ
- ★★★
番組ごとの構成の型や、台本の例は「余興ムービーを番組風にするには」で詳しく紹介しています。
2. なれそめ再現ドラマ
友人が新郎と新婦の役になり、出会いからプロポーズまでを3〜4つの場面で再現します。本人がよく言う口ぐせを、役の友人がまじめな顔で言うと笑いが起きやすくなります。
- 長さ
- 2分30秒
- 人数
- 2〜4人
- 構成
- 出会い40秒→初デート40秒→プロポーズ40秒→本物の2人の写真でお祝い20秒
- 撮影の手間
- 集まって半日
- 準備物
- スマホ、三脚、役の小物
- 難しさ
- ★★★
3. クイズ出題ムービー
家族や友人、職場の上司が、1人1問ずつカメラに向かって問題を出す映像です。誰が出題するかも答えのヒントになり、出題者が映るたびに会場がわきます。
- 長さ
- 5分前後(5問)
- 人数
- 出題者5人
- 構成
- タイトル10秒→出題30秒と正解20秒を5問くり返す→出題者全員でお祝い20秒
- 撮影の手間
- 出題者がそれぞれ自撮り
- 準備物
- 問題と正解の一覧、スマホ
- 難しさ
- ★★
4. 職場からの中継風
新郎や新婦の同僚が、職場を案内しながら仕事ぶりを伝える映像です。「こちらが〇〇さんの席です。机の上はいつもきれいです」のように、中継の言い方で紹介します。
- 長さ
- 2分
- 人数
- 同僚3人から
- 構成
- 職場の入り口から中継30秒→同僚の証言60秒→全員でお祝い30秒
- 撮影の手間
- 職場で1時間ほど
- 準備物
- スマホ、会社の撮影の許可
- 難しさ
- ★★
職場で撮るときは、必ず会社の許可を取ります。書類やパソコンの画面、ほかの社員が映らないように気をつけましょう。
5. あの日の写真をもう一度
新郎(新婦)と一緒に写った昔の写真を、友人たちが同じ場所・同じポーズで撮り直し、昔と今を並べて見せます。本人がいた場所はわざと空けておき、最後の1枚でそこに今日の2人の写真を入れると、笑いのあとに温かく締められます。
- 長さ
- 2分
- 人数
- 2〜6人
- 構成
- 昔の写真と今の写真を並べて、1組10秒を8〜10組→最後の1枚で、空けた場所に2人の写真を入れてお祝い
- 撮影の手間
- 1回集まる
- 準備物
- 昔の写真、スマホ
- 難しさ
- ★★
昔の写真を使うときは、写っている全員に使ってよいかを確かめます。本人が気にしている髪型や服装を、からかう字幕は付けないようにしましょう。
みんなでつなぐリレーのムービー(6〜10)
離れて住む友人が多くても作りやすいアイデアです。1人ずつ撮った映像をつなぐので、全員で集まる日を合わせる必要がありません。
6. メッセージリレー
友人が1人10〜15秒ずつ、お祝いの言葉を言う映像を順につなぎます。いちばん手軽で、人数が多いほど見ごたえが出ます。
- 長さ
- 2〜4分
- 人数
- 何人でも(10〜15人が見やすい)
- 構成
- タイトル10秒→1人10〜15秒のメッセージ→全員の写真を並べてお祝い10秒
- 撮影の手間
- 各自が自撮り
- 準備物
- 各自のスマホ
- 難しさ
- ★
一言メッセージの文例は「余興ムービーのメッセージ例文」にまとめています。
7. スケッチブックリレー
1人が1枚ずつ言葉を書いたスケッチブックを見せ、つなげると1つの文章になる映像です。話さなくてよいので、カメラの前が苦手な人も参加できます。
- 長さ
- 1分30秒〜2分
- 人数
- 10人から
- 構成
- 1人3〜5秒で1枚ずつ見せる→最後に文章の全体を字幕で10秒
- 撮影の手間
- 各自が自撮り(向きと持ち方をそろえる連絡が要る)
- 準備物
- スケッチブックかA4の紙、太いペン
- 難しさ
- ★
〇〇くん/〇〇さん/ご結婚/おめでとう
2人の/笑顔が/私たちの/自慢です
これからも/ずっと/2人らしく/末永くお幸せに
8. 花束リレー
1つの花束が、友人から友人へ手渡しされていくように撮ってつなぎます。最後の1人が会場の扉の前で受け取り、そのまま本物の花束を持って入場する流れが定番です。
- 長さ
- 2〜3分
- 人数
- 10人から
- 構成
- 1人5〜10秒で花束を受け渡す→会場の扉の前の最後の1人10秒→生で入場して手渡し
- 撮影の手間
- 撮る順番の連絡と、花束の受け渡しの調整
- 準備物
- 撮影用の花束(造花でよい)、本物の花束
- 難しさ
- ★★
撮る順番の決め方や連絡文は、「花束リレーの余興ムービーの作り方」で紹介しています。
9. 思い出の場所めぐり
2人が出会った学校や、初デートの街など、ゆかりの場所を友人が訪ねて、そこからお祝いを伝えます。地図を使って場所を紹介すると、旅番組のように見られます。
- 長さ
- 2〜3分
- 人数
- 2〜4人
- 構成
- 地図で場所を紹介10秒→場所ごとに20〜30秒を4か所→最後の場所から全員でお祝い20秒
- 撮影の手間
- 移動を含めて1日
- 準備物
- スマホ、場所の一覧、交通費
- 難しさ
- ★★★
お店や施設の中で撮るときは、先に許可を取りましょう。通りがかりの人の顔が映らないように、人の少ない時間を選びます。
10. オンラインで集合
遠くに住む友人がオンラインの通話で集まり、その画面を録画してお祝いを伝えます。たくさんの顔が1つの画面に並ぶので、集まれなくてもにぎやかに見えます。
- 長さ
- 2分
- 人数
- 5〜20人
- 構成
- 1人ずつ画面に登場5秒→思い出を1人一言60秒→全員で声をそろえてお祝い10秒
- 撮影の手間
- 全員が通話に集まる1時間
- 準備物
- パソコンかスマホ、通話を録画できる環境
- 難しさ
- ★★
感動を届けるムービー(11〜15)
2人の歩みや、まわりの人の思いを伝えるアイデアです。前半に1つだけ笑える場面を入れておくと、最後の言葉がより深く届きます。
11. インタビュー
家族や友人、恩師に、同じ質問をして答えをつなぎます。同じ質問でも人によって答えが違い、2人のいろいろな面が見えてきます。
- 長さ
- 3分前後
- 人数
- 聞き手1人と、答える人5〜8人
- 構成
- 質問の字幕→3〜4人の答え40秒を3問くり返す→最後の質問「2人へ一言」60秒
- 撮影の手間
- 1人10分ほどを人数分
- 準備物
- 質問の一覧、スマホ、外付けのマイク(あれば)
- 難しさ
- ★★
2人に初めて会ったとき、どんな印象でしたか?
2人がそろっているのを見て、「いい2人だな」と思った場面はどこですか?
新郎(新婦)の、家族や友人しか知らない一面を教えてください。
2人の新居に遊びに行くなら、何を手みやげにしますか?
結びに、カメラに向かって2人へ一言お願いします。
12. 写真でたどる成長記録
新郎と新婦それぞれの子どものころから今日までの写真を、年代順に並べます。写真ごとに短い字幕を付けると、笑いと感動の両方を入れられます。
- 長さ
- 2分30秒〜3分
- 人数
- 1〜2人
- 構成
- 新郎の写真40秒→新婦の写真40秒→2人が出会ってからの写真60秒→今日の日付でお祝い10秒
- 撮影の手間
- 撮影なし(家族から写真を借りる時間が要る)
- 準備物
- 写真30〜40枚
- 難しさ
- ★
13. 手描きの紙芝居ムービー
2人のなれそめを手描きの絵にして、読み上げの声をつけて動画にします。絵が苦手でも、線だけで描いた人の絵で十分に伝わります。
- 長さ
- 2分30秒
- 人数
- 1〜2人
- 構成
- 表紙10秒→絵と読み上げ20秒を6場面→最後の絵でお祝い20秒
- 撮影の手間
- 絵を描く時間と、声の録音
- 準備物
- 画用紙、ペン、スマホ
- 難しさ
- ★★
14. 未来の2人への手紙
友人が「10年後の2人へ」と題した手紙を、順に読み上げる映像です。最後に手紙を封筒に入れて封をし、会場で「10年後に開けてください」と手渡します。
- 長さ
- 2〜3分
- 人数
- 4〜6人
- 構成
- 1人20〜30秒ずつ手紙を読む→封をする場面10秒→会場で手紙を手渡し
- 撮影の手間
- 各自が自撮り
- 準備物
- 便せん、封筒
- 難しさ
- ★
15. 早回しで作る寄せ書き
友人たちが大きな紙に寄せ書きや絵を仕上げていく様子を、早回しで見せます。最後に完成した寄せ書きを映し、同じものを会場で2人に贈ると、映像と本物がつながります。
- 長さ
- 1分30秒
- 人数
- 何人でも
- 構成
- 白い紙から書き始め→早回しで完成まで60秒→完成した寄せ書きを映す20秒→会場で本物を手渡し
- 撮影の手間
- 1回集まり、スマホを固定して撮りっぱなし
- 準備物
- 模造紙、ペン、スマホ、三脚
- 難しさ
- ★★
作る前に会場に確かめること
アイデアが決まったら、作り始める前に、会場で流せる形を確かめます。ここを後回しにすると、完成してから作り直しになることがあります。
作る前に会場に確かめること
- 動画を流せる長さの上限と、余興の持ち時間
- 渡す形(DVD、USBメモリ、パソコンをつなぐ など)
- 縦長と横長のどちらの画面か
- 動画の持ち込みに料金がかかるか
- 前日までに試写できるか
市販の曲を使う場合は、著作権の手続きが必要になることがあります。曲の選び方と手続きの考え方は、「余興ムービーの曲の選び方と著作権」で紹介しています。撮った映像をつなぐ手順は、「余興ムービーの作り方」を見てください。
よくある質問
アイデアを2つ組み合わせてもいいですか?
1本に2つまでなら、組み合わせると見ごたえが出ます。たとえば、クイズ出題ムービーで笑わせてから、最後の問題をインタビューにつなぐ形です。笑いから感動の順に並べると、まとまりよく終われます。
動画の編集をしたことがなくても作れますか?
作れます。メッセージリレーやスケッチブックリレー、写真でたどる成長記録は、映像を順につなぐだけで形になります。まずは撮影の手間が★1つのアイデアから選びましょう。
新郎新婦に内緒で作れますか?
作れます。子どものころの写真は2人の家族に頼み、会場への確認は「余興で動画を流したい」とだけ伝えて、中身は話さないでおきます。上映の時間や設備は、新郎新婦を通さずに会場と話せることもあるので、聞いてみましょう。
まとめ
- 余興ムービーは「笑いか感動か」と「撮影に集まれるか」で選ぶ
- 動画の長さは3分前後が目安。最後はまじめなお祝いで締める
- 集まれないなら、メッセージやスケッチブックのリレー型が作りやすい
- 編集に慣れていなければ、撮影の手間が★1つのアイデアから選ぶ
- 作る前に、会場で流せる形と長さの上限を確かめる






