余興の小道具を手作りするには?笑いが取れる見せ方と段ボール・画用紙での作り方

段ボールの台に色を塗り、雲の形の板を作る2人

余興の小道具は、段ボールと画用紙があれば、ほとんど手作りできます。笑いを取るコツは、作りの細かさより「大きさのギャップ」と「出すタイミング」です。ふつうの物を大きすぎる・小さすぎる大きさで作り、いちばんいい瞬間に出すと、それだけで会場が沸きます。

この記事では、小道具で笑いを取る見せ方と、看板・特大の小道具・長い手紙などの作り方を、作る時間と材料つきで紹介します。遠くからよく見える仕上げのコツと、壊れたときに笑いに変える一言もまとめました。

目次目次を閉じる目次を開く
  1. 小道具の笑いは「大きさ」と「出すタイミング」で決まる
  2. 大きさのギャップで笑わせる小道具アイデア
  3. 出すタイミングで笑いを大きくする
  4. そのまま使える台本「小さすぎる看板と長すぎる手紙」
  5. 段ボールと画用紙での作り方
  6. 壊れたときは、笑いに変えて立て直す
  7. よくある質問
  8. まとめ

小道具の笑いは「大きさ」と「出すタイミング」で決まる

小道具で笑いが起きるのは、会場の人が思っていた物と、出てきた物がずれたときです。余興でよく使うずれは、次の3つです。

笑いの仕組み例笑いが起きる理由
大きさのギャップ両手で抱えるほど大きな鍵、名刺ほどの小さな看板ふつうの大きさを知っているからこそ、差が目立つ
出すタイミング「気持ちを形にしてきました」と言い、ひと呼吸おいて出す期待がふくらんだところで、答えが見える
言葉と見た目のずれ「純金のメダルです」と言って、段ボールのメダルを渡す言葉の立派さと、手作りの見た目がずれる

小道具の作りは、少し雑なくらいでかまいません。大事なのは、会場のいちばん後ろの席から、何の物かが一目で分かることです。細かい飾りより、形と文字の大きさに時間を使いましょう。

ある物を別の物に見立てて笑わせる方法は「物ボケのやり方」で紹介しています。小道具でも、同じ考え方が使えます。

大きさのギャップで笑わせる小道具アイデア

大きさで笑わせるときは、元の大きさをみんなが知っている物を選びます。鍵やはんこ、名刺のように、ふだん手に持つ物ほど、大きさを変えたときの差が伝わります。

小道具大きさ出す場面笑いどころ
新居の鍵両手で抱える大きさ「2人に新居の鍵をお渡しします」大きすぎて、どの扉にも入らない
合格のはんこ顔より大きい「友人一同の審査の結果を発表します」「合格」を押す動きが大きすぎる
特大のしゃもじ人の背丈ほど「幸せをすくい取ってください」と手渡す縁起のよい物が、ありえない大きさで出てくる
名刺ほどの看板手のひらの半分「気持ちを看板にしてきました」立派な前置きのわりに、誰にも読めない
小さすぎる横断幕長さ30cmほど2人で両端を持ち、大まじめに広げる広げても、2人の間が一歩も空かない
長すぎる手紙広げると数メートル「短い手紙を読みます」と言って広げ始める広げても広げても、まだ続く

大きくするなら体より大きく、小さくするなら手のひらより小さく

中途半端な大きさだと、ただの大きめの物、少し小さい物に見えて、笑いになりません。大きくするなら持つ人の体より大きく、小さくするなら手のひらに隠れるくらいまで振り切りましょう。

小さすぎる物は、遠くの席からは形が見えません。出したら顔の横まで高く掲げ、となりの人が「小さい」と声に出して伝えます。このひと言があって初めて、会場全体が笑えます。

小さい物のあとに、大きい物を出す

小さすぎる物を出して「小さい」と言われてから、大きすぎる物を出すと、ギャップが2回続いて笑いが大きくなります。下の台本は、この形で作っています。

出すタイミングで笑いを大きくする

同じ小道具でも、出す瞬間で笑いの大きさが変わります。次の順番を守ると、出す前に会場の期待がふくらみます。

  1. 先に言葉で予告する(「2人のために、特別な物を用意しました」)
  2. ひと呼吸おき、会場が「何だろう」と思う時間を作る
  3. 背中や袋から、一気に出す
  4. 持ったまま2秒止まり、会場が見て笑う時間を待つ
  5. 「少し大きめに作りました」のように、さらっとひと言添える

先に言葉で予告しておく前置きを、フリといいます。フリが立派なほど、出した瞬間の笑いが大きくなります。

出す瞬間まで、会場から見えない場所に隠す

隠し場所は、物の大きさで決めておきます。看板は紙袋に、特大の物は大きな袋に入れて会場の横に置き、小さな物はポケットに入れておきます。新郎新婦に先に見られないよう、会場に着いてからも袋から出さないようにしましょう。

看板は裏返して、2回笑わせる

看板の表にまじめなお祝いの言葉、裏に笑いのひと言を書いておくと、裏返す動きだけでもう1回笑いが取れます。表を見せて拍手が起きたところで、ゆっくり裏返すのがコツです。書く言葉の例は、下の作り方の中で紹介しています。

そのまま使える台本「小さすぎる看板と長すぎる手紙」

2人で演じる台本です。名刺ほどの看板と、じゃばらにたたんだ長い手紙を使います。〇〇は名前に変えて使ってください。

時間
約1分半
人数
2人
準備物
名刺ほどの小さな看板、じゃばらにたたんだ長い手紙(作り方は下で紹介)、手紙を入れる紙袋
難しさ
★★

台本小さすぎる看板と長すぎる手紙(約1分半)

(2人でマイクの前に立つ。足もとに紙袋を置き、Bは両手を背中に回している)

A〇〇くん、〇〇さん、ご結婚おめでとうございます。新婦の高校の同級生です。

B今日は、私たちの気持ちを看板にしてきました。

Aどうぞ、ご覧ください。

(Bが背中から、名刺ほどの看板を出して高く掲げる。2秒止まる)

A……小さい。後ろの席から、誰も読めない。

B気持ちが大きすぎて、ぎゅっと詰めてきました。

A詰めなくていい。広げてください。

Bでは、広げます。

(Bが足もとの紙袋から、じゃばらにたたんだ手紙を出す。Aが端を持ち、2人で左右に歩きながら広げていく)

Aまだ続く。

Bまだです。

Aまだ続く。

Bまだです。

A……まだ続く。

Bまだ半分です。

(会場の端から端まで広げきる。端の3面に、大きく「おめでとう」と書いてある)

A広げたわりに、書いてあることが短い。

B大事なことは、短いほうが伝わりますから。

Aでは、2人で読み上げます。

A・B〇〇くん、〇〇さん、ご結婚おめでとうございます。末永くお幸せに。

(2人で一礼し、手紙をたたんで新郎新婦に手渡す)

笑いどころは、小さな看板を掲げて2秒止まる場面と、手紙を広げる場面です。「まだ続く」のように同じやりとりを3回くり返し、3回目だけ少し変える形を天丼といいます。3回目の「まだ半分です」で、笑いがいちばん大きくなります。

段ボールと画用紙での作り方

どれも、段ボールと画用紙、布ガムテープがあれば作れます。作る時間は、慣れていない人が初めて作るときの目安です。

きれいに仕上げる加工のコツ

段ボールは、少しのコツで仕上がりが変わります。最初に端切れで試してから、本番の材料を切りましょう。

  • 曲げる線には、定規を当ててインクの出ないボールペンで強く筋を付けてから折る
  • 厚い段ボールは、金属の定規を当てて、同じ線を2〜3回なぞって切る
  • 色は塗るより、色画用紙を貼るほうが反らずにきれいに仕上がる
  • 文字は別の紙に書いて切り抜き、並べ方を決めてから貼る(失敗しても1文字だけ直せる)
  • 文字は手のひらくらいの大きさにし、色は2〜3色までにする

カッターを使うときは、下に必ずカッターマットか、いらない段ボールを敷きましょう。

1. 裏返せる持ち手つきの看板

表と裏の両方が使える看板です。表を見せたあと、裏返して笑いのひと言を見せます。

作る時間
50分ほど
材料
段ボール2枚(50×70cmほど)、画用紙、ラップの芯(持ち手)、布ガムテープ
道具
カッター、金属の定規、のりか両面テープ
難しさ
★
  1. 段ボールを看板の大きさに2枚切り、4つの角を少し丸く切り落とす
  2. 1枚のまん中に持ち手の芯を縦に置き、芯が板から20cmほど下に出るように布ガムテープで留める
  3. もう1枚を重ねて芯をはさみ、まわりを布ガムテープで貼り合わせる
  4. 表にまじめな言葉、裏に笑いのひと言を書いた画用紙を貼る
  5. 持って軽く振り、芯がぐらつかないか、くるりと裏返しやすいかを確かめる
例文看板の表と裏に書く言葉の例

表:祝 ご結婚 / 裏:本日の新郎の笑顔、いつもの3割増し
表:駅名の看板風に「けっこん」 / 裏:次は「しんこん」に止まります
表:本日開店 〇〇と〇〇のしあわせ相談所 / 裏:相談料は笑顔ひとつ
表:この先、新婚家庭 / 裏:のろけ話にご注意ください
表:しあわせまで あと1歩 / 裏:その1歩、本日踏み出しました

2. 特大の小道具(鍵・はんこ・しゃもじ)

ふだん手に持つ物を、体より大きく作ります。厚みを出すと、遠くからでも本物らしい形に見えます。

作る時間
1時間ほど
材料
段ボール2〜3枚、金色や銀色の紙(包装紙や折り紙)、色画用紙、布ガムテープ
道具
カッター、金属の定規、鉛筆
難しさ
★★
  1. 段ボールに、鉛筆で形を大きく描く(本物を見ながら、形の特徴だけをまねる)
  2. 同じ形を2〜3枚切り出し、貼り重ねて厚みを出す
  3. 持つところなど細い部分には、割りばしかラップの芯をはさんで補強する
  4. 金色や銀色の紙、または色画用紙で全体を包むように貼る
  5. 鍵なら「新居」、はんこなら「合格」など、一目で意味が分かる文字を大きく書き足す

はんこは、押すまねをするだけで十分です。押す瞬間に、もう1人が「ポン」と大きな声で言うと、会場の笑いがそろいます。

3. 小さすぎる看板と横断幕

画用紙1枚でできる、いちばん手軽な小道具です。

作る時間
20分ほど
材料
厚めの画用紙、ストロー2本、細いペン
道具
はさみ、のり
難しさ
★
  1. 名刺ほどの大きさに画用紙を切り、細いペンで文字をびっしり書く
  2. 横断幕にするなら、長さ30cmほどの細長い紙の両端を、ストローに巻いて貼る
  3. 看板はポケットに、横断幕はストローに巻いたまま袋に入れ、出すまで隠しておく

文字は、読めないほど小さいほうが笑いになります。ただし、近くで見たときにはきちんとしたお祝いの言葉になるように書きましょう。

4. 広げて見せる長い手紙(じゃばら)

模造紙をつなげて、じゃばら(山折りと谷折りのくり返し)にたたんだ手紙です。台本のように笑いに使うほか、寄せ書きにしても使えます。

作る時間
1〜2時間(文字を書く時間を含む)
材料
模造紙2〜3枚、のりかテープ、太いペン、厚紙2枚(表紙用)
道具
はさみ、定規
難しさ
★★
  1. 模造紙2〜3枚を縦に半分に切り、短い辺どうしを貼り合わせて、横に長い帯にする
  2. 端から50cmごとに、山折りと谷折りを交互にくり返して、じゃばらにたたむ
  3. 途中の面には、花や星の模様だけを描く(台本のように使う場合)
  4. いちばん端の2〜3面に、いちばん伝えたい一言を大きく書く
  5. 両端に厚紙を貼って表紙にし、持つところにする

広げるときは、2人で両端を持ち、声に合わせて少しずつ横へ歩きます。広げる場所の幅は、会場の打ち合わせで前もって確かめておきましょう。

そのほかの小道具の早見表

もっと小さな小道具でも、使い方しだいで笑いが取れます。

小道具材料作る時間笑いに使うなら
文字うちわ無地のうちわ、色画用紙15分ツッコミのひと言を、文字で見せる
指し棒ラップの芯をつないだもの、色画用紙15分長すぎて、持つ人がふらつきながら指す
手作りのマイクラップの芯、アルミホイル、丸めた新聞紙15分記者会見の場面で、全員が一斉に突き出す
段ボールのメダル段ボール、金色の紙、リボン20分「純金です」と言って、うやうやしくかける

フリップの作り方は「余興のフリップ芸のやり方」で紹介しています。たすきや蝶ネクタイなど、身につける小物の作り方は「余興の衣装の選び方」にまとめています。

壊れたときは、笑いに変えて立て直す

手作りの小道具は、会場までの移動や、出番を待つ間に傷みやすいものです。大きな物は、つなぎ目を布ガムテープにしてたためる作りにし、中の見えない大きな袋に入れて運びましょう。前日までに会場へ届けておけるかどうかは、会場によって違うので、早めに聞いておきます。

それでも壊れたときは、言い訳をせずに、笑いに変えるひと言で立て直します。壊れても、笑って言い換えれば、それも余興の一部になります。

小道具よくある壊れ方その場のひと言代わりの方法
看板持ち手が取れる「手作りなので、味が出てきました」板の両端を両手で持って掲げる
特大の小道具細い所が曲がる「大きすぎて、会場の扉に引っかかりました」曲がった所をテープで留め、両手で抱える
長い手紙つなぎ目が切れる「ここからは、下巻です」切れた所で2つにし、2人で順番に広げる
小さすぎる看板見当たらない「小さすぎて、私たちにも見つかりません」指で四角を作り、看板のように掲げる

当日持っていく補修セット

  • 布ガムテープとセロハンテープ
  • 両面テープと小さなはさみ
  • いちばん大事な一言を書いた予備の紙
  • 太いペン(黒と赤)
  • 輪ゴムとクリップ

本番でうまくいかなかったときの立て直し方は、「結婚式の余興の失敗例と防ぎ方」にまとめています。

よくある質問

作る時間がほとんどありません。

小さすぎる看板のように、画用紙1枚でできる小道具から選びましょう。厚紙のボードに、印刷した文字を貼るだけでも看板になります。小道具が小さくても、出すタイミングを工夫すれば笑いは十分に取れます。

材料費はどのくらいかかりますか?

段ボールはお店でもらえることが多く、画用紙やテープを足しても、全部で数百円から2,000円ほどが目安です。費用は、出る人で等分することが多いです。

使い終わった小道具は、どうすればいいですか?

長い手紙や看板は、たたんで新郎新婦に渡すと、そのまま記念になります。大きすぎる物は、余興のあとに2人と一緒に写真を撮って残し、自分たちで持ち帰りましょう。会場で処分を頼めないことも多いので、帰りに運べる袋も用意しておきます。

まとめ

  • 小道具の笑いは「大きさのギャップ」と「出すタイミング」で決まる
  • 大きくするなら体より大きく、小さくするなら手のひらに隠れるまで振り切る
  • 予告してからひと呼吸おいて出し、出したら2秒止まる
  • 段ボールは筋を付けて曲げ、色は塗るより紙を貼る
  • 補修セットと、壊れたときに笑いに変える一言を用意しておく
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