男性だけで結婚式の余興をするなら、「大人が本気でまじめにやる姿」で笑いを取るのがおすすめです。盛り上がりやすく、会場の誰もが安心して笑えます。裸になる、下ネタを言う、新郎にお酒を飲ませるといった笑いは、会場の家族や年配の人を置いてきぼりにしやすいので避けましょう。
この記事では、体を張りすぎない盛り上げ方と、男性グループ向けのネタを8つ紹介します。男性4人で演じる3分の台本もあるので、3〜4人の新郎友人ですぐに準備を始められます。
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男性グループの余興は「本気でまじめに」が笑いになる
ふだんは照れくさがる大人の男性が、照れずに全力でやると、見ている人はその意外さに笑います。思っていた姿との違いから生まれる、ギャップの笑いです。体を張ったり、きわどい話をしたりしなくても、声の大きさと動きのそろい方だけで、会場は十分に盛り上がります。
盛り上げようとして選びがちな笑いには、次のような言いかえがあります。
| 避けたい笑い | 代わりにこうする |
|---|---|
| 服を脱ぐ、裸になる | スーツのまま、はちまきやたすきを足して役になりきる |
| 下ネタ、昔の恋愛の話 | 新郎の良いところを、大げさにほめる |
| 新郎に一気飲みや罰ゲームをさせる | 新郎には、旗を上げる、一言答えるなど軽く参加してもらう |
| 組体操や、高い所から飛ぶなどの危ない動き | 止まる、そろえる、ゆっくり動く、で見せる |
| 女装など、性別をネタにする衣装 | 応援団、駅員、実況アナウンサーなど、役柄の衣装にする |
| 仲間内のあだ名や、内輪の悪ノリ | 会場の全員に分かる言葉に言いかえる |
迷ったときの基準
「新郎新婦のおじいちゃん、おばあちゃんが見ても、一緒に笑えるか」で考えると、外れにくくなります。二次会で盛り上がったノリを、そのまま披露宴に持ちこまないことも大切です。
男性グループで盛り上がるネタ8選
どれも、スーツのままか、小物を足すだけでできるネタです。難しさは★の数で表しています(★1つがいちばん簡単です)。
1. 本気の応援団エール
はちまきと白い手袋をつけ、応援団のように大きな声で新郎新婦にエールを送ります。団長が叫び、団員が声をそろえて返す形が基本です。
団長:これより、新郎〇〇くんと新婦〇〇さんの、ご結婚を祝して、エールを送る!
団員:押忍!
団長:フレー、フレー、〇〇くん!
団員:フレ、フレ、〇〇くん! フレ、フレ、〇〇くん!
団長:フレー、フレー、〇〇さん!
団員:フレ、フレ、〇〇さん! フレ、フレ、〇〇さん!
- 時間
- 2〜3分
- 人数
- 3人以上
- 準備物
- はちまき、白い手袋(服はスーツのままでよい)
- 難しさ
- ★★
2. 止まって笑わせるコントダンス
曲に合わせて踊り、音が止まった瞬間に全員がぴたりと止まるダンスです。1人だけ止まりきれない、止まった形が1人だけずれている、という「ずれ」を何度か入れると笑いになります。上手に踊るより、止まる形をそろえることを大事にしましょう。振り付けの作り方は「余興ダンスを簡単に盛り上げるには」で紹介しています。
- 時間
- 2〜3分
- 人数
- 4人以上
- 準備物
- 曲の音源(会場で流せるかを確認)
- 難しさ
- ★★★
3. 号令に合わせる「新婚体操」
体操の号令の形で、新婚生活の動きを体操にして見せます。号令役が数をかぞえ、残りの全員が大まじめに体操をします。会場の人に「ご一緒にどうぞ」と呼びかけると、全員参加の出し物になります。
号令:新婚体操、第一。はじめは「重い荷物を、さっと代わりに持つ運動」。はい、いち、に、さん、し。
号令:続いて「洗濯物を、しわをのばして干す運動」。はい、いち、に、さん、し。
号令:締めは「両手を広げて、〇〇さんを迎える運動」。大きく、はい、いち、に、さん、し。
- 時間
- 2〜3分
- 人数
- 3人以上(会場の人も参加できる)
- 準備物
- なし(号令役の笛があると雰囲気が出る)
- 難しさ
- ★
4. スポーツ実況風「新郎の日常」
実況役と解説役が、新郎役のなにげない日常の動きを、スポーツ中継のように熱く実況します。新郎役がカップ麺にお湯を注ぐだけで「さあ注いだ、線ぴったり、見事です」と盛り上げます。大事な場面をスローモーションで見せると、笑いがさらに大きくなります。
- 時間
- 3分
- 人数
- 3人(実況役、解説役、新郎役)
- 準備物
- マイク代わりの小道具(あれば)
- 難しさ
- ★★
5. 裁判コント「幸せにしすぎた罪」
裁判長、検察官、弁護人、証人の4人で、新郎の「罪」を裁く寸劇です。罪の中身は新郎の良いところばかりで、締めに「〇〇さんを一生大切にする刑」が言い渡されます。台本は下で紹介しています。
- 時間
- 3分
- 人数
- 4人(3人でも可)
- 準備物
- 裁判長の木づち(おもちゃか手作り)、黒い布
- 難しさ
- ★★
6. 新郎が答える早押しクイズ
友人が司会と出題役になり、新郎に「新婦のこと、どれだけ知っているか」を問うクイズを出します。新郎が答えるたびに新婦に正解を確かめ、外れたら友人たちが大げさに頭を抱えます。罰ゲームは入れず、締めに新郎から新婦へ一言お礼を言ってもらうと、きれいにまとまります。問題の作り方は「結婚式の余興クイズの問題例」が参考になります。
- 時間
- 4分
- 人数
- 2〜3人+新郎
- 準備物
- おもちゃの早押しボタンかベル、問題カード
- 難しさ
- ★
7. 時代劇風「殿、おめでとうございます」
家来に扮した友人たちが、高砂(新郎新婦の席)の新郎を「殿」と呼んで、結婚のお祝いを申し上げます。家来は片ひざをついて大げさに口上を述べ、新郎には「うむ」と一言だけ言ってもらいます。親世代にも伝わりやすい題材です。
- 時間
- 2〜3分
- 人数
- 3人以上
- 準備物
- 扇子、紙で作ったちょんまげ(なくても可)
- 難しさ
- ★★
8. 動画から飛び出す登場
友人たちが会場に向かって走ってくる動画を流し、映像が切りかわった瞬間に、会場の扉から本人たちが走って登場します。動画と生の登場がつながる演出で、余興の始まりとして盛り上がります。扉から入ってよいかは、会場の人に確かめておきましょう。
- 時間
- 動画1分+登場後の出し物
- 人数
- 何人でも
- 準備物
- 動画、会場の扉から入ってよいかの確認
- 難しさ
- ★★
男性4人の台本「幸せにしすぎた罪」
ネタ5の台本です。検察官が新郎の「罪」を読み上げるほど、新郎の良いところが分かっていく仕組みです。3人で演じるときは、証人のセリフを検察官に回してください。罪の中身は、新郎の本当の話に書きかえて使います。
台本幸せにしすぎた罪(約3分)
(4人が前に出る。真ん中に裁判長、左右に検察官と弁護人。証人は少し後ろに立つ)
裁判長これより、新郎〇〇くんの裁判を開きます。被告人の〇〇くんは、高砂の席から参加しています。
(裁判長が、新郎の席を手で示す)
検察官検察官です。被告人は、大学時代から今日まで、数々の罪をおかしてきました。
弁護人弁護人です。異議あり。〇〇くんは、そんな人ではありません。
裁判長まずは聞きましょう。検察官、罪状を。
検察官1つ目。被告人は、友人が落ちこんでいると、夜中でも電話に出て、朝まで話を聞きました。
弁護人それは、優しさです。
検察官しかも次の日、「話してくれてありがとう」とお礼の電話をかけてきたのは、被告人のほうでした。
証人はい、私がその友人です。どっちが相談したのか、分からなくなりました。
検察官2つ目。被告人は、旅行の幹事をするたびに、手作りのしおりを配りました。
弁護人それも、優しさです。
検察官しおりは全40ページ。持ち物の欄には「笑顔」と書いてありました。
証人はい。ちゃんと持っていきました。(満面の笑みを見せる)
裁判長……いい旅行だったようですね。
検察官そして3つ目。最も重い罪です。被告人は、新婦〇〇さんを、幸せにしすぎています。
弁護人異議あり! ……いや、異議なしです。
証人私も見ました。〇〇さんの話をするとき、被告人の顔は、ずっとゆるみっぱなしです。
裁判長被告人、何か言いたいことはありますか。
(裁判長が新郎の席に向かって耳をすます。新郎が何か言ってくれたら、全員で大きくうなずく)
裁判長それでは、判決を言い渡します。
(全員が姿勢を正す)
裁判長被告人〇〇くんを、〇〇さんを一生大切にする刑に処します。
検察官なお、この刑は、一生続きます。
弁護人弁護人として、これ以上ない判決です。
証人証人として、しっかり見届けます。
裁判長では、全員で。
4人〇〇くん、〇〇さん、ご結婚おめでとうございます!
(裁判長が木づちを1回打ち、4人で一礼して下がる)
新郎に一言もらう場面は、新郎が困りそうなら飛ばしてかまいません。新郎が話してくれた場合は、その言葉を拾って「今の言葉、記録しました」と裁判長が返すと、自然に次へ進めます。
盛り上がる見せ方のコツ
同じネタでも、見せ方で盛り上がりは大きく変わります。練習のときに、次の5つを意識しましょう。
- 出てくるときから役に入る(きびきび歩き、そろって礼をする)
- 声は「少し大きすぎるかな」と思うくらい出す
- 全員の動きがそろう場面を、1か所だけでも作る(礼、決めポーズなど)
- 新郎への振りは、立って手を振る、一言答える、くらいの軽さにする
- 笑いが起きたら、笑い声が小さくなるまで次のセリフを待つ
衣装は、スーツにはちまき、たすき、腕章、白い手袋などを1つ足すだけで、役の感じが出ます。小物の選び方は「余興の衣装の選び方」でも紹介しています。
動画を使いたいけれど時間がないときは
「動画から飛び出す登場」のように動画を使う演出は、映像の出来で盛り上がりが大きく変わります。仕事が忙しい男性グループだと、撮影はできても、編集まで手が回らないこともあります。
よくある質問
ダンスが苦手なメンバーがいます。
号令役、実況役、裁判長など、動きの少ない役に回ってもらいましょう。ダンスのネタでも、止まる形だけを覚える役にすれば、負担はぐっと減ります。全員が同じ量を踊る必要はありません。
新郎を前に呼んでもいいですか。
呼ぶなら、立って手を振る、一言答えるなど、すぐに席に戻れる程度にします。着替えが必要な役や、恥をかかせる役はさせないようにしましょう。新婦や会場の人の前で、新郎を困らせないのが基本です。
二次会でやるネタと同じでいいですか。
披露宴は、親族や上司、年配の人も見ています。二次会で盛り上がるくだけたネタは、二次会のために取っておきましょう。二次会向けのネタは「結婚式の二次会の余興アイデア」で紹介しています。
まとめ
- 男性グループの余興は、大人が本気でまじめにやる姿で笑いを取る
- 裸、下ネタ、お酒の強要、危ない動きは入れない
- 迷ったら、新郎新婦の祖父母も一緒に笑えるかで判断する
- 新郎への振りは軽くし、恥をかかせない
- 披露宴と二次会で、ネタのくだけ具合を分ける






