子どもが結婚式の余興に出るなら、「短いセリフを1つ」と「そばで支える大人」をセットにするのがいちばんです。年齢に合わせて役を小さくし、子どもが出られなくても成り立つ形にしておけば、当日ぐずっても慌てずに済みます。
この記事では、年齢別にできることの目安と、子どもが出る簡単な出し物を5つ紹介します。短いセリフで演じられる台本と、当日ぐずったときの対策もまとめました。
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子どもの余興は「主役にしすぎない」が基本
子どもが前に出るだけで、会場の空気はなごみます。だからこそ、子どもに長いセリフや難しい動きを任せる必要はありません。次の4つを基本にしましょう。
- 進行は大人がして、子どもの見せ場は1〜2か所にする
- 子どもが前に出ている時間は、2〜3分までにする
- 子どもが出られなくても、大人だけで続けられる台本にする
- 衣装は動きやすさを優先し、本番の前に一度着て慣れておく
友人の子どもに出てもらう場合は、まず保護者に相談します。出番が夜の時間になる、会場までの移動が長いなど、子どもの負担も一緒に考えてもらいましょう。当日の写真や動画をSNSにのせるときも、子どもの顔が写るものは保護者に確かめてからにします。
「出られなかったら、それでいい」と決めておく
当日の子どもの気分は、大人には読めません。出番を楽しみにしていても、会場の雰囲気に驚いて動けなくなることもあります。出られなかったときの代わりの形を、最初から決めておきましょう。
年齢別にできることの目安
子どもに任せる役は、年齢に合わせて選びます。次の表は目安で、同じ年齢でも人前が平気な子と苦手な子がいます。年齢より「その子が楽しめるか」で決めましょう。
| 年齢 | できることの目安 | セリフの長さ | 向いている役 |
|---|---|---|---|
| 2〜3歳 | 大人と手をつないで歩く、手をふる、物を渡す | 「おめでとう」を大人と一緒に | 花を渡す係 |
| 4〜6歳 | 決めポーズ、短い振り付け、札を上げる | 1回10文字くらいまで | 答えの発表係、ちびっこ新郎新婦 |
| 小学1〜3年生 | セリフを3〜5回言う、フリップをめくる | 1回20文字くらいまで | 寸劇の役、記者の役 |
| 小学4〜6年生 | 台本を見ながら進める、簡単な手品 | 大人と同じくらいでもよい | 司会の補助、手紙の読み上げ |
| 中学生以上 | 大人と同じことができる | 自由 | 照れる年ごろなので、撮影係などの裏方も選べるようにする |
小学生がもう少し長いコントに挑戦するなら、「小学生が演じるコント台本」も参考になります。
子どもが出る簡単な出し物5選
どれも、大人が進行して、子どもは見せ場だけを受け持つ形です。難しさは★の数で表しています(★1つがいちばん簡単です)。
1. ちびっこ新郎新婦のなれそめ寸劇
子どもが新郎役と新婦役になり、大人の語りに合わせて、新郎新婦のなれそめを演じます。子どものセリフは一言ずつで、話の流れはすべて語りが進めます。台本は下で紹介しています。
- 時間
- 2〜3分
- 人数
- 子ども2人+語りの大人1人
- 準備物
- 紙で作った蝶ネクタイ、レースの布のベール、おもちゃの指輪
- 難しさ
- ★★
2. ちびっこ記者会見
子どもが記者になり、おもちゃのマイクを新郎新婦に向けて質問します。子どもならではのまっすぐな質問に、新郎新婦がどう答えるかで、会場が自然に笑います。質問は大人が考え、子どもが読めるようにひらがなでカードに書いておきます。
「おたがいの、どこがすきですか」
「けんかをしたら、どっちがさきに『ごめんね』っていいますか」
「おやすみの日は、なにをしてあそびますか」
「〇〇(子どもの名前)のこと、すきですか」
「赤ちゃんはいつ?」のように、新郎新婦が答えにくい質問は、子どもの口からでも入れないようにしましょう。
- 時間
- 3分
- 人数
- 子ども1〜3人+付きそいの大人
- 準備物
- おもちゃのマイク、手作りの「記者」の腕章、質問カード
- 難しさ
- ★
3. 〇×クイズの答え発表係
大人がクイズを出し、正解の発表を子どもに任せます。子どもが「せいかいは……まる!」と札を上げるだけで、拍手が起きやすい出し物です。ためる間(ま)を大人が合図で教えてあげると、発表がぐっと盛り上がります。
- 時間
- 3〜4分
- 人数
- 子ども1〜2人+出題する大人
- 準備物
- 〇と×の大きな札、問題カード
- 難しさ
- ★
4. 花のお届け係
2〜3歳の小さな子でもできる出し物です。大人と手をつないで高砂(新郎新婦の席)まで歩き、小さな花を渡して「おめでとう」と言います。ほかの演出と場面がかぶらないよう、渡すタイミングは司会の人と相談しておきましょう。
- 時間
- 1分
- 人数
- 子ども1〜3人+大人
- 準備物
- 小さな花束か、紙で作った花
- 難しさ
- ★
5. 大人の手品の「助手」
大人が手品をして、子どもが「ワン、ツー、スリー」の合図や、道具を渡す役を受け持ちます。小学生なら、簡単な手品を自分で演じるのもよいでしょう。手品のネタは「余興でできる簡単な手品」で紹介しています。
- 時間
- 3分
- 人数
- 子ども1〜2人+大人1人
- 準備物
- 手品の道具、子ども用の蝶ネクタイかマント
- 難しさ
- ★★
短いセリフの台本「ちびっこ新郎新婦のなれそめ」
ネタ1の台本です。子どものセリフはどれも短く、言えなくても語りが話を進められる形にしています。〇〇の部分は、新郎新婦の本当の話に書きかえてください。
台本ちびっこ新郎新婦のなれそめ(約2分)
(語りの大人が前に立つ。子ども2人は少しはなれて待つ)
語り〇〇くん、〇〇さん、ご結婚おめでとうございます。新郎の姉の〇〇と、甥の〇〇、姪の〇〇です。
語り今日は、ちびっこ新郎新婦が、お二人のなれそめを演じます。
(新郎役と新婦役の子どもが、手をふりながら出てくる)
語り今から〇年前。2人は、〇〇で出会いました。
新郎役はじめまして。
新婦役はじめまして。
(2人でおじぎをする)
語り新郎は、ひとめで新婦のことが気になりました。
新郎役(会場を見て)すてき!
語りでも、なかなか声をかけられません。
(新郎役が、新婦役のまわりをうろうろする)
語りやっと勇気を出して、ごはんにさそいました。
新郎役ごはん、いこう。
新婦役いいよ。
語り2人で食べたのは、〇〇(思い出の食べ物)。
2人おいしいね。
語りそれから2人は、いろんな場所に出かけて、たくさん笑いました。
(2人が手をつないで、その場をぐるりと歩く)
語りそして、ある日。新郎は、大事なことを言いました。
新郎役けっこんしてください。
(新郎役が、おもちゃの指輪を差し出す)
新婦役はい。
語りこうして2人は、今日この日をむかえました。ちびっこ新郎新婦から、お祝いのことばです。
2人おめでとう!
(2人で手をふる。語りの大人が一礼して、3人で下がる)
子どもがセリフを忘れたら、語りの大人が「『はじめまして』って言ったんだよね」と言いかえて進めます。子どもがうなずくだけでも、会場には十分に伝わります。
子ども用の台本を書くコツ
セリフは、その子がふだん使っている言葉にします。「ごはん、いこう」「いいよ」のような短い言葉なら、緊張しても口から出やすくなります。動きのある場面(手をつなぐ、指輪を出す)を入れると、セリフが少なくても見せ場になります。
練習は短く、楽しく
子どもの練習は、1回10分くらいで十分です。何度もやり直させると、子どもが余興そのものをいやになってしまいます。次の順番で進めましょう。
- 大人が台本を読み聞かせて、まずはお話を楽しんでもらう
- 子どものセリフだけを、遊びの中で言ってみる
- 本番の衣装を一度着て、慣れておく
- 前日か当日の朝に、通しを1回だけする
- できたところを、たくさんほめる
当日ぐずったときの対策
どれだけ準備しても、当日の子どもがぐずることはあります。よくある場面ごとに、その場でできることを決めておきましょう。
| 当日のようす | その場でできること |
|---|---|
| 恥ずかしがって前に出ない | 保護者が抱っこしたまま出る。席から手をふるだけでもよいことにする |
| 泣き出してしまった | すぐに下がる。台本の残りは大人だけで進める |
| 眠くなってしまった | 出番を早めの時間にしてもらえるよう、事前に司会と相談しておく |
| はしゃいで走り回る | 物を渡す、札を持つなど、手を使う役に集中させる |
| セリフを忘れた | 大人が「〇〇って言ったんだよね」と言いかえて進める |
前日までに決めておくこと
- 子どもの出番の時間(眠くなりやすい時間を避けられるか)
- 子どもが出られないときに、代わりにセリフを言う大人
- 出番の前に食べる軽いおやつと、トイレに行くタイミング
- 出番まで子どもが待つ場所と、着替えを手伝う人
よくある質問
何歳から出られますか。
手をつないで歩けて、物を渡せるなら、2歳ごろからでも出られます。セリフのある役は、4歳ごろからが目安です。ただし年齢よりも、その子が人前を楽しめるかどうかを大事にしてください。
友人の子どもに出てもらってもいいですか。
保護者にお願いして了解をもらえれば、もちろん大丈夫です。ただ、練習のために何度も来てもらうのは負担になります。台本を保護者に渡して家で練習してもらい、合わせるのは当日の1回だけにするのがおすすめです。
出てくれた子どもへのお礼は、どうすればいいですか。
小さなお菓子や文房具など、子どもが喜ぶものを、保護者の了解を得て渡すとよいでしょう。保護者には、新郎新婦からも改めてお礼を伝えます。
まとめ
- 子どもの余興は、短いセリフ1つと、そばで支える大人をセットにする
- 年齢に合わせて役を小さくし、前に出る時間は2〜3分までにする
- 子どもが出られなくても、大人だけで続けられる台本にしておく
- 練習は短くし、できたところをたくさんほめる
- 写真や動画をSNSにのせるときは、保護者に確かめる
親族の大人も一緒に出るなら、「親族で結婚式の余興をするなら」もあわせて読んでみてください。






