余興の衣装は、全身をそろえるより「いつもの正装に小物を1つ足す」のがおすすめです。はちまきや蝶ネクタイを1つ足すだけで役が伝わり、費用も1人数百円ほどで済みます。着替えがいらないので、披露宴の途中でもすぐに出番に入れます。
この記事では、ネタに合う小物の選び方と、100円ショップなどで手に入る材料での作り方を紹介します。動きやすさの確かめ方や、会場の格式に合わせた考え方もまとめました。
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余興の衣装は「小物1つ」で十分な理由
結婚式のゲストは、もともとスーツやドレスで来ています。その正装を土台にして、小物で「役」だけを足すと、きちんとした場の空気を崩さずに笑いが取れます。
正装と小物の差が笑いになる
スーツ姿の大人が、そろって真剣な顔ではちまきを締めて出てくる。それだけで、会場にはくすっと笑いが起きやすくなります。全身を作り込んだ仮装より、きちんとした服と小物の差のほうが、品よく笑いにつながります。
着替えがいらず、出番の前後があわただしくない
全身の衣装だと、更衣室を借りたり、着替えの時間を取ったりする必要があります。小物なら出番の直前に席で身につけ、終わればすぐに外せます。料理や歓談の時間を削らずに済むのも、うれしいところです。
写真や動画に残っても困らない
余興の様子は、新郎新婦のアルバムや動画に残ります。小物だけなら、何年かたって見返しても恥ずかしくなく、親族に見られても安心です。
ネタ別・足すと伝わる小物の例
小物は「見た瞬間に役が分かるか」で選びます。説明しなくても伝わる物を1つ選べば、ネタの最初の数秒がぐっと楽になります。
| ネタ | 足す小物の例 | 会場に伝わること |
|---|---|---|
| 漫才 | おそろいの蝶ネクタイ、同じ色のネクタイ | 2人がコンビであること |
| 店員や駅員になるコント | エプロン、帽子、名札 | どこの場面か |
| 応援団・エール | はちまき、たすき、白い手袋 | 本気で応援しに来たこと |
| 手品 | 蝶ネクタイ、黒いマント | 手品師の役であること |
| ニュース・天気予報風 | 指し棒、原稿をはさむボード | キャスターの役であること |
| ダンス | おそろいの色のスカーフやバンダナ | 全員が1つのチームであること |
| クイズの司会 | 大きな名札、卓上のベル | 進行役であること |
人数が多いときは、小物の色を1色に決めると、写真に写ったときもまとまります。新郎新婦の好きな色や、式のテーマカラーを選ぶと喜ばれます。
小物は多くても2つまで
小物を3つ以上重ねると、どこを見ればいいのか分からなくなります。いちばん見せたい1つを決め、足すとしても2つまでにしましょう。
最後は小物を外してお祝いを言う
小物は、締めの一言の前に外すと、場面がはっきり切りかわります。役のままお祝いを言うより、素の自分に戻って話すほうが、気持ちがまっすぐ届きます。
(はちまきを外して手に持ち、一歩前に出る)
ここからは応援団ではなく、〇〇くんの友人として一言だけ言わせてください。
〇〇くん、〇〇さん、本日は本当におめでとうございます。
これから先も、私たちはずっと2人の応援団です。
たすきを使うなら、裏側にメンバー全員でメッセージを書いておく方法もあります。最後に新郎の肩に掛けて渡せば、そのまま記念の贈り物になります。
100円ショップの材料で作る小物3つ
小物の材料は、100円ショップなどの手芸・文具・パーティー用品の売り場でそろうことが多いです。どの売り場で何を探すかを先に決めておくと、買い物が1回で済みます。
| 売り場 | 見つかる物の例 | 使い道 |
|---|---|---|
| 手芸 | フェルト、リボン、ゴムひも、不織布 | 蝶ネクタイ、たすき、ベスト |
| 文具 | 画用紙、両面テープ、マスキングテープ | 文字、名札、仮留め |
| パーティー用品 | 蝶ネクタイ、帽子、めがね | そのまま使える小物 |
| 服飾小物 | 白い手袋、スカーフ、ヘアゴム | 応援団、ダンスのそろい |
ここからは、どのネタにも使いやすい3つの作り方を紹介します。費用は、材料の量による目安です。
1. 名前入りのたすき
たすきは、肩から斜めに掛ける帯です。役名や「新郎応援団」などの言葉を書くと、誰が何の役かが遠くの席からも分かります。
- 作る時間
- 20分ほど
- 材料
- 幅10cmほどの布かリボン(長さ1.6mほど)、白い画用紙、両面テープ、安全ピン
- 費用の目安
- 1本数百円
- 難しさ
- ★
- 布を片方の肩から反対側の腰まで掛けて、長さを決めて切る
- 画用紙に文字を書き、1文字ずつ四角く切り抜く
- 文字を布の前側に、両面テープで貼る
- 布の両端を重ねて、安全ピンで留めて輪にする
文字は、布の幅いっぱいの大きさで書くと読みやすくなります。手書きに自信がなければ、パソコンで印刷した文字を貼ってもかまいません。
2. フェルトの蝶ネクタイ
漫才や手品、司会の役に合う小物です。フェルトは切っても端がほつれにくいので、縫わずに作れます。
- 作る時間
- 15分ほど
- 材料
- フェルト(20cm角ほど)、細いゴムひも、ホチキスか布用の接着剤
- 費用の目安
- 2つで数百円
- 難しさ
- ★
- フェルトを、横12cm・縦6cmの長方形と、幅2cmの細い帯に切る
- 長方形のまん中をつまんで、ちょうちょの形にする
- 細い帯をまん中に巻き、裏側をホチキスか接着剤で留める
- 裏の帯にゴムひもを通し、首回りの長さに合わせて結ぶ
ゴムひもが苦手なら、裏に小さなクリップを付けて、シャツの襟元にはさむ形にしてもかまいません。
3. 頭から通すだけのベスト
不織布(ふしょくふ)は、切っても端がほつれにくい布です。半分に折って頭の穴を開けるだけで、スーツやドレスの上から羽織れるベストになります。
- 作る時間
- 30分ほど
- 材料
- 不織布(60×120cmほど)、リボン、画用紙かフェルト(飾り用)
- 費用の目安
- 1着数百円
- 難しさ
- ★★
- 不織布を半分に折り、折り目のまん中に頭が通る穴を切る
- 前側だけ、穴から裾までまっすぐ切り開く
- 脇の下あたりの前と後ろにリボンを付け、左右で結べるようにする
- 背中にチーム名や2人の名前を、画用紙かフェルトで貼る
羽織って結ぶだけなので、10秒ほどで身につけられます。人数分作れば、大人数の余興でもそろって見えます。段ボールを使った大がかりな衣装を作りたいときは、「忘年会の仮装のアイデア」も参考になります。
動きやすさは本番の服と靴で確かめる
小物を足すと、思った以上に動きにくくなることがあります。ダンスやコントのように動くネタなら、本番と同じ服と靴で、少なくとも1回は通して練習しましょう。
通し練習で確かめること
- 腕を上げたときに、たすきや小物がずれないか
- 帽子やかぶり物が、前を見る目をふさがないか
- 手袋をはめたまま、マイクや小道具をしっかり持てるか
- 靴が床で滑らないか(革靴やヒールは特に)
- 小物を付けたり外したりするのが、10秒ほどで済むか
留め具は服を傷めない物を選ぶ
ドレスや借りたスーツに安全ピンを刺すと、穴が残ることがあります。服に付ける小物は、クリップではさむか、ゴムで掛ける形にしましょう。
照明の下は思ったより暑い
照明が当たる場所は、客席より暖かいことが多いです。上着やかぶり物を重ねる場合は、出番の直前に身につけ、終わったらすぐ外します。振り付けのある余興なら、「余興ダンスの振り付けの作り方」で練習の進め方も確かめておきましょう。
会場の格式に合わせた選び方
同じ衣装でも、会場によって受け止め方が変わります。ホテルの披露宴と、貸し切りの店での二次会とでは、ちょうどよい「くだけ具合」が違います。
| 会場 | 衣装の目安 | 気をつけること |
|---|---|---|
| ホテル・格式のある式場 | 正装のまま、小物を1つ足す | 大きな衣装や着替えは控えめにする |
| ゲストハウス・専門式場 | 小物か、羽織るだけのベストまで | 着替える場所があるか先に確かめる |
| レストラン | 小物を中心に、身につける物は小さく | 通路が狭く、テーブルに当たりやすい |
| 二次会(貸し切りの店) | かぶり物や仮装も楽しめることが多い | 店の人に確かめ、店の外では着ない |
迷ったら、使う小物を見せて「これを使ってもいいですか」と会場の人か新郎新婦に聞くのが確実です。マイクや音響の確認と一緒に、「余興の前に会場と確かめること」で済ませておきましょう。
親族や年配のゲストが多い式では
親族が多い式では、笑いよりも「きちんと感」を残すほうが安心です。はちまきや蝶ネクタイのように、昔からある分かりやすい小物を選ぶと、年配の人にも意図が伝わります。
結婚式で避けたい衣装
衣装は、出る人が楽しくても、会場の誰かを困らせることがあります。次のような衣装は選ばないようにしましょう。
結婚式で避けたい衣装
- 白いドレスや白いタキシードなど、主役の2人とかぶる衣装
- 新郎新婦の昔の髪型や服装をまねて、からかう衣装
- 露出が多い服や、体の線が目立つ服
- 性別や国・民族そのものを笑いの種にする衣装
当日の持ち運びと身につける時間
小物は、1人分ずつ袋に分けて持っていくと、会場で配る手間が省けます。袋に名前を書いておけば、取り違えもありません。
- 前日までに、1人分ずつ袋に分けて名前を書く
- 会場では、出番まで手元に置けるかを確かめる(大きな物はクロークへ)
- 出番の5〜10分前に、席でそっと身につける
- 終わったら外して袋に戻し、そのまま席に戻る
着替えが必要な衣装なら、更衣室を借りられるかを会場に確かめておきます。乾杯のすぐあとの出番だと、着替える時間はほとんどありません。出番の順番と合わせて、司会の人に確認しておきましょう。
よくある質問
衣装はレンタルしたほうがいいですか?
小物で足りるなら、手作りか買うほうが安く済みます。全身の衣装がネタの中心になる場合は、パーティー用の衣装を借りる方法もあります。返す日や、汚したときの決まりを先に確かめておきましょう。
かぶり物や着ぐるみを使ってもいいですか?
二次会なら楽しめることが多いですが、披露宴では会場と新郎新婦に確かめてからにしましょう。使うなら顔が見える物を選び、出番の間だけ身につけます。顔が隠れたままだと、誰からのお祝いなのかが伝わりにくくなります。
おそろいのTシャツを作ってもいいですか?
披露宴でスーツやドレスの上にTシャツを着ると、ちぐはぐに見えやすくなります。そろえたいなら、色を合わせた小物か、羽織るだけのベストがおすすめです。Tシャツは、くだけた二次会に向いています。
衣装の費用は誰が出しますか?
出る人で等分することが多いです。小物1つなら1人数百円ほどで済むので、最初に予算の上限を決めておくと、あとで気まずくなりません。
まとめ
- 余興の衣装は、正装に小物を1つ足すのが基本
- 小物は「見た瞬間に役が分かるか」で選び、多くても2つまでにする
- たすきや蝶ネクタイは、100円ショップなどの材料で数百円から作れる
- 本番の服と靴で通し練習をし、会場の格式に合わせて控えめにする
- 最後は小物を外して、素の自分でお祝いを言う






