ウェルカムスピーチは、披露宴の始まりに新郎がゲストへお礼を伝える、1分前後の短い挨拶です。出席へのお礼と結婚の報告をしたら、「今日はくつろいで楽しんでください」と呼びかけて締めます。
この記事では、正式・カジュアル・笑いありの3本の例文を紹介します。入籍済みの場合の言い方や、当日の話し方もまとめたので、原稿づくりから本番の動きまで、この1ページで準備できます。
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ウェルカムスピーチとは?話すタイミングと長さ
ウェルカムスピーチは、披露宴を開く新郎新婦が、来てくれたゲストを迎えるための挨拶です。新郎新婦が入場し、司会が開宴を告げたすぐあとに話すことが多いです。そのあと、主賓の挨拶、乾杯と続いていきます。
長さは1分前後、原稿にすると300字ほどが目安です。このあとに主賓の挨拶や乾杯が控えているので、短く明るく話して、会の空気を温める役目に徹しましょう。
結びの謝辞との違い
新郎は、披露宴の結びにも謝辞を話すことが多いです。2つの挨拶は役目が違うので、話す中身を分けておきます。
| ウェルカムスピーチ | 新郎謝辞 | |
|---|---|---|
| 話す時間帯 | 披露宴の始まり | 披露宴の結び |
| 長さ | 1分前後 | 2〜3分 |
| 中身 | 出席へのお礼、今日の会の案内 | 両親への感謝、これからの決意 |
| 会場の空気 | 明るく、くつろいでもらう | しっとり、改まって |
両親への感謝や、これからの決意は、結びの謝辞にとっておきます。始まりで話してしまうと、結びで言うことがなくなるからです。謝辞の例文は「新郎謝辞の例文」で紹介しています。
ウェルカムスピーチの構成は4つのパート
例文3本は、どれも次の4つのパートでできています。上から順に1〜2文ずつ書けば、それだけで1分の原稿になります。
| パート | 話すこと | 長さの目安 |
|---|---|---|
| 1. 出席へのお礼 | 来てくれたことへのお礼 | 1〜2文 |
| 2. 結婚の報告 | 式を挙げて夫婦になったこと | 1〜2文 |
| 3. 今日の会のひとこと | 料理、会場、手作りのものなど | 1〜3文 |
| 4. 楽しんでほしいお願い | くつろいで過ごしてほしいこと | 1〜2文 |
2人らしさが出るのは、3の「今日の会のひとこと」です。ゲストが「あとで話のたねにできる」話題を選ぶと、歓談の時間まで会話がつながります。
| 話題 | ひとことの例 |
|---|---|
| 料理 | お料理は、二人で試食をして「これだけは食べてほしい」と選んだものです |
| 会場 | この会場は、二人が初めて食事をした街にあることから選びました |
| 手作りのもの | 皆さまの席札は、二人で一枚ずつ手書きしました |
| テーブルの名前 | テーブルの名前の由来は、歓談のときにぜひ聞いてください |
| 遠方のゲスト | 今日は遠くからも、たくさんの方にお越しいただきました |
ウェルカムスピーチの例文3本
〇〇には新婦の名前や会場の名前を入れてください。どれも1分〜1分半で読み終わる長さです。
例文1:正式な披露宴(約1分)
会社関係のゲストが多い、改まった披露宴向けです。言葉はていねいに、内容はシンプルにまとめています。
皆さま、本日はご多用のところ、私たちの結婚披露宴にお越しいただき、誠にありがとうございます。
新郎の〇〇でございます。
先ほど、〇〇(チャペル、神殿など)にて、無事に結婚式を挙げることができました。
これからは〇〇と二人、力を合わせて温かい家庭を築いてまいります。
本日は、日ごろお世話になっている皆さまに感謝の気持ちを込めて、ささやかな席をご用意いたしました。
お料理は、二人で試食をして選んだものです。
短い時間ではございますが、どうぞごゆっくりお楽しみください。
本日は、よろしくお願いいたします。
例文2:友人が中心のカジュアルな会(約1分)
レストランウエディングや、友人の多い会向けです。話し言葉に近い言い方で、ゲスト同士の会話をうながしています。
皆さん、今日は僕たちのために集まってくれて、本当にありがとうございます。
新郎の〇〇です。
さっき、皆さんに見守られながら式を挙げて、晴れて夫婦になりました。
今日来てくれたのは、二人がこれまでお世話になってきた、大好きな人たちばかりです。
久しぶりに会う人も多いと思うので、ぜひ近くの席の人とも話してみてください。
テーブルの名前は、二人の好きな〇〇からつけました。由来は、歓談のときにでも聞いてください。
お料理も飲み物も、二人で選んだものばかりです。
お開きまで、どうぞ気楽に楽しんでいってください。
今日はよろしくお願いします。
例文3:笑いも入れたい会(約1分半)
会場の緊張をほぐしたいときの例文です。笑いは、自分のことを話題にした2か所だけにしています。
皆さま、本日は私たちのためにお集まりいただき、本当にありがとうございます。
新郎の〇〇です。
先ほど無事に式を挙げ、〇〇と夫婦になりました。
準備の打ち合わせで、プランナーさんに「新郎の見せ場はどこですか」と聞いたことがあります。
プランナーさんは少し考えてから、こう答えてくれました。「このスピーチです」。
(ひと呼吸おく)
ですので、今日の僕のいちばんの見せ場は、この1分間です。どうか温かく見守ってください。
皆さまの席札は、二人で一枚ずつ手書きしました。
お名前の漢字が合っているかどうか、正直、今いちばん緊張しています。
今日は、二人が大好きな皆さまに囲まれて、本当に幸せです。
お料理も飲み物も、二人で選んだものばかりです。
お開きまで、どうぞゆっくりお楽しみください。
例文3の1つ目の笑いは、「新郎の見せ場は?」という質問がフリ(笑いの前置き)、「このスピーチです」がオチ(笑いどころ)です。オチの前にひと呼吸おくと、会場が答えを待つ形になり、笑いが起きやすくなります。笑いを入れるコツは「スピーチで笑いを取るコツ」にもまとめています。
入籍済みの場合の言い方
入籍(婚姻届を出すこと)を先に済ませている場合は、「今日、夫婦になりました」と言うと事実と合わなくなります。式の形に合わせて、結婚の報告の一文を言いかえましょう。
| 場合 | 結婚の報告の言い方 |
|---|---|
| 入籍前で、今日式を挙げた | 先ほど式を挙げ、夫婦になりました |
| 入籍済みで、今日式を挙げた | 〇月に入籍し、今日あらためて皆さまの前で式を挙げることができました |
| 入籍済みで、式は挙げず披露宴だけ | 〇月に入籍し、夫婦として歩み始めました。今日はそのご報告の場です |
| 人前式のあと | 先ほど皆さまに結婚の証人になっていただき、晴れて夫婦となりました |
人前式(じんぜんしき)は、ゲストに立ち会ってもらい、結婚の承認を得る形の式です。式を挙げずに披露宴だけを開く場合は、次のように話し始めると自然です。
皆さま、本日はお越しいただき、誠にありがとうございます。
新郎の〇〇です。
私たちは〇月に入籍し、夫婦として新しい生活を始めております。
本日は、日ごろお世話になっている皆さまに、ご報告とお礼を申し上げたく、この席を設けました。
当日の話し方と動き
1分の原稿なら、覚えてしまうのがおすすめです。顔を上げて話せるので、「迎える挨拶」らしい明るさが伝わります。不安な人は、要点だけ書いた小さなカードを内ポケットに入れておきましょう。
- 司会の「新郎よりご挨拶です」の声で、新婦と一緒に立つ
- マイクを受け取り、ひと呼吸おいてから「皆さま」と呼びかける
- 話しながら、会場の右・左・奥のテーブルへ、順に目を向ける
- 笑いが起きたら、静まるまで待ってから次の文へ進む
- 「よろしくお願いいたします」で、新婦と一緒に一礼する
手で持つマイクは、口からこぶし1つ分ほど離すと、声がこもらずに届きます。新婦は隣で、うなずいたり、ゲストに目を向けたりするだけで十分です。
早口を防ぐには
入場の直後は、緊張でつい早口になります。1文を言い終えるたびに、心の中で「1」と数えてから次へ進むと、聞きやすい速さになります。緊張を和らげる準備と、緊張を笑いに変える一言は「スピーチの緊張を笑いに変えるには」で紹介しています。
原稿に不安があるときは
結婚式の準備に追われて、ウェルカムスピーチまで手が回らないこともあります。笑いを入れたいけれど、すべらないか心配、という人もいるでしょう。
よくある質問
ウェルカムスピーチは、必ずしないといけませんか?
必ずではありません。司会が開宴の言葉を述べるだけの披露宴もあります。ただ、30秒でも新郎の声でお礼を伝えると、会の始まりがぐっと温かくなります。
新郎新婦ふたりで話してもいいですか?
もちろんです。交互に話す形や、掛け合いにする形もあります。分担のしかたと例文は「ウェルカムスピーチを新郎新婦ふたりでするなら」で紹介しています。
笑いが起きなかったら、どうすればいいですか?
そのまま、にこやかに次の文へ進めば大丈夫です。ウェルカムスピーチは、笑いを取ることより、ゲストを迎える気持ちが伝わることのほうが大切です。
まとめ
- ウェルカムスピーチは、披露宴の始まりに話す1分前後の挨拶
- 「お礼 → 結婚の報告 → 今日の会のひとこと → 楽しんでほしいお願い」の順で話す
- 両親への感謝や決意は、結びの謝辞にとっておく
- 入籍済みなら、式の形に合わせて結婚の報告の一文を言いかえる
- 笑いを入れるなら、自分のことを話題に1〜2か所だけ





