ウェルカムスピーチを新郎新婦ふたりでするなら?掛け合いの例文

スタンドマイクをはさんで並び、手ぶりをまじえて話す男女

ウェルカムスピーチを新郎新婦ふたりでするなら、交互に1〜2文ずつ話す「リレー型」がいちばん取り入れやすい形です。2人とも話すのが好きなら、新郎の言葉に新婦が返す「掛け合い型」にすると、会場に笑いが生まれます。どの形でも、長さは1分〜1分半に収めましょう。

この記事では、3つの分担方法と、それぞれの例文を紹介します。マイクの渡し方や立ち位置、2人で合わせる練習の手順もまとめました。

目次目次を閉じる目次を開く
  1. ふたりで話すウェルカムスピーチの分担方法3つ
  2. 分担の型ごとの例文
  3. 立ち位置とマイクの使い方
  4. 2人で合わせる練習の手順
  5. 台本を作る時間がないときは
  6. よくある質問
  7. まとめ

ふたりで話すウェルカムスピーチの分担方法3つ

ふたりで話すと、ゲストに「2人で迎えています」という気持ちがまっすぐ伝わります。話す順番は1人のときと同じで、「出席へのお礼 → 結婚の報告 → 今日の会のひとこと → 楽しんでほしいお願い」です。この順番を、2人でどう分けるかを先に決めましょう。

分担の型話し方向いている2人
リレー型1〜2文ずつ交互に話す2人とも人前が少し苦手
メイン+ひとこと型1人が本文を話し、もう1人が結びにひとこと話すのが得意なほうがいる
掛け合い型1人が話を広げ、もう1人が受けて返す2人とも話すのが好き

1人で話すときの構成や、正式な言い回しの例文は「ウェルカムスピーチの例文」で紹介しています。ここでは、ふたりならではの分け方に絞って説明します。

1. リレー型

文の切れ目で、交互に話す形です。1人が話す量は半分になるので、人前が苦手な2人でも覚えやすくなります。結びの一文だけは、2人で声をそろえて言うと、まとまりが出ます。

時間
1分
人数
2人
準備物
マイク(2本あると楽)
難しさ
★

2. メイン+ひとこと型

新郎が本文を話し、新婦が結びにひとことを添える形です。逆に、新婦が本文で新郎がひとことでもかまいません。マイクの受け渡しが1回で済むので、当日の動きがいちばん簡単です。

時間
1分
人数
2人
準備物
マイク1本
難しさ
★

3. 掛け合い型

1人が話を広げ、もう1人が受けて返す形です。お笑いでいえば、話をずらす「ボケ」と、それを正す「ツッコミ」の関係です。笑いが起きやすいぶん、間(ま)を合わせる練習が必要になります。

時間
1分半
人数
2人
準備物
マイク2本
難しさ
★★★

分担の型ごとの例文

〇〇には自分たちの名前を入れてください。台本の「新郎」「新婦」は、話す役を入れかえて使ってもかまいません。

リレー型の例文(約1分)

台本リレー型のウェルカムスピーチ(約1分)

(2人でマイクの前に立ち、そろって一礼)

新郎皆さま、本日は私たちのためにお集まりいただき、ありがとうございます。

新婦新郎の〇〇と、新婦の〇〇です。

新郎先ほど、皆さまに見守られて、無事に式を挙げることができました。

新婦今日は、私たちが日ごろお世話になっている方ばかりに来ていただきました。

新郎お料理は、二人で試食をして選んだものです。

新婦デザートは、私がいちばん楽しみにしているものです。

新郎短い時間ではありますが、

新郎・新婦どうぞごゆっくりお楽しみください。

(2人で一礼)

メイン+ひとこと型の例文(約1分)

台本メイン+ひとこと型のウェルカムスピーチ(約1分)

新郎皆さま、本日はご多用のところお越しいただき、誠にありがとうございます。新郎の〇〇です。

新郎先ほど無事に式を挙げ、〇〇と夫婦になりました。

新郎本日は、日ごろお世話になっている皆さまに感謝を込めて、ささやかな席をご用意いたしました。

新郎〇〇からも、ひと言ご挨拶させてください。

(新郎が新婦にマイクを渡す)

新婦新婦の〇〇です。今日は皆さまのお顔を見られて、とてもうれしいです。

新婦あとで各テーブルにもうかがいますので、たくさんお話しさせてください。

新郎・新婦本日は、どうぞよろしくお願いいたします。

掛け合い型の例文(約1分半)

新郎が話を広げ、新婦が受けて返す台本です。笑いの対象は新郎だけにして、最後はまじめなお礼で締めています。

台本掛け合い型のウェルカムスピーチ(約1分半)

(2人でマイクの前に立ち、そろって一礼)

新郎皆さま、本日は僕たちのためにお集まりいただき、ありがとうございます。

新婦ありがとうございます。新郎の〇〇と、新婦の〇〇です。

新郎先ほど無事に式を挙げて、晴れて夫婦になりました。

新婦なりました。

新郎今日の準備は、二人できっちり分担しました。

新婦会場選び、ドレス、招待状、席次表は私です。

新郎そして僕が……

新婦試食の担当です。

新郎大事な仕事です。

新婦試食のとき、私の分まで食べていました。

新郎あれは味見です。

新婦2皿目は、味見とは言いません。

(2人で顔を見合わせて、ひと呼吸おく)

新郎というわけで、お料理の味は、僕が責任を持っておすすめします。

(新郎が姿勢を正す)

新郎今日は、二人が大好きな皆さんに来ていただいて、本当にうれしいです。

新婦短い時間ですが、どうぞゆっくり楽しんでいってください。

新郎・新婦よろしくお願いします。

(2人で一礼)

この台本の笑いは、「そして僕が……」でためて、新婦が「試食の担当です」と答える部分が中心です。ためる前の一言をフリ(笑いの前置き)、答えをオチ(笑いどころ)と呼びます。オチのあとに笑いが起きたら、静まるまで次のセリフを待ちましょう。

自分たち用に書きかえるネタ案

「試食」の部分は、2人の実際の話に入れかえると、もっと自分たちらしくなります。次の表は、新郎がフリを言い、新婦がオチを返す形のネタ案です。

話題新郎のフリ新婦のオチ
準備の分担そして僕の担当は……試食です
式の朝今朝は落ち着いて会場に入りましたネクタイを2本持ってきていました
招待状宛名は、心を込めて書きました書いたのは私です
このスピーチ今日の挨拶は、ばっちり覚えてきましたさっき控室で、カンペを探していました

どのネタも、からかわれるのは新郎自身です。ゲストや家族をネタにしたり、2人の昔の恋愛にふれたりするのは避けましょう。オチの前のためや、笑い待ちのこつは「漫才の間とテンポの取り方」も参考になります。

立ち位置とマイクの使い方

立ち位置は、高砂(新郎新婦の席)と同じく、ゲストから見て左に新郎、右に新婦が基本です。高砂の前に出て話す場合も、この並びを変えないほうが、写真を撮るゲストも迷いません。

マイクの数持ち方気をつけること
2本それぞれが自分のマイクを持つ話していないほうは、マイクを胸の下まで下げる
手持ち1本話すほうが持ち、交代のときに手渡す手渡すのは段落の切れ目だけにする
スタンド1本2人の間に立て、少し寄り合って話す高さは、背の低いほうの口元に合わせる

リレー型と掛け合い型は、交代の回数が多いので、マイクを2本用意してもらうのがおすすめです。打ち合わせのときに、会場の担当者へ早めに伝えておきましょう。2人の立ち方や声の届け方は「漫才の立ち位置とマイクの使い方」でもくわしく説明しています。

新婦がブーケを持っている場合は、話す前に介添人(かいぞえにん:新婦の身の回りを手伝う会場のスタッフ)に預けます。話していないほうは、話しているほうを見てうなずくだけで、2人で迎えている雰囲気が伝わります。

2人で合わせる練習の手順

ふたりの挨拶は、セリフよりも「交代のタイミング」でつまずきやすいものです。次の順に進めると、仕事の合間でも1週間ほどで仕上がります。

  1. 原稿を2人で共有し、自分のセリフに色ペンで印をつける
  2. それぞれ声に出して読み、自分のセリフを言えるようにする
  3. 2人で座ったまま通して読み、時間を測る
  4. 立ち位置とマイクの受け渡しを決め、立って通す
  5. 前日までに一度、本番と同じ靴をはいて通す

時間は、スピーチ時間の計算ツールに原稿を貼ると目安が分かります。掛け合い型は、笑い待ちの時間も入れて、ツールの結果より20秒ほど長くなると考えておきましょう。

交代の合図を決めておく

交代のたびに、相手のほうを見て小さくうなずく、と決めておくと、セリフが重なりません。相手のセリフの最後の言葉を、自分が話し始めるきっかけにすると、さらに安定します。

台本を作る時間がないときは

結婚式の準備は、2人で分担しても手が足りなくなるものです。掛け合いにしたいけれど、笑いどころを考える時間がない、という場合もあるでしょう。

よくある質問

ふたりで話すと、長くなりませんか?

リレー型やメイン+ひとこと型なら、1人で話すときと同じ文字数で作れば長くなりません。掛け合い型はやり取りが増えるので、1分半を上限にして、ネタは1つに絞りましょう。

掛け合いの途中でセリフを忘れたら、どうすればいいですか?

相手が小声で「次は料理の話だよ」と助ければ大丈夫です。2人のやり取りとして自然に見えるので、かえって会場がなごむこともあります。

新婦だけが話してもいいですか?

もちろんです。決まりはないので、話すのが得意なほうが担当してかまいません。新郎は隣で一緒に一礼するだけでも、2人で迎えている気持ちは伝わります。

まとめ

  • ふたりで話す形は、リレー型・メイン+ひとこと型・掛け合い型の3つ
  • 長さは1分〜1分半。順番は1人で話すときと同じ
  • 掛け合いの笑いは新郎自身の話にとどめ、ゲストや家族はネタにしない
  • マイクは2本あると楽。1本なら段落の切れ目で手渡す
  • 交代の合図を決めて、立った状態で通し練習をする
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