新年会の挨拶は、「新年のお祝い → 昨年のお礼 → 今年への一言 → 次の動き(乾杯・お開き)」の順に、1分ほどで話すのが基本です。笑いを入れるなら、その年の干支や「今年の目標」を材料にすると、会社でも町内会でも明るく始められます。
この記事では、会社と町内会に分けて、開会・乾杯・締めの例文を紹介します。どの年でも使えるように、十二支すべての一言も表にまとめました。
目次目次を閉じる目次を開く
新年会の挨拶の基本の形
新年会の挨拶は、どの場面でも次の4つでできています。開会なら2と3を厚めに、乾杯や締めなら3と4を中心にすると、ちょうどよい長さになります。
| 順番 | 話すこと | 言い方の例 |
|---|---|---|
| 1. 新年のお祝い | 新年の挨拶 | あけましておめでとうございます |
| 2. 昨年のお礼 | 昨年の出来事と感謝 | 昨年は〇〇で大変お世話になりました |
| 3. 今年への一言 | 目標、干支、行事の予定 | 今年は〇〇に力を入れていきます |
| 4. 次の動き | 乾杯、歓談、お開きにつなぐ | 本年もどうぞよろしくお願いいたします |
新年の挨拶では、「去年」より「昨年」と言うのが一般的です。「去」の字が、去る・離れるを連想させるためです。また、「新年あけましておめでとう」は意味が重なるので、気にする人もいます。「あけましておめでとうございます」だけにしておくと安心です。
会社と町内会で変わること
同じ新年会でも、会社と町内会では、聞く人も話題も変わります。次の表で、自分の会に合う話し方を確かめてください。
| 項目 | 会社の新年会 | 町内会の新年会 |
|---|---|---|
| 主に話す人 | 社長・部長・課長、幹事 | 会長・副会長、役員、来賓 |
| 話題の中心 | 昨年の仕事へのお礼、今年の目標 | 昨年の行事へのお礼、今年の行事予定 |
| 聞く人 | 同じ職場の大人 | 子どもから年配の人まで幅広い |
| 長さの目安 | 1人1分ほど | 会長は1〜2分、ほかは1分ほど |
| 笑いの材料 | 職場の身近な話、今年の目標 | 干支、季節、地域の行事 |
| 気をつけること | 業績や人事の話を長くしない | 仕事の言葉を使わず、ゆっくり大きな声で |
町内会では、お酒を飲まない人や子どもも一緒に乾杯します。乾杯の前は「お手元の飲み物をお持ちください」と言い、お酒をすすめる言葉は入れないようにしましょう。
会社の新年会の挨拶例文(開会・乾杯・締め)
会社の新年会は、仕事始めから少したった時期に開かれることが多いです。仕事始めの挨拶で方針は伝わっているので、新年会では昨年のお礼と、明るい一言を中心にします。
皆さん、あけましておめでとうございます。
昨年は〇〇の案件をはじめ、一年を通して本当によく走ってくれました。ありがとうございました。
年末に机を片づけたら、昨年の資料が腰の高さまで積み上がっていました。
あれだけの仕事を皆さんとこなしてきたのだと思うと、あらためて頭が下がります。
今年は、あの山を少しでも低くできるよう、仕事の進め方も見直していきます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
ご指名いただきました、〇〇です。
今年の私の目標は、昨年より笑う回数を増やすことです。
さっそく、この乾杯から始めたいと思います。
皆さんの今年一年のご活躍を願いまして、乾杯。
楽しいお話は尽きませんが、そろそろお時間となりました。
今日は皆さんの今年の目標をたくさん聞けて、良い一年になりそうだと感じています。
まだ目標を口に出していない方は、このあとの手拍子に込めてください。
それでは、皆さんの目標がかなう一年を願いまして、三本締めで締めたいと思います。
皆さま、お手を拝借。いよーっ。
(三本締め)
ありがとうございました。
三本締めの手の打ち方と、音頭を取るときの声のかけ方は、「締めの挨拶の例文と一本締め・三本締めのやり方」で紹介しています。新年会で盛り上がる福笑いや書き初めなどの出し物は、「新年会の出し物」にまとめています。
町内会の新年会の挨拶例文(開会・乾杯・締め)
町内会の新年会は、公民館や集会所で、子どもから年配の人まで集まることが多いです。昨年の行事へのお礼と、今年の行事の予定を入れると、地域の人が「今年も参加しよう」と思えます。
皆さん、あけましておめでとうございます。〇〇町内会、会長の△△です。
寒い中、小さなお子さんから大先輩の皆さんまで、大勢お集まりいただき、ありがとうございます。
昨年は、夏祭りや防災訓練に、たくさんの方にご協力いただきました。
おかげさまで、夏祭りのかき氷は、用意した分が1時間でなくなりました。
今年は、かき氷の機械を2台に増やす予定です。
今年も、顔を合わせたら声をかけ合える、温かい町内にしていきましょう。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
副会長の△△です。ご指名いただきましたので、乾杯の音頭をとらせていただきます。
お子さんはジュースで、大人の方はお好きな飲み物で、お手元のグラスをお持ちください。
今年の干支は〇〇です。〇〇のように、町内のみんなが元気に過ごせる一年になりますように。
〇〇町内会の皆さんのご健康と、地域のますますの発展を願いまして、乾杯。
皆さん、本日はありがとうございました。
楽しい時間はあっという間で、そろそろお開きの時間となりました。
今年も〇月には夏祭り、〇月には防災訓練があります。
今日ここでお話しした方と、また行事の会場で会えるのを楽しみにしています。
それでは、一本締めで締めたいと思います。皆さん、お手を拝借。いよーっ。
(一本締め)
ありがとうございました。お帰りの際は、足元に気をつけてお帰りください。
乾杯の例文の「〇〇」には、このあとの表から、その年の干支の一言を入れてください。町内会で使えるほかの出し物は、「町内会・地域の集まりの出し物」で紹介しています。
一人ずつ「今年の抱負」を求められたときの一言
新年会では、乾杯のあとに一人ずつ今年の抱負を話す時間がよくあります。1人10〜15秒ほどなので、「名前 → 抱負 → よろしくお願いします」の3つで十分です。
〇〇です。今年は、机の上を年に1回ではなく、月に1回片づけます。よろしくお願いします。
〇〇です。今年の目標は、メールの返事が早い人になることです。まずは今日、帰りの電車で3通返します。
〇〇です。今年こそ、会社の近くのお昼ごはんのお店を全部回ります。おすすめがあれば教えてください。
〇〇です。昨年は聞く側ばかりだったので、今年は会議で1回は発言します。今のこれを1回目に数えさせてください。
抱負は、大きな目標より、小さくて具体的な目標のほうが笑いになりやすいです。「今年の目標」という大きな言葉と、「月に1回片づける」という小さな中身の差が、くすっとした笑いを生みます。前の人と同じ抱負になったときは、「〇〇さんと同じです。2人で競争します」と言えば、それだけで場がなごみます。
干支を入れた一言(どの年でも使える十二支の表)
干支の一言は、乾杯の直前の1文に入れるのがいちばん使いやすいです。「今年の干支は〇〇です」と言ってから、表の一言を続けてください。
| 干支 | 使えるたとえ | 一言の例 |
|---|---|---|
| 子(ね) | ねずみ算 | ねずみ算のように増えてほしいのは売上で、仕事の量ではありません |
| 丑(うし) | 粘り強さ | 牛のように粘り強くいきます。ただし、会議は粘らずに短く終えます |
| 寅(とら) | 虎の巻 | 今年こそ、仕事のこつをまとめた「虎の巻」を完成させます |
| 卯(う) | 跳ねる・飛躍 | うさぎのように飛躍の年に。ただし、仕事の手順は飛ばさないでください |
| 辰(たつ) | 昇り竜 | 昇り竜にあやかって、まずは乾杯のグラスを高く上げましょう |
| 巳(み) | 「実」にかける | 「巳」にかけて、昨年まいた種が実る一年にしましょう |
| 午(うま) | 「うまくいく」にかける | 午年ですので、今年は何ごとも「うま」くいくはずです |
| 未(ひつじ) | 群れ・チームワーク | 羊は群れで暮らす動物です。今年もチームワークでまいりましょう |
| 申(さる) | 「去る」にかける | 悪いことは去り、良いことだけが残る一年にしましょう |
| 酉(とり) | 「取り込む」にかける | 酉年ですので、チャンスは一つ残らず取り込んでいきましょう |
| 戌(いぬ) | 鼻がきく | 犬のように鼻をきかせて、良い話をいち早くかぎつけましょう |
| 亥(い) | 猪突猛進 | 猪突猛進でいきます。ただし、曲がり角では一度止まります |
「虎の巻」は、大事なこつをまとめた手引きのことです。「猪突猛進(ちょとつもうしん)」は、まわりを気にせず、まっすぐ突き進むことを言います。
年男・年女の紹介は本人に聞いてから
その年の干支に生まれた人を「年男・年女」と呼びます。ただ、年男・年女だと紹介すると、年齢が分かってしまいます。本人が自分から話すのはかまいませんが、ほかの人が紹介するときは、前もって本人に確かめておきましょう。
よくある質問
1月の半ばを過ぎても「あけましておめでとう」と言っていいですか?
正月飾りを飾っておく期間を「松の内」と呼び、1月7日までとする地域が多く、15日までとする地域もあります。松の内を過ぎた新年会では、「本年もどうぞよろしくお願いいたします」から始めると、時期を気にせずに使えます。
喪中のときは、どう挨拶すればいいですか?
自分が喪中のときは、「おめでとう」を使わずに、「本年もどうぞよろしくお願いいたします」と挨拶すれば失礼になりません。乾杯の音頭を頼まれて気が進まないときは、事情を伝えて、ほかの人に代わってもらってもかまいません。
仕事始めの挨拶と、同じ内容になってしまいます。
新年会では、仕事の方針は省き、年末年始の過ごし方や今年の小さな目標を足しましょう。「お正月に家族とすごろくをして、本気で負けました」のような身近な話が1つあると、仕事始めとは違うくだけた挨拶になります。乾杯で使える笑いのネタは、「乾杯の挨拶の面白い例文」も参考になります。
まとめ
- 新年会の挨拶は「お祝い → 昨年のお礼 → 今年への一言 → 次の動き」の順で1分ほど
- 「去年」ではなく「昨年」と言い、「あけましておめでとうございます」だけにする
- 会社は昨年のお礼と目標、町内会は行事へのお礼と今年の予定を中心にする
- 干支の一言は、乾杯の直前の1文に入れると使いやすい
- 年男・年女の紹介は、本人に確かめてから





