忘年会の挨拶の面白い例文|開会・乾杯・中締め・締めの短い一言と順番

高く積まれたファイルを同僚に手渡すスーツの男性

忘年会の挨拶は、どの場面でも「1年のねぎらい → ひとこと → 次の動き(乾杯・歓談・お開き)」の形で、1分以内に収めるのが基本です。笑いを入れるなら、「忘れる」という忘年会の名前か、その年の出来事を1つだけ使うと、誰も傷つけずに場がなごみます。

この記事では、開会・乾杯・中締め・閉会の4つの場面ごとに例文を紹介します。役職別の言い方と挨拶の順番もまとめたので、頼まれた立場に合わせて選んでください。

目次目次を閉じる目次を開く
  1. 忘年会の挨拶の順番と長さ
  2. 開会の挨拶の例文
  3. 乾杯の挨拶の例文
  4. 中締め・閉会の挨拶の例文
  5. 忘年会らしい面白い一言の作り方
  6. 役職別の言い方のコツ
  7. 笑いを入れるときに避けたい話題
  8. よくある質問
  9. まとめ

忘年会の挨拶の順番と長さ

忘年会の挨拶は、多くても4〜5人です。誰がどの場面で話すかは、次の表を目安にしてください。

場面話す人の目安長さ話すこと
開会の挨拶幹事(司会)30秒始まりの合図、1年のねぎらい
代表の挨拶社長・部長など、いちばん上の人1〜3分1年のお礼、来年への一言
乾杯2番目の役職の人30秒以内ねぎらい、乾杯の発声
中締め3番目の役職の人1分ほど会の区切り、手締め
閉会幹事30秒二次会、忘れ物、年末の挨拶

「中締め(なかじめ)」は、会の途中でいったん区切りをつけることです。中締めのあとは、帰る人はここで帰り、残る人はお店の時間まで話を続けられます。進行表は、「歓送迎会の進行表と挨拶の順番」で紹介している形が、忘年会にもそのまま使えます。

開会の挨拶の例文

開会は、幹事が始まりを告げ、すぐにいちばん上の人の挨拶へつなぐ形が一般的です。幹事は自分の話を短くし、代表の人は1年の出来事を1つだけ具体的に話すと、聞く人の心に残ります。

例文幹事の開会の挨拶(約30秒)

皆さん、今年1年お疲れさまでした。
ただいまから、〇〇部の忘年会を始めます。本日の幹事の△△です。
忘年会は、今年の苦労をきれいに忘れるための会です。
ただし、会費のお支払いと、帰りの電車の時間だけは、どうか忘れないでください。
それでは最初に、〇〇部長からご挨拶をいただきます。

例文部長の代表挨拶(約1分)

皆さん、今年1年、本当にお疲れさまでした。
今年は〇〇の立ち上げがあり、例年になく慌ただしい1年でした。
夏ごろは、会議室の予約表がうちの部署の名前で埋まり、ほかの部署から「何が始まるんですか」と聞かれたほどです。
それでも走り切れたのは、皆さんが声をかけ合ってくれたおかげです。
忘年会という名前ですが、皆さんへの感謝だけは、来年も忘れずに持っていきます。
今日は仕事の話は抜きにして、ゆっくり楽しんでください。

代表の挨拶は、売上などの細かい数字や来年の方針を長く話すと、乾杯を待つ人が疲れてしまいます。数字や方針は年明けの会議に回し、忘年会ではねぎらいの言葉を中心にしましょう。

乾杯の挨拶の例文

乾杯は、代表の挨拶のすぐあとです。前の人がしっかり話しているので、乾杯は30秒以内で十分です。笑いを入れるなら、1文だけにします。

例文課長の乾杯(約20秒)

ご指名いただきました、〇〇です。
今年の失敗は、この乾杯で全部忘れましょう。
ただし、来年の目標だけは、明日の朝まで覚えておいてください。
今年1年、お疲れさまでした。乾杯。

例文若手が乾杯を任されたとき(約20秒)

乾杯の発声を任されました、入社〇年目の△△です。
先輩方を前に緊張していますが、声の大きさだけは負けないように練習してきました。
皆さん、今年1年お疲れさまでした。乾杯。

若手の例文は、言ったとおりに「乾杯」を大きな声で言い切ると、それ自体がオチになります。飲み会全般で使える乾杯のネタは、「乾杯の挨拶の面白い例文」で15秒版・30秒版を場面別に紹介しています。

中締め・閉会の挨拶の例文

中締めは、会の後半、お店を出る時間の15〜20分前に入れます。来年への一言と体を気づかう言葉を入れ、手締めで区切りをつけるのが定番です。

例文中締めの挨拶(約1分)

宴もたけなわではございますが、このあたりで中締めとさせていただきます。
今年1年、皆さんと一緒に働けて、本当に心強く思いました。
来年もこの顔ぶれで忘年会ができるよう、年末年始は体に気をつけてお過ごしください。
なお、この中締めのあとは、帰る方がいちばん目立たずに帰れる時間です。どうぞご活用ください。
それでは、一本締めで締めたいと思います。皆さま、お手を拝借。
いよーっ。
(パパパン、パパパン、パパパン、パン)
ありがとうございました。

例文幹事の閉会の挨拶(約30秒)

皆さん、ありがとうございました。これにて〇〇部の忘年会をお開きにします。
お帰りの前に、お忘れ物がないか、もう一度足元をご確認ください。
忘れて帰っていいのは、今年の苦労だけです。
二次会に参加される方は、お店の前にお集まりください。
今年1年、お疲れさまでした。どうぞよいお年をお迎えください。

中締めの「宴(うたげ)もたけなわではございますが」は、楽しい最中ですが、という意味の決まった言い回しです。「お手を拝借(はいしゃく)」は、手を貸してください、という意味です。

幹事の開会と閉会で「忘れる」の話を2回使うと、くり返しで笑いが大きくなります。お笑いでは、同じネタをくり返して笑いを取ることを「天丼(てんどん)」と呼びます。一本締めや三本締めのやり方は、「締めの挨拶の例文と一本締め・三本締めのやり方」で確かめられます。

忘年会らしい面白い一言の作り方

ここまでの例文の笑いは、どれも次の3つの材料のどれかから作っています。自分の職場に合わせて作り直すときは、この中から1つ選んでください。

材料作り方一言の例
会の名前「忘れる」忘れていいものと、忘れてはいけないものを並べる今年の残業時間は忘れて、皆さんの頑張りだけ覚えておきます
その年の出来事部署の全員が知っている出来事を、少し大げさに言う今年はエアコンが2回止まりましたが、私たちの仕事は一度も止まりませんでした
年末の季節カレンダーや大掃除に、仕事の話をかける家の大掃除はまだですが、仕事の山は今日できれいに片づきました

一言を作るときは、次の順番で考えると早く決まります。

  1. 部署の今年の出来事を3つ書き出す(誰かの失敗ではなく、全員で経験したこと)
  2. その中から、聞く人の全員がうなずけるものを1つ選ぶ
  3. 「〇〇でしたが、△△でした」の形にして、後半を前向きな言葉にする
  4. 声に出して読み、長ければ2つの文に分ける

後半を前向きにするのは、笑ったあとに気持ちよく乾杯や歓談へ移れるようにするためです。笑いのあとは、すぐにねぎらいの言葉へつなぐと、挨拶全体が温かい印象になります。

役職別の言い方のコツ

同じ忘年会の挨拶でも、立場によって話す中身が変わります。自分の立場の行を見て、話の中心を決めてください。

立場話の中心一言の例避けたいこと
社長・役員会社全体へのお礼と、来年への一言今年は、皆さんに何度も助けられた1年でした業績の細かい数字、長い訓示
部長部署の1年の出来事を1つ〇月の〇〇は、全員の粘りで乗り切りました特定の人だけをほめ続ける
課長・リーダーチームへのねぎらいと身近な話今年いちばん聞いた言葉は「確認します」でした失敗した人の名前を出す
幹事進行と注意事項を明るく会費と終電だけは忘れずにお願いします自分の話を長くする
若手お礼と来年の目標を短く来年は、先輩に質問する回数を半分にします内輪の話、無理な一発芸

上の立場の人ほど、短く話すと喜ばれます。若手の人が急に一言を振られたときの例文は、「忘年会で新人が一言求められたら」にまとめています。

笑いを入れるときに避けたい話題

忘年会は1年の終わりなので、その年の失敗談で笑いを取りたくなります。ただし、笑いの材料にしてよいのは、自分の失敗か、全員が知っていて誰も困らない出来事だけです。

この話題は入れない

  • 特定の人のミスやトラブル(本人が笑っていても、上司の前では言わない)
  • 見た目、年齢、独身かどうかなどの話
  • 「一気に飲みましょう」など、お酒をすすめる言葉
  • 業績不振や人事異動のうわさ
  • 今日来られなかった人の話

迷ったら、「この話を、話題に出された本人の家族が聞いても平気か」を考えてみてください。平気でなければ、その話は外します。外したぶん短くなっても、忘年会の挨拶としては問題ありません。

よくある質問

急に「一言お願いします」と振られたら、何を言えばいいですか?

「今年1年お疲れさまでした」「〇〇さんに助けられました」「来年もよろしくお願いします」の3文で十分です。2文目には、その年に助けてもらった人や出来事を1つ入れます。立ち上がるまでの数秒で、2文目だけ決めれば話せます。

会場がにぎやかで、挨拶を聞いてもらえません。

立つ前に、幹事から「〇〇さんから一言いただきます」と声をかけてもらいましょう。立ったら、すぐに話し始めず、静かになるまで3秒ほど待ちます。それでもざわついているときは、笑いの部分を省いた短い版に切りかえれば、話が埋もれずに済みます。

社長の挨拶が長かったあとの乾杯は、どうすればいいですか?

挨拶を省いて、すぐに乾杯へ移りましょう。「社長のお話で胸がいっぱいですので、すぐに乾杯いたします」と一言添えると、会場がほっとして、自然に笑いも起きます。

「よいお年を」は、いつ言えばいいですか?

閉会の挨拶の最後に言うのが自然です。年内にまだ出社日があっても、忘年会は年末の区切りの場なので、使って問題ありません。年明けの新年会での挨拶は、「新年会の挨拶の例文」を参考にしてください。

まとめ

  • 忘年会の挨拶は「ねぎらい → ひとこと → 次の動き」の形で1分以内にする
  • 順番は、開会(幹事)、代表、乾杯、中締め、閉会が基本
  • 笑いは「忘れる」という会の名前か、その年の出来事を1つだけ使う
  • 上の立場ほど短く、数字や方針の話は年明けの会議に回す
  • 人のミスや見た目の話、お酒をすすめる言葉は入れない
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