歓迎会で迎えられる本人の挨拶は、「名乗りとお礼 → 自分の紹介 → 意気込みとお願い」の順に、30秒〜1分で話すのが基本です。笑いは真ん中の「自分の紹介」に1つだけ入れ、最後はまじめなお願いで締めると、親しみやすさとやる気の両方が伝わります。
この記事では、新入社員・中途入社・異動の立場別に、30秒版と1分版の例文を紹介します。名前や部署を入れかえれば、そのまま使えます。
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歓迎会の挨拶は3つのパートで30秒〜1分
歓迎会の挨拶は、乾杯のあとの少し落ち着いたところで、幹事から振られることが多いです。料理や飲み物を前にした場なので、長い話より、短くて覚えてもらえる話が喜ばれます。
| パート | 話すこと | 30秒版 | 1分版 |
|---|---|---|---|
| 1. 名乗りとお礼 | 名前、前の所属や配属先、会を開いてもらったお礼 | 1〜2文 | 2文 |
| 2. 自分の紹介 | 名前の由来、趣味、入ってからの小さな驚きなどを1つ | 1〜2文 | 3〜4文 |
| 3. 意気込みとお願い | がんばりたいこと、教えてほしいこと | 1〜2文 | 2〜3文 |
話す速さは、1分あたり300字前後が目安です。30秒版なら150字、1分版なら300字ほどの原稿になります。書いた原稿をスピーチ時間の計算ツールに貼ると、読み上げの時間を確かめられます。
朝礼や部署で、すでに挨拶しているときは
配属の日に朝礼で挨拶をしていると、歓迎会では名前を知っている人が多くなります。その場合は、名乗りを短くして、朝礼では話さなかったことを1つ足しましょう。「入って1週間で驚いたこと」や「休みの日の過ごし方」なら、同じ挨拶のくり返しになりません。
少しだけ笑いを取る自己紹介の入れ方
笑いの材料は、自分のことから選ぶのがいちばん安全です。迎える側の先輩や前の職場をネタにすると、聞いている人が笑ってよいか迷ってしまいます。次の5つから、話しやすいものを1つ選んでください。
| 材料 | 一言の例 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 名前の読み方 | 名字が珍しく、電話で名乗るとたいてい聞き返されます | 読み方が独特な人 |
| 入ってからの小さな驚き | 初日は社員証をかざす向きが分からず、ゲートの前で3回止まりました | 新入社員・中途 |
| 前の所属とのちがい | 前の支店は2階建てだったので、エレベーターを待つ時間にまだ慣れません | 異動 |
| 意外な趣味 | 休みの日は、ひたすら餃子を包んでいます。最高で1日100個です | どの立場でも |
| 好きなものとお願い | 甘いものに目がないので、近くのおいしいお店を教えてください | どの立場でも |
入れ方の決まりは3つです。笑いは1つで十分なこと、ネタにするのは自分のことだけにすること、笑いのあとはまじめな一言でつなぐことです。
笑いより大事なのは「話しかけるきっかけ」
歓迎会では、挨拶のあとに先輩たちが話しかけに来てくれます。「〇〇が好きです」「〇〇を教えてください」と言っておくと、それがそのまま会話の糸口になります。笑いが起きなくても、話しかけてもらえれば挨拶は成功です。
笑いの取り方をもっと知りたい人は、「面白い自己紹介の例文」で、名前ネタやギャップの作り方を紹介しています。
新入社員の挨拶例文(30秒・1分)
新入社員は、仕事の話ができなくて当たり前です。研修や入社してからの小さな驚きを材料にして、「早く覚えたい」という気持ちを伝えましょう。〇〇には自分の名前や部署を入れてください。
〇〇部に配属になりました、△△と申します。
今日は私たちのために、このような会を開いていただき、ありがとうございます。
名字が珍しく、電話で名乗るとたいてい聞き返されます。
なので今日は、一度で覚えていただけるように、ゆっくり言います。△、△、です。
一日も早くお役に立てるよう、がんばります。どうぞよろしくお願いいたします。
このたび〇〇部に配属になりました、△△と申します。
本日は、このような歓迎会を開いていただき、本当にありがとうございます。
大学では〇〇を学んでいました。
入社して驚いたのは、会議室の多さです。
初日は「第3会議室」を探して、第1から順番に全部のぞいてしまいました。
おかげで今は、会議室の場所だけは誰よりも詳しいと思います。
まだ分からないことばかりで、ご迷惑をおかけすることも多いと思います。
会議室以外のことにも早く詳しくなれるよう、一つずつ覚えていきます。
ご指導のほど、どうぞよろしくお願いいたします。
同期が何人もいる場合は、1人の持ち時間が15秒ほどになることもあります。そのときは、名前と好きなものとお願いだけに絞ります。
△△です。好きなものは辛い食べ物です。
お昼のおすすめのお店を教えていただけたら、喜んでついていきます。
よろしくお願いいたします。
中途入社の挨拶例文(30秒・1分)
中途入社の人は、前の職場での経験を一言入れると、どんな仕事を任せられるかが伝わります。ただし、前の会社の名前や内情は出さず、業界や職種を言う程度にとどめましょう。前の職場と比べる話も、自慢や悪口に聞こえやすいので避けます。
〇月に入社しました、△△と申します。
前の職場では、〇年ほど〇〇の仕事をしていました。
こちらに来て1週間、皆さんの仕事の速さに、まだ目が追いついていません。
今は目で追うのに必死ですが、早く手も追いつけるようにがんばります。
本日はありがとうございます。よろしくお願いいたします。
〇月に入社しました、△△と申します。
本日は、このような会を開いていただき、ありがとうございます。
前の職場では、〇年ほど〇〇の営業をしていました。
業界が変わり、最初の1週間は、会議で飛びかう言葉の半分が分かりませんでした。
今は、分からない言葉を手帳に書いて、帰りの電車で調べるのが日課です。
手帳はもう3ページ目に入りました。
まだまだ増えそうですので、意味を教えてくださる方を募集しています。
これまでの経験を生かしながら、こちらのやり方を早く身につけたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。
異動してきた人の挨拶例文(30秒・1分)
異動の人は、前の部署で何をしていたかを一言で伝えると、新しい部署の人が仕事を頼みやすくなります。転勤で住む場所が変わった人は、土地の話題を入れると、地元の人が話しかけやすくなります。
〇〇支店から異動してまいりました、△△です。
前の部署では、〇〇を担当していました。
こちらのフロアは広くて、初日はコピー機にたどり着くまでに5分かかりました。
今日の時点で3分まで縮めましたので、来週には1分を目指します。
本日はありがとうございます。よろしくお願いいたします。
このたび〇〇支社から参りました、△△と申します。
歓迎会を開いていただき、ありがとうございます。
〇〇支社では、〇年間〇〇の仕事をしていました。
こちらに住むのは初めてで、まだ駅から会社までの道しか分かりません。
引っ越して最初の週末は、近所のスーパーを探して1時間歩き、結局コンビニで済ませました。
この辺りのおいしいお店や、休みの日の過ごし方を、ぜひ教えてください。
仕事では、前の部署で学んだことを生かしつつ、こちらのやり方を早く覚えていきます。
これからどうぞよろしくお願いいたします。
迎える側がどんな挨拶をするかを知っておくと、内容がかぶるのを防げます。迎える側の例文は「歓迎会の挨拶(迎える側)例文」にまとめています。
当日の動き方と、話すときのコツ
挨拶の中身が決まったら、当日の動きも頭に入れておきましょう。名前を呼ばれてから座るまでの流れは、次のとおりです。
- 幹事に名前を呼ばれたら、「はい」と返事をして立つ
- グラスや箸を持っていたら、テーブルに置く
- 会場の全体を見わたしてから、軽く一礼する
- 用意した挨拶を話す。最初の名乗りは、ふだんよりゆっくり言う
- 「よろしくお願いいたします」と言ったあと、もう一度一礼する
- 拍手が落ち着いたら座る
座敷や小さなお店では、立たずに座ったまま話すように言われることもあります。その場合も、顔を上げて全体を見てから話し始めると、声がよく通ります。
歓迎会の前日までに準備すること
- 名前の読み方と、配属先や前の所属の正しい言い方
- 30秒版と1分版の両方の原稿(時間に合わせて切りかえる)
- 笑いの材料を2つ(前の人と同じ話になったときの予備)
- 話しかけてもらうための「好きなもの」や「教えてほしいこと」
- 原稿を声に出して読み、時間を測っておく
よくある質問
お酒が飲めないことは、挨拶で言ったほうがいいですか?
言わなくてもかまいませんが、先に伝えておくと、まわりも気をつかわずに済みます。「お酒は飲めないのですが、にぎやかな場は大好きです。今日はウーロン茶でお付き合いします」のように、前向きな言い方にすると場の空気も明るいままです。
挨拶のあとに「何か一発芸を」と言われたら?
準備していないなら、「今日は準備が間に合わなかったので、次の飲み会までに用意しておきます」と笑顔で返せば十分です。前もって出し物を頼まれているなら、「新入社員の出し物」で新人がやりやすいネタを紹介しています。
何人も続けて挨拶するときは、どうすればいいですか?
前の人より長くならないように、30秒版を基本にしましょう。笑いの材料が前の人とかぶったら、用意しておいた予備に切りかえます。かぶった話をあえて「前の方と同じく、私も会議室で迷いました」と拾うと、それだけで笑いになることもあります。
挨拶のあとに質問されたら、どう答えればいいですか?
歓迎会では、趣味や休日の過ごし方、好きなタイプなどをよく聞かれます。答えに困りそうな質問の返し方は、「よくある質問の面白い答え方」が参考になります。答えたくない質問は、笑顔で別の話に移してかまいません。
まとめ
- 本人の挨拶は「名乗りとお礼 → 自分の紹介 → 意気込みとお願い」の順に話す
- 長さは30秒〜1分。30秒版なら150字、1分版なら300字ほどにする
- 笑いは自分の紹介に1つだけ。ネタにするのは自分のことに限る
- 「好きなもの」や「教えてほしいこと」を入れて、話しかけるきっかけを作る
- 30秒版と1分版の両方を用意し、笑いの材料も予備を持っておく





