送別会の挨拶(送られる側)の面白い例文|笑って締める退職・異動の挨拶

王冠とストールを前に、床に座って笑顔で語り合う3人

送別会で送られる側が面白い挨拶をするなら、自分を題材にした笑いを1つ(多くても2つ)入れ、最初と最後はまじめなお礼で挟むのが基本です。笑いのあとにお礼を言うと、しんみりしすぎず、感謝の気持ちはしっかり残ります。会社への不満や、辞める理由を笑いにするのは避けましょう。

この記事では、退職・異動・転勤それぞれの笑い入りの例文と、30秒の短めの版を紹介します。送られる側が使いやすい笑いの一言の型と、感謝が具体的に伝わる言い方もまとめました。

目次目次を閉じる目次を開く
  1. 送られる側の挨拶は「お礼→思い出→これから→お礼」で組み立てる
  2. 退職するときの例文
  3. 異動・転勤するときの例文
  4. 送られる側が笑いを取る一言の型
  5. 感謝が具体的に伝わる言い方
  6. 30秒で話せる短めの版
  7. よくある質問
  8. まとめ

送られる側の挨拶は「お礼→思い出→これから→お礼」で組み立てる

送られる人の挨拶は、花束や記念品を受け取ったあと、会の終わり近くに入ることが多いです。会の山場になる挨拶なので、長さよりも、気持ちが伝わることを大切にします。会全体の流れは「歓送迎会の進行表と幹事のセリフ」で確かめられます。

パート話すこと長さの目安笑いを入れるなら
1. 最初のお礼会を開いてもらったことへのお礼1〜2文お礼のすぐあとに1つ
2. 思い出職場で心に残っている出来事を1つ2〜4文思い出の入り口に1つ
3. これから次の仕事や暮らしについて一言1〜2文軽い一言なら入れてよい
4. 結びのお礼みんなへの感謝と、相手のこれからを願う言葉1〜2文入れない(まじめに言う)

笑いは、1〜3のどこか1か所に置けば十分です。結びのお礼だけは笑いを入れずに言い切ると、挨拶全体が温かい印象で終わります。

花束を受け取ったら、近くの人に預けるかテーブルに置いてから話しましょう。原稿は、話す順番と笑いの一言を4行で書いた小さなカードにまとめておくと、緊張しても話の筋を見失いません。

退職するときの例文

〇〇には部署名や地名を、△△には職場の人の名前を入れてください。年数や思い出の中身は、自分に合わせて書きかえます。例文のあとに、どこが笑いの一言かを書いています。

転職で退職するとき(約1分半)

例文転職で退職するとき(約1分半)

皆さん、今日は私のためにこのような会を開いていただき、本当にありがとうございます。
こんなに盛大に送っていただくと、明日もうっかり出社してしまいそうです。
5年間、この部署で働けたことを、心から幸せに思っています。
初めて一人で作った見積書で、数字を一けた間違えたとき、△△課長が一緒にお客さまのところへ謝りに行ってくださいました。
その帰り道に言われた「失敗した日のことは、ずっと忘れないから得なんだよ」という言葉は、今も手帳に書いてあります。
来月からは、新しい職場で、これまでとは違う分野の仕事に挑戦します。
ここで教わったことを胸に、一から頑張ります。
皆さんのこれからのご活躍を、心からお祈りしています。5年間、本当にありがとうございました。

笑いは、最初のお礼のすぐあとの「うっかり出社してしまいそうです」です。会の温かさへの照れを笑いにしているので、送ってくれた人たちへのお礼にもなっています。そのあとの課長の話は、笑いを入れずにまじめに話します。

定年で退職するとき(約1分半)

例文定年で退職するとき(約1分半)

本日は、私のためにお集まりいただき、ありがとうございます。
入社して35年、このたび定年を迎えることになりました。
振り返ると、うれしかったことも悔しかったことも、いつも隣にはこの職場の仲間がいました。
特に心に残っているのは、部署の全員で夜遅くまで準備をした、新しいシステムの立ち上げです。
無事に動いた瞬間、自然と拍手が起きたことを、今でもはっきり覚えています。
これからは、庭の手入れをしながら、のんびり過ごすつもりです。
ただ家族からは、のんびりする前に、まず物置を片づけるように言われております。
皆さん、どうか体に気をつけて、元気に働いてください。長い間、本当にありがとうございました。

笑いは「これから」のパートの「まず物置を片づけるように」です。35年の重みのある話のあとに、家での小さな立場を明かすと、会場の空気がふっとゆるみます。

家庭の事情で退職するとき(約1分)

例文家庭の事情で退職するとき(約1分)

今日は、温かい会を開いていただき、ありがとうございます。
このたび、家庭の事情で退職することになりました。
急なご報告になり、引き継ぎでは皆さんにご負担をおかけしました。
それでも「こっちは大丈夫だから」と言っていただけたことが、本当にありがたかったです。
机を片づけたら、引き出しの奥からボールペンが17本出てきました。備品の棚にお返ししておきました。
この職場で過ごした3年間は、私の大切な宝物です。
皆さん、本当にありがとうございました。

家庭の事情で辞めるときは、笑いを入れなくてもかまいません。入れるなら、「ボールペンが17本」のように、辞める理由とは関係のない机まわりの小さな話にします。結婚や出産、家族の介護などは、自分から話したい場合だけ一言ふれれば十分です。

異動・転勤するときの例文

異動や転勤は、同じ会社に残ってこれからも関わる人たちへの挨拶です。「これからもよろしくお願いします」の一言を入れると、明るく締めくくれます。

社内の別の部署へ異動するとき(約1分)

例文社内の別の部署へ異動するとき(約1分)

今日は、私のためにありがとうございます。
4月から、同じフロアの企画部へ異動することになりました。
席は、ここから歩いて30歩ほどのところです。
距離は近いのに、こんなに盛大に送っていただいて、少し照れています。
営業部で学んだ、お客さまの目線で考える姿勢を、企画の仕事にも生かしていきます。
一緒に仕事をする機会もあると思いますので、これからもどうぞよろしくお願いします。2年間、ありがとうございました。

笑いは「歩いて30歩ほど」と、それを受けた「少し照れています」です。近くへの異動は、それ自体が笑いの題材になります。

遠くへ転勤するとき(約1分半)

例文遠くへ転勤するとき(約1分半)

皆さん、今日は本当にありがとうございます。
来週から、〇〇支店で働くことになりました。
この街で暮らした4年間は、仕事でも暮らしでも、皆さんに助けられてばかりでした。
引っ越してきたばかりのころ、△△さんに教えてもらった定食屋さんには、4年間で100回以上通いました。
転勤のことは、皆さんより先に、定食屋のご主人にお伝えしてあります。
新しい土地でも、まずはおいしいお店を見つけるところから始めたいと思います。
〇〇に来ることがあったら、ぜひ声をかけてください。今度は私が案内します。
4年間、本当にお世話になりました。

笑いは「皆さんより先に、定食屋のご主人にお伝えしてあります」です。「100回以上」という数字の話に続けて言うと、笑いが大きくなります。

送られる側が笑いを取る一言の型

送られる側の挨拶で笑いを入れるなら、題材は自分のことにします。自分を少し下げて笑いを取る「自虐」は、送られる側が使うと、場がなごみやすい笑いです。

型一言の例
会の盛大さに照れるこんなに盛大な会を開いていただいて、異動先がとなりの部署だと言い出しにくくなりました
小さな告白課の冷蔵庫に、名前の書いていないプリンがよく入っていましたが、あれは私です
机の片づけ机を片づけていたら、3年前の会議の資料が出てきました。会議の中身は、まったく覚えていません
後任への置き土産後任の△△さんには、窓ぎわの席の日当たりのよさも、しっかり引き継ぎました
次の場所の予告新しい職場でも、まずは給湯室の場所から覚えようと思います

送る側の挨拶を受けて返す

送別会ならではの笑いが、「送る側の挨拶を受けて返す」型です。送られる人の挨拶の前には、上司や同僚が思い出を話してくれることが多いので、その中身を一言だけ拾います。

例文送る側の挨拶を受けた一言

ただいま△△課長から、私の失敗を3つもご紹介いただきました。
4つ目もあるのですが、それは課長と私だけの秘密にしておいてください。

前の人の話を受けると、その場でしか生まれない笑いになり、話をちゃんと聞いていたことも伝わります。拾えそうな話がなければ、用意しておいた一言を使えば大丈夫です。

不満の冗談は、感謝の笑いに直す

送られる側は、気が楽になって、つい職場への不満を冗談にしたくなります。同じ題材でも、自分のことに向けかえれば、感謝の笑いに変わります。

例文直す前(不満に聞こえる)

これでやっと、終わらない会議から解放されます。

例文直したあと(感謝の笑いになる)

会議のたびに、△△さんが用意してくれた資料のおかげで、何とか乗りきってきました。
次の職場では、資料を自分で作らなければなりません。今から少し不安です。

直したあとの例は、会議の話をしながら、同僚へのお礼と自分の不安を笑いにしています。会社や上司への不満、残る人をいじる冗談、次の職場の自慢は、笑いにしても入れません。最後の印象が、そのままあなたの印象として残ります。自虐のさじ加減は「自虐ネタの例と使い方」も参考になります。

感謝が具体的に伝わる言い方

「お世話になりました」だけでは、どの送別会でも同じ挨拶になってしまいます。誰に、何をしてもらったかを1つ入れるだけで、その職場のための言葉に変わります。

よくある言い方具体的にした言い方
皆さんには大変お世話になりました忙しい時期に、△△さんが黙って資料作りを手伝ってくださったことを覚えています
楽しい職場でした毎週金曜の昼休みに、みんなでお弁当を食べる時間が好きでした
たくさん学ばせていただきました「結論から話す」という△△課長の教えは、どこへ行っても使えると思っています
皆さんのおかげです続けてこられたのは、困ったときに聞ける人が、いつも隣にいたからです

名前を出すのは1〜2人までにして、最後は「皆さん」に向けてお礼を言いましょう。名前を挙げる人が多すぎると、呼ばれなかった人が気になってしまいます。

30秒で話せる短めの版

会の時間が押しているときや、送られる人が何人もいるときは、短めの版で十分です。

例文短めの版(退職・約30秒)

今日は、私のためにありがとうございます。
5年間、皆さんに支えられて、ここまで働くことができました。
△△課長に教わった「結論から話す」を、この挨拶で生かして、短めにいたします。
本当にありがとうございました。

例文短めの版(異動・約30秒)

今日はありがとうございます。
来月から〇〇部へ移りますが、同じ会社の中にいますので、これからもよろしくお願いします。
3年間、本当にお世話になりました。

例文花束を受け取ったときの一言(約10秒)

きれいな花を、ありがとうございます。こんなに大きな花束は、生まれて初めてです。
帰りの電車で、少しだけ自慢してきます。

退職の短めの版は、「結論から話す」という教えを、短く話す理由にしています。教わった言葉を使って笑いを取ると、短くても感謝が伝わります。

よくある質問

退職の理由は、どこまで話せばいいですか?

「一身上の都合で」「家庭の事情で」「新しい分野に挑戦するため」くらいの一言で十分です。転職先の会社名や、辞めると決めた細かい事情は話さなくてかまいません。理由ごとの言い方は「退職の挨拶で笑いを取るには」に一覧でまとめています。

泣いてしまいそうで心配です。

泣いても失礼にはなりません。言葉に詰まったら、深呼吸をして、結びのお礼だけを言えば大丈夫です。笑いの一言を挨拶の前半に置いておくと、会場が笑ってくれたことで、自分の気持ちも少し落ち着きます。

何も準備していないのに、急に挨拶を振られたら?

「今日はありがとうございます」「皆さんと働けて幸せでした」「これからもよろしくお願いします」の3文だけで十分です。笑いを足すなら、「何も準備していなかったので、正直な気持ちだけお伝えします」と前置きすると、それだけで場がなごみます。

まとめ

  • 送られる側の挨拶は「お礼→思い出→これから→お礼」の順で1〜2分にまとめる
  • 笑いは自分を題材に1つ(多くても2つ)。結びのお礼には入れない
  • 送る側の挨拶を一言拾って返すと、その場でしか生まれない笑いになる
  • 不満の冗談は、同僚への感謝と自分の失敗に向けかえる
  • 退職の理由は一言で済ませ、転職先や細かい事情は話さない

送る側として挨拶をする人は、「送別会の挨拶(送る側)例文」に立場別の例文があります。

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