同窓会の挨拶は、開会が1分、乾杯が30秒、締めが1分ほどが目安です。面白くするコツは、全員が覚えている学校の思い出や、幹事である自分の話で笑いを取り、誰か一人をいじらないことです。
この記事では、幹事の開会の挨拶、乾杯、締めの例文と、近況報告で使える自己紹介の型を紹介します。恩師(お世話になった先生)を招くときの言葉もまとめました。
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同窓会の挨拶の流れと長さの目安
同窓会では、挨拶をする場面がおおむね決まっています。誰が何分話すかを、幹事の間で先に決めておきましょう。
| 場面 | 話す人の例 | 長さの目安 |
|---|---|---|
| 開会の挨拶 | 幹事 | 1分 |
| 恩師の紹介とお言葉 | 幹事が紹介し、先生が話す | 紹介30秒、先生1〜3分 |
| 乾杯 | 恩師、学級委員や部長だった人 | 30秒 |
| 近況報告 | 参加者が1人ずつ | 1人30秒 |
| 締め | 幹事、副幹事 | 1分 |
久しぶりに集まった会は、始まってしばらく、会場に少し緊張が残っています。開会の挨拶で一度笑いが起きると、そのあとの歓談が一気に楽になります。
開会の挨拶の例文(幹事)
開会の挨拶では、来てくれたお礼、何年ぶりの会か、今日の流れの3つを伝え、笑いの一言を1つ入れます。
卒業から10年ほどのクラス会(約1分)
皆さん、こんばんは。今日の幹事の△△です。
卒業から10年、こうして〇組のみんなと集まれて、本当にうれしいです。
お忙しい中、来てくれてありがとうございます。
受付で、名札をお渡ししました。
10年ぶりで名前がすぐに出てこなくても、恥ずかしいことではありません。
そんなときは、さりげなく名札を見てください。
ちなみに私は、準備で名簿を見すぎて、全員の出席番号まで言えるようになりました。
今日は2時間、席は自由です。
途中で近況報告の時間がありますので、話すことを少しだけ考えておいてください。
それではまず、今日来てくださった〇〇先生のご紹介です。
卒業から20年以上の学年同窓会(約1分)
皆さん、こんにちは。幹事を代表して、ご挨拶します。3年2組だった△△です。
卒業して25年。今日は、同じ学年の仲間が〇人も集まってくれました。
当時は、クラスの連絡は電話の連絡網で回していました。
今回はメッセージで一度に送れるので、準備は楽になるはずでした。
ところが、みんなの連絡先を集めるだけで、3か月かかりました。
今日ここにいる全員が、幹事の3か月の成果です。
準備のために、卒業文集も久しぶりに開きました。
「将来の夢」の欄に、私は「社長」と書いていました。
社長にはなれませんでしたが、今日は幹事長として、ここに立っています。
会場の後ろには、当時の写真を貼ったボードがあります。
自分の写真を見つけても、はがさないでください。
それでは今日一日、ゆっくり楽しんでいきましょう。
笑いどころは「3か月の成果」「幹事長」「はがさないでください」です。どれも、幹事である自分か、全員に共通の話なので、誰も傷つきません。ほかの人の文集の内容は、本人に聞かずに読み上げないようにしましょう。
亡くなった方がいるときは
同級生や先生に亡くなった方がいる場合は、開会の挨拶の中で短くふれます。「今日来られなかった〇〇さんのことも、思い出しながら過ごしたいと思います」のような静かな一文で十分です。黙とうをするかどうかは、幹事の間で前もって決めておきましょう。
乾杯の挨拶の例文
乾杯は、恩師にお願いすることが多いです。先生が来られない会では、学級委員や部長だった人に頼むと、「あのころの役目」が自然に笑いになります。
ご指名いただきました、元学級委員の△△です。
当時は「静かにしてください」が口ぐせでした。
でも今日だけは、思いきりにぎやかにいきましょう。
それでは皆さん、グラスをお持ちください。
〇年〇組の再会と、みんなのこれからに、乾杯。
バレーボール部の同期のみんな、久しぶり。
あのころは試合の前に、必ず円陣を組んで声を出していました。
今日は円陣の代わりに、グラスで輪を作りましょう。
あのころと同じ大きさの声でお願いします。せーの、乾杯。
乾杯の前置きは、2〜3文で十分です。グラスを持ったまま長い話を聞くのは、誰でも疲れます。乾杯の面白い言い回しは「乾杯の挨拶の面白い例文」にも多くあります。
近況報告の自己紹介の型
近況報告は、次の4つを順に言うと、1人30秒ほどにまとまります。当時の自分と今の自分を並べると、それだけで小さな笑いが起きやすくなります。
| 順番 | 話すこと | 言い方の例 |
|---|---|---|
| 1. 名前 | 当時の組、旧姓やあだ名 | 「〇組の△△です。旧姓は□□です」 |
| 2. 当時の自分 | 部活、よくいた場所、くせ | 「休み時間は、ずっと図書室にいました」 |
| 3. 今の自分 | 仕事、趣味、最近始めたこと | 「今は休みの日に、近所の公園を走っています」 |
| 4. ひとこと | 話したい人、今日の楽しみ | 「当時の席が近かった人と話したいです」 |
3の「今の自分」は、仕事や家族の話でなくてもかまいません。趣味や最近始めたことで十分なので、話したくないことは話さなくて大丈夫です。
3年〇組の△△です。旧姓は□□です。
中学のころは、美術の時間だけ元気な生徒でした。
最近、ギターを習い始めました。同じ曲の最初の4小節を、1年かけて練習しています。
今日は、美術室の話ができる人がいたらうれしいです。よろしくお願いします。
近況報告を始めるときは、幹事が持ち時間を伝えておくと、長くなりすぎません。
ここで、1人ずつ近況報告をお願いします。持ち時間は1人30秒です。
30秒をこえそうな人には、私が大きめの拍手でお知らせします。
拍手が聞こえたら、そこが話の締めどきです。
自己紹介に入れる一言のアイデアは「面白い自己紹介の例文」も参考になります。
恩師(先生)がいるときの挨拶
先生を招くときは、案内の段階で「乾杯」か「ひとこと」をお願いしておき、話す長さの目安も伝えます。当日いきなり指名すると、先生を困らせてしまいます。
先生を紹介する言葉(幹事)
ここで、今日来てくださった先生をご紹介いたします。
3年間、私たち〇組の担任をしてくださった、〇〇先生です。
先生の口ぐせは、「さあ、もうひとがんばり」でした。
テストの前も、合唱コンクールの前も、遠足のあとのくたくたの帰り道でも言っていました。
それでは先生、今日もひとがんばり、ひとことお願いいたします。
先生の口ぐせや、よく言っていた言葉を紹介すると、会場の全員が当時を思い出して笑顔になります。先生の失敗や見た目にふれるのではなく、先生が大事にしていた言葉を選びましょう。
招かれた先生の挨拶
先生として招かれた人は、1〜2分ほどで、呼んでくれたお礼と、今のみんなへの言葉を話します。
皆さん、今日は呼んでくれて、ありがとう。
みんなの顔を見たら、思わず出席を取りたくなりました。返事は、今日はしなくて大丈夫です。
合唱コンクールの前、昼休みのたびに教室で練習していた、みんなの歌声を今でもよく思い出します。
あのころは毎日のように「さあ、もうひとがんばり」と言っていましたが、今日は言いません。
卒業してからも、こうして集まって、先生を思い出してくれる。教師として、これ以上のごほうびはありません。
今日は、みんなの今の話を、たくさん聞かせてください。
それでは、皆さんのこれからに、乾杯。
締めの挨拶の例文
締めの挨拶では、来てくれたお礼、このあとの予定、次の会の話を伝えてから、手締めで終えます。手締めとは、全員で手を打って会を締めることで、1回だけ打つのが一本締めです。
皆さん、そろそろお開きの時間です。
今日は集まってくれて、本当にありがとうございました。
10年ぶりなのに、5分後には、みんな教室にいたころと同じ顔で笑っていました。
次の同窓会は、また10年後に……と言いたいところです。
ただ、間があくほど連絡先集めが大変になるので、できれば早めにやりましょう。
今日の写真は、あとで全員に送ります。
二次会に参加する人は、このあと入口に集まってください。
それでは、一本締めでお開きにしたいと思います。
皆さん、お手を拝借。いよーっ。(全員で1回手を打つ)
ありがとうございました。
一本締めや三本締めのくわしいやり方は「締めの挨拶の例文と一本締め・三本締めのやり方」で紹介しています。
笑いを入れるときに避けたい話
同窓会は、当時のことを知っている人ばかりなので、つい昔の話で人をいじりたくなります。笑いの種は「自分のこと」か「全員に共通の思い出」から選びましょう。
| 笑いの種にしてよい話 | 避けたい話 |
|---|---|
| 幹事としての自分の苦労や失敗 | 本人がいやがっていた当時のあだ名 |
| 校舎、校則、行事など全員に共通の思い出 | 昔の恋愛や、誰が誰を好きだったかの話 |
| 自分の卒業文集や、当時の自分のくせ | 体型や髪など見た目の変化、年齢にふれる冗談 |
| 先生の口ぐせや、大事にしていた言葉 | 結婚・子ども・仕事・収入を、全員の前で聞くこと |
| 昔と今の連絡のしかたの違い | 来ていない人のうわさ話 |
近況報告で、ほかの人に仕事や家族のことを質問するのも、全員の前では控えます。話したい人は自分から話すので、聞く側は相づちと拍手に回りましょう。
よくある質問
人数が多い学年同窓会でも、近況報告はできますか?
1人30秒でも、60人いれば30分以上かかります。人数が多いときは、クラスごとに代表が近況をまとめて話すか、名札に「最近のひとこと」を書く欄を作る方法がおすすめです。名札の一言が、歓談のきっかけになります。
話すのが苦手で、幹事の挨拶が不安です。
開会の挨拶は、原稿を読みながらで大丈夫です。笑いの一言は1つだけにして、その文だけ顔を上げて言えるように練習しましょう。緊張を減らす準備と、緊張を笑いに変える一言は「スピーチの緊張を笑いに変えるには」にまとめています。
先生の会費はどうすればいいですか?
恩師の会費は、参加者で分けて負担し、招待する形にすることが多いです。案内のときに「先生はご招待です」と伝えておくと、先生も気をつかわずに来られます。
まとめ
- 開会は1分、乾杯は30秒、締めは1分が目安
- 笑いは幹事である自分の話か、全員に共通の思い出から取る
- 近況報告は「名前→当時の自分→今の自分→ひとこと」の順で30秒
- 恩師には前もって乾杯やひとことをお願いし、口ぐせを紹介して迎える
- あだ名、昔の恋愛、見た目や年齢、家族や仕事の詮索は笑いにしない






