忘年会の余興で手品をするなら?簡単なネタと笑いの取り方

帽子から長いリボンを出す手品と、拍手して喜ぶ女性

忘年会の余興で手品をするなら、すごい技を見せるより、「簡単な手品+トーク」で笑いを取る形がいちばん盛り上がります。宴会場は明るく、見る人との距離も近いので、タネが単純で、少しばれても笑いに変えられるネタを選びましょう。

この記事では、会社の宴会で見せやすい手品を6つと、わざと失敗して笑いにする演出、手品の間に話すトークの台本を紹介します。輪ゴムや名刺など、職場にある物で準備できるネタを中心に選びました。

目次目次を閉じる目次を開く
  1. 宴会で手品を見せるときの3つのコツ
  2. 宴会で見せやすい簡単な手品6つ
  3. 失敗を笑いにする演出
  4. そのまま使えるトーク台本「予言の封筒」
  5. 1週間でできる練習と当日の準備
  6. よくある質問
  7. まとめ

宴会で手品を見せるときの3つのコツ

会場の形に合わせてネタを選ぶ

同じ手品でも、会場の形によって見え方が変わります。お座敷のように全員が低い位置に座る会場と、立食のホールとでは、向いているネタが違います。

会場の形向いている手品気をつけること
お座敷(座卓)席を回って見せる小さな手品前に出ると、後ろの席から手元が見えにくい
テーブル席の個室予言やテレパシーなど、話で見せる手品横や後ろの席からタネが見えない角度か
立食・ホール紙袋から物が出てくるなど、大きく見せる手品小さな物は見えない。マイクを使う

「すごい」より「一緒に楽しい」を目指す

宴会の手品は、見ている人が声を出せる場面を作ると盛り上がります。「せーの」で呪文を言ってもらう、拍手で応援してもらうなど、会場を巻き込みましょう。見る人が参加した手品ほど、成功したときの拍手が大きくなります。

手伝ってもらう人には前もって頼む

上司や同僚に手伝ってもらう手品は、当日いきなり指名せず、前もって頼んでおきます。頼む役は「封筒を持っておく」「物を1つ選ぶ」くらいの簡単なものにしましょう。お酒が入ってからでは、細かい段取りは覚えてもらえません。

宴会で見せやすい簡単な手品6つ

どれも、手品専用の道具は使いません。難しさは★の数で表しています(★1つがいちばん簡単です)。

1. 指から指へ移る輪ゴム

人差し指と中指にかけた輪ゴムが、手を握って開いた瞬間に、薬指と小指へ移ります。手を握るときに、4本の指先を輪ゴムの中へ入れておくのがタネです。「今日は会社の備品で手品をします」と言って始めると、それだけで少し笑いが起きます。

時間
1分
人数
1人
準備物
輪ゴム1〜2本
難しさ
★

2. 電卓で当てる予言の封筒

始める前に、予言を書いた紙を封筒に入れて、幹事に預けておきます。協力してくれる人に、スマホの電卓で次の計算をしてもらうと、答えはいつも「1089」になります。

  1. 3けたの数を1つ決める(最初と最後の数字の差を2以上にする。例:732)
  2. 数字の並びを逆にした数を作り、大きいほうから小さいほうを引く(732-237=495)
  3. 出た答えの並びを逆にした数を足す(495+594=1089)

計算の説明を話しながら進めるので、手の技術は要りません。そのまま使えるトークは、下の台本にまとめています。

時間
3分
人数
1人(協力してくれる人と、封筒を預かる人に前もって頼む)
準備物
封筒2つ、予言を書いた紙、協力者のスマホの電卓
難しさ
★

3. 2人でできるテレパシー

演じる人が後ろを向いている間に、会場の人がテーブルの上の物を1つ選びます。演じる人が向き直ったら、助手が物を1つずつ指して「これですか?」と聞き、演じる人が選ばれた物を当てます。タネは、助手が正解の直前にだけ黒い物を指す、という2人の約束です。

時間
3〜4分
人数
2人
準備物
テーブルの上にある物(皿、おしぼり、箸袋など。黒い物を2つ以上まぜておく)
難しさ
★★

4. ハンカチの中で折れたつまようじが元に戻る

ハンカチに包んだつまようじを、見ている人に折ってもらいます。ところがハンカチを広げると、つまようじは折れていません。ハンカチの縁の縫い目に別のつまようじを1本入れておき、そちらを折ってもらうのがタネです。

おしぼりには隠す場所がないので、自分のハンカチを用意します。最後に「今年いろいろあって折れた心も、このとおり元どおりです」と言うと、忘年会らしい締めになります。

時間
2分
人数
1人(折る役のお客さん1人)
準備物
縁を縫ってあるハンカチ、つまようじ2本
難しさ
★★

5. 紙袋から出てくる「1年分の議事録」

空っぽに見せた紙袋から、長い紙をどんどん引っぱり出します。紙には「承知しました」「確認します」など、1年でよく聞いた言葉を書いておきます。最後に「今年もありがとうございました」が出てくるようにすると、きれいに締まります。紙袋の内側に紙でポケットを作り、巻いた紙を隠しておくのがタネです。

時間
2分
人数
1人
準備物
紙袋、紙テープか細長くつないだ紙(5メートルほど)、太いペン
難しさ
★

6. 消えた名刺が部長の胸ポケットから出てくる

名刺を消そうとして、袖に隠すのが丸見えになる「失敗」を2回見せます。3回目に「部長、胸ポケットを見てください」と言うと、本当に同じ名刺が出てきます。前もって部長に同じ名刺を預けておくだけですが、失敗のあとなので大きな拍手になります。

時間
3分
人数
1人(協力してくれる人1人に前もって頼む)
準備物
同じ名刺2枚、上着
難しさ
★★

手品のほかに、1人でできる出し物も探している人は「忘年会の出し物を1人でやるなら」も見てみてください。

失敗を笑いにする演出

わざと失敗する「3回目で成功」の型

手品の笑いでいちばん使いやすいのが、わざと失敗してから成功させる型です。1回目は小さく、2回目はもっと大きく失敗して、3回目でしっかり成功させます。同じ失敗をくり返して笑いを大きくするやり方を、お笑いでは「天丼」と呼びます。

2回も失敗を見せられるのは、くだけた忘年会ならではです。あらたまった場では、わざとの失敗は1回にとどめましょう。失敗の場面では、本人は大まじめな顔のままでいると笑いが大きくなります。照れ笑いをすると、見ている人が「笑っていいのかな」と迷ってしまいます。

本当に失敗したときの一言

本当に失敗したときも、一言を用意しておけば笑いに変えられます。次の中から、言いやすいものを1つ決めておきましょう。

例文失敗したときに使える一言

「今のは練習です。本番はここからです」
「失敗したところは、忘年会なので忘れてください」
「タネも仕掛けもあります。うまく動かないだけです」
「この手品は、来年の目標にさせてください」
「今の失敗で、今年の厄を全部落としました」

一言のあとは、すぐに次のネタへ進むのがコツです。場の立て直し方は「滑ったときの返し方」でも詳しく紹介しています。

笑いにしてはいけない失敗

次のような失敗は、笑いではなく気まずさにつながります。ネタを選ぶ段階で避けておきましょう。

  • 手伝ってくれた人のせいにする
  • 食べ物や飲み物を使って、テーブルや服を汚す
  • 火や刃物を使う(宴会場では使えないことが多い)
  • 見ている人の持ち物を、断りなく使う

そのまま使えるトーク台本「予言の封筒」

2の「電卓で当てる予言の封筒」の台本です。封筒を2つ使い、1つ目でわざと外してから、2つ目で当てる流れにしています。

台本予言の封筒(約3分)

(演じる人がマイクを持って前に出る。幹事は封筒を2つ持って横に立つ)

演者皆さん、1年間お疲れさまでした。今日は、経理部もびっくりの「数字の手品」をお見せします。

演者始まる前に、幹事の〇〇さんに封筒を2つ預けておきました。中には、私の予言が入っています。

幹事はい、まだ開けていません。

演者では、お手伝いをお願いします。〇〇さん、どうぞ前へ。

(前もって頼んでおいた人が前に出る)

演者スマホの電卓を出してください。好きな3けたの数を打ってください。最初と最後の数字は、2以上ちがう数にしてくださいね。

協力者打ちました。

演者その数字の並びを、逆にした数を考えてください。大きいほうから、小さいほうを引きます。

協力者……引きました。

演者出た答えの並びを、また逆にして、今度は足してください。

協力者出ました。

演者まだ言わないでください。ここで、会場の皆さんにもお願いがあります。私が「せーの」と言ったら、「当たれ」と言ってください。せーの。

(会場「当たれ」)

演者ありがとうございます。今年いちばんそろった声でした。幹事さん、1つ目の封筒を開けてください。

幹事(読み上げる)「来年も、手品をやります」

演者……それは来年の予言でした。2つ目をお願いします。

幹事(読み上げる)「答えは、1089」

演者〇〇さん、電卓の答えは?

協力者……1089です。

(拍手が収まるまで待つ)

演者ありがとうございます。今年の運は、ここで全部使いました。

演者来年も、皆さんの予想をいい意味で裏切れるように頑張ります。以上、数字の手品でした。

(一礼して下がる)

台本を自分用に直すコツ

1つ目の封筒の「外れの予言」は、職場に合わせて変えると笑いが増えます。「この封筒ではありません」「来年の忘年会も、このお店です」のように、短くて誰にでも分かる言葉にしましょう。

1週間でできる練習と当日の準備

手品の手順は数回で覚えられますが、話しながら手を動かすのには慣れが必要です。練習では、手の動きと同じくらいトークを大事にしましょう。

  1. 1〜2日目:手順を覚える。鏡の前で、ゆっくり通す
  2. 3〜4日目:スマホで撮り、見る人の角度からタネが見えないか確かめる
  3. 5日目:家族や同僚に、トークもつけて見てもらう
  4. 6日目:本番と同じ服(上着やポケットの位置)で通す
  5. 当日:協力してくれる人と、段取りをもう一度確かめる

始める前に確かめること

  • 道具がそろっていて、使う順番に並んでいるか
  • 協力してくれる人に、出番と役割を伝えたか
  • マイクを持ったまま、片手で手品ができるか
  • いちばん遠い席から、手元が見えるか
  • 自分のお酒を、出番が終わるまで控えめにしているか

よくある質問

タネがばれてしまったら、どうすればいいですか?

宴会の手品なら、ばれても大丈夫です。「ばれましたね。では、まだばれていない次の手品を」と明るく言って、次に進みましょう。ごまかすより、ばれたことを認めてしまうほうが笑いが起きます。

何人くらいの宴会まで、手品で盛り上がりますか?

前に出て見せる手品なら、20人ほどまでが手元の見えやすい目安です。それより多い会場では、紙袋の手品のように大きく見せるものか、予言のように話で見せるものを選びましょう。

この手品は、結婚式の余興でも使えますか?

使えるものもありますが、「部長」「議事録」のような会社のネタは、結婚式では伝わりません。結婚式向けの手品と見せ方は「余興でできる簡単な手品」にまとめています。

まとめ

  • 宴会の手品は「簡単な手品+トーク」で笑いを取る
  • 会場の形に合わせて、小さく見せるか大きく見せるかを選ぶ
  • わざと2回失敗して3回目で成功させると、拍手が大きくなる
  • 本当に失敗したときの一言を、1つ決めておく
  • 手伝ってもらう人には前もって頼み、役割は簡単にする

忘年会のほかの出し物も知りたい人は、「忘年会の出し物」も参考にしてください。

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