忘年会のダンスを簡単に盛り上げるには、難しいステップをやめて、「仕事の動き」を振り付けにするのが近道です。キーボードを打つ、電話を取るといった動きは、見ている人にもすぐ伝わります。うまく踊れなくても、笑いと拍手が起きます。
この記事では、ダンスが苦手な人でもできる振り付けの作り方と、仕事の動きを使った振り付けの例を紹介します。2分半の構成例、盛り上げる演出、練習3回の進め方、曲の選び方もまとめました。
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ダンスが苦手な人でもできる振り付けの作り方
振り付けは、上手に踊るためではなく「そろって見える」ために作ります。次の手順なら、ダンスの経験がない人でも覚えられます。
- 曲を2〜3分に短くする:1曲まるごと踊ると、覚える量が倍になります
- 曲を8拍ずつに区切る:「1、2、3、4、5、6、7、8」を1かたまりとして数えます
- 1かたまりに1つの動きを当てはめる:8拍の間、同じ動きをくり返すだけで構いません
- サビは毎回同じ振りにする:サビは曲のいちばん盛り上がる部分で、ここを固定すると覚える量が減ります
- 止まる場面を1〜2か所入れる:全員がぴたっと止まるだけで、笑いと拍手が起きます
- 始めと終わりのポーズを決める:ここがそろうと、全体がそろって見えます
足は動かさなくていい
苦手な人がいるなら、振り付けは上半身だけで作りましょう。足はその場で左右にリズムを取るだけにすると、ぐっと覚えやすくなります。手の動きが大きくそろっていれば、見ている人には十分に「踊れている」ように見えます。
仕事の動きを振り付けにするアイデア10
仕事の動作は全員が毎日やっているので、覚えるのが早く、見ている人にもすぐ伝わります。拍の数は、8拍か4拍を目安にしています。
| 仕事の動き | 振り付けにすると | 拍の数 |
|---|---|---|
| キーボードを打つ | 胸の前で指を速く動かし、最後にエンターキーを大きく押す | 8拍 |
| 電話を取る | 右手を耳に当てて、2回おじぎをする | 4拍 |
| ハンコを押す | にぎりこぶしを上から「トン」と下ろす。左右で1回ずつ | 4拍 |
| 名刺交換 | 2人で向き合い、両手で差し出して交換する | 8拍 |
| コピー機を待つ | 腕を組み、つま先でリズムを取りながら首をかしげる | 8拍 |
| 書類を配る | カードを配るように、右から左へ腕を流す | 8拍 |
| 会議でうなずく | 全員で一斉にうなずく。最後の1回だけ1人が首をかしげる | 4拍 |
| 肩こりの伸び | 両手を上に伸ばし、左右に体を倒す | 8拍 |
| 時計を見る | 左の手首を見て、はっと顔を上げる | 4拍 |
| 定時で帰る | かばんを持つしぐさで、横歩きのまま舞台の端へ | 8拍 |
どれも、少し大げさにするだけで笑いになります。特定の人のくせをまねる振りは、本人が了解していない限り入れません。「会議でうなずく」の首をかしげる役も、やりたい人に任せましょう。
2分半の振り付け構成の例
上の動きを組み合わせると、次のような構成になります。曲の長さや盛り上がりに合わせて、時間を調整してください。
| 時間 | 曲の部分 | 振り付け |
|---|---|---|
| 0:00〜0:15 | 前奏 | 全員が客席に背中を向けて立ち、1人ずつ振り向く |
| 0:15〜0:45 | 1番 | キーボード、電話、ハンコをくり返す |
| 0:45〜1:15 | サビ | 頭の上で手拍子、伸び、また手拍子 |
| 1:15〜1:25 | 止まる場面 | 3秒の無音で、全員が仕事中のポーズのまま固まる |
| 1:25〜1:55 | 2番 | 2人1組で名刺交換、全員で会議のうなずき |
| 1:55〜2:30 | 最後のサビ | サビの振りのあと、時計を見て全員で定時で帰る |
止まる場面は、このダンスのいちばんの見せ場です。音が消えた瞬間に全員が固まると会場に笑いが起き、音が戻ったところで大きな拍手になります。無音は、曲を短くするときに3秒だけ入れておきます。
- 時間
- 2分半
- 人数
- 4〜12人
- 準備物
- 曲(2分半に短くし、途中に3秒の無音を入れたもの)、音を流す機器
- 難しさ
- ★★
笑いと一体感を足す演出4つ
振り付けがそろったら、次の演出を1つか2つ足してみてください。踊りの上手さに関係なく、会場の盛り上がりが変わります。
始める前に、会場に手拍子をお願いする
踊る前に代表の1人が、サビでの手拍子を会場にお願いし、1回だけ練習してもらいます。見ている人が参加した瞬間に、会場の空気が一つになります。
これから〇〇部が、1年分の仕事の成果をダンスでお見せします。
曲の盛り上がるところでは、皆さんも手拍子でご参加ください。
一度だけ練習します。せーの、パン、パン、パン、パン。
ありがとうございます。それでは、お聞きください。……いえ、ご覧ください。
1人だけ遅れて登場する
曲が始まって少したったころ、コートを着た1人が「すみません、遅れました」と頭を下げながら入ってきて、列に加わります。遅れてきた人がいちばん大きく元気に踊ると、それだけで笑いが起きます。
看板で場面を伝える
「1番:午前の業務」「サビ:昼休み」「最後:定時」のように画用紙に書いた看板を、踊らない人が掲げます。何の場面かが分かると、同じ動きでも笑いが大きくなります。
最後の8拍だけ、上司に加わってもらう
本人が引き受けてくれるなら、最後のサビの8拍だけ、上司に列に入ってもらいます。振りは手拍子だけで十分です。最後に全員がそろうので、大きな拍手で終われます。
練習は3回で仕上げる
全員で集まる練習は、3回が目安です。1回は30分〜1時間で、間の日は各自がお手本の動画を見て練習します。
| 練習 | 時期 | やること |
|---|---|---|
| 1回目 | 3週間前 | 曲を聞きながら前半の振りを覚える。お手本の動画を撮る |
| 2回目 | 2週間前 | 後半の振りを覚えて、最初から最後まで通す |
| 3回目 | 1週間前 | 本番の服で、立ち位置と出入りを決めて通す |
お手本の動画は、振り付けを考えた人がカメラに背中を向けて踊ると、見る人と左右が同じになり、まねしやすくなります。練習で拍を数えるときは、「キーボード、キーボード、エンター」のように動きの名前で数えると、振りと順番を一緒に覚えられます。家で練習するときは、サビの振りだけ覚えれば十分です。サビがそろえば、全体がそろって見えます。
本番の1週間前に確かめること
- 音を流す機器と、曲のデータ(予備も1つ用意する)
- 曲を流す係と、始める合図
- 踊る場所の広さと、料理のテーブルとの距離
- 立ち位置:振りに自信がある人を前列に置くと、後ろの人が見て合わせられる
- 衣装をそろえるなら、その小物
曲の選び方
曲は、踊る人より見ている人のことを考えて選びます。次の4つを満たす曲なら、いろいろな世代がいる職場でも盛り上がりやすくなります。
- 世代を問わず知られている曲か、歌のない明るい曲
- 手拍子しやすい、速すぎないテンポ
- サビがはっきりしていて、どこで盛り上がるかが分かる
- 歌詞の内容が、職場の宴会の場に合っている
迷ったら、職場の何人かに候補を聞き、知っている人がいちばん多かった曲にしましょう。曲を短くするときは、音声を切り貼りできるソフトやアプリで、前奏・1番・サビ・最後のサビをつなぎます。
曲を使うときに確かめること
会場によっては、持ちこんだ曲を流すときの決まりがあります。幹事から会場に確認してもらいましょう。また、踊っている動画をSNSなどに載せる場合は、曲の権利の扱いが変わることがあります。くわしくは「余興ムービーの曲の選び方と著作権」を読んでから判断してください。
練習の時間が取れないときは
年末は忙しく、全員で3回集まるのが難しいこともあります。そんなときは、踊る部分を1分ほどに短くし、前後を動画でつなぐ方法もあります。
よくある質問
何人から踊れますか?
4人いれば、2人1組の振りも入れられて形になります。10人を超えるなら、前列と後列で振りを少し変えると、見ている人が飽きません。大人数のまとめ方は「大人数でできる出し物」も参考にしてください。
衣装はそろえたほうがいいですか?
全身をそろえなくても大丈夫です。ネクタイ、腕章、帽子など、小物を1つだけそろえると、まとまって見えます。仮装と組み合わせたいときは「忘年会の仮装のアイデア」から選んでください。
新年会や歓迎会でも使えますか?
使えます。振り付けはそのままで、最後のポーズを変えるだけです。新年会なら、全員でおじぎをして「今年もよろしくお願いします」で終わります。歓迎会なら、新しく来た人に向かって名刺交換のポーズで迎えると、その会らしく締まります。
どうしても踊りたくない人がいます。
無理に踊ってもらう必要はありません。曲を流す係や、最後に「定時です」と書いた紙を出す係など、ダンスの中に別の役割を作ると、一緒に参加できます。
まとめ
- 振り付けは、キーボードや電話など仕事の動きで作ると簡単で伝わる
- 曲は2〜3分に短くし、サビは毎回同じ振りにする
- 全員がぴたっと止まる場面を1〜2か所入れると、笑いと拍手が起きる
- 全員で集まる練習は3回。間の日はお手本の動画で各自が練習する






