忘年会の漫才ネタ|職場の2人でできる3分の台本と作り方

スタンドマイクの両側に立ち、掛け合いをする2人

忘年会の漫才ネタは、「年末に職場の全員がやっていること」から作るのがいちばんです。大掃除や仕事納めのように、会場の誰もが思い当たる話題なら、職場の2人でも十分に笑いが取れます。

この記事では、年末の大掃除をテーマにした3分の台本を、そのまま使える形で紹介します。上司や同僚を傷つけない会社ネタの選び方と、自分たちで台本を作る手順もまとめました。

目次目次を閉じる目次を開く
  1. 忘年会の漫才に向いているネタ
  2. そのまま使える3分の台本「年末の大掃除」
  3. 上司や同僚を傷つけない会社ネタの選び方
  4. 忘年会の漫才の作り方5ステップ
  5. 本番までの練習と、演じるときのコツ
  6. 台本を書く時間がないときは
  7. よくある質問
  8. まとめ

忘年会の漫才に向いているネタ

職場の漫才は、大きな話の展開よりも、「あるある」の共感で笑いを取るほうが向いています。会場の人が「うちもそう」と思った瞬間に、笑いが起きるからです。

  • 年末の行事:大掃除、仕事納め、年賀状、来年の手帳
  • 毎日の仕事の道具:コピー機、付箋、会議室の予約、社内の連絡
  • 会社でよく聞く言葉:「念のため」「お手すきの際に」のような言い回し

漫才は、話を広げてボケる人(ボケ)と、それを正す人(ツッコミ)の掛け合いです。職場の2人なら、普段から話し好きな人がボケ、落ち着いて話せる人がツッコミになると自然です。

そのまま使える3分の台本「年末の大掃除」

Aがボケ、Bがツッコミです。〇〇には、部署名と2人の名前を入れてください。途中から、Aが大掃除を「やってみる」形になります。この形を、コント漫才といいます。

時間
約3分
人数
2人
準備物
なし(マイクがあれば1本をはさんで立つ)
難しさ
★★★

台本年末の大掃除(約3分)

(2人でマイクの前に出る)

A・Bどうも、〇〇部の〇〇と〇〇です。

A今年も1年、お疲れさまでした。

Bお疲れさまでした。こうして全員そろうと、にぎやかですね。

A年末といえば、やっぱり大掃除ですよ。

B会社の大掃除ね。

Aぼく、机の大掃除が得意なんです。ちょっとやってみるんで、見ててください。

Bじゃあ、見せてもらいましょう。

(Aが引き出しを開けるしぐさ)

Aまずは一番上の引き出し。お、ボールペンが出てきた。

Bありますね。

A1本、2本、3本……14本。

B多い多い。なんでそんなにあるの。

A会議のたびに誰かのペンを借りて、そのまま持って帰ってきてるから。

B返して。それ、みんなのペン。

A続いて、付箋の束。「至急」と書いてある。

B何が至急なの。

A分からない。日付を見ると、去年の春。

Bもう至急じゃないね。たぶん、誰かがすごく困ってたね。

A2段目の引き出し。お、のど飴が出てきた。いつのか分からないから、元に戻す。

B戻さないで。捨てて。

A3段目は……開かない。

B開かない引き出し、ありますね。

A毎年開かないから、大掃除のたびに「来年こそ開けよう」って決めてる。

Bそれ、何年目?

A今年で5年目。

B5年も開けてないの? 中に何が入ってるのよ。

A今年こそ開けてみよう。せーの。(力を入れるしぐさ)

Bお、開いた。

A……「来年こそ開けよう」と書いた付箋が、5枚。

B開かないのに、どうやって入れたの。

Aそれが今年いちばんの謎です。

B謎のまま年を越さないで。

Aじゃあ次は、パソコンの中の大掃除。

Bそれも大事ですね。

Aファイル名が「最新」「最新2」「本当の最新」「これで最後」。

Bどれが最新なの。

Aいちばん新しいのは、「これで最後(2)」。

B最後じゃなかったんだね。

A大掃除って、心もすっきりしますね。

Bあなたはすっきりしたかもしれないけど、見てたこっちはハラハラしたよ。

A最後に、いちばん大事なところを掃除します。今年1年分の「ありがとう」を、まだちゃんと言えていなかったので。

B……急にいい話。

A皆さん、今年も1年、本当にありがとうございました。

Bペンを借りた皆さんには、明日ちゃんと返させます。

A来年もよろしくお願いします。

A・Bどうも、ありがとうございました。

(2人で一礼)

演じるときのコツ

引き出しを開けるしぐさは、毎回同じ高さ・同じ向きで行います。見えない机の場所が変わらないと、会場の人にも机が「見えて」きます。Bは、Aが物を取り出すたびにその物を目で追うと、2人の息が合って見えます。

上司や同僚を傷つけない会社ネタの選び方

職場の漫才でいちばん大事なのは、終わったあとに誰も気まずくならないことです。次の表を目安に、ネタを選びましょう。

使いやすいネタ避けたいネタ
全員がやっていること(ペンを借りる、付箋をためる)特定の人の失敗やミス
物や仕組み(コピー機、会議室の予約、社内の言葉)容姿・年齢・性別・出身にふれること
年末の行事(大掃除、仕事納め、来年の手帳)人事や評価、給料の話
上司のよいところを、大げさにほめる上司の口ぐせを、悪口のようにまねる
本人が自分から笑い話にしている出来事退職・異動・体調など、事情のある話

迷ったら、「その人が会場の真ん中で聞いていて、いちばん笑えるか」を考えます。少しでも迷うネタは、自分たちの話に置きかえると安全です。台本の「ペンを借りたまま」も、A自身の話にしてあります。自分を下げる笑いの上手な使い方は、「自虐ネタの例と使い方」で紹介しています。

上司の名前を出すときは

上司の名前を出すなら、事前に台本を見せて了解をもらいましょう。本人がよいと言っても、ほかの人が笑いにくい内容なら外します。

忘年会の漫才の作り方5ステップ

台本を自分たちで作るときは、次の5つの順番で進めます。2人で集まるのは1回、1時間ほどで下書きまでできます。

  1. テーマを1つ決める:年末らしく、会場の全員が知っている話題にする
  2. あるあるを10個書き出す:2人で3分ずつ、思いつくままにメモする
  3. あるあるを大げさにする:数を増やす、年数を延ばす、順番を逆にすると、ボケになる
  4. ツッコミを一言で決める:「多い」「返して」のように、短いほど伝わる
  5. 始めと終わりを決める:最初にあいさつし、最後は前に出た話をもう一度出して締める

台本の「年末の大掃除」は、2と3を次のように作りました。

書き出したあるある大げさにしたボケ
ボールペンが引き出しにたまる数えたら14本あった
「至急」の付箋が残っている日付を見たら去年の春
開かない引き出しがある5年間「来年こそ」と言い続けている
ファイル名が「最新」だらけ「これで最後(2)」がいちばん新しい

5の始めの一言は「つかみ」と呼ばれ、ここで会場が笑うと、あとのネタが聞いてもらいやすくなります。忘年会なら、次のような自分たちの話が使えます。

例文忘年会で使えるつかみの例

今日のために、昼休みを3回使って練習してきました。
今年1年、会議で発言できなかった分を、ここで全部しゃべります。
幹事の〇〇さんから「3分で」と言われているので、2分59秒で終わらせます。

5の「前に出た話をもう一度出す」ことを、伏線回収といいます。台本では、最初のペンの話を最後のあいさつで出して締めています。くわしいやり方は「ネタの伏線回収のやり方」が参考になります。

大掃除のほかに使えるネタ案

テーマを変えたいときは、次の案から選んで、同じ手順でふくらませてください。

テーマボケの例ツッコミの例
仕事納め「今年の仕事は今年のうちに」と言いながら、全部を来年の予定表に書きこむ全部来年に回してる
年賀状社内の人に年賀状を出そうとして、誰の住所も知らないことに気づく1年一緒にいたのに
来年の手帳新しい手帳がうれしくて、1月の予定を「手帳を開く」で埋める予定それだけ?
忘年会の幹事幹事に備えて、乾杯のあいさつを10通り用意してくる1回でいいよ
来年の目標去年の目標を見返したら、「去年の目標を達成する」と書いてある何年持ち越してるの

台本の長さを確かめる

台本ができたら、声に出して読み、時間を計りましょう。漫才は1分あたり300字ほどが目安なので、3分なら900字前後です。

本番までの練習と、演じるときのコツ

2人で集まる練習は、3回あれば仕上がります。

  1. 1回目(読み合わせ):座って台本を読み、言いにくいセリフを言いやすく直す
  2. 2回目(立って通す):マイクの位置に立ち、しぐさをつけて通す。スマホで撮って見直す
  3. 3回目(本番と同じ服で通す):時間を計り、3分を大きく超えるならボケを1つ減らす

本番では、笑いが起きたら、その笑いが小さくなるまで次のセリフを待ちます。これを「笑い待ち」といい、待たないと次のセリフが笑い声に消されてしまいます。マイクが1本なら、2人の顔の真ん中にマイクが来るように、体を少し内側に向けて立ちましょう。

台本を書く時間がないときは

2人とも仕事が忙しく、ネタを考える時間が取れないこともあります。その場合は、台本づくりだけを人に任せて、練習に時間を使う方法もあります。

よくある質問

漫才をしたことがなくてもできますか?

できます。台本のように、途中から「やってみる」形のコント漫才がおすすめです。場面を演じればよいので、会話だけで進める漫才より作りやすく、演じやすくなります。

台本を見ながらやってもいいですか?

できれば覚えたいところですが、心配なら、流れだけを書いた小さなメモをマイクの近くに置きましょう。「ペン、付箋、飴、引き出し、パソコン、ありがとう」のように、ネタの順番だけ書くのがコツです。

関西弁で話したほうが面白くなりますか?

いつもの話し方がいちばんです。慣れない言葉で話すと、セリフに気を取られて間が崩れます。普段の2人の会話に近いほど、職場の人には面白く聞こえます。

まとめ

  • 忘年会の漫才は、年末に全員がやっていることをテーマにする
  • 特定の人の失敗や見た目ではなく、物や仕組み、自分たちの話で笑わせる
  • あるあるを10個書き出し、大げさにしてボケにする
  • 最後は前に出た話をもう一度出し、お礼のあいさつで締める

3人以上で出るなら、「忘年会のコント台本」も参考にしてください。

「職場の出し物」の記事一覧へトップページへ戻る