忘年会の幹事がやること|笑いが起きる会にする準備のチェックリストと当日の流れ

やることを書いた紙を、壁に順番にピンで留める手元

忘年会の幹事がやることは、日程・会場・会費・出し物とゲーム・当日の進行の5つです。このうち会の楽しさを決めるのは、出し物とゲームの段取りと、開会の最初の一言です。お店や会費の準備を早めに片づけて、この2つに時間を回すと、笑いの起きる会になります。

この記事では、2か月前から翌日までのやることの一覧と、笑いが起きる段取りの組み方、開会のつかみの例を紹介します。準備のチェックリストと当日の動き方、初めて幹事になったときのコツもまとめました。

目次目次を閉じる目次を開く
  1. 幹事のやること一覧(2か月前〜翌日)
  2. 笑いが起きる会にする出し物とゲームの段取り
  3. 開会のつかみを用意する
  4. 準備のチェックリスト
  5. 当日の流れと幹事の動き
  6. 初めて幹事になったときのコツ
  7. よくある質問
  8. まとめ

幹事のやること一覧(2か月前〜翌日)

まずは全体の流れをつかみましょう。この表を印刷するか、スマホのメモに写して、終わったものから印をつけていくと抜けがなくなります。

時期やること
2か月前上司に会の方針(参加する範囲、予算、会社の補助)を聞く。前の年の幹事に、お店とウケた出し物を聞く
7週間前候補日を3つほど出し、参加する人の都合を聞く
6週間前日にちを決め、お店を予約する
4週間前案内を出し、出欠を取りはじめる。出し物に出る人を募り、ゲームを決める
3週間前挨拶をする人と司会を頼む。開会のつかみを考える。景品の予算を決める
2週間前出欠を締め切り、景品を買う。出し物の中身と時間を聞いておく
1週間前お店に人数と料理の最終連絡をする。進行表を、出し物に出る人と司会に渡す
前日持ち物とゲームの道具をまとめ、おつりを用意する
当日受付、会計、進行の見守り
翌日お礼の連絡と、会計の報告

12月の金曜日や、仕事納めに近い日は、お店の予約が早く埋まりがちです。お店と日程を早く決めるほど、出し物やゲームの準備に時間を回せます。人数の多い会は、2か月前から動きはじめると安心です。

笑いが起きる会にする出し物とゲームの段取り

幹事が自分で面白いことを言う必要はありません。幹事の仕事は、笑いが起きやすい「時間」と「順番」を用意することです。

笑いの山を前半と後半に1つずつ置く

出し物とゲームは、2時間の会なら合わせて20〜30分ほどが目安です。前半はゲームと出し物、後半は表彰と抽選会、と2つの山に分けると、会が最後までだれません。

置く場所向いているもの笑いの役目
開会の最初の30秒幹事か司会のつかみ「笑ってよい会だ」という空気を作る
乾杯から30〜40分後全員参加のゲーム席の離れた人どうしで笑い合い、会場を温める
ゲームのすぐあと出し物温まった会場で、いちばん大きな笑いを取る
締めの前社内表彰と抽選会もう一度全員の目を前に集め、笑って締めに向かう

出し物を乾杯のすぐあとに置くと、料理や飲み物に気を取られて、笑いが起きにくくなります。先にゲームで会場を温めておくと、あとの出し物も笑いを取りやすくなります。2時間の進行表と、場面ごとのセリフは「忘年会の司会で笑いを取る台本」にまとめています。

出し物に出る人を募る

出し物は、出たい人が手を挙げる形にして、新人だけに任せないようにしましょう。募集の文に軽い笑いを入れ、「1組3分まで」「内容は自由」と条件を短く書くと、手が挙がりやすくなります。

例文出し物に出る人を募るメッセージ

忘年会の出し物に出てくださる方を募集します。
1組3分まで、1人でも何人でもかまいません。一発芸、クイズ、フリップなど、内容は自由です。
出てくださった方には、幹事から出演料として、缶コーヒーを1本お渡しします。
〇日までに、幹事の△△までお知らせください。手を挙げてくださる勇気に、先に拍手を送っておきます。

手が挙がらなくても、全員参加のゲームと表彰があれば、会は十分に持ちます。出し物をやめる・変えるときの考え方は「忘年会の余興は時代遅れ?」で紹介しています。

出し物の中身を2週間前までに聞く

出る人が決まったら、中身と時間を軽く聞いておきます。目的はネタを止めることではなく、会場の全員が笑える内容かを一緒に確かめることです。「進行表を作るので、内容と時間を教えてください」と聞けば、角が立ちません。

出し物の中身で確かめること

  • 1組3分ほどに収まるか
  • 誰かをいじる場面があるなら、その本人が了解しているか
  • 見た目や年齢をからかう、下ネタ、脱ぐ・飲ませる場面が入っていないか
  • 音楽や映像を使うか(お店で流せるか)
  • マイクは何本要るか、前に出る広さは足りるか

気になる場面があったら、「ここを全員が知っている今年の出来事に変えると、もっとウケそうです」のように、笑いを増やす方向で提案しましょう。

全員参加のゲームを1つ用意する

ゲームは、出し物が集まらなかったときの支えにもなります。座ったままできる、説明が3文で終わる、道具が少ない、の3つを満たすものを選ぶと、お酒の席でも全員が参加できます。迷ったら「職場の出し物アイデア40選」の早見表から選ぶと、早く決まります。

ゲームで使うお題の紙やペン、点数を書くボードは、前日までにひとまとめにしておきます。

開会のつかみを用意する

会の最初の30秒で小さな笑いが起きると、そのあとのゲームや出し物も笑いやすくなります。開会は幹事が話すことが多いので、挨拶の中に、つかみ(最初に笑いを取る一言)を1つだけ入れておきましょう。

幹事のつかみは、次の3つの型から選ぶと作りやすくなります。どれも誰かをいじらず、幹事自身か、会場の全員に関わる話です。

例文幹事の開会のつかみ(3つの型)

【苦労を笑いにする】
このお店は、予約の電話をかけて5軒目で、やっと取れました。今日の料理は、5軒分の気持ちで味わってください。

【手を挙げてもらう】
今月、忘年会がこれで3回目という方、手を挙げてください。……お疲れさまです。今日をいちばん楽しい回にします。

【予告でずらす】
今日の流れをお伝えします。乾杯、歓談、ゲーム、表彰、抽選会、そして締め。……幹事の休憩は、どこにも入っていません。

つかみは1つだけにして、言ったら笑いを待たずに次へ進みます。笑いが起きなくても、そのまま代表の挨拶へつなげば、気まずくなりません。

司会を別の人に頼むときは、つかみを一緒に考えて、台本に書いておきましょう。代表の挨拶や乾杯を頼んだ人には「忘年会の挨拶の面白い例文」を案内すると、会全体の笑いの量がそろいます。

準備のチェックリスト

ここからは、お店や会費など、当日より前に済ませておく準備を順番に見ていきます。

日程を決める

候補日は、月末の締め日や決算など、職場の忙しい時期を避けて3つほど出します。いちばん上の上司の都合を先に聞いてから全員に聞くと、決めたあとで変える手間がありません。

例文候補日を聞くときのメッセージ

皆さん、お疲れさまです。今年の忘年会の幹事を務める△△です。
日にちを決めるため、次の候補日のご都合を〇月〇日(〇)までに教えてください。
・12月〇日(〇)19時から
・12月〇日(〇)19時から
・12月〇日(〇)19時から
いちばん多くの方が参加できる日に決めて、改めてご案内します。

会場を決める

お店は、料理の味より先に「全員が無理なく来られて、会が進めやすいか」で選びます。出し物やゲームをするなら、前に出る場所とマイクがあるかも大事です。予約の前に、次のことを確かめましょう。

会場を選ぶときに確かめること

  • 参加する人数が入る広さか、個室や貸し切りにできるか
  • 前に出て、出し物やゲームができる場所があるか
  • マイクやプロジェクターを使えるか、音を流せるか
  • 飲み放題の時間と、ラストオーダーの時刻
  • 食物アレルギーや、苦手な食べ物に対応してもらえるか
  • 足の悪い人がいる場合、段差があるか、座敷かいす席か
  • 人数の変更はいつまでできるか、キャンセル料はいつからかかるか

予算と会費を決める

会費は、「料理と飲み物の代金」と「景品などの費用」を足して、会社の補助を引き、参加する人数で割って決めます。飲み放題つきのコースは、お店や地域で差がありますが、1人4,000〜6,000円ほどが目安です。

項目(30人の会の例)金額
料理と飲み物(1人5,000円×30人)150,000円
景品30,000円
会社の補助や、上司からのご厚志−20,000円
参加する人が払う合計160,000円
1人あたりの会費5,333円 → 5,500円に切り上げる

「ご厚志(こうし)」は、上司などが会のために多めに出してくれるお金のことです。会費は500円単位に切り上げると、受付のおつりが少なくて済みます。余った分は、当日の追加の注文などに回せる予備費になります。

案内を出して出欠を取る

会費が決まったら、案内を出します。日時・場所・会費・出欠の締め切りの4つを、件名か最初の数行で分かるように書くのがコツです。最後に1行だけ当日のお楽しみを書いておくと、参加したくなる案内になります。

例文忘年会の案内メール

件名:〇〇部 忘年会のご案内(出欠は〇月〇日まで)
皆さん、お疲れさまです。幹事の△△です。
今年の忘年会を、次のとおり開きます。
日時:12月〇日(〇)19時〜21時
場所:〇〇(〇〇駅から歩いて3分)
会費:5,500円(当日、受付で集めます)
出欠は、〇月〇日(〇)までに、このメールへの返信でお知らせください。
食物アレルギーや苦手な食べ物がある方は、出欠と一緒に教えてください。
〇日以降の欠席は、お店の決まりにより会費をいただきます。
当日は全員参加のゲームと抽選会があります。景品には、幹事が本気で選んだネタ景品もまじっています。

締め切りの2日前になったら、まだ返事のない人にだけ、個別に声をかけましょう。全員あてに何度も催促するより、角が立ちません。

景品を用意する

景品は、参加する人の3分の1から半分ほどの数を用意すると、当たる人が多くて盛り上がります。目玉の景品を1〜2個にして、残りは1,000円前後の品にすると、予算の中で数をそろえやすくなります。そこに笑いを取るためのネタ景品を少しまぜると、抽選会で笑いが起きます。

人数と予算から、景品の数と1つあたりの金額を出したいときは、無料のツールが使えます。ネタ景品に回す割合と配分の考え方は「忘年会の景品の予算の決め方」にまとめています。

当日の流れと幹事の動き

当日の幹事は、お店との窓口と会計が中心です。マイクで進めるのは司会に任せ、幹事は時計と全体を見る役に回ると、落ち着いて動けます。

時刻幹事がすること気をつけること
開始60分前お店に着き、人数・料理・お店を出る時刻を確かめる景品とゲームの道具を置く場所を借りる
開始30分前受付を作る。司会と、つかみと出し物の順番を確かめる受付が2人いると早く済む
開始開会の挨拶をして、進行を司会に任せる遅れる人からの連絡を受ける
歓談中料理と飲み物の進み具合と、時計を見る出し物の人に、出番の10分前に声をかける
出し物のあと出た人にお礼を言い、出演料を渡す写真は、写っている人がよいと言ったものだけ使う
締めの15分前締めの挨拶をする人に声をかけるラストオーダーの時刻を確かめる
閉会後会計をし、忘れ物を確かめ、お店にお礼を言う領収書をもらう
翌日お礼の連絡と、会計の報告をする出し物に出た人には、個別にもお礼を伝える

会費を当日集めるなら、乾杯の前に受付で済ませます。名簿に印をつけながら受け取ると、払った人と払っていない人がひと目で分かります。

当日の持ち物

  • 参加する人の名簿(受付で印をつける)
  • おつり用の千円札と小銭、お金を入れる封筒
  • 進行表と、司会用の台本
  • 景品と、抽選に使う番号札
  • ゲームのお題の紙、ペン、点数を書くボード
  • 出し物に出た人への出演料(用意した場合)
  • 景品を持ち帰るための紙袋

初めて幹事になったときのコツ

職場によっては、入社1〜2年目の人が幹事を任されることもあります。分からないことだらけでも、次の3つを押さえれば大きな失敗は防げます。

前の年の幹事に、ウケたこととスベったことを聞く

最初にすることは、前の年の幹事に話を聞くことです。お店、会費、挨拶の順番に加えて、「何がウケて、何がスベったか」を聞いておくと、出し物とゲームを選ぶ近道になります。去年の案内文が残っていれば、それを直して使いましょう。

決める前に、上司に「2つの案」を見せる

新人がいちばん迷うのは、「これを自分で決めていいのか」です。迷ったら案を2つ作って、上司に選んでもらいましょう。早く決まるうえ、あとから「聞いていない」と言われることもありません。

例文上司にお店を相談するときのメッセージ

〇〇課長、お疲れさまです。忘年会のお店について、ご相談させてください。
次の2つで迷っています。
A 〇〇(駅から3分・個室・1人5,000円)
B △△(駅から8分・貸し切り・1人4,500円)
マイクが使えるAがよいと考えていますが、いかがでしょうか。
〇日までにお店に連絡したいので、ご意見をいただけると助かります。

仕事を「係」に分けて頼む

幹事が1人で全部をやる必要はありません。仕事を係に分けて、同期や先輩に頼みましょう。

係仕事頼むときの一言
受付・会計会費を集め、名簿に印をつける開始30分前から20分ほどお願いできますか
司会進行表どおりにマイクでつなぐ台本とつかみは、一緒に考えましょう
ゲームルールを説明し、点数をつけるお題の紙はこちらで用意します
景品買い出しと、当日の受け渡し予算はこの金額で、数はこれくらいです
写真会の様子を撮り、翌日に共有する共有する前に、一緒に確認させてください

よくある質問

幹事も会費を払いますか?

職場によって違います。幹事の会費を無料や割引にする職場もあれば、全員同じにする職場もあります。前の年の幹事か、上司に聞いておくと安心です。

出し物に出てくれる人が見つかりません。

無理に頼まなくて大丈夫です。全員参加のゲームと社内表彰を入れれば、笑いの山は作れます。前に出る人がほしいときは、クイズの出題役を幹事か司会が引き受ければ、ほかの人は席で答えるだけで済みます。

当日に欠席した人の会費は、どうしますか?

前日や当日のキャンセルは、料理の代金がかかるお店が多いです。案内のときに「〇日以降の欠席は、会費をいただきます」と書いておくと、あとで困りません。

まとめ

  • 幹事のやることは「日程・会場・会費・出し物とゲーム・当日」の5つ
  • お店と会費は早めに片づけ、出し物とゲームの準備に時間を回す
  • 笑いの山は、前半にゲームと出し物、後半に表彰と抽選会と、2つに分けて置く
  • 開会の挨拶には、つかみを1つだけ入れる
  • 出し物は出たい人を募り、中身は「全員が笑えるか」を前もって一緒に確かめる
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