忘年会の景品の予算の決め方|笑いが起きるネタ景品の割合と人数別の配分

電卓と小銭、がま口の財布と、表を書いた紙

忘年会の景品の予算は、「1人あたりの額×人数」で総額を決めるのがいちばん簡単です。会費から出すなら1人500円前後、会社の補助があるなら1人1,000円ほどが目安です。笑いも起こしたいなら、総額の1割ほどをネタ景品(笑いを取るための景品)に回し、特賞の直前などに出すと、抽選会がいちばん盛り上がります。

この記事では、総予算の決め方と、特賞・ネタ景品・参加賞の割合の目安、目玉とネタ景品の組み合わせ方、10人から100人までの人数別の配分例を紹介します。人数と予算を入れるだけで配分を計算できるツールもあります。

目次目次を閉じる目次を開く
  1. 景品の予算は「1人あたり」から決める
  2. 景品の総予算の決め方
  3. 特賞・ネタ景品・参加賞の割合の目安
  4. 目玉とネタ景品の組み合わせ方
  5. 人数別の配分例
  6. 景品以外にかかるお金と、お金の管理
  7. 予算が足りないときの工夫と、よくある失敗
  8. よくある質問
  9. まとめ

景品の予算は「1人あたり」から決める

総額から考えると、「多すぎないか」「少なすぎないか」の判断がつきにくくなります。先に1人あたりの額を決め、人数をかけて総額を出しましょう。

会の形1人あたりの目安景品の配り方
部署の小さな会(10人前後)300〜1,000円上位3人と、残りの全員に小さな景品
部や支店の会(20〜50人)500〜1,000円ビンゴやゲームで、3分の1〜半分に当たる
全社の会(100人以上)1,000円前後目玉を2つ用意して、会場全体を盛り上げる

会費から出す場合は、会費の1割ほどを景品に回すと、料理や飲み物の質を落とさずに済みます。会費5,000円なら、1人500円が目安です。

金額は目安で、会費の額や会社の補助があるかどうかで変わります。前の年の幹事に、去年の景品の総額と、どの景品で笑いが起きたかを聞いておくと、基準にできます。

景品の総予算の決め方

総予算は、次の手順で決めます。

  1. 参加する人数の見込みを出す
  2. 会費と、料理・飲み物の代金を確かめる
  3. 会社の補助や寸志があるかを確かめる
  4. 1人あたりの額を決め、人数をかけて総額を出す
  5. 総額を、賞ごとの割合で分ける

景品のお金の出どころは、主に「会費」「会社の補助」「役員や上司からの寸志」の3つです。寸志とは、目上の人から会の足しにと渡されるお金のことです。

会費から出す

会費から料理と飲み物の代金を引いた残りが、景品に使える額です。会費の案内を出す前に、景品の分も入れた額にしておきます。

例文会費から景品の予算を出す計算の例

会費 5,000円×30人=150,000円
料理と飲み物(コース) 4,500円×30人=135,000円
残り 15,000円(1人あたり500円)
→景品に13,500円、予備に1,500円

会社の補助を使う

会社から忘年会の補助が出る場合は、景品に使ってよいかと、領収書の出し方を総務や経理に確かめます。補助を景品に回せれば、会費を上げずに景品を増やせます。

役員や上司からの寸志を目玉に回す

役員や上司から寸志や景品の提供があれば、目玉の景品に回すと会が盛り上がります。寸志をお願いするかどうかは職場の慣習によるので、前の年の幹事に聞いておくと安心です。

いただいたときは、会の中で名前を出してお礼を伝えましょう。紹介に軽い笑いをそえると、出してくれた人も会場も、気持ちよく拍手できます。

例文景品を提供してもらったときの紹介のひと言

こちらの1等の景品は、〇〇部長からご提供いただきました。
〇〇部長、ありがとうございます。
皆さん、部長が来年もご提供くださるように、大きな拍手をお願いします。

特賞・ネタ景品・参加賞の割合の目安

総額が決まったら、景品の種類ごとに割合で分けます。先に割合を決めておくと、買い物の途中で予算をこえる心配がなくなります。

賞予算の割合数の目安景品の例
特賞(1等)2〜3割1個(50人をこえたら2個)家電、体験ギフト
2等・3等2割前後2〜4個小型の料理家電、ひざかけ
そのほかの賞2割前後参加者の5分の1〜4分の1年末年始に使える食品や日用品
ネタ景品1割前後景品全体の1〜2割見た目や言葉で笑いを取る、使える品
参加賞1〜2割当たらなかった人の数個包装のお菓子
予備1割―袋、パネルの印刷代、送料

特賞は総額の3割までにとどめます。特賞だけが極端に高いと、ほかの景品が見劣りして、2等以下が当たった人の喜びが小さくなります。

ネタ景品に回すのは「総額の1割」が目安

ネタ景品は笑いを取るのが役目なので、1つ数百円から1,000円ほどで十分です。表では、そのほかの賞に回していた3割のうち、1割をネタ景品に分けています。これなら、上位の景品を減らさずに笑いの山を作れます。

多すぎると「ちゃんとした景品がない」とがっかりされ、少なすぎると笑いが続きません。会の雰囲気に合わせて、次のように加減しましょう。

会の雰囲気ネタ景品に回す予算数の目安(景品20個のとき)
役員や取引先もいる、改まった会総額の5%ほど1〜2個
ふつうの部署の忘年会総額の1割ほど2〜3個
気心の知れた小さな会総額の15%ほど3〜4個

ネタ景品も、中身は実用品か、食べればなくなる消えものにします。笑ったあとに「でも、うれしい」が残る物を選ぶのがコツです。具体的なアイデアは「忘年会の面白い景品アイデア」で紹介しています。

配り方に合わせて割合を変える

上位の景品で盛り上げたいなら、特賞を3割にして、参加賞をなくします。多くの人に当てたいなら、特賞を2割に下げ、その分をそのほかの賞に回します。全員に何か渡したい小さな会では、参加賞を3割ほどにしても構いません。

目玉とネタ景品の組み合わせ方

同じ予算でも、出す順番と組み合わせで、笑いの量は大きく変わります。笑いは、期待が高まったところに、少しずれた物が出てきたときに起きやすいからです。

3つの組み合わせ方

組み合わせ出し方笑いが起きる理由
ネタ景品で前ふり特賞の直前に、ネタ景品を1つはさむ期待をいったん下げるので、特賞の喜びが大きくなる
目玉にネタのおまけ目玉の景品に、関係する小さなネタ景品をそえる豪華な景品と、変なおまけの落差
ネタに見せて目玉ネタ景品のような見せ方で、中身は目玉を渡す笑ったあとに、本当の喜びが来る
例文組み合わせの例と、司会のひと言

ネタ景品で前ふり:「いよいよ特賞……の前に、準特賞です」と言って、ティッシュ5箱を出す
目玉にネタのおまけ:ホットプレートの特賞に、紙皿を1枚だけそえて「今夜から焼き肉が始められます」
ネタに見せて目玉:パネルに「ただの紙」とだけ書き、中身は商品券

抽選会の発表順の例

30人の会で、景品12個(特賞1、2等・3等各1、そのほかの賞6、ネタ景品3)を出すときの順番の例です。ネタ景品は、始めのほう・真ん中・特賞の直前に分けて置きます。

発表の順番出す景品ねらい
1〜2番目そのほかの賞当たる流れを作る
3番目ネタ景品①最初の笑いで、会場の空気をほぐす
4〜5番目そのほかの賞当たった人に拍手を集める
6番目ネタ景品②中だるみを防ぐ
7〜8番目そのほかの賞当たる流れを続ける
9〜10番目3等、2等期待を高める
11番目ネタ景品③(準特賞)期待をいったん下げる
12番目特賞いちばん大きな喜びで締める

発表のときの司会のセリフは「忘年会の司会で笑いを取る台本」にまとめています。

人数別の配分例

1人あたり1,000円で計算した配分の例です。ネタ景品は、どの人数でも総額の1割ほどにしています。1人500円なら、金額をすべて半分にして考えてください。

人数(総額)特賞2等・3等そのほかの賞ネタ景品参加賞予備
10人(1万円)3,000円×11,500円×1、1,000円×1―800円×1450円×61,000円
20人(2万円)5,000円×12,500円×1、1,500円×11,000円×41,000円×2300円×111,700円
30人(3万円)7,500円×13,500円×1、2,000円×11,000円×61,000円×3300円×182,600円
50人(5万円)12,000円×15,000円×1、3,000円×11,000円×101,000円×5300円×325,400円
100人(10万円)15,000円×1、10,000円×15,000円×2、3,000円×21,000円×241,000円×10250円×6010,000円

10人ほどの会は、上位3人とネタ景品の1人以外の全員に、参加賞を渡す形にしています。人数が少なければ、全員に渡しても1つあたりの金額が下がりすぎないからです。

人数や予算が表と違うときは、無料のツールで計算できます。ネタ景品を入れるなら、総額から先にネタ景品の分(1割ほど)を引き、残りの額を入れて計算しましょう。ほかの景品の数と、1つあたりの金額の目安が出ます。

景品以外にかかるお金と、お金の管理

景品の代金のほかにも、少しずつお金がかかります。予備の1割は、こうした費用のために残しておきます。

予備から出すことが多い費用

  • 景品を入れる紙袋や、等を書いたシール
  • ネタ景品のパネルや、引換券の印刷代
  • 景品を会場や自宅に送る送料
  • ビンゴカードやくじの道具
  • 当日の買い足し(足りなかった参加賞など)

人数が決まる前に買う物、あとで買う物

特賞や2等・3等、ネタ景品は、人数が多少変わっても数が変わらないので、早めに買って構いません。数が人数で変わる参加賞は、出欠がそろってから最後に買います。日持ちするお菓子にしておけば、当日の欠席で余っても職場で分けられます。

お金の管理のしかた

お金の管理は、次の順番で進めると、あとで精算に困りません。

  1. 景品の一覧表を作り、買った物・金額・お店を書きこむ
  2. 領収書は全部もらい、一覧表と一緒にまとめておく
  3. 立て替えたお金は、会の前に幹事の間で精算する
  4. 余ったお金は、次の会に回すか、参加者に使い道を報告する

幹事の仕事全体の流れは、「忘年会の幹事がやること」にまとめています。

予算が足りないときの工夫と、よくある失敗

予算が少ないときは、ネタ景品と配り方で補う

予算が足りないときは、景品の数を減らすより、配り方を変えるほうが満足度は下がりません。予算が少ない会ほど、安くても笑いが取れるネタ景品が役に立ちます。

  • 目玉を1つにしぼり、残りは同じ物をまとめて買う
  • 参加賞をやめ、当たる人を参加者の3分の1にする
  • 安い景品は、言葉遊びのパネルをつけてネタ景品にする
  • 景品の代わりに、表彰状や「今年の〇〇王」の称号を贈る

よくある失敗と防ぎ方

よくある失敗防ぎ方
特賞に使いすぎて、ほかの景品が寂しくなった特賞は総額の3割までと、先に決めておく
ネタ景品ばかりで、当たった人ががっかりしたネタ景品は総額の1割ほどにし、中身は使える物にする
送料や袋代を入れ忘れ、予算をこえた予備の1割を、最初から別にしておく
会費に景品代を入れ忘れた会費の案内を出す前に、景品の総額を決める
立て替えが多く、精算が遅れた買う人を1〜2人にしぼり、一覧表で管理する

よくある質問

景品代は、会費とは別に集めてもいいですか?

できますが、あとから集めるのは避けましょう。会費の案内を出すときに、景品の分も入れた額にしておくのがいちばん簡単です。

特賞は、いくらくらいにすればいいですか?

総額の2〜3割が目安です。総額3万円なら6,000〜9,000円、10万円なら2万〜3万円ほどになります。

上司が景品を出してくれることになりました。予算はどう変えますか?

いただいた景品を目玉にして、特賞に使う予定だったお金を、そのほかの賞に回します。当たる人が増えるので、会全体の満足度が上がります。浮いたお金の一部でネタ景品を1つ増やすと、笑いも増えます。

ネタ景品だけの抽選会にしてもいいですか?

気心の知れた小さな会なら楽しめますが、目玉の景品は1つだけでも本物にしておきましょう。全部がネタ景品だと、最後に「当たってうれしい」と感じる人がいなくなり、締めが盛り上がりません。

まとめ

  • 景品の予算は「1人あたりの額×人数」で決める。会費からなら1人500円前後が目安
  • 特賞2〜3割、2等・3等2割、そのほかの賞2割、ネタ景品1割、参加賞1〜2割、予備1割で分ける
  • ネタ景品は特賞の直前など、期待が高まったところに置くと笑いが大きくなる
  • 人数や予算が違うときは、ネタ景品の分を引いてから、景品の予算配分ツールで計算する
  • 領収書と一覧表で管理し、余ったお金や景品の行き先を決めておく
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