大人数でできる出し物は、1人ずつ順番に見せるより、声や体を重ねて1つの大きな形を作るネタが向いています。1人ひとりの動きは簡単でも、10人以上が重なると迫力が出て、それだけで会場が盛り上がりやすくなります。
この記事では、部署全員で演じられる出し物を5つと、そのまま使える群読の台本を紹介します。まとめ役になった人がすることと、職場で練習を進める方法もまとめました。
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大人数の出し物は「1人は小さく、全体で大きく」
大人数の出し物で失敗しやすいのは、1人ずつ順番に何かをする形です。10人が30秒ずつ話すだけで5分かかり、見ている人が待ちくたびれてしまいます。1人の役目は「一言」や「1つの動き」にしぼり、それを全員で重ねて見せましょう。
もう1つ大事なのは、前に出たくない人の居場所を作ることです。合図を出す係、小道具の係、看板を持つ係などを用意すれば、全員が無理なく参加できます。
体を張る形は選ばない
人を持ち上げる組体操や、肩に乗る形は、けがのもとです。お酒の入った宴会では特に危ないので、立ったまま・座ったままでできる動きだけにしましょう。
人数によって、向いている出し物が変わります。番号は、下で紹介する出し物の番号です。
| 人数 | 向いている出し物 | 並び方の目安 |
|---|---|---|
| 10人前後 | 1 群読、4 人間からくりリレー | 横1列か、5人ずつ2列 |
| 20人前後 | 1 群読、3 オフィス交響曲、5 人間花火 | 2〜3列。背の高い人を後ろに |
| 30人以上 | 2 人間ジェスチャー、3 オフィス交響曲 | 席に座ったまま、テーブルごとに組む |
10人以上で盛り上がる出し物5選
どれも、特別な技術はいりません。難しさは★の数で表しています(★1つがいちばん簡単です)。
1. 群読「〇〇部の1年」
群読は、1つの文章を「1人で読むところ」「数人で読むところ」「全員で読むところ」に分け、声を重ねて読む方法です。部署の1年の小さな出来事を、まるで大事件のように重々しく読み上げると、内容とのずれで笑いが起きます。台本は下で紹介しています。
- 時間
- 約3分
- 人数
- 10〜30人
- 準備物
- 台本(1人1枚。自分の読む行に色をつける)
- 難しさ
- ★★
2. 人間ジェスチャー(チーム対抗)
5〜8人のチームが、体を使って1つの物の形を作り、ほかのチームが何の形かを当てます。作る時間は30秒、できたら5秒止まります。当てたチームだけでなく、当てられたチームにも1点を入れると、分かりやすい形を作ろうとして盛り上がります。
| 難しさ | お題の例 |
|---|---|
| やさしい | 観覧車、信号機、自動ドア、ジェットコースター |
| ふつう | 回転ずし、シュレッダー、エスカレーター、だるま落とし |
| むずかしい | 月曜日の朝、締め切りの前日、昼休みのチャイム |
- 時間
- 約15分
- 人数
- 1チーム5〜8人で、2〜4チーム
- 準備物
- お題を書いたカード、時間を計るスマホ
- 難しさ
- ★
3. スタンツ「オフィス交響曲」
キャンプや研修の夜に、グループで見せる短い出し物を「スタンツ」と呼びます。ここで紹介するのは、全員が職場の音を口で出し、指揮者がそれをまとめる出し物です。指揮者がパートを指させばその音が鳴り、手を高く上げれば大きく、下げれば小さくなります。
| パート | 口で出す音 | 動き |
|---|---|---|
| キーボード隊 | カタカタ、ッターン | 指で机をたたくしぐさ |
| 電話隊 | プルルル、はい〇〇部です | 受話器を取るしぐさ |
| コピー機隊 | ウィーン、ガシャン | 体を左右にゆらす |
| はんこ隊 | ポン | こぶしを下ろす |
最初はゆっくり、だんだん指揮を速くしていき、全部のパートが一度に鳴ったところで指揮者がこぶしを握ります。全員がぴたりと止まり、1拍おいて「お疲れさまでした」とそろえて締めます。座ったままでもでき、練習は1回で足ります。
- 時間
- 約3分
- 人数
- 10〜40人(1パート3人以上)
- 準備物
- 指揮棒に見立てたペン、パートの名前を書いた紙
- 難しさ
- ★★
4. 人間からくりリレー
1人が1つずつ動きをして、次の人へつないでいく出し物です。ボールを転がす、ベルを鳴らす、傘を開く、というように、前の人の動きを合図に次の人が動きます。最後の人が「1年間お疲れさまでした」の垂れ幕を広げて終わります。
途中で失敗しても、まとめ役が「もう一回」と言ってやり直せば、かえって会場の応援が集まりやすくなります。物でつなぐのが難しければ、全員が物になりきって動きだけでつないでも楽しめます。
- 時間
- 2〜3分
- 人数
- 10〜20人
- 準備物
- ボール、ベル、傘、垂れ幕など、1人1つの小道具
- 難しさ
- ★★★
5. 扇子でそろえる「人間花火」
列ごとに扇子を開き、打ち上げ花火に見立てる出し物です。まとめ役が「ひゅー」と言ったら1列目、次は2列目、最後に全員で開いて大きな花火にします。全員が開いたあと、真ん中の1人だけが遅れて小さく開くと、そこが笑いどころになります。
- 時間
- 約2分
- 人数
- 10〜20人
- 準備物
- 扇子(色画用紙を折ったものでも可)
- 難しさ
- ★
そのまま使える群読の台本「〇〇部の1年」
1の群読の台本です。ソロ1・ソロ2は1人ずつ、1班・2班は列ごとに分かれて、全員の行は全員で読みます。〇〇には部署名と幹事の名前を入れ、季節の出来事は自分の部署のものに変えて使ってください。
台本〇〇部の1年(約3分)
(全員が2列に並ぶ。ソロの2人は一歩前に出る)
ソロ1春。
1班はる。
2班はる。
全員〇〇部の、春。
ソロ2新しい仲間が、やってきた。
ソロ1名前を覚えるより先に、
ソロ2席の場所を覚えた。
全員〇〇部の、春。
ソロ1夏。
1班あつい。
2班あつい。
全員会議室が、あつい。
ソロ2エアコンの温度を、
1班上げる人がいて、
2班下げる人がいた。
全員決着は、まだ、ついていない。
ソロ1秋。
ソロ2大きな仕事が、重なった。
1班電話が鳴る。
2班メールが来る。
1班電話が鳴る。
2班メールが来る。
全員そして、誰かが、お菓子を配る。
ソロ1あのお菓子に、
ソロ2何度、救われたことだろう。
全員〇〇部の、秋。
ソロ1冬。
ソロ2忘年会の幹事が、決まった。
1班決まった。
2班決まった。
全員じゃんけんで、決まった。
ソロ1今日、ここに立てたのは、
ソロ2幹事の〇〇さんのおかげです。
全員ありがとうございます。
ソロ1春も、
ソロ2夏も、
1班秋も、
2班冬も、
全員このメンバーで、乗り切った。
ソロ11年間、
ソロ2本当に、
全員お疲れさまでした。
(全員で一礼)
声をそろえるコツ
全員の行の前に、ソロ1が小さく手を上げて合図すると、読み出しがそろいます。全員で読む行は、ふだんの半分の速さを目安にして、語尾をはっきり切りましょう。重々しく読むほど、「お菓子に救われた」のような小さな話が面白く聞こえます。
まとめ役(リーダー)がすること
大人数の出し物は、まとめ役が1人で全部を抱えると続きません。最初に役割を分けて、5人に1人ずつ班長を置きましょう。
| 役割 | 人数の目安 | すること |
|---|---|---|
| まとめ役 | 1人 | ネタを決め、幹事と連絡を取り、本番で合図を出す |
| 副まとめ役 | 1人 | まとめ役が休んだときの代わり、時間を計る |
| 班長 | 5人に1人 | 班の練習を進め、休んだ人の分をつなぐ |
| 係 | 必要なだけ | 小道具、看板、音、撮影。前に出たくない人に任せる |
まとめ役は、次の順番で動くと迷いません。
- 幹事に、持ち時間と会場の広さ、マイクの数を聞く
- ネタの候補を2つにしぼり、全員の意見を聞いて決める
- 班と係を割りふる(出たくない人には係を頼む)
- 始まり・全員の行・終わりの3つの合図を決める
- 連絡の場所を1つにまとめ、台本と並び方の図を置く
ネタを自分1人で決めず、候補から選んでもらう形にすると、全員が「自分たちの出し物」と思えるようになります。合図を出す人は、本番もまとめ役1人に決めておきましょう。
職場での練習の進め方
部署の出し物は、同じ職場にいる分だけ集まりやすいのが強みです。一方で、仕事の合間の練習が負担になりやすいので、全員そろう練習は2回までにします。
- 1回目の全体練習(20分):並び順と合図だけを決め、台本を一度読み合わせる
- 班ごとの練習(10分を2〜3回):班長を中心に、班の行や動きだけをくり返す
- 班長だけの打ち合わせ(10分):班と班のつなぎ目と、合図の出し方を確かめる
- 2回目の全体練習(本番の数日前):通しで2回行い、時間を計る
練習を業務時間の外に何度も入れると、参加しにくい人が出てきます。会議室を短く借りられないか、幹事や上司に相談しておくと進めやすくなります。
本番の前に確かめること
- 当日休む人の場所やセリフを、誰が受け持つか
- 会場の床が座敷か、椅子とテーブルか
- 出し物の前に席を立つタイミング(司会と決める)
- マイクなしで、全員の声が会場の奥まで届くか
- 小道具の置き場所と、終わったあとの片づけ係
全員の予定がそろわないときは
大人数だと、出張や休みで本番に来られない人も出てきます。来られない人の分は、前もって撮った映像で参加してもらう方法もあります。
よくある質問
どうしても出たくない人がいます。
無理に前に出てもらう必要はありません。係を任せるか、人間ジェスチャーなら答える側として席から参加してもらいましょう。断りたい側の考え方は「忘年会の出し物をやりたくないときの乗り切り方」にまとめています。
何分くらいがちょうどいいですか?
見せる出し物なら3〜5分、全員が参加するゲーム型なら10〜15分が目安です。全員で前に出て並ぶだけでも時間がかかるので、入る順番と立つ場所を決めておきましょう。
座敷の会場でもできますか?
群読とオフィス交響曲は、座ったままでもできます。人間からくりリレーは、テーブルの上を使うと物が転がしやすくなります。席を立たずにできる遊びは「座ったままできる忘年会のゲーム10選」でも紹介しています。
まとめ
- 大人数の出し物は、1人の役目を小さくして、全体で大きな形を作る
- 群読とオフィス交響曲なら、座ったままでも全員が参加できる
- まとめ役は1人で抱えず、5人に1人の班長と係を置く
- 全員そろう練習は2回までにして、普段は班ごとに短く練習する
結婚式で大人数の余興をする場合は「結婚式の余興を大人数でやるなら」も参考にしてください。






