漫才・コントの台本作成を依頼するときの料金の目安と選び方

直した台本の束をクリップでとめて、ファイルに整理する手元

漫才やコントの台本作成は、ココナラのようなサービスで個人に依頼できます。料金は、検索結果でよく見る基本料金で1本3,000〜7,000円ほどが目安で、ネタが長くなるほど上がることが多いです。頼むときは、演じる人の特徴、お客さん、持ち時間、避けたい話題をはっきり伝えましょう。

届いた台本は、そのまま覚えるより、自分たちの話し方に合わせて少し直してから練習すると、本番で言葉が自然に出ます。この記事では、料金の目安と出品の選び方、頼むときに伝えることを説明します。届いた台本の直し方と練習の進め方、使ってよい範囲の確かめ方もまとめました。

目次目次を閉じる目次を開く
  1. 台本を頼む場面と、頼むのが向いている人
  2. 台本作成の料金の目安と、値段が変わるところ
  3. 頼むときに伝えること
  4. 届いた台本を自分たちの口に合わせて直す
  5. 受け取ってから本番までの進め方
  6. 台本を使ってよい範囲を先に確かめる
  7. 台本作成と添削、どちらを頼むか
  8. よくある質問
  9. まとめ

台本を頼む場面と、頼むのが向いている人

台本を頼むと助かるのは、人前で演じる日が決まっているのに、ネタを一から考える時間が足りないときです。場面によって、書く人に伝えておきたいことが変わります。

場面よくある悩み書く人に伝えておきたいこと
忘年会・社内の会上司も一緒に笑える内容にしたい役職の人がいるか、社内の話をどこまで使うか
結婚式の余興新郎新婦の話をうまく入れたい2人との関係、親族も見ること、忌み言葉を避けること
文化祭・学校の発表短い練習でできて、全校に伝わるものがいい学年、先生や保護者も見るか、学校の決まり
コンテスト・お笑いライブ初めて見るお客さんにも伝わるネタがほしい持ち時間、大会の決まり、人前で演じた経験
動画の配信撮りやすく、短い時間で笑えるものがいい公開する場所、1本の長さ、撮影する場所

頼むのが向いている人、自分で書くのが向いている人

台本を頼むことは、お金を払って、練習の時間を手に入れることでもあります。自分で書く方法や、ネタを書ける知り合いに頼む方法とくらべて、向き不向きがあります。

頼むのが向いているのは、次のような人です。

  • 本番まで1か月ほどで、ネタを考えるより練習に時間を使いたい
  • 書き始めたものの、ボケ(わざとずれたことを言うセリフ)が並ぶだけで形にならない
  • 会社の行事や結婚式など、場に合った内容で、安心して演じたい

反対に、次のような人は、自分たちで書くほうが合っています。

  • ネタを考えること自体を、仲間と楽しみたい
  • 内輪の話が中心で、書く人に説明するほうが手間がかかる
  • 予算をかけたくない、または何度も書き直しながら作りたい

ネタを書ける知り合いに頼めば、お金はかかりません。ただ、直してほしい所を言いにくかったり、締め切りがあいまいになったりしがちです。頼む相手は、料金だけでなく、直しの頼みやすさと日程の確かさでもくらべましょう。

台本作成の料金の目安と、値段が変わるところ

漫才・コントの台本の基本料金は、検索結果でよく見るおおよその幅で3,000〜7,000円ほどです。2,000円台の出品もあれば、1万円をこえる出品もあります。料金は出品者が決めるので、変わることがあります。

値段はネタの長さで変わることが多い

台本の出品では、基本料金で書いてもらえる長さが決まっていて、それをこえると追加になる形をよく見かけます。出品ページのサービス内容と有料オプションを読んで、自分の持ち時間がどこに入るかを確かめましょう。

料金の決まり方出品ページでの書かれ方の例確かめること
長さで決まる「〇分まで」、有料オプションに「1分追加」持ち時間が基本料金に収まるか
字数で決まる「1ネタ〇字まで」自分たちの速さで何分にあたるか
打ち合わせを足す有料オプションに、ビデオチャットでの打ち合わせやアドバイス文字のやり取りだけで足りるか

字数で決まっている場合は、1分あたり300字ほどで話すと考えて、時間に直します。たとえば1,200字なら4分ほどのネタです。笑いを待つ時間があるので、本番は少し長くなります。

支払う金額の計算の例

実際に払う金額は、基本料金に有料オプションとサービス手数料を足したものです。サービス手数料は、支払いのたびに代金の5.5%かかります。

たとえば、基本料金4,000円で「3分まで」の出品に、4分のネタにするため1分追加(1,000円)をつけたとします。代金は5,000円で、手数料275円を足して5,275円ほどです。

キャリア決済なら100円、コンビニ決済なら150円の決済手数料も足されます。価格に「税抜」と書かれた出品は消費税もかかるので、最後は購入画面に出る合計で確かめてください。

台本の出品で見るところ

出品を比べるときは、料金のほかに、台本ならではの点を見ておきます。

台本の出品で確かめること

  • 基本料金で書いてもらえる長さ(〇分まで、〇字まで)
  • 漫才とコントのどちらを受けているか、何人まで書いてもらえるか
  • 余興、ライブ、子ども向けなど、得意な場面が書かれているか
  • 書く前に、設定やあらすじの案を見せてもらえるか
  • 無料修正回数と、お届け日数の実績
  • 「購入にあたってのお願い」に、台本を使ってよい範囲が書かれているか

お届け日数の実績は、1週間かからないものから、4週間ほどかかるものまで幅があります。本番から逆算して、間に合う出品だけを候補にしましょう。

頼むときに伝えること

書く人は、あなたたちの声も話し方も、当日のお客さんの顔ぶれも知りません。次の5つを伝えると、演じやすく、場に合った台本が届きやすくなります。

  1. 演じる人の人数と特徴(年代、声の大きさ、話す速さ、得意なこと、苦手なこと)
  2. お客さん(人数、年代、どんな集まりか、上司や子どもがいるか)
  3. 時間(持ち時間と、前後の進行)
  4. 避けたい話題(触れられたくない話、使えない言葉)
  5. 使いたい内輪の話(その場の人がみんな知っている出来事や口ぐせ)

この5つのうち、台本の出来でとくに差が出るのは「演じる人の特徴」と「内輪の話」です。それぞれの書き方を説明します。

演じる人は「できること・苦手なこと」で書く

台本の書きやすさは、演じる人の情報で大きく変わります。「声が大きい」「早口になる」「人前は初めて」のように、1人ずつ、できることと苦手なことを書きましょう。ツッコミ(ボケのずれを指摘する役)を誰がするかや、ふだんの関係も、掛け合いの土台になります。

例文演じる3人の特徴と内輪の話のメモ

【演じる人】
・Aさん(部長):声が大きく、早口になりやすい。長いセリフは苦手
・Bさん(入社2年目):落ち着いて話せる。ツッコミをやってみたい
・Cさん(別の課):人前は初めて。セリフは少なめにしてほしい

【ふだんの関係】BさんはAさんの部下。Cさんとは今回はじめて組む

【使いたい内輪の話】
・Aさんは毎週の部会の終わりに「ほかに、何かある人?」と聞き、誰もいないと「じゃあ、ぼくから3つだけ」と話し始める(本人も笑い話にしていて、使ってよいと言っている)

【お客さん】部の60人ほど。課がちがうと仕事の話は通じにくいので、部会のような全員が知っている場面を使いたい

内輪の話は2つの基準で選ぶ

内輪の話は、うまく入ると大きな笑いになりますが、選び方をまちがえると会場が置いてきぼりになります。会場の半分以上が知っている話か、本人が笑って聞ける話かの2つで選びましょう。

容姿や年齢をからかう話、本人が隠したい失敗、特定の人を下げる話は、「入れないでください」とはっきり書きます。名前は台本に出す呼び方だけを伝え、社外に出せない情報は送らないようにしましょう。

届いた台本を自分たちの口に合わせて直す

届いた台本は、書いた人が想像した話し方で書かれています。そのまま覚えると、ふだん使わない言い回しで舌がもつれたり、棒読みになったりします。まず全員で声に出して読み、言いにくい所に印をつけましょう。

直すときは、自分たちで変えてよい所と、変える前に書いた人に相談したい所を分けて考えます。

自分たちで直してよい所直す前に相談したい所
語尾や一人称(「ぼく」「わたし」「おれ」)ボケの順番
言いにくい言葉、ふだん使わない言い回しボケを削る、足す
方言やくだけた言い方にするオチ(最後の笑い)の形
店の名前や地名を、身近なものに替える天丼(同じボケのくり返し)の回数
ツッコミの言い回しを、自分の口ぐせにする伏線(前半に置き、あとで笑いにつなげる仕込み)

右の列は、台本の骨組みにあたる部分です。1か所を動かすと、ほかの笑いが効かなくなることがあるので、変えたいときは理由をそえて相談しましょう。

上のメモの「部会の終わり」の話で届いた台本を、3人の話し方に合わせて直した例です。

台本届いたままのセリフ(一部)

B部長、本日の議題は以上となりますが、よろしいでしょうか。

Aああ。ほかに意見のある者はいるかね。

(Cは黙って首を横にふる)

Aないようだな。それでは、私のほうから3点ほど申し述べたい。

B皆さん、ここからが長いので、覚悟してお聞きください。

台本3人の口に合わせたセリフ(一部)

B部長、今日の議題は以上です。

Aうん。ほかに、何かある人?

(Cは黙って首を横にふる)

Aないね。じゃあ、ぼくから3つだけ。

B出ました、「3つだけ」。

直したところ

Aのセリフは、本人がいつも言う「ほかに、何かある人?」に替えました。Bのツッコミは短くして、会場の誰もが知っている「3つだけ」で言い切っています。セリフの順番と、場面の流れは変えていません。

受け取ってから本番までの進め方

台本は本番の1か月前に頼み、本番の2〜3週間前に受け取るのが目安です。受け取ってからは、次の順番で進めます。

  1. 届いたその日か翌日に、全員で声に出して読む
  2. 書いた人に直してほしい所があれば、3日以内に1つにまとめ、「差し戻し」で伝える
  3. 自分たちで言い回しを直し、時間を測り直す
  4. 本番の2週間前から、立って動きと間(セリフのあいだの黙っている時間)をつける
  5. 本番の1週間前からは、止めずに通す練習をくり返し、人に見てもらう

2を急ぐのは、ココナラでは正式な納品から72時間たつと、自動で「承諾」になるからです。差し戻し(直してほしいと返すこと)ができるのも1回だけなので、直してほしい所は、全員で読んでから1回にまとめるのがコツです。「〇行目のツッコミを短く」のように、場所をはっきり書きましょう。

前日に台本を大きく変えると、覚えたセリフと混ざって飛びやすくなります。読み合わせから通し稽古までの練習の進め方は、「漫才の練習方法」でくわしく説明しています。

台本を使ってよい範囲を先に確かめる

買った台本をどこまで使ってよいかは、出品者によって考え方がちがいます。その日の会場で演じるだけなのか、動画にして公開するのかで、確かめることが変わります。

使い方確かめること
その日の会場で、自分たちが演じるいちばん基本の使い方。説明に決まりがあれば読んでおく
演じた様子を撮って、SNSや動画サイトで公開する公開してよいか、前もって伝えて確かめる
別の日のライブや大会でも、何度も演じる一度きりか、続けて使ってよいか
台本の文章を、人に配る・ネットにのせる文章そのものを公開してよいか
大会やコンクールに出す募集要項に、作品についての決まりがないか

いちばん確実なのは、使い道を依頼の最初にすべて書いておくことです。迷うときは、購入する前に「出品者に質問」で聞いておきましょう。

例文使い道を確かめる質問の例

はじめまして。社会人2人で、〇月のお笑いライブに出るための漫才の台本をお願いしたいと考えています。
演じた様子を撮った動画を、私たちの動画チャンネルで公開したいのですが、公開してもよろしいでしょうか。
あわせて、同じネタをほかのライブでも続けて演じてよいか、教えていただけると助かります。

台本コンクールのように、書いた台本そのものを審査する場に、人に書いてもらった台本を自分の作品として出すのはやめましょう。ネタの著作権の一般的な考え方は、「漫才のネタに著作権はある?」で説明しています。

台本作成と添削、どちらを頼むか

すでに書きかけのネタや、一度演じたネタがあるなら、一から頼むより「添削」のほうが合っていることもあります。添削は、自分たちの台本を読んでもらい、直す所を教えてもらう頼み方です。

くらべること台本作成ネタの添削
向いている人ネタがなく、一から作る時間もない書いたネタがあり、もっと良くしたい
自分で用意するもの演じる人の特徴、場面、時間、話題清書した台本、ウケた所とスベった所
基本料金の目安3,000〜7,000円ほど1,500〜5,000円ほど
届くもの新しい台本直す所の指摘や、直した台本
自分たちらしさ伝えた情報しだい元のネタの持ち味が残りやすい
頼む時期の目安本番の1か月前本番の3週間前

添削の頼み方と、返ってきた指摘の生かし方は、「ネタの添削を頼むには?」でくわしく説明しています。

よくある質問

届いた台本が、思っていた雰囲気とちがいました。

どこが、どうちがうのかを具体的に書いて、差し戻しで直してもらいます。「もっと面白く」ではなく、「上司も笑える内容にしたいので、後半の失敗の話を、会社の行事の話に替えてほしい」のように伝えます。ただし、最初に頼んだ内容を大きくこえる直し(設定から作り直すなど)は、受けてもらえないことがあります。

すでにできている台本を買う方法もありますか?

ココナラには、書き上がったネタを売る出品もあり、基本料金は1,000〜3,000円ほどのものをよく見かけます。ただし、演じる人や場面に合わせて書かれたものではありません。動画で公開したり大会に出したりするなら、使い道を出品者に確かめてから買いましょう。

高校生でも頼めますか?

ココナラは未成年の人も使えますが、会員登録の前に保護者などの同意が要ります。文化祭で使うなら、外の人に書いてもらった台本を使ってよいかも、先生に確かめておきましょう。

まとめ

  • 漫才・コントの台本の基本料金は3,000〜7,000円ほどが目安で、長くなるほど上がることが多い
  • 演じる人の特徴、お客さん、時間、避けたい話題、内輪の話を伝える
  • 届いた台本は言い回しを自分たちの口に合わせ、骨組みを変えるときは相談する
  • 正式な納品から72時間で自動で承諾になるので、直してほしい所は早めにまとめて伝える
  • 動画で公開するなど使い道が広がるなら、依頼の前に伝えて確かめる
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