大喜利のコツ|答えが浮かぶ3つの考え方と毎日できる練習法

洗濯ばさみを手に、ノートに描いたワニから発想を広げる女性

大喜利のコツは、いきなり面白い答えを探さず、3段階で考えることです。「連想で材料を集める」「ふつうの答えからずらす」「具体的な言葉にする」の順に進めます。この順番を知っておくと、何も浮かばずに固まる時間がぐっと減ります。

この記事では、3つの型をオリジナルのお題と答えの例で説明します。答えを言うときのコツと、毎日5分から続けられる練習のしかたもまとめました。

目次目次を閉じる目次を開く
  1. 大喜利とは?答えを考える前に知っておくこと
  2. 型1 連想で材料を集める
  3. 型2 ふつうの答えから「ずらす」
  4. 型3 具体的な言葉にする
  5. 3つの型を1つのお題で組み合わせる
  6. 答えを言うときのコツ
  7. 大喜利が上手くなる練習法
  8. よくある質問
  9. まとめ

大喜利とは?答えを考える前に知っておくこと

大喜利は、出されたお題に対して、面白い答えを返す遊びです。宴会やテレビの企画、友人どうしの遊びなど、いろいろな場で楽しまれています。

答えが面白く感じられるのは、聞いた人の予想と少しずれていて、しかも「なるほど」と分かるときです。ずれが小さすぎると当たり前に聞こえ、大きすぎると意味が伝わりません。笑いが生まれる仕組みは「笑いが起きる仕組み」で詳しく説明しています。

お題には、よく使われる形がいくつかあります。形ごとに考える入口がちがうので、先に知っておくと楽になります。

お題の形例考える入口
こんな〇〇はいやだこんな図書館はいやだ〇〇の「ふつう」を挙げて、困る形に変える
〇〇の一言1年ぶりに目を覚ましたクマの一言誰が、どんな気持ちで言うかを考える
どんな〇〇?やる気のない自動販売機。どんな自動販売機?見た目や動き、セリフで特徴を言う
〇〇していることおばけが、こっそり練習していることふつうの答えを1つ決めて、ずらす

型1 連想で材料を集める

答えが浮かばないときは、いきなり答えを考えるのをやめて、お題の中の言葉から連想した言葉を書き出します。物、人、音、決まり文句など、何でもかまいません。10個書き出すまで、面白いかどうかは考えないのがコツです。

材料がそろったら、1つずつ「これがお題に合うように変わったら?」と考えます。材料が10個あれば、答えの入口も10個あることになります。

例文連想メモの例(お題:こんな図書館はいやだ)

連想した言葉:本棚、「お静かに」の張り紙、返却日、司書さん、しおり、閉館の音楽、貸し出しカード、自習机、新聞、本の帯

「お静かに」の張り紙 → 張り紙の文字を、館長が大声で読み上げている
返却日 → 返すのが1日遅れると、司書さんが家の前で待っている
本棚 → 並び順が、あいうえお順ではなく「館長の好きな順」
閉館の音楽 → 閉館が近づくにつれて、音楽がどんどん速くなる
しおり → しおりをはさんだページの続きを、司書さんが先に教えてくる

連想する言葉は、目に浮かぶものほど答えにしやすくなります。「知識」「静けさ」のような目に見えない言葉より、「張り紙」「しおり」のような形のある物を多めに挙げましょう。

型2 ふつうの答えから「ずらす」

もう1つの入口は、まじめな答えを先に1つ決めてから、それを少しずらす方法です。ふつうの答えがあると、どこをずらせばよいかが見えてきます。

ずらし方には、次のような種類があります。お題「おばけが、こっそり練習していること」で、ふつうの答えを「人をおどかす練習」として、ずらしてみます。

ずらし方やり方答えの例
大きさを変える数や量を、極端に大きくするか小さくする一度に100人をおどかすための発声練習
立場を逆にするする側とされる側を入れかえる人間におどかされても、驚かない練習
場面を変えるふつうはいない時間や場所に置く朝の通勤ラッシュの電車に出る練習
今の時代に合わせる昔からあるものを、今の暮らしに置くスマホのカメラに、うまく写る練習
気持ちを入れる人らしい気づかいや本音を持たせるおどかしたあとに「驚かせてすみません」と謝る練習

どのずらし方も、元は「人をおどかす練習」という1つの答えです。ふつうの答えを先に決めておくと、ずらす方向をいくつも試せます。ずらし方の種類は、「ボケの種類一覧」の12の型も参考になります。

型3 具体的な言葉にする

考えた答えがぼんやりしていると、聞いた人の頭に場面が浮かびません。数字、時間、セリフ、物の名前を入れて、具体的な言葉にしましょう。

お題「やる気のない自動販売機。どんな自動販売機?」で、ぼんやりした答えを具体的に直してみます。

ぼんやりした答え具体的にした答え使った具体化
なかなか出てこないボタンを押すと「本当にそれでいいですか」と聞いてくるセリフにする
お釣りがおかしいお釣りが、全部1円玉で出てくる数字を入れる
夜は働かない夜9時になると明かりを消して「本日の営業は終了しました」時間とセリフを入れる
品ぞろえが悪い12個のボタンが、全部同じ水数字を入れる

左の列は「そうかもね」で終わりますが、右の列は場面が目に浮かびます。具体化は、ほかの2つの型で出した答えの仕上げにも使えます。連想やずらしで答えが出たら、最後に数字やセリフを入れられないか見直しましょう。

3つの型を1つのお題で組み合わせる

慣れてきたら、1つのお題に3つの型を順番に使ってみましょう。ここでは「〇〇の一言」の形のお題で、メモの取り方を紹介します。

例文3つの型を使ったメモ(お題:1年ぶりに目を覚ましたクマの一言)

連想した言葉:冬眠、ほら穴、はちみつ、鮭、春、雪
ふつうの答え:「よく寝た。おなかすいた」
ずらし(気持ちを入れる):「春の歓迎会、もう終わっちゃった?」
ずらし(今の時代に合わせる):「寝ているあいだに、通知が999件」
連想の「雪」から:「外が雪だ。1年たったなら、また冬か」
具体化で仕上げ:「よく寝た。……さて、そろそろ冬眠するか」

最後の答えは、ふつうの答えの「よく寝た」と、連想で出した「雪」を組み合わせ、本人のセリフの形に整えています。1年寝ていたなら、起きたときはまた冬だ、という気づきが笑いの元です。

「〇〇の一言」のお題は、答えが最初からセリフなので、具体化がしやすい形です。誰が、どんな気持ちで言うのかを決めてから、口に出したときに自然な言い方に直しましょう。

答えを言うときのコツ

同じ答えでも、言い方で伝わり方が変わります。発表するときは、次のことに気をつけましょう。

  • 答えは短く言い切る。あとから説明を足さない
  • お題の形に合わせて終える(「〜していること」なら「〜の練習」で終える)
  • 言う前に、ひと呼吸おいてから話し始める
  • フリップに書くなら、大きな字で1〜2行に収める
  • 言ったあとに、自分で笑ったり言い訳をしたりしない

答えのあとに「つまり、〜ということで」と説明を足すと、笑いが起きる前に答えがしぼんでしまいます。伝わらなかったと感じても、次の答えで取り返せば大丈夫です。

人を傷つける答えは出さない

その場にいる人の見た目や年齢、出身などを答えに使うと、言われた人も周りの人も笑えません。宴会などで大喜利をするときは、実在の人ではなく、物や動物、架空の人物を主役にした答えにしましょう。

大喜利が上手くなる練習法

大喜利の力は、数をこなすほど伸びていきます。特別な道具はいりません。お題1つと、メモ帳かスマホのメモがあれば始められます。

  1. お題を1つ決め、5分で答えを10個書く(質より数)
  2. 書いた10個の中から、いちばん良いものに1つだけ丸をつける
  3. 丸をつけた答えを、具体化の型で言い直す
  4. 1週間後に読み返し、まだ面白いと思えるものを残す

慣れてきたら、曜日ごとに使う型を決めると、苦手な型が分かります。

曜日やること時間の目安
月曜連想だけで答えを10個5分
火曜ずらしだけで答えを10個5分
水曜月曜と火曜の答えを、具体化で直す5分
木曜新しいお題で、3つの型を全部使う10分
金曜その週の答えから、いちばん良い3つを選ぶ5分
土日家族や友人とお題を出し合う15分

練習に使うお題は「大喜利のお題一覧」から選べます。写真を使う大喜利なら、「写真で一言のコツ」の手順が使えます。

みんなでやるときの進め方

友人や家族と練習するときは、答えを紙に書いてから一斉に見せる形にすると、話すのが苦手な人も参加しやすくなります。

時間
10〜15分(お題3つ)
人数
3〜8人
準備物
答えを書く紙かホワイトボード、太いペン
難しさ
★★

1つのお題に2〜3分の時間をとり、全員の答えを見せ合ったら、いちばん笑った答えに拍手で投票します。勝ち負けより、ほかの人の答えから「その考え方があったか」と学べるのが、みんなでやるよさです。

よくある質問

答えが1つも浮かばないときは、どうすればいいですか?

お題の中の言葉から、連想する言葉を10個書き出すところから始めましょう。それでも出ないときは、まじめな答えを1つ書き、それを大げさにするだけでもかまいません。白紙のまま待つより、何か書いてから直すほうが早く答えにたどりつきます。

その場ですぐに答えないといけないときは?

考える型を1つに決めておくと、速く答えられます。迷ったら、「立場を逆にする」か「気持ちを入れる」から試すと、どんなお題にも当てはめやすいです。最初の1つは完ぺきを目指さず、早めに出して場をあたためましょう。

面白い答えと、伝わらない答えのちがいは何ですか?

聞いた人が、すぐに場面を思い浮かべられるかどうかです。説明を足さないと分からない答えは、ずれが大きすぎるか、言葉がぼんやりしています。具体化の型で直すと、伝わりやすくなります。

毎日やらないと、上手くなりませんか?

毎日でなくても大丈夫です。週に2〜3回でも、決まった時間にお題を1つ解く習慣があれば、少しずつ答えが出る速さが上がります。考え方の練習をもっと広げたいときは、「笑いのセンスを磨くには?」の練習メニューも合わせて使えます。

まとめ

  • 大喜利の答えは、連想・ずらし・具体化の3つの型で考えると浮かびやすい
  • 連想は、形のある言葉を10個書き出してから答えにする
  • ずらしは、ふつうの答えを先に1つ決めてから方向を変える
  • 仕上げに、数字やセリフを入れて具体的な言葉にする
  • 練習は、1つのお題で5分に10個から始め、型ごとに曜日を分ける
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