写真で一言のコツ|面白い一言を考える手順とお題の作り方

猫の写真を立てて、ホワイトボードに一言を書こうとする女性

写真で一言のコツは、写真に写っていない「前後の出来事」を想像して、その場面に合うセリフや見出しを付けることです。写真を見れば分かることは言わず、見ただけでは分からない気持ちや事情を足すと、一言が面白くなります。

この記事では、一言を考える手順を、例の写真を使って順番に説明します。お題の写真を自分で撮るときのコツと、人の写真やネットの画像を使うときの注意もまとめました。

目次目次を閉じる目次を開く
  1. 写真で一言とは?言葉のお題とのちがい
  2. 面白い一言を考える6つの手順
  3. 写真で一言の例
  4. 面白くなる写真の選び方と撮り方
  5. 他人の写真や人が写った写真を使うときの注意
  6. 写真で一言のお題の作り方と進め方
  7. よくある質問
  8. まとめ

写真で一言とは?言葉のお題とのちがい

写真で一言は、1枚の写真を見て、その写真に合う面白い一言を付ける遊びです。写真がお題になる大喜利の一種で、宴会のゲームやSNSの投稿、社内報の企画などでよく使われます。

言葉のお題とちがい、写真には、表情や背景など、答えの材料が最初からたくさん写っています。初めての人でも考え始めやすいのが、写真で一言のよいところです。言葉のお題で遊びたいときは「大喜利のお題一覧」が使えます。

一言には5つの種類がある

同じ写真でも、どの立場の一言にするかで、笑いの方向が変わります。この記事の上の画像にある「段ボールの汽車に乗った猫」の写真で、5つの種類をくらべてみます。

一言の種類どんな一言か例
セリフ写っている人や動物が、口に出して言う言葉「出発しんこう。行き先は、ひなたです」
心の声口には出さない本音「乗ったはいいけど、降り方が分からない」
見出し新聞やニュースの見出しのような一言「ネコ鉄道、本日開業。運賃はかつおぶし1本」
ナレーション場面を外から語る言葉「彼がこの席に座ってから、3時間がたっていた」
周りの人の声写っていない、撮った人などの言葉「その汽車、きのうまでみかんの箱だったよね」

迷ったら、まずは「セリフ」か「心の声」から考えましょう。写っている主役になりきるだけなので、いちばん作りやすい種類です。

面白い一言を考える6つの手順

一言は、ひらめきを待つより、決まった順番で考えたほうが早く浮かびます。

  1. 写真の中で目に入ったものを、5つ書き出す
  2. この写真の「直前」と「直後」に何があったかを想像する
  3. 主役の気持ちを1つ決める(得意げ、困っている、あきれている など)
  4. 一言の種類を選ぶ(セリフ、心の声、見出し など)
  5. 15〜20字くらいに短く言いかえる
  6. 写真と並べて、説明なしで伝わるか確かめる

いちばん大切なのは2の「直前と直後」です。写真は、長い出来事の一瞬を切り取ったものです。その前後を想像すると、写真には写っていない事情が見えてきて、一言の材料になります。

例文手順どおりに考えたメモ(段ボールの汽車に乗った猫)

1 目に入ったもの:段ボールの汽車、窓から出た顔、まじめな表情、えんとつ、床
2 直前:飼い主が半日かけて作った。直後:猫がそのまま寝る
3 気持ち:運転手として、得意げ
4 種類:セリフ
5 短くする:「出発しんこう。行き先は、ひなたです」
6 確かめ:「ひなた」で、このあと寝ることまで伝わる

5の「短くする」では、写真を見れば分かることを削ります。「段ボールの汽車に乗ったので」のような説明は、見た人には言わなくても分かるからです。言葉を削るコツは、「大喜利のコツ」の具体化の型も参考になります。

写真で一言の例

ここからは、自分でも撮れそうな身近な写真で、一言の例を紹介します。写真がなくても場面が浮かぶように、写真の説明を付けました。

例文写真の説明と一言の例

写真:会議室のいすが、1脚だけ窓のほうを向いている
・ナレーション「会議が始まって2時間。彼の心は、もう海にあった」
・いすのセリフ「この会議、外の景色の担当です」

写真:大きな白い皿の真ん中に、小さなおにぎりが1つだけ
・おにぎりの心の声「広すぎて、落ちつかない」
・撮った人の声「予約のとき、『大盛り』って言ったよね」

写真:ジャンプした犬が、空中で止まって写っている
・犬の心の声「あ、これ、思ったより高い」
・見出し「犬、ついに重力に勝つ」

写真:玄関で、小さな長ぐつが片方だけ倒れている
・倒れた長ぐつ「先に休ませてもらいます」
・もう片方の長ぐつ「おい、まだ水たまりが残ってるぞ」

どの例も、写真に写っているものを説明していません。いすの「気持ち」や、写っていない「予約のとき」の出来事を足すことで、写真だけでは分からない笑いが生まれています。

面白くなる写真の選び方と撮り方

写真で一言のお題は、自分で撮った写真を使うのがいちばん安心です。身の回りには、一言を付けたくなる写真の種がたくさんあります。

写真の特徴撮れる場面の例一言のつけやすさ
表情がはっきりしているあくびの途中の犬、窓の外を見つめる猫セリフや心の声が付けやすい
物が顔のように見える2つ並んだ窓とドアが、驚いた顔に見える建物物になりきった一言が作れる
場所と物の組み合わせが変会議室の席に、ぬいぐるみが座っているナレーションや見出しが合う
何かの途中で止まっているジャンプの途中、こぼれる直前のコップ直前と直後を想像しやすい
大きさや数がずれている大きな皿に小さなおにぎりが1つ周りの人の声が付けやすい

撮るときのコツ

  • 主役を1つにしぼり、画面の真ん中に大きく写す
  • 背景はすっきりさせる(散らかった物は片づけるか、写らない向きにする)
  • 会場で大きく映すなら、横向きで撮る
  • 同じ場面を何枚か続けて撮り、表情がいちばん分かる1枚を選ぶ

人を撮るときは、撮る前に本人に目的を伝えて許可をもらいましょう。顔を出したくない人には、手元や後ろ姿だけを写す方法もあります。

他人の写真や人が写った写真を使うときの注意

写真で一言は、写真さえあればすぐ遊べますが、使う写真には気をつけることがあります。写真には、撮った人の権利(著作権)があり、写っている人には、勝手に撮られたり公開されたりしない権利(肖像権)があります。

ネットで見つけた写真は勝手に使わない

SNSやニュースサイトで見つけた写真、ほかの人が撮った写真を、許可なくお題に使うのは避けましょう。宴会の会場で映すだけのつもりでも、写真が撮影されて広まることがあります。有名人の写真や、テレビの画面を撮った写真も使いません。

使ってよいのは、次のような写真です。

  • 自分で撮った写真
  • 撮った人から、使い方を伝えたうえで許可をもらった写真
  • 利用条件で使ってよいとされている素材(使える範囲は、素材ごとの利用規約で確かめる)

写真をお題に使う前に確かめること

  • 写っている人に、使うことの許可をもらったか(子どもなら保護者にも)
  • 写っている人が、本人も笑って見られる写真か
  • 家の表札、車のナンバー、住所が分かる物が写っていないか
  • 撮影が禁止されている場所で撮った写真ではないか

写っている人の見た目をからかう一言は、本人が笑っていても付けないようにしましょう。一言の主役は、物や動物、その場の状況にすると、誰も傷つきません。作品のまねがどこから問題になるかは、「漫才のネタに著作権はある?」でも説明しています。

写真で一言のお題の作り方と進め方

宴会や集まりで写真で一言をするときは、出す写真の順番と枚数を決めておくと、進行がスムーズです。

時間
10〜15分(写真3〜5枚)
人数
3人〜(答えるのは希望者でもよい)
準備物
お題の写真(スライドか、A4以上に印刷したもの)、答えを書く紙、太いペン
難しさ
★
  1. 写真を3〜5枚えらぶ。1枚目は、誰でもすぐ一言が浮かぶ分かりやすい写真にする
  2. 写真は1枚ずつ見せる。スライドなら、1枚に写真1つと「この写真に一言」の文字だけにする
  3. 1枚につき1〜2分、考える時間をとる
  4. 書けた人から発表し、いちばん笑った一言に拍手で票を入れる

写真をスライドで大きく映すなら、会場にプロジェクターやテレビがあるか、スマホをつなげるかを先に確かめておきます。確かめることは「余興の前に会場と確かめること」のチェックリストが使えます。

よくある質問

一言が長くなってしまいます。

写真を見れば分かることを言っていないか、見直しましょう。「猫が段ボールに乗っていて」のような説明を削り、気持ちや事情だけを残すと、15〜20字ほどに収まります。

職場の人の写真を使ってもいいですか?

本人の許可があり、本人も笑って見られる写真なら使えます。ただ、その人を笑い者にする一言が出やすくなるので、職場では人より物の写真のほうが安心です。会議室のいすや給湯室のマグカップなど、職場の物を撮るだけでも、十分にお題になります。

1枚の写真に、一言はいくつ考えればいいですか?

練習なら、1枚に5つを目安にしましょう。5つの種類(セリフ、心の声、見出し、ナレーション、周りの人の声)を1つずつ当てはめると、自然に5つ出ます。その中から、写真といちばん合うものを1つ選びます。

まとめ

  • 写真で一言は、写っていない「直前と直後」を想像すると一言が浮かぶ
  • 一言は、セリフ・心の声・見出し・ナレーション・周りの人の声の5種類から選ぶ
  • 写真を見れば分かることは言わず、15〜20字に短くする
  • お題の写真は自分で撮り、主役を1つにしぼって大きく写す
  • ネットの写真は勝手に使わず、人が写った写真は本人の許可をもらう
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