親族で結婚式の余興をするなら?兄弟・いとこでできるネタと台本

黒電話を使った寸劇で、年配の女性と若い男性が掛け合いをしている様子

親族で結婚式の余興をするなら、家族しか知らない小さくて温かい思い出を1〜2個選び、親世代にも伝わる寸劇にしましょう。笑いを中心にしながら、締めに家族らしいお祝いの言葉を入れると、両家の親も安心して見られます。

この記事では、家族の思い出の出し方と、親世代も笑える題材、兄弟やいとこでできるネタ5つを紹介します。そのまま書きかえて使える家族寸劇の台本もあります。

目次目次を閉じる目次を開く
  1. 親族の余興で最初に決めること
  2. 家族しか知らない思い出の出し方
  3. 親世代も笑える題材
  4. 兄弟・いとこでできるネタ5選
  5. 家族寸劇の台本「〇〇家の朝」
  6. 練習と当日の段取り
  7. よくある質問
  8. まとめ

親族の余興で最初に決めること

親族は、披露宴では「招く側」に近い立場です。友人の余興よりも短めにまとめ、相手の家族やゲストをもてなす気持ちで中身を決めましょう。

先に決めておくこと

  • 新郎側だけで出るか、新婦側の親族と一緒に出るか
  • 新郎新婦の親に、内容を前もって伝えるか(内緒にするか)
  • 持ち時間と、友人の余興との順番
  • 甥っ子や姪っ子など、小さな子どもも出るか

家族と親族だけの小さな結婚式なら、「家族婚・少人数の結婚式の余興アイデア」も参考になります。

家族しか知らない思い出の出し方

家族しか知らない話は、親族の余興のいちばんの強みです。ただし、そのまま話すと「家族にしか分からない話」になってしまうので、出し方に工夫がいります。まずは、出してよい思い出と避けたい思い出を分けておきましょう。

出してよい思い出避けたい思い出
子どものころの口ぐせや、かわいい勘違い本人が今も恥ずかしがっている話
家族旅行での小さなハプニング受験や成績、仕事の失敗
毎年の家族行事(お正月、お盆の集まり)家族のもめごとや、深刻なけんか
兄弟げんかの、かわいらしい理由昔の恋愛の話
本人がふだん自分から話している笑い話見た目の変化や、病気・けがの話

出してよい思い出を選んだら、次の順番で会場に伝わる形に整えます。

  1. 1つの思い出を、写真1枚か、一言のセリフにしぼる
  2. 家族だけで通じる言葉(あだ名や家の決まり)には、一言説明を添える
  3. 今の新郎新婦の良いところにつなげて締める
  4. 本人に話してよいか確かめる(内緒にしたいときは、親に確かめる)
例文思い出を会場に伝わる形にした例

〇〇(新郎)は小さいころ、家族旅行のたびに、迷子のお知らせで名前を呼ばれる子でした。
気になるものを見つけると、まっすぐそっちへ行ってしまうんです。
その〇〇が〇〇さんを見つけたときも、きっとまっすぐだったんだと思います。
これからは〇〇さんが手をつないでいてくれるので、家族一同、安心しています。

この例のように、昔の失敗を「今の良いところ」につなげると、本人も笑って聞ける話になります。笑いのあとにお祝いでしっとり締めたいときは、「結婚式で泣ける・感動する余興のアイデア」の構成も参考にしてください。

親世代も笑える題材

親族の余興を見る人には、両家の親や祖父母など、年配の人も多くいます。ネットの流行語や、若い人向けの番組のパロディは伝わりにくいので、世代を問わず知っている題材を選びましょう。

題材伝わりやすい理由ネタにする例
昔話誰でも話の流れを知っている新郎を昔話の主人公にして、なれそめを語る
家族の行事どの家にもある思い出お正月やお盆の、親族の集まりの様子を再現する
親の口ぐせ親世代が「うちも同じ」と笑える「早く起きなさい」など、家の口ぐせを寸劇に入れる
家族写真昔の写真は、世代を問わず楽しめる昔の家族写真と同じポーズを、今のメンバーで再現する

親の口ぐせをまねるときは、前もって親本人に「使ってもいい?」と聞いておくと安心です。昔話を笑える台本にする方法は、「昔話をコメディにする台本の作り方」で紹介しています。

兄弟・いとこでできるネタ5選

どれも、家族だからこそ作れるネタです。難しさは★の数で表しています(★1つがいちばん簡単です)。

1. 家族寸劇「〇〇家の朝」

新郎が子どもだったころの、朝の家の様子を、兄弟やいとこで演じる寸劇です。親の役も兄弟が演じるので、親世代も「似ている」と笑えます。台本は下で紹介しています。

時間
3分
人数
4人(語り、母役、父役、小さな新郎役)
準備物
エプロン、新聞、ランドセル(なくても可)、椅子2脚
難しさ
★★

2. 昔話風「〇〇太郎のお嫁さん探し」

語り役が昔話の口調で、新郎を主人公にした物語を語ります。兄弟やいとこは、旅のお供や、新郎の苦手なものを表す鬼の役を演じます。「寝坊の鬼」を、新婦がやさしく起こして退治する、といった展開にすると、新郎新婦のどちらも主役になれます。

時間
3〜4分
人数
4〜6人
準備物
紙の王冠、扇子、鬼のお面(画用紙で手作り)
難しさ
★★

3. 昔の家族写真の再現ポーズ

昔の家族写真をスクリーンかフリップで見せ、同じ並び方とポーズを、今のメンバーで再現します。大人になった兄弟が、子どものころと同じ顔で写るだけで、会場から笑いと拍手が起きやすいネタです。親にも同じ位置に入ってもらうと、さらに盛り上がります。

時間
2〜3分
人数
写真に写っている人数
準備物
昔の家族写真(スクリーンかフリップ)、写真に似た服や小物
難しさ
★

4. 相手の家族に出す「新郎の子どものころクイズ」

新郎の兄弟が問題を出し、新婦側の家族やゲストに3択で答えてもらいます。家族しか知らない答えを入れると、相手の家族に新郎を知ってもらうきっかけになります。

例文問題の例

問題1:小学生のころの〇〇の夢は?(A パン屋さん B 電車の運転士 C 忍者)
問題2:〇〇が家族旅行のたびに買っていたものは?(A ご当地のキーホルダー B 木刀 C 温泉まんじゅう)
問題3:〇〇が兄弟げんかで負けそうなときに言うセリフは?(A「ずるい」 B「覚えてろ」 C「ごはんまだ?」)

時間
3〜4分
人数
2〜3人(会場の全員が参加)
準備物
A・B・Cの札かスライド
難しさ
★

5. 甥っ子・姪っ子と一緒のお祝い

親族に小さな子どもがいるなら、大人の出し物の締めに、子どもから花やメッセージを渡してもらう形にすると、会場がなごみます。子どもの出番の作り方は「結婚式の余興に子どもが出るなら」にまとめています。

時間
1分(ほかの出し物の締めに足す)
人数
子ども1〜3人+大人
準備物
小さな花、手書きのメッセージカード
難しさ
★

家族寸劇の台本「〇〇家の朝」

ネタ1の台本です。新郎の兄が父役、姉が母役、いとこが語りを受け持つ形にしています。小さな新郎役は、いとこや甥っ子に頼んでもかまいません。靴下やパンの場面は、自分の家の本当の思い出に書きかえてください。

台本〇〇家の朝(約3分)

(椅子を2脚並べて食卓に見立てる。語りは端に立つ)

語り〇〇くん、〇〇さん、ご結婚おめでとうございます。新郎のいとこの〇〇です。

語り今日は、新郎の兄と姉、そしていとこで、〇〇家の朝を再現します。時は、〇〇くんが小学生のころです。

(母役がエプロン姿で出てくる。父役は新聞を持って椅子に座る)

母役〇〇! 起きなさい! 遅れるよ!

語り〇〇家の朝は、毎日この声から始まりました。

(小さな新郎役が、ランドセルを背負い、目をこすりながら出てくる)

小さな新郎おはよう……。

母役〇〇、靴下が左右ちがう。

小さな新郎今日は、そういう日。

父役(新聞を下げて)父さんもだ。

(父役が足を見せる。父役の靴下も、左右がちがう)

語り〇〇くんのマイペースは、お父さんゆずりです。

母役ほら、早く朝ごはん食べて。

(小さな新郎役が、パンを半分こして父役に差し出す)

小さな新郎はい、お父さんの分。

父役……ありがとう。でも、それ、お父さんのパンだよ。

語り〇〇くんは昔から、おいしいものを半分こしてくれる子でした。たとえ、それが人のものでも。

母役忘れ物はない?

小さな新郎ない! いってきます!

(小さな新郎役が走って出ていき、すぐに駆けこんでくる)

小さな新郎……給食袋。

母役ほら、言ったでしょう。

語りこの駆けこみは、毎朝のお決まりでした。

語りそして、〇〇年がたちました。あの〇〇くんが、今日、結婚します。

(母役がエプロンを外し、新郎の姉として話す)

母役〇〇、今日の靴下は、そろってる?

(父役が新聞をたたみ、新郎の兄として話す)

父役〇〇さん。〇〇はマイペースで、忘れ物も多いけど、おいしいものは必ず半分こしてくれるやつです。

語り〇〇さん、これからは〇〇くんと、おいしいものも、うれしいことも、半分こしてください。

全員〇〇くん、〇〇さん、ご結婚おめでとうございます!

(全員で一礼して下がる)

自分の家の台本にするコツ

「朝の口ぐせ」「よくあった失敗」「今につながる良いところ」を、家族で1つずつ出し合うと、台本の骨組みができます。親の役をまねるときは、台本を親本人に前もって見せて、笑って見られるか確かめておきましょう。

練習と当日の段取り

親族は住んでいる場所が離れていることも多く、集まって練習できる回数は限られます。次の順番なら、集まるのが本番の前の1回だけでも、間に合わせやすくなります。

  1. 台本は、家族のメッセージのグループで共有する
  2. 読み合わせは通話で行う(1回30分ほど)
  3. 衣装や小道具を誰が持っていくか決める(会場に前もって送ってよいかも確かめる)
  4. 前日か当日の朝に集まり、通しを1〜2回する
  5. 当日は、親族の控室で着替えと最後の確認をする

親族は、式の当日に親族紹介や集合写真の撮影があり、朝の時間が思ったより取れません。着替えが少なくて済む衣装にしておくと、当日に慌てずに済みます。

よくある質問

親族が余興をするのは、変ではありませんか。

変ではありません。家族や親族だけで行う小さな結婚式では、親族の余興が中心になることもあります。友人の余興と内容がかぶらないよう、持ち時間と順番は新郎新婦に確かめておきましょう。

新婦側の親族と一緒にやってもいいですか。

とてもよい形です。両家の親族が1つの出し物をすると、家族どうしが打ち解けるきっかけになります。初めて会う人どうしなら、「それぞれの家の朝」を交互に演じるなど、両家の違いを見せる形にすると作りやすくなります。

新郎新婦の親にも出てもらっていいですか。

親は披露宴の間、ゲストへのあいさつなどで手がふさがりがちなので、出番は一言だけにするのがおすすめです。家族写真の再現ポーズで、同じ位置に入ってもらうだけでも、十分に盛り上がります。

まとめ

  • 親族の余興は、家族しか知らない小さくて温かい思い出を1〜2個使う
  • 家族だけで通じる言葉には説明を添え、今の新郎新婦の良いところにつなげる
  • 本人が恥ずかしがる話、成績、恋愛、見た目や病気の話は入れない
  • 昔話や家族の行事、家族写真など、親世代にも伝わる題材を選ぶ
  • 親の役をまねるときは、親本人に前もって確かめる
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