小学生が演じるコント台本|お楽しみ会・発表会で使える短いネタ3本

ほうきを持って大きく構える男の子と、腰に手を当てる女の子

小学生が演じるコントは、1本1〜2分、登場人物2〜5人、セリフは1回10〜20字ほどの短いものが向いています。この記事では、お楽しみ会や発表会でそのまま使える台本を3本紹介します。先生や保護者が練習を見るときのコツと、子どもと一緒にオリジナルを作る方法もまとめました。

目次目次を閉じる目次を開く
  1. 小学生のコント台本を選ぶポイント
  2. 台本1「そうじ名人」(2人・約1分)
  3. 台本2「ちょっとだけまほうつかい」(3人・約1分半)
  4. 台本3「にんじゃ学校のテスト」(5人から・約2分)
  5. 先生・保護者が練習を見るときのコツ
  6. 子どもと一緒にオリジナルのコントを作る方法
  7. よくある質問
  8. まとめ

小学生のコント台本を選ぶポイント

3本の台本は、人数と長さがちがいます。出る人数と、練習に使える時間に合わせて選んでください。

台本人数時間向いている学年見どころ
そうじ名人2人約1分低学年から大きな動きとポーズ
ちょっとだけまほうつかい3人約1分半中学年から同じ形のくり返しと、客席への呼びかけ
にんじゃ学校のテスト5人から約2分中学年から全員で動く最後の場面

迷ったときは、子どもが「やってみたい」と言った台本を選ぶのがいちばんです。低学年に渡すときは、ひらがなに直したり、ふりがなをつけたりしてください。

3本に共通する決まり

出る人全員にセリフと見せ場があること、友だちの名前や見た目をネタにしないことの2つです。自分たちで書きかえるときも、この2つは守りましょう。

台本1「そうじ名人」(2人・約1分)

自分のことを「そうじ名人」だと言う子が、かっこいい技を見せるのに、ちっともそうじが進まないコントです。動きが大きいので、低学年でも楽しく演じられます。

時間
約1分
人数
2人
準備物
ほうき、ちりとり
難しさ
★

台本そうじ名人(約1分)

(教室。Bがほうきで床をはいている。Aがほうきを持って、いきおいよく出てくる)

Aまかせなさい。そうじ名人、ただいま参上。

Bそうじ名人?

A(ほうきを大きくかまえる)この教室を、3秒でピカピカにしてみせよう。

Bほんとに? じゃあ、お願い。

Aそうじの技、その1。「つむじ風ばき」。

(Aがその場でくるっと1回まわり、床を1回だけはく)

B……1回しかはいてないよ。

Aその2。「ちりとり返し」。

(Aがちりとりを持って、かっこよくポーズをとる)

Bポーズだけじゃん。ごみ、入ってないよ。

Aその3。ひっさつ技。

Bひっさつ技?

A「みんなでやれば、すぐおわる」。

(Aが客席に向かって、「いっしょにやろう」と手まねきする)

Bそれ、ただのお願いだよ。

Aでも、ほんとうのことだよ。

B……たしかに。じゃあ、2人でやろう。

A・Bそうじ名人、2人になりました。

(2人で並んで、ほうきをはくまねをしてから一礼)

ほうきは、人に向けてふり回さないことを、練習の前に約束しておきましょう。ポーズは、体の正面ではなく、ななめ上に向けると安全で、客席からもよく見えます。

台本2「ちょっとだけまほうつかい」(3人・約1分半)

まほうつかいが出てきますが、まほうの力がほんの少しだけ、というコントです。同じ呪文を3回くり返すので、セリフを覚えやすいのも特長です。

時間
約1分半
人数
3人
準備物
画用紙で作ったぼうし、新聞紙を丸めたつえ、机とえんぴつ
難しさ
★★

台本ちょっとだけまほうつかい(約1分半)

(Aが机で宿題をしている。Bがとなりで見ている)

(まほうつかいが、ぼうしをかぶって出てくる)

まほうつかいこんにちは。まほうつかいです。

Aまほうつかい? じゃあ、この宿題をおわらせて。

まほうつかいまかせて。ちちんぷいぷい……えいっ。

(3人で、じっと机を見る)

B……何も変わってないよ。

まほうつかいよく見て。えんぴつが、1センチ右にうごきました。

Aちいさい。

まほうつかいわたしのまほうは、ちょっとだけなの。

Bじゃあ、明日のテストを100点にして。

まほうつかいちちんぷいぷい……えいっ。

Aどうなった?

まほうつかい名前を、ていねいに書けるようになりました。

Bちょっとだけだ。

Aでも、名前はだいじだよね。

Bじゃあ、明日の天気を晴れにして。

まほうつかいちちんぷいぷい……えいっ。

A晴れた?

まほうつかいかさを、わすれないようになりました。

B雨はふるんだ。

まほうつかいでは、さいごのまほう。ここにいる、みんなに。

(まほうつかいが、客席に向かってつえをふる)

まほうつかいちちんぷいぷい……みんな、にこにこになーれ。

(客席から笑い声が聞こえたら、3人で顔を見合わせる)

A・Bかかった。

まほうつかいこのまほうだけは、大きいんです。

(3人で一礼)

呪文のあとに、3人でじっと机や空を見る時間をとると、「何が起きるのかな」と客席も一緒に待ってくれます。同じ形をくり返して笑いを大きくする方法は「天丼(くり返しのボケ)のやり方」で紹介しています。

台本3「にんじゃ学校のテスト」(5人から・約2分)

にんじゃの生徒たちが、先生のテストを受けるコントです。人数に合わせて、にんじゃの数を増やせるので、クラスの発表会にも使えます。

時間
約2分
人数
5人から(にんじゃの数は増やせます)
準備物
小さなハンカチ、はちまき(あれば)
難しさ
★★

台本にんじゃ学校のテスト(約2分)

(先生と、にんじゃ1〜3が横に並んでいる。にんじゃ4は舞台のそでにかくれている)

先生これより、にんじゃ学校のテストをはじめる。

生徒全員はい。

先生まずは「しのび足」。音を立てずに歩くのだ。にんじゃ1。

にんじゃ1はい。(つま先で歩きながら、大きな声で)そろーり、そろーり。

先生声が出ておる。

にんじゃ1心の声が、もれました。

先生次は「かくれみの術」。にんじゃ2。

にんじゃ2はい。(小さなハンカチを、顔の前に広げる)……どうですか。

先生見えておる。ぜんぶ見えておる。

にんじゃ2先生、心の目で見てください。

先生心の目でも、見えておる。

先生次は「分身の術」。にんじゃ3。

にんじゃ3はい。分身の術。(両手を広げる)

(にんじゃ3の後ろから、にんじゃ4が同じポーズで出てくる)

先生おお、2人になった。

にんじゃ4となりのクラスから来ました。

先生それは分身ではない。お友だちだ。

先生では、さいごのテスト。先生に見つからないように、かくれるのだ。

(先生が客席のほうを向いて、目をつぶる)

先生いち、に、さん。

(その間に、生徒全員が先生の後ろに1列に並ぶ)

先生(ふり返る)おや、だれもいない。

(先生がふり返るたびに、生徒全員がさっと先生の背中側へ回りこむ)

先生(もう一度ふり返る)……やっぱり、いない。みんな、合格だ。

(生徒全員が、先生の後ろから顔を出す)

生徒全員やったー。

先生わっ。そこにいたのか。

全員にんにん。

(全員で、にんじゃのポーズをしてから一礼)

最後の場面では、客席から「うしろ」と声がかかることがあります。そのときは先生役が「どこ?」と聞き返すと、もっと盛り上がります。

先生・保護者が練習を見るときのコツ

子どものコントの練習は、1回10〜15分ほどを、何日かに分けて行うと集中が続きます。次の順番で進めましょう。

  1. 大人が台本を読んで聞かせ、話の流れと笑いどころを伝える
  2. 役を決めたら、座ったまま台本を読む
  3. 立って、動きをつけながら練習する
  4. 台本を見ずに通す。セリフを忘れたら、近くの人が小さな声で助ける
  5. 本番の場所で、いちばん後ろまで声が届くか確かめる

演じ方を伝えるときは、子どもがすぐに動ける言葉に言いかえると伝わります。

伝えたいこと子どもへの言い方
客席に体を向ける「おへそを、お客さんのほうに向けよう」
声を大きく、はっきり「いちばん後ろの人に、話しかけよう」
笑いを待つ「笑い声が聞こえたら、3つ数えてから次のセリフ」
まちがえても続ける「まちがえても止まらないのが、名人だよ」

からかいにならないように

ボケ役が、からかわれ役にならないよう気をつけましょう。役のモデルを特定の子にしないこと、同じ子ばかりボケ役にしないことも大切です。

子どもと一緒にオリジナルのコントを作る方法

慣れてきたら、子どもと一緒にオリジナルのコントを作ってみましょう。「もしも」から考えると、小学生でも設定が思いつきやすくなります。

  1. 「もしも〇〇が〇〇だったら」で、設定を1つ決める
  2. ボケを3つ考え、「ちょっと変」「もっと変」「いちばん変」の順に並べる
  3. 最後は、全員で同じセリフを言うか、同じポーズで終わる
例文「もしも」のお題の例

もしも、ランドセルがしゃべったら
もしも、給食のこんだてが、ぜんぶデザートだったら
もしも、黒板消しが空を飛んだら
もしも、雨の日だけ、教室が水族館になったら
もしも、くつばこの中に、小さな町があったら

設定の考え方は「コントの設定の作り方」で、型ごとに紹介しています。

よくある質問

恥ずかしがって、声が出ない子がいます。

無理にセリフの多い役にしなくて大丈夫です。効果音を出す係や、看板を持つ係も、コントには欠かせない役です。みんなで声をそろえるセリフから始めると、少しずつ慣れていきます。

学芸会のように、もっと長い劇をしたいときは?

昔話をもとにすると、話の筋をみんなが知っているので、長くても分かりやすい劇になります。作り方は「昔話をコメディにする台本の作り方」を見てください。

衣装はどうすればいいですか?

画用紙で作ったぼうしやお面、名札など、役が分かる物を1つ身につければ十分です。家にある物を使い、買いそろえなくてもかまいません。

まとめ

  • 小学生のコントは、1〜2分、セリフは1回10〜20字ほどが演じやすい
  • 出る人全員にセリフと見せ場を作り、友だちの名前や見た目はネタにしない
  • 練習は、読み聞かせ、読み合わせ、動き、通しの順に、短い時間で何回か行う
  • 「おへそをお客さんに」「3つ数えてから」など、子どもに分かる言葉で伝える
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