余興の準備が間に合いそうにないときは、今の案にこだわらず、残りの日数に合ったネタに切りかえましょう。それなら、まだ間に合います。1週間あれば短い掛け合いやクイズ、3日なら手紙や朗読、当日でも会場を巻き込む出し物ができます。
この記事では、残り日数ごとにできるネタを10個と、焦らずに仕上げる進め方を紹介します。
まずは残り日数でネタを選ぶ
最初に、本番まで何日あるかと、全員で集まれる日が何回あるかを数えましょう。それによって、選べるネタが決まります。
| 残り日数 | 向いているネタ | 全員で集まる回数 |
|---|---|---|
| 1週間 | 掛け合い、3択クイズ、メッセージ動画、フリップ | 1〜2回 |
| 3日 | 手紙、写真に一言、なれそめ朗読 | 1回 |
| 当日 | あいうえお作文、おめでとうウェーブ、全員で記念写真 | 会場で打ち合わせ |
どのネタも、紙を持ったままできるか、会場の人が主役になるかのどちらかです。覚える量が少ないので、短い期間でも形になります。
ほかにも、練習1〜2回でできるネタは「結婚式の簡単な余興10選」にまとめています。
1週間あればできるネタ
1週間あれば、台本を書いて2回ほど合わせる時間が取れます。全員で集まるのは、週末の1日だけでも大丈夫です。
1. 2人の短い掛け合い
1人が新郎新婦の思い出を紹介し、もう1人が短く返す掛け合いです。台本は1日で書けて、2人で合わせるのは2回で足ります。作り方と台本の例は「2人でやる余興」にあります。
- 時間
- 3分
- 人数
- 2人
- 準備物
- 台本を書いたメモ
- 難しさ
- ★★
2. 新郎新婦3択クイズ
新郎新婦にまつわる3択クイズを5問出し、会場の全員に指で1〜3を出して答えてもらいます。問題は、2人の家族や共通の友人に聞けば1日で集まります。
- 時間
- 5分
- 人数
- 1〜2人
- 準備物
- 問題を書いたスケッチブック
- 難しさ
- ★
問題の例は「余興クイズの問題例50」から選ぶと早く作れます。
3. 一言メッセージ動画
友人に、スマホで10秒ほどのお祝い動画を撮って送ってもらい、順番につなげます。締め切りを3日後にすれば、残りの日数で編集が間に合います。
- 時間
- 2〜3分
- 人数
- 何人でも
- 準備物
- スマホ、動画をつなぐ編集アプリ
- 難しさ
- ★★
会場で動画を流せるかどうかは、作り始める前に確かめておきましょう。
4. なれそめフリップ
画用紙6枚に、2人の出会いから今日までを一言ずつ書き、めくりながら読みます。絵が描けなくても、大きな文字だけで成り立ちます。
- 時間
- 3分
- 人数
- 1〜2人
- 準備物
- 画用紙6枚、太いペン
- 難しさ
- ★
3日あればできるネタ
3日しかないなら、1人か2人で、紙を読む形のネタにしぼりましょう。全員で集まるのは、前日か前々日の1回で済みます。
5. 友人からの手紙
便せん1〜2枚の手紙を読む余興です。1日目に書き、2日目に声に出して直し、3日目に通して読めば仕上がります。紙を持って読むのが自然なので、覚える必要がありません。
- 時間
- 2〜3分
- 人数
- 1人
- 準備物
- 便せん、封筒
- 難しさ
- ★
笑いと感動を両立させる書き方は「余興で手紙を読むなら」で紹介しています。
6. 思い出写真に一言
2人の写真を5枚ほど選び、A4の紙に大きく印刷して、1枚ずつ一言をつけて見せます。「この写真の3分後、新郎はソフトクリームを落としました」のように、写真に写っていない話を一言足すのがコツです。
- 時間
- 2〜3分
- 人数
- 1〜2人
- 準備物
- 写真を印刷した紙5枚
- 難しさ
- ★
7. 絵本風のなれそめ朗読
「むかしむかし、あるところに」で始まる絵本の語り口で、2人のなれそめを読みます。600字ほどの文章を1つ書くだけで、ゆっくり読んで2分ほどになります。
- 時間
- 2分
- 人数
- 1〜2人(読む人と、紙をめくる人)
- 準備物
- 文章を書いた紙、表紙の絵(なくても可)
- 難しさ
- ★
むかしむかし、あるところに、よく道に迷う男の子と、地図を読むのが得意な女の子がいました。
2人が出会ったのは、会社の新人研修の日。会場が分からずに困っていた男の子に、女の子が声をかけたのが始まりです。
(ここに、2人の思い出を2〜3つ入れる)
そして今日、2人は同じ道を一緒に歩き始めました。男の子はもう、道に迷うことはありません。めでたし、めでたし。
本人のくせを入れるなら、本人が笑って聞けるものを1つだけにしましょう。最初に出したくせを結びで回収すると、話がきれいにまとまります。
当日でもできるネタ
当日になってしまっても、会場の人が主役になる出し物なら、その場で形にできます。始める前に、司会の人に「こういうことをします」と一言伝えておきましょう。
8. 名前のあいうえお作文
新郎新婦の名前の1文字ずつを頭に置いて、お祝いの言葉を作ります。式場へ向かう電車の中でも作れて、本番はスマホのメモを読むだけです。
- 時間
- 1〜2分
- 人数
- 1〜3人
- 準備物
- スマホのメモ
- 難しさ
- ★
た:たくさんの人に見守られて
か:かなり緊張していた、たかしくんも、今はこの笑顔
し:幸せの一歩を踏み出した2人に
み:みんなから大きな拍手を
ほ:本当におめでとう
途中に1つだけ笑える行を入れると、最後の「おめでとう」がよく響きます。
9. おめでとうウェーブ
会場の端のテーブルから順番に立って座り、波のように「おめでとう」を新郎新婦の席までつなげます。最後に全員で拍手をすれば、1分ほどで会場がひとつになります。
- 時間
- 1〜2分
- 人数
- 1人(進行役)
- 準備物
- なし
- 難しさ
- ★
立つのが難しい人は、手を挙げるだけで参加できることにしましょう。最初に1回練習してから本番に入ると、きれいにつながります。進行役の説明は、次のように話せば30秒ほどで済みます。
台本おめでとうウェーブの説明(約30秒)
進行役皆さん、少しだけご協力ください。これから会場の皆さんで、お二人に「おめでとう」の波を届けます。
進行役いちばん奥のテーブルから順番に、立って「おめでとう」と言って座ってください。
進行役立つのが大変な方は、手を挙げるだけで大丈夫です。まずは練習です。どうぞ。
(会場で練習のウェーブ)
進行役ありがとうございます。では本番です。お二人のほうを見ながら、どうぞ。
(「おめでとう」の波が、新郎新婦の席まで届く)
進行役では、全員で大きな拍手をお願いします。
10. 全員でポーズをそろえる記念写真
会場のゲスト全員に同じポーズを取ってもらい、新郎新婦と一緒に写真を撮ります。「両手でハートを作る」など簡単なポーズを決めて、進行役がかけ声をかけます。
- 時間
- 2〜3分
- 人数
- 1〜2人
- 準備物
- スマホ(会場のカメラマンに頼める場合もある)
- 難しさ
- ★
焦らずに間に合わせる進め方
時間がないときほど、最初の1日で「何をやるか」を決め切ることが大切です。次の順番で進めてください。
- 本番までの日数と、全員がそろう日を数える
- 今の案を続けるか、この記事のネタに切りかえるかを、その日のうちに決める
- 新郎新婦か司会の人に、持ち時間と出番の順番だけを確かめる
- 台本や文章は「最初の挨拶・本題・最後のお祝い」の3つで書き、3分以内に収める
- 全員で集まるのは1回と決め、その日に通しで練習する
- 前日は持ち物をそろえて、早めに休む
残りが1週間なら、たとえば次のような日程になります。全員で集まるのは2日前の1回だけです。
| 日 | やること |
|---|---|
| 7日前 | ネタを決め、新郎新婦か司会の人に持ち時間を確かめる |
| 6日前 | 台本や問題を書く。動画なら友人に連絡する |
| 5日前 | 台本を全員に送り、それぞれ声に出して読む |
| 4日前 | スケッチブックや画用紙など、使うものをそろえる |
| 3日前 | 動画や写真の素材を締め切る |
| 2日前 | 全員で集まり、通しで練習する |
| 前日 | 持ち物をそろえ、早めに休む |
時間がないときにやめてよいこと
- 衣装をそろえる(小物1つか、ふだんの服で十分)
- 小道具を手作りする(紙とペンで代わりになる)
- 曲に合わせた振り付け
- 動画の凝った編集(写真と一言だけでよい)
- 全員がセリフを持つ形(話すのは1〜2人にしぼる)
よくある質問
準備が間に合いそうにないので、断ってもいいですか?
直前に辞退すると、新郎新婦は進行を組み直すことになります。まずは「短い形でもいいか」を相談し、それでも難しいときは、できるだけ早く正直に伝えましょう。伝え方は「余興をやりたくないときの断り方」に文例があります。
台本を覚える時間がありません。
手紙や朗読、クイズのように、紙を持っていても自然なネタを選べば、覚えなくて大丈夫です。掛け合いの場合も、流れだけを書いた小さなカードを持っておけば安心です。
内容を小さくしたことは、新郎新婦に伝えるべきですか?
伝えなくても大丈夫です。ただ、短くなって持ち時間が余る場合は、司会の人に「2分で終わります」と一言伝えておくと、進行の調整がしやすくなります。
まとめ
- 間に合わないときは、今の案にこだわらず、残り日数でネタを選び直す
- 1週間なら掛け合いやクイズ、3日なら手紙や朗読、当日なら会場参加の出し物
- 衣装や小道具、凝った編集は思い切ってやめる
- 全員で集まるのは1回でよいので、その日に通しで練習する
- どんなネタでも、最後はまじめなお祝いの一言で締める





