幼なじみの友人代表スピーチ例文|子どもの頃の話で笑いを取る2本

黒板の前で先生役の子どもと、手を挙げる大人が楽しそうに演じる様子

幼なじみの友人代表スピーチで笑いを取るなら、子どもの頃に本人が本気でやっていたことを1つ選びましょう。それを「今もまったく同じです」と大人の姿につなげるのがいちばんです。昔の話が前フリ(あとの笑いのための前置き)になり、今の話でくすっと笑いが起きます。

思い出は、新郎新婦の親や親族も知っている話から選ぶと、会場全体で笑えます。この記事では、子どもの頃の話を笑いに変える5つの言い方と、直す前・直したあとの比べ、笑いどころがわかる3分の例文を2本紹介します。

目次目次を閉じる目次を開く
  1. 幼なじみの笑いは「親族席も笑える」のが強み
  2. 笑いになる思い出・笑いにしてはいけない思い出
  3. 組み立ては「昔 → 今 → これから」、笑いは前半に
  4. 子どもの頃の話を笑いに変える5つの言い方
  5. 幼なじみの友人代表スピーチ例文2本
  6. 親族の前でスベりたくないときは
  7. よくある質問
  8. まとめ

幼なじみの笑いは「親族席も笑える」のが強み

学生時代や職場の友人の話は、笑いが友人席だけで起きることがよくあります。幼なじみは、運動会や町内のお祭りなど、親や祖父母も一緒に覚えている場面を話せます。親族席から「あったね」という笑い声が上がるのは、幼なじみのスピーチならではです。

親族席が笑うと、会場全体に「ここは笑っていいんだ」という空気が広がります。年配の人が多い披露宴でも、子どもの頃のほほえましい話なら受け入れられやすいものです。友人席だけでなく、親族席も一緒に笑える話を選ぶのが、幼なじみのスピーチの目標です。

もう1つの強みは、子どもの頃から今までを知っていることです。「昔からずっと変わらない」ところを話せば、それが笑いになり、そのまま新郎新婦へのほめ言葉にもなります。

笑いになる思い出・笑いにしてはいけない思い出

思い出が多いぶん、選ぶ段階で迷いやすいのが幼なじみです。目安は、本人が今、自分から笑って話せる思い出かどうかです。次の表で候補をしぼってください。

笑いになる思い出笑いにしてはいけない思い出
本気で取り組んでいた自由研究や、行事の練習おねしょや泣き顔など、本人が今も恥ずかしがる話
子どもならではの思いこみ(「〇〇だと信じていた」)初恋や昔の恋人の話(子どもの頃でも)
二人で一緒に叱られた、かわいいいたずら成績や受験、家庭の事情に関わる話
昔から変わらないくせや口ぐせ体つきや見た目の変化の話
親も覚えている、家族ぐるみの行事の場面地元の人にしか分からない話

候補が決まったら、本人に「保育園のお遊戯会の話をしてもいい?」と題名だけ確かめておくと安心です。中身まで伝えなくてよいので、当日の笑いは残せます。幼なじみ以外の思い出も含めた探し方は「友人代表スピーチのエピソードの選び方」でくわしく紹介しています。

地元の言葉は、会場に伝わる言い方に直す

幼なじみの話は、地名や先生の名前など、地元の人にしか分からない言葉が入りがちです。説明なしで出すと、笑いどころが会場の多くの人に届きません。

そのままだと伝わらない会場に伝わる言い方
「〇〇公園で毎日…」「近所の大きな公園で毎日…」
「〇〇先生に怒られて」「担任の先生に、二人そろって叱られて」
「ヤマちゃんたちと」「近所の友だちと」
「あの夏の事件のとき」「小学4年の夏休みに」

組み立ては「昔 → 今 → これから」、笑いは前半に

3分のスピーチなら、次の流れにすると、話が年表のように長くなりません。エピソードは、子どもの頃から1つ、大人になってから1つにしぼります。笑いは前半に集め、結びはまじめに締めます。

パート話すこと笑い時間の目安
お祝いと自己紹介二人の距離をひと言で軽く1つ20秒
昔の話子どもの頃のエピソードを1ついちばん大きな笑い60秒
今の話大人になっても変わらないところ「今も同じ」で1つ40秒
パートナーへひと言のお願いや、感謝軽く1つまで20秒
これからと結びはなむけの言葉と、結びの挨拶入れない30秒

自己紹介は「幼なじみです」だけで済ませず、二人の距離が見える言い方にしましょう。それだけで、最初の小さな笑いになります。

例文自己紹介で二人の距離を見せる一言

〇〇くんとは、保育園の入園式で隣に座って以来の付き合いです。うちのアルバムには、私より〇〇くんの写真のほうが多いページもあります。

〇〇さんとは、母親同士が先に友だちでした。私たちは、気がついたら同じ砂場にいた二人です。

笑いを入れる場所の考え方や、笑いを生かす間の取り方は「面白い友人代表スピーチの作り方」にまとめています。

子どもの頃の話を笑いに変える5つの言い方

子どもの頃の話は、それだけでほほえましいものです。次の5つを意識すると、本人を傷つけずに笑いが生まれます。

  1. 当時のセリフをそのまま入れる。子どもの本気のひと言は、それだけで笑いになる
  2. 数字で具体的にする。「たくさん」より「2週間で32匹」のほうが、本気の度合いが伝わる
  3. 「昔から → 今も同じ」でつなぐ。今の話につながると、ただの昔話が「オチ」になる
  4. 自分も一緒に登場する。本人だけを笑い者にせず、「二人で叱られた」話にする
  5. 親族席に目を向ける。「お母さん、覚えていらっしゃいますか」で、親族席も笑いに加わる

直す前・直したあと

同じ思い出でも、5つの言い方を入れると、笑いの起きる話に変わります。遠足のおやつの思い出で比べてみましょう。

例文直す前(笑いが起きにくい)

〇〇くんは、子どもの頃から計画を立てるのが好きでした。
遠足のおやつも、いつもきちんと計算していました。
今も、とても計画的な人です。

例文直したあと(笑いどころが2か所)

小学2年の遠足の前の日、〇〇くんから電話がかかってきました。
「おやつ、300円まであと1円あるんだけど。1円で買えるもの、知らない?」
(半拍おく)
その日は二人で、駄菓子屋さんを3軒回りました。
あれから20年。新居の家具をそろえるときも、〇〇くんは表を作って、1円単位で予算を管理していたそうです。
(半拍おく)
〇〇さん、このお宅の会計係は、小学2年から現役です。

直したあとの例には、当時のセリフ(1)、数字(2)、今の姿へのつなぎ(3)、二人で駄菓子屋さんを回った話(4)が入っています。笑いが起きやすいのは、電話のセリフのあとと、「小学2年から現役です」のあとです。

言い方を変えると「かわいい話」になる

恥ずかしい思い出も、言い方を変えれば笑える話になります。悪口に聞こえる言い方を避け、本人の良さが見える言い方に直しましょう。

思い出避けたい言い方笑いになる言い方
迷子になりやすかった「よく迷子になっていました」「探検が好きで、お祭りに行くと、たいてい放送で名前を呼ばれていました」
テスト前に勉強しない「勉強が苦手で、成績は…」「テストの前になると、なぜか部屋の大掃除を始める人でした」
ピーマンが食べられなかった「好き嫌いが多くて」「給食のピーマンを、毎回そっと私のお皿に引っ越しさせていました」
いたずらをして叱られた「いたずらばかりしていました」「二人で叱られたとき、〇〇くんは私の前に立ってくれました」

親族席に話しかけるときは、答えがなくても笑える形に

親族席に話しかけるのは、幼なじみにしかできない笑いの取り方です。ただし、相手がうなずいてくれるとは限りません。どちらになっても笑いになる続け方を、先に用意しておきましょう。

例文親族席に話しかける一言と、そのあとの続け方

(新郎のお母さまのほうを見て)
お母さん、あの地図、まだリビングに飾ってありますよね。

うなずいてもらえたら:ありがとうございます。今日の話の裏が取れました。
反応がなかったら:……飾ってあると信じて、先に進みます。

幼なじみの友人代表スピーチ例文2本

どちらも約3分の例文です。〇〇を名前に、エピソードを二人のものに書きかえて使ってください。( )の中は動きの説明なので、読みません。

例文1:新郎の幼なじみ(同じ団地で育った男性)

例文新郎の幼なじみから(約3分)

〇〇くん、〇〇さん、ご結婚おめでとうございます。
ご両家の皆さま、心よりお祝い申し上げます。
新郎〇〇くんの幼なじみの、△△と申します。
〇〇くんとは、同じ団地の3階と4階で育ちました。
ベランダから名前を呼ぶと、本人より先に、お母さんが返事をしてくれる距離です。

子どもの頃の〇〇くんは、とにかく人に話しかけるのが好きな少年でした。
小学4年の夏休み、〇〇くんの自由研究は「町内の犬の名前を全部調べる」でした。
私は助手として、毎朝ついて行きました。
一軒ずつ呼び鈴を押して「お宅の犬の名前を教えてください」とお願いし、2週間で32匹の名前を集めました。
ちなみに〇〇くんは、犬が少し苦手です。
(半拍おく)
好きだったのは、犬ではなく、飼い主さんとのおしゃべりだったんです。
完成した「〇〇町いぬ地図」は、今もご実家のリビングに飾ってあると聞いています。
(新郎のお母さまのほうを見て)
お母さん、まだ飾ってありますよね。

大人になった〇〇くんは今、営業の仕事をしています。
先日話を聞いたら、取引先の方のお子さんの名前まで、全部覚えているそうです。
犬の名前が人の名前に変わっただけで、やっていることは、あの夏休みと同じでした。
人のことを知ろうとして、自分から話しかけにいく。
それが、私がずっと隣で見てきた〇〇くんです。

〇〇さん。
〇〇くんはきっと、〇〇さんのご家族やご友人の名前も、もう全部覚えていると思います。
もし覚えていない人がいたら、それは今、本人が大急ぎで覚えているところです。
どうか、そんな〇〇くんの隣で、たくさん笑ってあげてください。

〇〇くん。
今度は、二人の地図を作っていってください。
行きたい場所に印をつけて、一つずつ、二人で訪ねてください。
お二人の末永いお幸せと、ご両家のご繁栄をお祈りして、お祝いの言葉とさせていただきます。
本日は、本当におめでとうございます。

笑いが起きやすいのは、「返事をしてくれる距離です」「犬が少し苦手です」「まだ飾ってありますよね」「大急ぎで覚えているところです」の4か所です。言う前に半拍おき、笑いが静まってから次の文に進みます。

例文2:新婦の幼なじみ(保育園から一緒の女性)

例文新婦の幼なじみから(約3分)

〇〇さん、〇〇さん、ご結婚おめでとうございます。
新婦〇〇さんの幼なじみの、△△と申します。
〇〇さんとは同じ保育園に通い、母同士も仲が良かったので、家族ぐるみでお付き合いしてきました。
いつもの呼び方のほうが私も話しやすいので、ここからは「〇〇ちゃん」と呼ばせてください。

〇〇ちゃんとのいちばん古い思い出は、保育園のお遊戯会です。
演目は「大きなかぶ」で、〇〇ちゃんの役は、かぶでした。
セリフはひと言もなく、みんなに引っぱってもらうのを待つ役です。
それなのに〇〇ちゃんは、本番の前の日まで、毎日練習をしていました。
「かぶだって、すぐに抜けたら、引っぱる人ががっかりするでしょう」と言って、踏んばる練習をしていたそうです。
これは、あとで〇〇ちゃんのお母さんから聞いた話です。
(半拍おく)
当日の〇〇ちゃんは、会場でいちばん、抜けないかぶでした。
(笑いが静まるのを待つ)
先生が少しあせっていたのを、今でも覚えています。

その性格は、大人になっても変わりません。
今の仕事でも、任されたことは、自分が納得するまでやりとげる人だと聞いています。
誰も見ていないようなところまで、ていねいに。
あのお遊戯会のかぶと同じだなと、私はひそかに思っています。

中学生のころ、私が部活のことで元気がなかった時期がありました。
そのとき〇〇ちゃんは、何も聞かずに、毎朝私の家の前で待っていてくれました。
学校まで並んで歩いて、好きな音楽の話だけをする。
あの毎朝の時間に、私はずいぶん助けられました。

〇〇さん。
〇〇ちゃんは、がんばっていることを人に見せない人です。
そのがんばりに気づいたときは、「ありがとう」と声をかけてあげてください。

〇〇ちゃん。
今度は、セリフのある役です。
「大きなかぶ」は、みんなで力を合わせる話だったよね。
これからは〇〇さんと二人で力を合わせて、大きな幸せを育ててください。

(新婦のご両親のほうを向いて)
〇〇ちゃんのお父さん、お母さん。
小さい頃から、私のことも娘のようにかわいがっていただき、ありがとうございました。
夕ごはんは、自分の家と同じくらい、ごちそうになりました。
今日の〇〇ちゃんは、これまででいちばん幸せそうな顔をしています。

お二人の末永いお幸せを、心からお祈りしています。
本日は、本当におめでとうございます。

この例文で笑いが起きやすいのは、「役は、かぶでした」「抜けないかぶでした」「自分の家と同じくらい」の3か所です。中学生の思い出から先はまじめに話し、笑いからお祝いへの切りかえをはっきりさせます。

例文を自分用に直すときは

例文1の「いぬ地図」や、例文2の「大きなかぶ」のように、話の芯になる言葉を1つ決めましょう。昔の話と今の話がつながり、結びまで1本の話になります。結びでその言葉をもう一度使うと、笑いのあとがきれいにまとまります。

ほかの立場の例文や、笑いの量で選べる例文は「友人代表スピーチの例文」にまとめています。

親族の前でスベりたくないときは

子どもの頃の話は、書き出すと止まらなくなるものです。思い出が多すぎて選べない、笑いの量がこれでよいのか分からない、というときは、原稿を人に整えてもらう方法もあります。

よくある質問

幼なじみですが、最近はあまり会っていません。

大丈夫です。子どもの頃の話を中心にして、「今の話」は結婚の報告を受けたときのやりとりなど、最近の短い場面でつなぎましょう。「報告の電話で、昔と同じ笑い方をしていました」のひと言でも、「今も同じ」の笑いになります。

スピーチの中で、あだ名で呼んでもいいですか?

最初は「〇〇さん」と呼び、「いつもの呼び方で呼ばせてください」と断ってから使えば自然です。ただし、本人が人前では恥ずかしがるあだ名や、由来を説明しないと分からないあだ名は避けましょう。

笑いが起きなかったら、どうすればいいですか?

気にせず、そのまま次の文へ進みましょう。子どもの頃の話は、笑いが起きなくても、ほほえましさは会場に伝わっています。言い直したり、笑うところだと説明したりすると、かえって空気が重くなります。

新郎新婦の親にも話しかけていいですか?

家族ぐるみの付き合いなら、ひと言お礼を伝えるのは自然です。例文2のように、結びの前に短く入れる程度にしましょう。お祝いの席で避けたい言葉は「結婚式スピーチのマナーと忌み言葉の言い換え」で確かめておくと安心です。

まとめ

  • 幼なじみの強みは、親族席も一緒に笑える思い出を話せること
  • 子どもの頃に本気だった話を1つ選び、「今も同じ」でオチにする
  • 当時のセリフ・数字・自分も登場・親族席への一言で、やさしい笑いにする
  • 恥ずかしい話・昔の恋愛・成績や家庭の事情・見た目の話は入れない
  • 笑いは前半に集め、結びはまじめに締める
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