二次会の司会を面白くするなら、まず開会の「つかみ」(最初に会場の気持ちをつかむ一言)で、司会自身を少し下げて笑ってもらいましょう。二次会は披露宴よりくだけた場なので、笑いを少し多めにしてもかまいません。ただし、笑いの主役は新郎新婦とゲストで、司会はそのきっかけを作る役です。
この記事では、開会のつかみ、ゲームの説明で笑いを取るセリフ、時間が押したときの一言、スベったときの立て直しを紹介します。どれも2人で司会をする台本の形ですが、1人のときは、2人分のセリフを続けて読めばそのまま使えます。
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二次会の司会は、笑いを少し多めにしてよい
披露宴の司会は、笑いを1つの場面に1つまでにするのが目安です。二次会では、ゲームや景品の場面なら、笑いが続いてもかまいません。お酒も入り、ゲストも「楽しみに来た」気持ちで集まっているからです。
笑いの題材は、司会自身のこと、ゲームと景品のこと、その場で見えていることの3つにしぼります。笑いを取るのは、ゲストに参加してもらうためと考えると、司会がひとりで空回りせずに済みます。
2人で司会をするなら、1人がボケて、もう1人が軽く受ける掛け合いが使えます。相方の冗談がスベったときに、すぐ助けられるのも2人司会の強みです。
二次会でも笑いにしないこと
くだけた場でも、下ネタや夜の話を連想させる冗談、昔の恋人の話、一気飲みをあおる言葉は使いません。二次会にも、親族や職場の上司が来ることがあります。仲間内のあだ名だけで人を紹介するのも避けましょう。
二次会の進行表(2時間の例)と笑いの入れどころ
二次会は、披露宴のあとに、レストランやバーを貸し切って開くことが多いです。次の表は、2時間の会の進行例です。
| 時間 | 場面 | 司会のポイント | 笑い |
|---|---|---|---|
| 開始30分前 | 打ち合わせ・マイクの確認 | 幹事や会場のスタッフと、流れと合図を確かめる | ― |
| 0:00 | 開会・司会の自己紹介 | 2人で名乗り、拍手の練習をする | つかみで1〜2つ |
| 0:05 | 新郎新婦の入場・乾杯 | 拍手のきっかけを作り、乾杯の人を紹介する | 入れない |
| 0:15 | 歓談・食事 | 料理の案内をして、しばらく見守る | ― |
| 0:45 | ゲーム | ルールを短く伝え、景品を渡す | 景品・練習・勝者で2〜3つ |
| 1:30 | 友人の余興・お祝いの言葉 | 出番の人を紹介し、あとに一言添える | 軽く1つ |
| 1:45 | 新郎新婦の挨拶 | 2人にマイクを渡す | 入れない |
| 1:50 | お開き | 忘れ物の案内をして、お見送りにつなぐ | 開会の笑いをもう一度 |
会場によっては、利用時間を過ぎると延長料金がかかったり、次の予約が入っていたりします。お開きの時刻は、会場を出る時刻から逆算して決めましょう。開会や閉会の挨拶を幹事がする会もあります。幹事の挨拶と、連絡事項を笑いに変える言い方は「二次会の幹事の挨拶例文」にまとめています。
開会のつかみ:司会の自己紹介と拍手の練習
つかみは、司会2人の自己紹介で自分たちを少し下げ、そのまま拍手の練習につなげる形が使いやすいです。拍手の練習をしておくと、新郎新婦の入場の拍手が大きくなり、ゲストも声を出す準備ができます。〇〇には新郎新婦の名前を、△△には自分たちの名前を入れてください。
台本開会から新郎新婦の入場まで(約2分)
(開始時刻になり、BGMの音が小さくなったら)
司会A皆さん、こんばんは。
司会Bこんばんは。ただいまより、〇〇くんと〇〇さんの結婚パーティーを始めます。
司会A本日の司会を務めます、新郎の大学時代の友人、△△です。
司会B新婦の職場の同期、△△です。
司会A実は私たち、今日が初対面です。
司会B打ち合わせは、オンラインで3回だけです。
(半拍おく)
司会A息が合わないところは、温かい目で見守ってください。
司会Bまずは、皆さんに手を挙げていただきます。披露宴から続けてご参加の方。
(手が挙がったら)
司会A長い一日、お疲れさまです。ここからは、ネクタイを少しゆるめていただいて大丈夫です。
司会Bでは、この会からご参加の方。
(手が挙がったら)
司会Bお待たせしました。お二人のいちばんくつろいだ顔は、ここで見られます。
司会Aそれでは入場の前に、一度だけ拍手の練習をさせてください。どうぞ。
(拍手)
司会Bありがとうございます。本番は、今の2倍でお願いします。
司会A新郎は、拍手の大きさで、歩く速さを変えるそうです。
(半拍おく)
司会Bそれでは、お待たせしました。大きな拍手でお迎えください。新郎新婦の入場です。
(入場の曲。2人が席に着くまで拍手を続ける)
笑いが起きやすいのは、「今日が初対面です」「オンラインで3回だけです」と、「歩く速さを変えるそうです」の3か所です。手を挙げてもらう質問は、ゲストどうしが「あの人も披露宴からだ」と顔を見合わせるきっかけにもなります。
ゲームの説明で笑いを取るセリフ
ゲームのルール説明は、30秒以内に収めます。説明の途中に冗談をはさむと、ルールが伝わらなくなるので、笑いは「景品を見せるとき」「練習のあと」「勝者が決まったとき」に入れましょう。
新郎新婦とじゃんけん大会
会場の全員が立ち、新郎新婦とじゃんけんをして、勝ち残った人に景品を渡します。道具が要らず、説明も短くて済むので、最初のゲームに向いています。
- 時間
- 10分(景品が3つの場合)
- 人数
- 全員
- 準備物
- 景品
- 難しさ
- ★
台本じゃんけん大会のルール説明(約1分)
司会Aここからはゲームの時間です。まずは、新郎新婦とのじゃんけん大会です。
司会B皆さん、その場でお立ちください。
司会Aお二人と一緒にじゃんけんをして、勝った方だけが立ったまま進みます。あいこの方と、ほかの方はお座りください。
司会B勝ち残った1名様には、こちらの景品をお贈りします。
(景品を高く掲げて見せる)
司会A中身は、新郎新婦が「本当は自分たちがほしい」と言っていたものだそうです。
(半拍おく)
司会Bお二人の目が、少しさびしそうです。
司会Aまずは練習です。じゃんけん、ぽん。
司会Bルールは大丈夫そうですね。今の練習で勝った方、運は本番に取っておいてください。
司会Aでは、本番です。
どのゲームにも使える笑いの一言
ゲームが変わっても、笑いを入れる場所は同じです。次の一言を、進めるゲームに合わせて使ってください。
| 場面 | 笑いの一言 |
|---|---|
| ルールを言い終えたとき | ルールは以上です。分からなかった方は、隣の方のまねをしてください |
| 練習のあと | 練習なのに、皆さん本気でしたね。本番が楽しみです |
| 景品を見せるとき | 1等の景品は、こちらです。……の写真です。本物は受付でお渡しします |
| 会場の声が小さいとき | 新郎新婦のほうが、皆さんより真剣です |
| 勝者が決まったとき | おめでとうございます。新郎新婦とのご関係を、ひと言お願いします |
勝った人に新郎新婦との関係を聞くと、「新郎の会社の先輩です」などの答えで、ゲストどうしが知り合うきっかけになります。ほかのゲームの遊び方と司会のセリフは「二次会のゲーム」で紹介しています。
時間が押したときの一言
二次会は、新郎新婦の到着が遅れたり、受付が混んだりして、始まりから時間が押しやすい会です。慌てないように、削る順番を幹事と決めておきましょう。
| 遅れ | 調整のしかた |
|---|---|
| 5分ほど | 歓談を短くする。司会のセリフは案内だけにする |
| 10分ほど | ゲームの練習を省く。景品は数を減らさず、まとめて渡す |
| 20分以上 | ゲームを1つにしぼり、余った景品はじゃんけんで渡す |
急いでいることを、そのまま口に出さないのがこつです。「時間がないので」と言うと、会場が落ち着かなくなります。急ぐこと自体を笑いに変えれば、楽しい雰囲気のまま進められます。
(歓談を短くしたいとき)
お食事の途中ですが、ここで皆さまにお知らせがあります。お料理はまだたっぷりございますので、ご安心ください。
(ゲームを早めに進めたいとき)
ここからは、少しテンポを上げてまいります。司会のしゃべりも、1.5倍速でお届けします。
(景品をまとめて渡すとき)
景品は、まだこんなにございます。余ってしまうと司会の部屋が狭くなりますので、ここからは、じゃんけんで一気にお渡しします。
友人の余興やお祝いの言葉は、出る人が準備してきたものです。司会の判断で削らず、短くしてほしいときは、出番の前に本人に相談します。
スベったときの立て直し
司会の冗談に反応がなくても、慌てる必要はありません。一拍おいてから自分で軽くツッコみ、すぐ次の案内に進めば、会場はむしろ和みます。言いわけや、冗談の説明はしないようにしましょう。
| 場面 | 立て直しの一言 | ポイント |
|---|---|---|
| 自分の冗談に反応がない | ……今のは、練習です。本番はこのあとです | 一拍おいてから言い、すぐ次へ |
| 相方の冗談に反応がない | 今のは、新郎新婦だけに向けた冗談でした。お二人、届きましたか? | 新郎新婦に振って、笑顔をもらう |
| ゲームの声が小さい | まだ乾杯の余韻で、皆さん控えめですね。では、新郎新婦にお手本をお願いします | 主役を巻き込む |
| 自分がかんだ | 失礼しました。司会の口が、まだ乾杯前でした | 謝るのは1回だけ |
2人司会なら、相方がスベったときの助け舟を、前もって決めておくと安心です。立て直しの一言の型は「滑ったときの返し方」に、余興がスベったときの一言は「余興やスピーチを紹介する司会のセリフ」にまとめています。
お開きは、笑いのあとにまじめに締める
お開きでは、開会のつかみをもう一度使うと、会のはじめとおしまいがつながって、もう一度笑いが起きます。笑いは1つだけにして、そのあとは案内とお礼で締めましょう。
台本新郎新婦の挨拶からお開きまで(約1分半)
司会A楽しい時間はあっという間で、お開きの時間が近づいてまいりました。
司会Bここで、新郎新婦のお二人から、皆さんへご挨拶をいただきます。
(2人の挨拶のあと、拍手が静まってから)
司会A〇〇くん、〇〇さん、ありがとうございました。
司会B以上をもちまして、〇〇くんと〇〇さんの結婚パーティーは、お開きとなります。
司会Aお二人は出口で皆さんをお見送りします。お手荷物とお忘れ物に、お気をつけください。
司会B初対面だった司会の2人も、皆さんのおかげで、すっかり仲よくなりました。
司会A司会は、新郎の友人の△△と、
司会B新婦の同期の△△でした。本日は、ありがとうございました。
よくある質問
司会は1人と2人、どちらがいいですか?
2人がおすすめです。掛け合いで笑いを作りやすく、1人が話している間に、もう1人が景品やマイクの準備をできます。新郎側と新婦側から1人ずつ出ると、どちらのゲストにも親しみが伝わります。
新郎新婦のことをよく知らないゲストが多いときは?
開会のすぐあとに、2人の紹介を短く入れましょう。「お二人は職場の同じフロアで出会いました」のように一言あるだけで、ゲームの笑いにも乗ってもらいやすくなります。披露宴の司会も頼まれている人は、「友人が結婚式の司会をするなら?」に新郎新婦の紹介で笑いを取る台本があります。
司会もお酒を飲んでいいですか?
乾杯のひと口くらいにとどめるのが無難です。時間の管理やマイクの受け渡しなど、頭を使う場面がお開きまで続きます。酔って冗談が強くなると、人を傷つける笑いに近づいてしまいます。
まとめ
- 二次会は披露宴より笑いを多めにしてよいが、題材は司会自身・ゲーム・その場の様子にしぼる
- 開会は、司会の自己紹介で自分を少し下げ、拍手の練習でつかむ
- ゲームの笑いは、説明の途中ではなく、景品・練習・勝者の場面に入れる
- 時間が押しても「時間がない」とは言わず、急ぐこと自体を笑いにする
- スベったら一拍おいて軽くツッコみ、すぐ次へ。2人司会なら助け合う





