1分間スピーチのネタは、最近あった小さな出来事から、気づきを1つ話せるものが向いています。テーマに迷ったら下の40個から1つ選び、表にあるような正直すぎる一言を1つ足すと、くすっと笑える話になります。「結論→理由→例→まとめ」の順に話し、笑いは結論の直後か例の最後に1か所だけ置きましょう。
この記事では、社会人がすぐ話せるテーマ40を、話し出しの一言と笑いの一言の例つきで紹介します。1分にまとまる話す型と笑いを入れる場所、ネタがないときの探し方もまとめました。
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1分間スピーチは「気づき1つ+笑い1つ」で十分
1分間スピーチは、朝礼や研修、会議の最初などで、1人ずつ順番に話すものです。聞く人が「なるほど」と思える小さな気づきを1つ持ち帰れれば、それで十分です。そこに、くすっと笑える一言が1つあると、聞く人の顔が上がり、気づきも覚えてもらいやすくなります。
話す速さは1分あたり250〜300字ほどが目安なので、原稿も250〜300字ほどに収めます。話したいことや笑いを2つも3つも入れると、どれも中途半端になりがちです。話題は1つ、気づきも1つ、笑いも1つと決めておきましょう。
| 長さ | 原稿の字数の目安 | 入れられる中身 |
|---|---|---|
| 30秒 | 130〜150字 | 結論と例を1つずつ(笑いはなくてよい) |
| 1分 | 250〜300字 | 結論・理由・例・まとめと、笑いの一言1つ |
| 2分 | 500〜600字 | 例を2つか、例を詳しく。笑いは2つまで |
書いた原稿は、読み上げにかかる時間を測っておくと安心です。笑いを入れるなら、笑いを待つ時間のぶん、少し短めに仕上げます。
笑いも取れる1分間スピーチのテーマ40
テーマを4つのグループに分け、話し出しの一言と、笑いの一言の例を付けました。笑いの一言は、話し出しのあとの出来事の中に置くと自然です。〇〇や数字は、自分の話に置きかえて使ってください。
笑いの一言の多くは、自分の小さな失敗を、数字や物を入れて正直に言う形です。人をからかわず、自分を少し下げるだけなので、上司や新人がいる場でも使えます。
仕事の気づき(1〜10)
| テーマ | 話し出しの一言 | 笑いの一言の例 |
|---|---|---|
| 1 最近「ありがとう」と言われた仕事 | 先週、思いがけずお礼を言われました | お礼の理由は、ホチキスの針を補充したことでした |
| 2 仕事で続けている小さな工夫 | やることの一覧を、朝と夕方に見直しています | 見直す時間を、一覧に書き忘れた日もあります |
| 3 先輩に教わって今も守っていること | 新人のころに言われた一言を、今も覚えています | 先日、先輩本人に話したら、まったく覚えていませんでした |
| 4 最近ヒヤッとしたこと | 送信の直前に、宛先のまちがいに気づきました | 気づいた瞬間、指が送信ボタンの1ミリ上で止まりました |
| 5 お客さまに言われてうれしかった言葉 | お客さまから、こんな一言をいただきました | うれしくて、帰りの電車で1人でにやけていました |
| 6 時間を短くできた作業 | 30分かかっていた作業が、10分になりました | 浮いた20分は、今のところコーヒーをいれる時間です |
| 7 ほかの部署の仕事で驚いたこと | 先日〇〇部を手伝って、初めて知ったことがあります | 同じフロアに3年いて、奥にもう1部屋あると知りました |
| 8 言葉づかいで気をつけていること | 「了解しました」と「承知しました」、どちらを使っていますか | 迷いすぎて、返信に10分かかった日があります |
| 9 会議を短くする工夫 | 会議の最初に、終わる時間を決めています | 時間どおりに終わったのは、今のところ5回中2回です |
| 10 机まわりの整理 | 先週、机の引き出しを1段だけ片づけました | 片づけたのは1段なのに、気分は大掃除を終えた人です |
身近な暮らしのこと(11〜20)
| テーマ | 話し出しの一言 | 笑いの一言の例 |
|---|---|---|
| 11 最近始めた小さな習慣 | 1か月前から、寝る前に5分だけ本を読んでいます | 5分で眠くなるので、まだ1冊目の30ページです |
| 12 通勤中に見つけたこと | 毎朝通る道に、季節ごとに看板を書きかえるお店があります | 看板は毎朝読んでいますが、お店には入ったことがありません |
| 13 料理や家事での発見 | 初めて、ごはんを鍋で炊いてみました | 1回目は、鍋の底に立派なおこげの板ができました |
| 14 買い物で迷ったこと | 先週、歯ブラシを1本買うのに20分迷いました | 20分迷って、いつもと同じものを買いました |
| 15 最近はまっている食べ物 | 最近、焼きいもにはまっています | この冬のレシートを数えたら、焼きいもだけで11本でした |
| 16 休日の過ごし方 | 初めて行った公園で、ただ座って1時間過ごしました | となりのベンチの鳩のほうが、よほど忙しそうでした |
| 17 家族に言われて、はっとした一言 | 家族に言われた一言が、ずっと頭に残っています | その一言を言ったのは、小学2年生のおいでした |
| 18 体のために続けていること | お昼のあと、5分だけ外を歩いています | 歩くと甘いものが食べたくなり、帰りにお店に寄っています |
| 19 長く使っている愛用品 | この財布を、もう10年使っています | 財布も私に飽きてきたのか、小銭入れが開きにくくなりました |
| 20 住んでいる町の自慢 | 私の町には、ちょっと自慢したいものがあります | 駅前の大きな桜です。花の時期以外は、誰も気づいていません |
学びとことば(21〜30)
| テーマ | 話し出しの一言 | 笑いの一言の例 |
|---|---|---|
| 21 最近覚えた言葉 | 〇〇という言葉の、本当の意味を知りました | この言葉を、20年まちがえて使っていました |
| 22 大事にしている言葉 | 迷ったときに思い出す言葉があります | 出どころは、偉人ではなく、近所の八百屋さんです |
| 23 本から学んだ考え方 | 最近読んだ本に、こんな考え方がありました | 正直に言うと、まだ1章しか読んでいません |
| 24 失敗から学んだこと | 先月、小さくない失敗をしました | ……いえ、正確には、小さい失敗を3つ重ねました |
| 25 子どものころの習いごと | 小学生のころ、習字を習っていました | その成果は今、自分でも読めない会議のメモになっています |
| 26 今している勉強 | 今、〇〇の資格の勉強をしています | 買った問題集は、今のところ机の上でいちばん立派な文鎮です |
| 27 数字から考えたこと | 1日は、分にすると1440分あります | スマホを見ている時間を調べたら、そのうち240分でした |
| 28 初めて挑戦したこと | 先月、生まれて初めて〇〇に挑戦しました | ボウリングでした。ガターの数なら、その日の1位でした |
| 29 人に教えて分かったこと | 後輩に仕事を教えて、気づいたことがあります | 途中から、後輩のほうが説明が上手でした |
| 30 雑学やちょっとした知識 | 皆さんは、〇〇の由来をご存じでしょうか | 私も知ったのは、昨日の夜です |
雑学をテーマにするときの組み立て方は、「1分間スピーチで使える雑学ネタ」で例文と一緒に紹介しています。
人とのこと・自分のこと(31〜40)
| テーマ | 話し出しの一言 | 笑いの一言の例 |
|---|---|---|
| 31 お礼を言いたい人 | 今日は、ある人にお礼を言わせてください | 毎朝コピー用紙を補充してくださる方へ。紙は自然にわいてくると思っていました |
| 32 身近にいる尊敬している人 | 尊敬しているのは、近所のパン屋さんのご主人です | 開店時間の正確さは、私の出社時間よりずっと上です |
| 33 年の初めに立てた目標の途中経過 | 年の初めに立てた目標の、途中経過をご報告します | 目標は、今も元気に年の初めのままです |
| 34 自分の短所との付き合い方 | 私の短所は、心配性なところです | 鍵を閉めたか心配で、駅から2回引き返したことがあります |
| 35 苦手を少し克服した話 | 人前で話すのが、とても苦手でした | 今も苦手です。ただ、苦手なまま1分は話せるようになりました |
| 36 最近、声を出して笑ったこと | 最近、家で声を出して笑いました | 鏡の中の寝ぐせが、きれいな「?」の形をしていました |
| 37 10年前の自分に伝えたいこと | 10年前の自分に会えたら、伝えたいことがあります | 「その健康器具は、10年後に洗濯物干しになっているよ」 |
| 38 挨拶で心がけていること | 朝の挨拶を、少し大きな声で言うようにしています | 大きすぎて、先日エレベーターの全員がふり向きました |
| 39 人に親切にしてもらった話 | 落とした手袋を、知らない方が届けてくださいました | 届けてもらうまで、落としたことに気づいていませんでした。両方です |
| 40 1分間スピーチそのもの | 順番が回ってくると、前の晩に話すことを考えます | 考えすぎて、夢の中でも1分間スピーチをしていました |
1分にまとまる話す型と、笑いの一言を入れる場所
テーマが決まったら、「結論→理由→例→まとめ」の4つのパートに分けて原稿を書きます。仕事の報告でも使われる順番で、聞く人が迷わずについてこられます。笑いの一言を入れるのは、結論の直後か、例の最後のどちらか1か所です。
| パート | 話すこと | 字数の目安 | 笑いの一言 |
|---|---|---|---|
| 結論 | 今日いちばん伝えたいこと | 40〜50字 | 入れるなら、結論の直後に正直すぎる一言 |
| 理由 | そう思うようになったわけ | 40〜60字 | 入れない |
| 例 | 自分が見たこと、やったこと | 100〜120字 | 入れるなら、例の最後に場面が浮かぶ一言 |
| まとめ | 結論をもう一度、聞く人への一言 | 40〜50字 | 入れない(まじめに締める) |
理由とまとめに笑いを入れないのは、気づきをまじめに届けるためです。笑いのあとにまじめな一文が続くと、聞く人は「笑ったけれど、いい話だった」と受け取ってくれます。
おはようございます。今日は、年の初めに立てた目標の、途中経過をご報告します。
結論から申し上げますと、目標は、今も元気に年の初めのままです。(笑いを待つ)
止まってしまった理由は、目標が大きすぎたことです。「毎朝30分、英語の勉強をする」と決めましたが、30分の時間が取れない日が続き、1週間で止まってしまいました。
そこで先月から、30分を5分に変えました。5分なら、朝ごはんを待つ間にできます。おかげで、この1か月は1日も休まず続いています。
目標は、続けられる大きさに分けることが大事だと感じました。止まっている目標があれば、皆さんも小さく分けてみてはいかがでしょうか。以上です。
この例では、結論で途中経過を正直に言い、そこに笑いの一言を置いています。そのあとは笑いを入れず、理由と例、まとめをまじめに話しています。笑いの置き方をもっと知りたい人は、「1分間スピーチを面白くするには?」で3つの型と例文を紹介しています。
ネタがないときの探し方
テーマの一覧を見ても話すことが浮かばないときは、テーマより先に「自分の1週間」を見直します。次の順番で探すと、たいてい1つは見つかります。
- 昨日の朝起きてから寝るまでを、時間の順に思い出す
- その中から「初めて」「久しぶり」「いつもとちがう」を探す
- 「ちょっと恥ずかしかった」「自分で笑ってしまった」場面も探す
- 人に言われた一言や、自分が言った一言を思い出す
- 見つけた出来事を、上の40のテーマのどれかに当てはめる
3の場面は、そのまま笑いの一言の材料になります。出来事が見つかったら、「何に気づいたか」と「笑いの一言」を、それぞれ一文で書いてみましょう。
出来事:駅前のお店が、雨の日だけ入口にタオルを置いている
気づいたこと:言われる前に、相手が困ることを先に用意している
笑いの一言:そのタオルを3回使ってから、お店で一度も買い物をしていないことに気づいた
使えるテーマ:12(通勤中に見つけたこと)
このメモを、気づいたその日にスマホなどに残しておくと、順番が回ってきたときに困りません。ネタを書きためる方法は「ネタ帳の作り方と使い方」も参考になります。
1分間スピーチで避けたい話題と笑い
- 同僚や家族、お客さまの失敗やくせをからかう話
- 見た目・年齢・出身などをネタにした話
- 政治や宗教、意見が大きく分かれる話題
- その場にいない人の悪口や、うわさ話
- 自慢話だけで終わる話や、つらい事件・事故の話
話す前の準備と、話し方のこつ
1分間スピーチは、原稿を丸ごと覚えなくてもかまいません。最初の一文と笑いの一言だけを覚え、あとは「結論・理由・例・まとめ」のキーワードを頭に置いて話すと、自然な話し方になります。
- 前の日に1回、当日の朝に1回、声に出して読む
- 時間を測り、1分を大きく超えるなら「例」を短くする
- 笑いの一言の前で半拍止まり、言ったあとは2秒ほど待つ
- 話し終えたら「以上です」と言って、軽く一礼する
覚え方の練習は「スピーチの覚え方」で詳しく紹介しています。
よくある質問
どうしても1分を超えてしまいます。
いちばん長くなりやすいのは「例」の部分です。例の中の、いつ・どこで・誰と、のうち、なくても伝わるものを1つ削ってみてください。笑いの一言が2つ以上あるなら、1つにしぼるだけでも短くなります。
毎週順番が回ってきて、ネタが尽きそうです。
同じテーマでも、出来事が変われば別のスピーチになります。季節の行事を使うのも手で、「朝礼スピーチの月別ネタ」に、1月から12月までの話題と笑いの切り口をまとめています。
笑いの一言を考えるのが苦手です。
表の「笑いの一言の例」の形を借りて、出来事と数字だけを自分のものに置きかえてみてください。「5回中2回です」のように、結果を数字で正直に言うだけでも、くすっと笑える一言になります。無理に面白いことを言おうとせず、本当のことを少し正直すぎるくらいに言うのがコツです。
まとめ
- 1分間スピーチは、気づき1つと笑い1つで十分。原稿は250〜300字ほど
- テーマに迷ったら40の一覧から選び、話し出しの一言と笑いの一言から書き始める
- 「結論→理由→例→まとめ」の順に書き、笑いは結論の直後か例の最後に1か所だけ
- 笑いの一言は、自分の小さな失敗を、数字や物を入れて正直に言う
- 人をからかう笑いや、政治・宗教・悪口の話題は避ける






