朝礼スピーチの面白い例文5本|笑いが起きるネタの選び方と1分の話し方

ボードの前で話す男性と、時計の下で話を聞く2人

朝礼スピーチで笑いを取るなら、自分の最近の小さな失敗を話すのがいちばん簡単です。失敗の場面を目に浮かぶ一言で笑ってもらい、そこからの気づきを「今日から私は〜します」で締めます。朝の仕事前なので、大笑いより、くすっと笑えるくらいの軽さで、1分ほどにまとめましょう。

この記事では、朝礼で笑いを取る型と、朝礼の場ならではのコツ、笑いが起きるネタの選び方を紹介します。そのまま使える面白い例文5本と、説教くさくならない締め方、1分で話す長さの目安もまとめました。

目次目次を閉じる目次を開く
  1. 朝礼で笑いを取る型は「小さな失敗→気づき」
  2. 朝礼ならではの笑いのコツ
  3. 笑いが起きるネタの選び方
  4. 笑いのある朝礼スピーチの例文5本
  5. 説教くさくならない締め方
  6. 1分にまとめる長さと話し方
  7. よくある質問
  8. まとめ

朝礼で笑いを取る型は「小さな失敗→気づき」

朝礼スピーチの笑いは、次の4つの順番で作ります。笑いを置くのは2の1か所だけで、3と4はまじめに話します。

順番話すこと例(例文1)
1. 失敗の場面いつ・何をして・どうなったかを具体的に会議の資料100部の、2ページ目と3ページ目が逆だった
2. 笑いの一言その場の様子を、目に浮かぶ一言で言うはたから見ると、トランプの大会でした
3. 気づき失敗から分かったこと確かめるのは1部でいい
4. 今日からの行動「私は〜します」で言う大量に刷る前に、1部だけ刷って確かめます

自分の失敗を笑いにする形は、誰も傷つけないので、上司や新人が一緒に聞いている朝礼でも使えます。聞く人が「自分もやりそう」と思える失敗なら、笑ったあとの気づきも、自分のこととして受け取ってもらえます。

笑いの一言は、失敗した瞬間の様子を、物や数字を入れて言うのがコツです。「大変でした」と言うより、「5人で机を囲んで、トランプの大会のようでした」と言うほうが、聞く人の頭に場面が浮かびます。好かれる失敗談と嫌われる失敗談の違いは「自虐ネタの例と使い方」でも紹介しています。

朝礼ならではの笑いのコツ

同じ失敗談でも、朝礼はほかのスピーチと場の様子がちがいます。朝礼の特徴に合わせて、笑いの量と置き方を決めましょう。

朝礼の場の特徴笑いへの影響どうするか
仕事前で、まだ眠い人もいる大きな笑いは起きにくいくすっと笑える一言を1つだけ入れる
立ったまま聞いている長い話は、笑いより疲れが残る1分以内に収める
上司・同僚・新人など立場が混ざる人をネタにすると、誰かが笑えない笑いのネタは自分の失敗にかぎる
毎週のように順番が回ってくる毎回の笑いは負担になる笑いは話題がそろった回だけでよい
話のあとすぐ仕事が始まる笑いで終わると切りかえにくい最後は今日からの行動で締める

朝礼で大事なのは、話を聞いた人が、少し明るい気持ちで仕事に向かえることです。笑いはそのための入り口と考え、笑わせることそのものを目的にしないようにしましょう。

笑いの置き方は、ほかにも、大げさに予告してから小さな話をする型などがあります。朝礼以外の1分間スピーチでも使える型は「1分間スピーチを面白くするには?」で紹介しています。

笑いが起きるネタの選び方

朝礼の笑いのネタは、この1週間の自分の身の回りから探します。次の3つの場所を思い返すと、見つけやすくなります。

探す場所ネタの例
仕事中の小さな失敗印刷のまちがい、電話の出方、メールの宛先
人に言われてドキッとした一言後輩や家族に言われた、自分のくせ
家や通勤での勘違い頼まれた買い物、曜日のまちがい、乗りまちがい

ネタを選ぶ前に確かめること

  • 朝から聞いて、前向きに笑える話か
  • 部署の誰が聞いても分かる話か(内輪の話や専門用語ばかりになっていないか)
  • 笑いのネタが自分か(ほかの人の失敗になっていないか)
  • お客さまに迷惑をかけた失敗や、安全に関わる失敗ではないか
  • 失敗のあとに、自分で決めた工夫があるか

お客さまに迷惑をかけた失敗や、けがや事故につながりかねない失敗は、朝礼で笑いにすると不誠実に聞こえます。そうした話は、笑いを入れずに報告として話しましょう。季節の行事から笑いを作るなら「朝礼スピーチの月別ネタ」、テーマから探すなら「1分間スピーチのネタ一覧」も使えます。

笑いのある朝礼スピーチの例文5本

どれも1分前後で話せる長さです。「(笑いを待つ)」のところで2秒ほど間をあけ、〇〇や数字は自分の職場に合わせて書きかえてください。

例文1 仕事の失敗「ページが逆の100部」

例文ページが逆の100部(約1分)

おはようございます。今日は、先週の私の失敗についてお話しします。

会議の資料を100部印刷したところ、2ページ目と3ページ目が、すべて逆になっていました。気づいたのは、会議の30分前です。
同じ課の皆さんに手伝ってもらい、5人で机を囲んで、ひたすらページを入れかえました。
はたから見ると、トランプの大会でした。(笑いを待つ)

なんとか間に合いましたが、皆さんの時間を使わせてしまいました。改めて、ありがとうございました。

この失敗から、たくさん印刷する前には、まず1部だけ刷って確かめることにしました。1部なら、まちがえても紙1枚で済みます。トランプの大会も開かれずに済みます。以上です。

失敗談では、手伝ってくれた人へのお礼を入れると、聞く人も気持ちよく笑えます。最後の一言は、途中の笑いをもう一度使った締めです。

例文2 言われた一言「画面に話しかけている気分」

例文画面に話しかけている気分(約1分)

おはようございます。先日、入社2年目の後輩に、「質問しやすい先輩って、どんな人?」と聞いてみました。

答えは、「手を止めて、顔を上げてくれる人」でした。
そのあと、少し言いにくそうに、こう続けました。
「先輩に質問するときは、いつも画面に話しかけている気分です」。(笑いを待つ)

振り返ると、私は質問されたとき、パソコンの画面を見たまま答えていました。それでは、相手は次から聞きにくくなってしまいます。

今日から、声をかけられたら、まず手を止めて、顔を上げることから始めます。画面ではなく、私に話しかけてください。よろしくお願いします。

人に言われた一言は、自分のくせを笑いにできる、朝礼向きのネタです。言った人が分かる話なので、相手がからかわれたと感じない言い方にしましょう。

例文3 電話の失敗「家の電話の出方」

例文家の電話の出方(約1分)

おはようございます。先週、会社の電話に出たときのことです。
「はい、△△です」と、うっかり家の電話の出方をしてしまいました。(間)
相手の方は少し考えてから、「……△△さんのお宅ですか」と聞いてくださいました。(笑いを待つ)

すぐに会社名を名乗り直して、用件は無事に伺えました。ただ、相手の方は一瞬、どこにかけたのか分からなくなったはずです。

電話の第一声は、相手にとって、かけた先を確かめる大事な一言です。私は今週、受話器を取る前に、会社名を心の中で一度言ってから出るようにします。以上です。

△△には自分の名字を入れます。相手の方の言葉は、責めるのではなく、あたたかく受け止めてくれた形で話すと、笑いがやさしくなります。

例文4 家での勘違い「3つの買い物」

例文3つの買い物(約1分)

おはようございます。週末、家族に買い物を頼まれました。
牛乳と卵と食パンの3つです。「メモはいらない、覚えた」と言って出かけました。
買ってきたのは、牛乳とヨーグルトと、なぜか洗剤でした。(笑いを待つ)

3つのうち、合っていたのは1つだけです。覚えたつもりでも、聞いたその場で口に出していないと、こうなるのだと分かりました。

仕事の頼まれごとも同じです。私は今日から、頼まれたことは、その場で「〇〇を、〇時までですね」と復唱します。家でも復唱します。以上です。

家での失敗は、職場の誰にも迷惑がかかっていないので、いちばん気軽に笑ってもらえます。仕事の行動につなげるところだけは、まじめに言いましょう。

例文5 書いたものの失敗「いつものように」の引き継ぎメモ

例文「いつものように」の引き継ぎメモ(約1分)

おはようございます。先週、休みの先輩の仕事を、引き継ぎメモを見ながら代わりに担当しました。

そのメモには、手順だけでなく、「なぜそうするのか」が一言ずつ書いてありました。理由が分かっていたので、メモにない場面でも、自分で判断できました。

気になって、私が去年書いた引き継ぎメモを開いてみました。
書いてあったのは、1行だけ。「いつものように処理する」。(笑いを待つ)
「いつも」を知らない人には、何も伝わらないメモでした。

私も、自分の仕事のメモに「なぜ」を書き足していきます。まずは、去年の自分のメモから直します。今日も1日、よろしくお願いします。

人のよいところをほめたあとに、自分の失敗を並べる形です。比べる相手をほめているので、笑いが自慢や皮肉に聞こえません。

説教くさくならない締め方

笑いで空気がなごんだあとに「だから皆さんも気をつけてください」と続けると、失敗談が説教の前置きになってしまいます。失敗談の締めは、自分のこととして言うのが基本です。

説教くさく聞こえる締め自分のこととして締める
皆さんも、印刷の前には確認しましょう私は、刷る前に1部だけ確かめます
最近、復唱しない人がいます私は、頼まれたことをその場で復唱します
確認を怠ってはいけません私は、送る前にもう一度読み直すことにしました
〜するべきです〜してみようと思います

「私は〜します」と締めると、聞いた人が「自分もやってみようか」と考えてくれます。安全に関わる注意のように、全員に伝えたいことだけは、「〜すると安心です」とやわらかく呼びかけましょう。

1分にまとめる長さと話し方

朝礼スピーチの長さは、職場によって決まっていることが多いです。決まりがなければ、1分前後を目安にします。話す速さは、1分あたり250〜300字ほどです。

場面長さの目安原稿の字数
当番で回ってくる朝礼スピーチ1分前後のことが多い250〜300字
時間が押していて、一言だけ求められたとき30秒130〜150字
全体朝礼で、部署を代表して話すとき2〜3分500〜900字

笑いを1つ入れるなら、笑いを待つ時間のぶん、原稿は目安より少し短めにします。書いた原稿は、スピーチ時間の計算ツールに貼ると、読み上げにかかる時間の目安が分かります。

話すときは、次の4つを意識すると、朝の眠い空気の中でも笑いが届きやすくなります。

  1. 最初の「おはようございます」を、ふだんより少し大きな声で言う
  2. 失敗の場面は、少しゆっくり話す(聞く人が場面を思い浮かべる時間になる)
  3. 笑いの一言のあとは、2秒ほど待ってから次へ進む
  4. 締めの一文は顔を上げて言い、「以上です」で終わりをはっきりさせる

よくある質問

上司がいる朝礼で、失敗談を話して大丈夫ですか?

小さな失敗と、そのあとに自分で決めた工夫を一緒に話せば、むしろ前向きに受け取られることが多いです。言いわけをせず、手伝ってくれた人へのお礼を入れましょう。お客さまに迷惑をかけた失敗や安全に関わる失敗は、笑いにせずに報告として話します。

朝礼スピーチの順番が、毎週のように回ってきます。

毎回笑いを入れなくても大丈夫です。小さな失敗は、その日のうちにスマホのメモに1行残しておくと、順番が回ってきたときのネタになります。どうしてもネタがない週は、ネタ探しそのものを話題にする手もあります。「当番表に自分の名前を見つけてから、ずっとネタを探していました」と始めるだけで、小さな笑いになります。

笑いが起きず、静かなまま終わりました。

朝は、心の中で笑っていても声に出にくい時間です。気づきと行動がきちんと話せていれば、朝礼スピーチとしては十分です。次の回は、笑いの一言を短くするか、失敗の場面をもう少し具体的にしてみましょう。

まとめ

  • 朝礼の笑いは「小さな失敗→笑いの一言→気づき→今日からの行動」の順で作る
  • 朝の仕事前なので、くすっと笑える軽さにとどめ、笑いは1つにする
  • ネタは自分の小さな失敗だけにし、お客さまへの迷惑や安全に関わる失敗は笑いにしない
  • 締めは「皆さん〜しましょう」より「私は〜します」と自分のこととして言う
  • 1分なら原稿は250〜300字が目安で、笑いを入れるなら少し短めにする
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