社内報の自己紹介を面白くするには、項目を全部同じ重さで埋めるより、話題を1つだけ選んで具体的に書くのが近道です。そのうえで、見出しに小さな意外さを入れると、ページをめくる手が止まります。笑いは1〜2か所で十分で、仕事への意気込みも必ず入れます。
この記事では、入れたい項目と書く順番、文字で笑いを取るコツ、そのまま使える例文3本を紹介します。社内SNS向けの短い例文と、写真の選び方もまとめました。
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社内報の自己紹介は「見出し・1文目・写真」で読まれる
社内報は、ほかの記事と並んだ中で、ぱらぱらと見られることが多いものです。最初に目に入る3か所で「読もう」と思ってもらえるかが決まります。
| 目に入る順 | 役目 | 工夫すること |
|---|---|---|
| 写真 | どんな人かを一目で伝える | 顔が明るく写ったものを選ぶ |
| 見出し | 読む理由を作る | 仕事と意外な一面を組み合わせる |
| 1文目 | 続きを読ませる | 名前と部署のすぐあとに、話題を予告する |
話して自己紹介をするときは、声や表情、間で笑いを取れます。文字の場合は、読む人が自分のペースで読むので、言葉の選び方と具体的な中身で笑いを作ります。また、社内報は長く残り、ほかの部署や会社の外の人が目にすることもあります。その場かぎりの内輪ネタは、文字にすると伝わりにくくなります。
入れたい項目と、書く順番
社内報の自己紹介に入れる項目は、次の6つが基本です。編集の担当者から項目を指定された場合は、それに合わせてください。
| 項目 | 書くこと | 書き方の例 |
|---|---|---|
| 名前と部署 | 名前(読みにくければ読み方)、部署、担当 | 営業部で〇〇地区を担当します、〇〇です |
| これまで | 前の会社や部署、学生時代にしていたこと | 前の会社では、食品工場で品質管理をしていました |
| 主役の話題 | 人柄が伝わる話を1つ | 趣味、小さなこだわり、くせなど |
| 仕事の意気込み | これから取り組みたいこと | まずはお客さまの名前を覚えます |
| 話しかけてほしいこと | 読んだ人が声をかけやすい一言 | 同じ趣味の方、ぜひ声をかけてください |
| 写真 | 顔が分かる写真を1枚 | 下の「写真の選び方」を参照 |
長さは、社内報なら200〜400字、社内SNSなら100〜200字ほどが目安です。字数の指定があれば、そちらを優先します。
書く手順
- 編集の担当者に、字数、締め切り、写真の形式を確かめる
- 6つの項目について、思いつくことをすべてメモに書き出す
- メモの中から、いちばん具体的に書ける話題を1つ選んで主役にする
- 見出しを3つ考え、いちばん読みたくなるものを選ぶ
- 下書きを書き、1日おいてから声に出して読み直す
- 同僚に一度読んでもらい、内輪すぎる言葉がないか確かめる
項目を並べただけの文と、1つを主役にした文では、読んだあとの印象が大きく変わります。
趣味は散歩と読書です。好きな食べ物はカレーです。休日は家でゆっくりしています。よろしくお願いします。
休日は散歩をしています。最近は、駅から家まで、毎回ちがう道で帰る遊びを始めました。まだ17本目です。近所のおすすめの道がある方は、ぜひ教えてください。
主役にした文は、「17本目」という数字が小さな笑いになり、最後の一文で話しかけるきっかけも作れています。何を主役にするか迷うときは、「自己紹介で使える面白い項目・質問一覧」のお題から選ぶと決めやすくなります。
文字で笑いを取る5つのコツ
文字の自己紹介では、大きな笑いより、読みながらくすっとする小さな笑いを目指します。次の5つのうち、1〜2個を使えば十分です。
| コツ | 例 |
|---|---|
| 1. 見出しで、仕事と意外な一面を組み合わせる | 経理部の新人は、週末だけパン職人 |
| 2. 数字を1つ入れる | 毎回ちがう道で帰っています。まだ17本目です |
| 3. かっこ書きで、小さな本音を足す | 特技は早起きです(休日を除く) |
| 4. 一問一答や箇条書きで、テンポを作る | Q.身についたくせは? A.本の向きをそろえることです |
| 5. 最後に読む人へ話しかける | 同じ趣味の方、こっそり教えてください |
いちばん効くのは、1つ目の見出しです。見出しは、仕事の顔と、仕事以外の顔を1つずつ並べると作りやすくなります。「総務部に〇〇係がやってきました」「〇〇が得意な、□□部の新人です」のような形に当てはめてみてください。
かっこ書きは、話すときの「小声のひとこと」の代わりになります。改行や文の切り方で間を作るコツは「LINEの面白い返し方」でも紹介しています。ただし、1本の自己紹介に笑いどころを詰めこみすぎると、ふざけている印象になります。笑いは1〜2か所にして、残りはまじめに書きましょう。
そのまま使える面白い例文3本
〇〇の部分を自分の名前や部署に書きかえて使ってください。3本とも形を変えているので、社内報の欄の形に合うものを選べます。
例文1 中途入社・文章の形(約250字)
見出しで「メダカ係」と言い切り、本文でその理由を明かす形です。前の仕事の経験を、今の仕事につなげて書いています。
〇月から総務部に加わりました、〇〇です。
前の会社では、食品工場で品質管理の仕事をしていました。
毎日、検査の記録を1行ずつ確かめていたので、細かい確認は得意です。
家では、ベランダでメダカを30匹ほど育てています。
全員に名前をつけていますが、正直に言うと、見分けはついていません。
それでも毎朝「おはよう」と声をかけてから出勤しています。
総務の仕事は初めてのことばかりですが、ひとつずつ確実に覚えていきます。
備品や手続きのことで困ったら、気軽に声をかけてください。
メダカの話も、いつでも大歓迎です。
例文2 新入社員・一問一答の形(約250字)
質問と答えを交互に置くと、短い文でテンポよく読めます。最後の答えで、くせを仕事の役に立つ話に変えて締めています。
Q.配属先と担当を教えてください。
A.営業部で、〇〇地区のお客さまを担当します。〇〇と申します。
Q.学生時代に力を入れたことは?
A.図書館のアルバイトです。4年間、返ってきた本を棚に戻し続けました。
Q.そこで身についたくせは?
A.本屋さんで、つい本の向きをそろえてしまうことです。お店の方、すみません。
Q.仕事の目標は?
A.担当するお客さまの名前と顔を、誰よりも早く覚えることです。
Q.最後にひと言お願いします。
A.書類の向きをそろえるのも得意です。片づけに困ったら呼んでください。
例文3 異動者・社内SNSの投稿(約150字)
社内SNSでは、スマホの画面で読まれることが多いので、短く区切ります。「3行で」と予告して、最後に1行はみ出す形で笑いを作っています。
〇〇支店から企画部に異動してきました、〇〇です。3行で自己紹介します。
・支店では、お客さまの声を集めて、商品づくりに生かす仕事をしていました
・名字はよく「△△」と読まれますが、どちらで呼ばれても振り向きます
・昼休みの散歩仲間を、ひそかに募集しています
3行に収まらなかったので、4行目でごあいさつします。どうぞよろしくお願いします。
社内SNSに投稿したあとは、コメントをくれた人に一言ずつ返すと、そこから会話が始まります。話して自己紹介をする場面の例文は「面白い自己紹介の例文」にまとめています。
写真の選び方
写真は、文章より先に目に入る部分です。面白さは写真の表情や小物で少し足すくらいにして、まずは顔がはっきり分かることを優先します。
| 写真の種類 | 伝わること | 気をつけること |
|---|---|---|
| 胸から上の正面の写真 | 顔と名前を覚えてもらえる | 明るい場所で、背景はすっきりさせる |
| 趣味の道具を手に持った写真 | 話しかけるきっかけになる | 道具が大きすぎて顔が隠れないようにする |
| 職場の机や作業場での写真 | 仕事の様子が伝わる | 画面や書類が写りこまないようにする |
| 小さいころの写真 | 意外さで目を引く | 今の顔の写真と並べて載せる |
例文1なら、メダカの水槽の横で笑っている写真がよく合います。写真と見出しがつながっていると、読む人はその話を確かめたくなって本文に進みます。
写真を出す前に確かめること
- 顔が明るく写っていて、自分だと分かるか
- ほかの人が写っていないか(写っている場合は、本人の了解を取ったか)
- パソコンの画面や書類など、社外に出せない情報が写っていないか
- 自宅の場所が分かるもの(表札や窓からの景色)が写っていないか
- 社内報で決められた写真の大きさや向きに合っているか
書かないほうがいいこと
社内報は、ほかの部署の人や、会社によっては取引先や家族も読みます。何年も残るものなので、話すとき以上に言葉を選びましょう。
社内報の自己紹介で避けたいこと
- 前の会社や学校の悪口、ほかの人の失敗談
- 自宅の最寄り駅や、家族の名前、子どもの学校など、細かい個人情報
- 見た目や年齢をネタにした自虐(読む人が反応に困ることがある)
- 一部の人にしか分からない内輪の言葉やあだ名
- お酒の強さを売りにする話
自分をネタにした笑いは、失敗やくせなど、読んだ人が「分かる」と思える話にとどめると安心です。
よくある質問
面白い話が何も思いつきません。
大きな出来事でなくてかまいません。「ボールペンは同じ種類しか使わない」のような、小さなこだわりを1つ書いてみましょう。理由を一言足すだけで、その人らしさが伝わります。無理に笑いを入れず、話しかけてほしいことで締めるだけでも十分です。
上司や役員が読んでも大丈夫な面白さは、どのくらいですか?
笑いどころは1〜2か所にして、仕事の意気込みを書いた文を必ず入れれば、まず心配はいりません。迷ったときは、例文2のように、くせや趣味を仕事に役立つ話につなげて締めるとまとまります。
社内報と社内SNSで、同じ文を使ってもいいですか?
使い回すなら、社内SNSでは長さを半分ほどに縮めましょう。スマホで読まれるので、1文を短くし、話題は1つにしぼります。写真も、小さな画面で顔が分かるものを選び直すと見やすくなります。
まとめ
- 社内報の自己紹介は、写真・見出し・1文目で読まれるかが決まる
- 項目は全部埋めず、具体的に書ける話題を1つ主役にする
- 笑いは見出しや数字、かっこ書きで1〜2か所にとどめる
- 写真は顔が明るく分かるものを選び、ほかの人や社外秘が写っていないか確かめる
- 個人情報や内輪ネタ、見た目や年齢の自虐は書かない






