ダジャレを面白くするコツは、「今からダジャレを言います」という空気を出さずに、会話の流れの中でさらっと言うことです。その場で出た言葉を拾い、ふつうの文として意味が通る形で言うと、聞く人は「うまい」と感じやすくなります。
この記事では、ダジャレが滑る理由と、面白く聞こえる言い方の工夫を例文で紹介します。場面別のオリジナルのダジャレ例24と、自分で作る手順、人のダジャレへの返し方もまとめました。
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ダジャレが滑る7つの理由
ダジャレとは、同じ音や似た音の言葉を重ねる言葉遊びです。ダジャレそのものが悪いわけではありません。滑るときは、たいてい言い方か場面に理由があります。
| 滑る理由 | 聞く人の気持ち | 直し方 |
|---|---|---|
| 1. 言う前にためる、にやにやする | 「来るぞ」と身構える | 真顔でさらっと言う |
| 2. 話の流れと関係がない | 急に何の話かと戸惑う | その場で出た言葉を拾う |
| 3. 音の重なりが少ない | どこがダジャレか分からない | 2音以上重なる言葉を選ぶ |
| 4. 誰でも知っている定番 | 先が読めてしまう | その場でしか言えないものにする |
| 5. 言ったあとに反応を待つ | 笑わないといけない気がする | 言い終えたら次の話へ進む |
| 6. 説明してしまう | 笑うタイミングを失う | 気づかれなくてもよしとする |
| 7. 何度も続ける | だんだん疲れてくる | 1回の会話で1つまでにする |
特に多いのは、1と5です。言った人が「どう?」という顔で待つと、聞く人は笑うかどうかを試されているように感じます。ダジャレは、言った本人が気にしていないくらいがちょうどいいのです。
場面にも気をつけましょう。相手が悩みを話しているときや、仕事のトラブルを報告しているときは、どんなにうまいダジャレでも控えます。話をまじめに聞いていないように受け取られてしまうからです。
面白く聞こえる言い方の工夫5つ
同じダジャレでも、言い方を変えるだけで受け取られ方が変わります。どれも、今日の会話から試せる工夫です。
1. 相手の言葉を拾って言う
前もって考えておいたダジャレより、相手がたった今言った言葉を使うほうが、笑いは起きやすくなります。「その場で思いついた」ことが、聞く人に伝わるからです。
「この書類、急ぎでお願いできますか」
「急ぎですね。いそいそと取りかかります」
「急ぎ」と「いそいそ」は、頭の2音が同じです。頼まれた仕事を引き受ける返事にもなっているので、ふざけているようには聞こえません。
2. ふつうの文として意味が通るようにする
ダジャレのためだけに作った文は、言ったとたんに「ダジャレだ」と分かってしまいます。ダジャレの部分に気づかなくても意味が通る文にすると、気づいた人だけがくすっと笑う、感じのいい笑いになります。
ダジャレのためだけの文「引っ越しで、ひっこし……ひっ腰!」
意味が通る文「来週の引っ越し、腰を痛めないように気をつけてくださいね」
後の文は、相手を気づかうふつうの一言です。気づいた人が「今の、わざと?」と聞いてくれたら、そこからもう1つ笑いが生まれます。
3. 真顔で、ふつうの声で言う
ダジャレの部分だけ声を大きくしたり、言う前に間をあけたりすると、「今から言いますよ」という合図になります。ほかの言葉と同じ声の大きさと速さで言い切りましょう。表情も、ふだんの会話のままで大丈夫です。
4. 言い終えたら、次の話へ進む
ダジャレを言ったあとに相手の顔をのぞきこむと、聞く人は「笑わなきゃ」と気を使います。言ったらそのまま会話を続けるほうが、相手は気楽に笑えます。笑いが起きなくても話が止まらないので、気まずくなりません。
5. 気づかれたときの一言を用意しておく
「今の、ダジャレですか」と聞かれたときの返しを決めておくと、もう1回笑いが取れます。自分の性格に合うものを1つ選んでおきましょう。
「いえ、たまたまです」(とぼける)
「気づきました? 今日いちばんの自信作です」(認めて胸を張る)
「すみません、口が勝手に」(謝る)
ウケなかったときに場を立て直す一言は「滑ったときの返し方」で紹介しています。
会話の中でダジャレを入れる例
5つの工夫を使うと、こんな会話になります。職場の休憩時間を想定した例です。
台本休憩時間の会話(約40秒)
同僚昨日から、駅前のジムに通い始めたんです。
自分いいですね。ジムは、地味に続けるのがいちばんらしいですよ。
同僚……今の、ダジャレですか。
自分いえ、まじめなアドバイスです。たまたま音が似ていただけです。
同僚じゃあ、地味にがんばります。
自分ぜひ。3か月続いたら、派手にお祝いしましょう。
「ジム」は相手が言った言葉で、「地味に続ける」はダジャレに気づかなくても通じるアドバイスです。気づかれたあとはとぼけて、最後は「地味」の反対の「派手」で締めています。ダジャレを1つ言ったら、あとはふつうの会話に戻すのがコツです。
自分でダジャレを作る5つの手順
ダジャレは、ひらめきを待たなくても作れます。目の前にある言葉から、次の順番で考えてみましょう。
- 目の前にある言葉を1つ選ぶ(例:こたつ)
- ひらがなで書いて、音だけを見る(こ・た・つ)
- 同じ音で始まる言葉や、同じ音を含む言葉を書き出す(こたえる、答え、口答え)
- 元の言葉と組み合わせて、意味が通る1文にする(「冬の朝、こたつから出るのはこたえます」)
- 言う場面を決める(寒い朝の「おはようございます」のあと)
音の重ね方には、主に3つのパターンがあります。
| パターン | 例 | 作りやすさ |
|---|---|---|
| まったく同じ音 | 会議(かいぎ)と懐疑(かいぎ) | 見つけにくいが、決まると気持ちいい |
| 頭の音が同じ | こたつ と こたえる | いちばん作りやすい |
| 1音だけ違う | 在宅(ざいたく)と ぜいたく | 言い方しだいで自然になる |
慣れないうちは、「頭の音が同じ」パターンから始めましょう。国語辞典で元の言葉の近くのページを見ると、頭の音が同じ言葉がたくさん並んでいます。作ったダジャレはメモにためておくと、似た話題が出たときにすぐ使えます。ためる方法は「ネタ帳の作り方と使い方」が参考になります。
練習におすすめの「頭の音集め」
1人がお題の言葉を出し、全員で、その言葉の頭2音で始まる言葉を1分間で書き出します。最後に、書き出した言葉を1つ使って、意味が通るダジャレの文を作って発表します。家族や友人と遊び感覚でできます。
- 時間
- 5分
- 人数
- 1人から(2人以上だと盛り上がる)
- 準備物
- 紙とペン
- 難しさ
- ★
場面別・オリジナルのダジャレ例24
どれも、ダジャレに気づかなくても意味が通る文にしています。「重なる音」の列を見ると、どこがダジャレか分かります。
職場で使えるダジャレ6
| ダジャレ | 重なる音 | 言う場面 |
|---|---|---|
| 会議が続いて、少し懐疑的になってきました | かいぎ | 会議が3つ続いた日 |
| 締め切り前なので、部屋を閉め切ってがんばります | しめきり | 会議室にこもる前 |
| コピー機が、こっぴどく詰まっています | こぴ | コピー機の前で |
| タスクが増えすぎて、そろそろタスケテです | たすく/たすけ | 忙しい日の夕方 |
| 在宅の日のお昼は、少しぜいたくにしています | ざいたく/ぜいたく | 在宅勤務の話題で |
| 今日のプレゼンは、皆さんへのプレゼントだと思って話します | ぷれぜん | 発表の最初に |
食事で使えるダジャレ6
| ダジャレ | 重なる音 | 言う場面 |
|---|---|---|
| サバの味噌煮って、意外とさばさばした味ですね | さば | 定食屋さんで |
| おにぎりが3つあると、お昼がにぎやかです | にぎ | お弁当を広げたとき |
| 寒い日のシチューは、心の支柱です | しちゅう | 寒い日の夕ごはん |
| この納豆のおいしさには、納得です | なっと | 朝ごはんのとき |
| 疲れたので、ケーキで景気づけしましょう | けえき/けいき | おやつの時間 |
| 先輩、おせんべいいかがですか | せんぱい/せんべい | 差し入れを配るとき |
家や暮らしで使えるダジャレ6
| ダジャレ | 重なる音 | 言う場面 |
|---|---|---|
| 洗濯物をたたむか、明日にするか。大事な選択です | せんたく | 休日の夜 |
| 総じて言うと、掃除は苦手です | そうじ | 家事の話題で |
| 新しい目覚まし時計が、目覚ましい活躍をしています | めざまし | 朝の雑談で |
| 出かける前、鍵は限りなく確認します | かぎ | 戸締まりの話題で |
| ごはんを炊き忘れて、たくさん反省しました | たく | 夕ごはんの話題で |
| 家で靴を脱いだら、やっとくつろげます | くつ | 帰り道の雑談で |
季節で使えるダジャレ6
| ダジャレ | 重なる音 | 言う場面 |
|---|---|---|
| 新年度の春は、何かと気が張りますね | はる | 4月の朝 |
| 梅雨入りしていたなんて、つゆ知らず傘を忘れました | つゆ | 6月の雨の日 |
| 金魚すくいで1匹もとれず、すくいがありません | すくい | 夏祭りの話題で |
| 紅葉を見に行ったら、気分が高揚しました | こうよう | 秋の休み明け |
| 冬の朝、こたつから出るのはこたえます | こた | 寒い朝 |
| 年末の大掃除が、大騒動になりました | おおそう | 年末の雑談で |
宴会の出し物として、言葉遊びを続けて披露したいときは「言葉だけでできる一発芸」も参考にしてください。
人のダジャレへの上手な返し方
上司や家族がダジャレを言ったとき、どう返せばいいか困ることもあります。無理に大笑いしなくても、気づいたことを伝えるだけで、言った人はうれしいものです。
| 返し方 | 例 | 向いている相手 |
|---|---|---|
| 気づいたことを伝える | 「あ、今の『会議』と『懐疑』ですね」 | 誰にでも |
| 感心する | 「よくその言葉を見つけましたね」 | 上司や年上の人 |
| 乗っかって1つ重ねる | 「では、懐疑的な会議は早めに解散しましょう」 | 同僚や友人 |
| 点数をつける | 「音は100点、意味は70点です」 | 仲のよい人 |
「寒い」とだけ返すのは、仲のよい相手でも控えめにしましょう。言った人ががっかりして、次から話しかけにくくなることがあります。相手の言葉を受け止めて返すツッコミの入れ方は「ツッコミが上手くなる方法」で紹介しています。
よくある質問
ダジャレを言うと、いつも場が静かになります。
言い方と、言うタイミングを見直してみてください。言う前にためていないか、言ったあとに反応を待っていないかを確かめるだけで、変わることがあります。それでも静かになったら、「……今のは忘れてください」と軽く流して、次の話に進みましょう。
思いつくのが遅くて、会話に間に合いません。
最初から、その場で作れなくて大丈夫です。季節や食べ物、仕事のダジャレを前もって作っておくと、似た話題が出たときに使えます。あとから思いついたダジャレも、メモしておけば次の機会に使えます。
仕事の場で言ってもいいですか?
休憩中の雑談や、会議の前に場をなごませたいときなら使えます。ただし、謝罪やトラブルの報告、初めて会う取引先との打ち合わせでは控えましょう。まじめに聞いてほしい場面では、ふざけているように受け取られることがあります。
まとめ
- ダジャレが滑るのは、ダジャレそのものより、言い方と場面に理由があることが多い
- その場で出た言葉を拾い、意味が通るふつうの文として言う
- 真顔でさらっと言い、言い終えたら次の話へ進む
- 作るときは、ひらがなで音を見て、頭の音が同じ言葉から探す
- 人のダジャレには、気づいたことを伝えるだけでも喜ばれる






