ショート動画の台本の文字数は、話し続ける動画なら「秒数×5文字」が目安です。コントのように動きや間がある動画なら、「秒数×3文字」を目安にします。60秒ならそれぞれ約300字と約180字、30秒なら約150字と約90字です。
ただし、話す速さは人によって違うので、最後は声に出して測るのが確実です。この記事では、文字数の早見表と測り方、最初の2秒の作り方、そのまま使える60秒と30秒の台本例を紹介します。
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ショート動画の台本の文字数の目安
話す速さは、落ち着いて話すと1分に250〜300字、テンポよく話すと350字前後になることが多いです。ここから、長さごとの目安を出したのが次の表です。文字数は、句読点を含めて数えた目安です。
| 動画の長さ | 話し続ける動画(解説・トーク) | 動きや間がある動画(コント・ネタ) |
|---|---|---|
| 15秒 | 60〜85字 | 40〜60字 |
| 30秒 | 125〜175字 | 75〜125字 |
| 60秒 | 250〜350字 | 150〜250字 |
コントの文字数が少ないのは、セリフのない時間があるからです。驚いて固まる、物を渡すといった動きや、笑いどころの前の一瞬の間も、時間を使います。
数字や英語は、読むと長くなる
数字や英語は、書いた文字数より、読んだときの音のほうが多くなります。たとえば「1500円」は5文字ですが、読むと「せんごひゃくえん」で8音です。数字や英語の多い台本は、表の目安より少なめに書いておきましょう。
文字数の数え方
台本からセリフの部分だけを抜き出し、スマホのメモや文書のファイルに貼ると、文字数を数える機能で確かめられます。ト書き(動きの説明)やテロップ(画面に出す文字)は、数に入れません。句読点は、話すときの小さな間になるので、含めて数えておくと目安とずれにくくなります。
文字数は声に出して測る
文字数は、あくまで書き始めるときの目安です。同じ文字数でも、話す人や話し方によって、10秒以上変わることがあります。台本ができたら、次の手順で測りましょう。
- セリフだけを、本番と同じ速さで声に出して読む
- スマホのストップウォッチで時間を測る
- 動きや間の場面は、実際に体を動かして測る
- 3回測って、まん中の時間を使う
セリフの部分は、次のツールに貼ると読み上げにかかる時間の目安が分かります。動きや間の時間は、そこに足してください。
最初の2秒の作り方
ショート動画は、指1本で次の動画へ移れます。最初の2秒で「何の動画か」か「続きが気になる」のどちらかを伝えられないと、見てもらう前に飛ばされやすくなります。2秒で話せるのは10字前後なので、言葉より絵で伝える工夫も必要です。
| 型 | 最初の2秒の例 | 向いている動画 |
|---|---|---|
| 途中から始める | 「……4回目ですね」と、会話の途中から入る | コント |
| ありえない絵から始める | スーツ姿のまま、水のない湯船につかっている | コント、あるある |
| 問いかける | 「これ、何の音?」と言いながら耳をすます | あるある、クイズ |
| 結果を先に言う | 「先に言います。失敗しました」 | 検証、挑戦 |
| テロップで状況を出す | 画面に「エレベーターで上司と2人きり」と出す | あるある、コント |
あいさつや自己紹介から始めるのは、避けましょう。「どうも、〇〇です」のような前置きは、何の動画か分かる前に時間を使ってしまいます。名前は、最後に回しても伝わります。
最初の一言に使いやすい言葉
2秒で言える長さの、始まりの一言の例です。動画の中身に合わせて、言いかえて使ってください。
- 「先に言います。失敗しました」(検証や挑戦の動画)
- 「……え、これ何?」(ありえない絵と組み合わせる)
- 「これ、分かる人いますか」(あるあるの動画)
- 「3秒だけ見てください」(短い見せ場がある動画)
- 「ここから先、全部うそです」(なりきりやコントの動画)
最初の一言で引きつける考え方は、漫才のつかみ(最初の笑い)と同じです。「漫才のつかみの作り方」にも、使える例がたくさんあります。
60秒・30秒の台本の割り振り
台本は、時間ごとに役目を決めてから書くと、長さに収まりやすくなります。下の表の文字数は、コントのように動きがある動画の目安です。ボケは笑わせるためのおかしな言動、オチは最後の笑いのことです。
| 時間(60秒の場合) | 役目 | 文字数の目安 |
|---|---|---|
| 0〜2秒 | つかみ:何の動画か、続きが気になる一言 | 10字前後 |
| 2〜10秒 | 設定:誰が、どこで、何をしているか | 20〜30字 |
| 10〜50秒 | 展開:ボケを3つ、だんだん大きく | 100〜150字 |
| 50〜60秒 | オチ:最後の笑いと、ひと呼吸の余韻 | 20〜30字 |
| 時間(30秒の場合) | 役目 | 文字数の目安 |
|---|---|---|
| 0〜2秒 | つかみ | 10字前後 |
| 2〜6秒 | 設定 | 10〜15字 |
| 6〜25秒 | 展開:ボケを2つ | 50〜80字 |
| 25〜30秒 | オチ | 10〜20字 |
30秒の動画では、設定の説明をほとんどセリフにせず、映像やテロップで見せるのがコツです。
そのまま使える台本例(60秒・30秒)
60秒の台本例「1分で分かる布団のしまい方」
解説動画のふりをしたコントです。セリフは句読点を含めて約160字で、目安の180字より少なめです。布団を折る動きや寝息の間を、長めに取っているためです。
- 時間
- 60秒
- 人数
- 1人
- 準備物
- 布団、スマホ、三脚
- 難しさ
- ★
台本1分で分かる布団のしまい方(約60秒・セリフ約160字)
(布団の上に正座した話し手。テロップ「1分で分かる 布団のしまい方」)
話し手布団は、朝のうちにしまうのがいちばんです。今日は、その手順をお見せします。
話し手まず、シーツのしわを伸ばします。
(手でしわを伸ばすうちに、上半身ごと布団に倒れこむ)
話し手……体全体で伸ばすのが、コツです。
(テロップ「寝てる」)
話し手次に、掛け布団を半分に折ります。
(折りながら、ふかふかの手ざわりに手が止まる)
話し手ここで、手ざわりを確かめます。念入りに。
(テロップ「念入りにしなくていい」)
話し手そして、敷き布団を三つ折りに。
(三つ折りにした布団に、ひじをつく)
話し手このとき、高さが、ちょうどいい。
話し手最後に、押し入れに……入れる前に、一度、寝心地を……
(布団にもたれて目を閉じる。寝息)
(テロップ「つづく(たぶん明日も)」)
30秒の台本例「4回目ですね」
会話の途中から始まる、2人用のコントです。セリフは約80字で、残りの時間は気まずい間と表情で見せます。
- 時間
- 30秒
- 人数
- 2人
- 準備物
- スマホ、三脚
- 難しさ
- ★
台本4回目ですね(約30秒・セリフ約80字)
(向かい合って立つ2人。テロップ「人の名前が覚えられない」)
B……4回目ですね。
Aえ?
B名前を聞かれるの、今日で4回目です。
Aいや、確認です。確認。サ……
(Bがじっと待つ)
Aサ……サトウ……さん?
Bスズキです。
A……サしか合ってない。
Bサも合ってないです。
どちらの台本も、表の割り振りどおりに「つかみ・設定・展開・オチ」が入っています。映像やテロップの欄まで書く台本の形は「動画の台本の書き方」で紹介しています。
長すぎる台本の削り方
測ってみて長かったときは、次の順番で削ります。ボケやオチから削ると、短くなっても面白さが残りません。
- 説明のセリフを、テロップか映像に置きかえる
- 「えーと」「ということで」などのつなぎ言葉を消す
- 同じことを2回言っているセリフを1つにする
- それでも長ければ、ボケを1つ減らし、いちばん強いものを残す
| 直す前 | 直した後 |
|---|---|
| えーと、今日はですね、布団のしまい方を1分で説明していきたいと思います(35字) | 布団は、朝のうちにしまうのがいちばんです(20字)。題名はテロップで出す |
| ここは会社の休憩室で、僕は入社1年目なんですけど(24字) | セリフはなし。休憩室らしい机と、真新しい名札を映して見せる |
テロップの文字数や、読み切れる長さで出すコツは「動画の字幕の入れ方のコツ」で詳しく紹介しています。
よくある質問
テロップの文字も、台本の文字数に入れますか?
この記事の文字数の目安は、声に出すセリフだけを数えたものです。テロップは別に考えます。ただし、長いテロップは読む時間が必要なので、その分だけ画面に出しておく時間を取りましょう。
早口で話せば、たくさん入れられますか?
入れることはできますが、聞き取りにくくなります。早口にするより、セリフを削ってテロップや映像に任せるほうが伝わりやすくなります。
15秒の動画の台本はどう作りますか?
15秒なら、話し続ける動画で約75字、コントで約45字が目安です。展開のボケは1つにしぼり、「つかみ・ボケ1つ・オチ」の3つだけで組み立てましょう。
60秒を超えてもいいですか?
ショート動画として投稿できる長さは、投稿先ごとに決まっていて、変わることもあります。投稿する前に、投稿先の案内で確かめてください。長さに余裕があっても、まずは60秒以内で作ると、削る力が身につきます。
まとめ
- 文字数の目安は、話し続ける動画で「秒数×5」、コントで「秒数×3」
- 最後は声に出して3回測り、まん中の時間を使う
- 最初の2秒は、あいさつより「途中から始める」などの型で始める
- 長いときは、説明をテロップや映像に置きかえて削る






