TikTokやショート動画のネタがないときは、思いつくのを待つのをやめましょう。先に「拾う場所」と「当てはめる型」を決めておけば、ネタは毎日の小さな出来事から作れます。
この記事では、ネタを拾う7つの場所、スマホでつけるネタ帳の書き方、1つの素材から何本も作る方法を紹介します。毎日投稿を続けるための1週間の回し方と、どうしても出ない日の15分ワークもあります。
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ネタがないのは「拾う場所」と「型」が決まっていないから
ネタ切れには、いくつか決まった原因があります。自分がどれに当てはまるかを知ると、手の打ち方が分かります。
| よくある状態 | 原因 | 対策 |
|---|---|---|
| 「面白いことが起きない」と待っている | ネタは大きな出来事だと思っている | 小さな「ずれ」を拾う |
| 毎回ゼロから考えている | 型が決まっていない | 型を3〜5個に決める |
| 考えたのに投稿できない | 完璧に仕上げようとしている | 7割の出来で出すと決める |
| 思いついたのに忘れる | 書き留める場所がない | スマホにネタ帳を1つ作る |
ここでいう「ずれ」とは、思っていたことと実際に起きたことの差です。笑いの多くは、このずれから生まれます。大事件はなくても、小さなずれなら毎日いくつも起きています。
「型」は、「あるある」や「もしも〇〇だったら」のように、笑いを生む決まった形のことです。拾ったずれを型に当てはめる方法は、このあと例つきで紹介します。
ネタ切れのときほど避けたい題材
ネタに困ると、目立とうとして内容が過激になりがちです。次のような題材は、見た人や出た人を傷つけたり、思わぬトラブルになったりします。
- まねすると危ない挑戦や、体に負担のかかる大食い・早飲み
- 食べ物を粗末にする内容
- 知らない人や店員さんを勝手に映すドッキリ
- 家族や友だちの失敗、見た目、恋愛の話を、本人の了解なく出すこと
小さなずれを拾う方法なら、こうした題材に頼らなくてもネタは作れます。
ネタを拾う7つの場所
ネタを探すときは、場所ごとに「自分に聞く質問」を決めておくと、頭が動きやすくなります。次の7つの場所を、上から順に見ていきましょう。
| 場所 | 自分に聞く質問 | ネタの例 |
|---|---|---|
| 自分の小さな失敗 | 今日、思っていたのと違ったことは? | カップめんのお湯を入れすぎて、スープになった |
| 家にある物 | この物がしゃべったら、何と言う? | 使われるたびにため息をつく、くたびれたスポンジ |
| 決まり文句 | よく聞く言葉を、文字どおりに受け取ったら? | 「手が離せない」と言われ、本当に手がくっついたと信じる |
| 季節と行事 | この時期だけの困りごとは? | 大掃除で、去年の大掃除で出し忘れた袋が出てくる |
| 会話のずれ | 最近、話がかみ合わなかったのは? | 「駅前で」の「前」が、2人で反対側の出口だった |
| 見た人のコメント | 見た人から聞かれたことは? | 「その後どうなったの?」に続編で答える |
| 自分の過去の動画 | よく見られた動画は、どの型だった? | 同じ型のまま、題材だけ変えて第2弾を作る |
コメントからネタを拾うときは、書いた人の名前やアイコンを動画に映さないようにしましょう。身の回りから素材を集めるコツは「ネタの素材の集め方」でも紹介しています。
まねしてよいのは「形式」まで
はやっている形式や流れに乗るのは、よくあることです。ただし、ほかの人の動画のボケ(笑わせるための言葉や動き)やオチ(最後の笑いどころ)を、そのまま使うのはやめましょう。形式だけ借りて、中身は自分の出来事で作ります。
スマホでつけるネタ帳の書き方
ネタ帳は、思いついたその場で書けることがいちばん大事です。スマホのメモ機能で、ネタ帳用のメモを1つ作れば十分です。
書くときは、「起きたこと」と「どこが変か」を分けて、1行ずつ書きます。あとで見返したとき、何が面白かったのかをすぐ思い出せます。
| 曜日 | 起きたこと | どこが変か | 合いそうな型 |
|---|---|---|---|
| 月 | 傘を持って出た日に限って一日中晴れた | 持つと降らず、置いていくと降る | あるある、擬人化 |
| 火 | 卵を最後に入れたはずが、袋のいちばん下にあった | 気をつけたのに、いちばん悪い結果になる | 理想と現実 |
| 水 | 「今、手が離せない」と言われた | 文字どおりなら、手がくっついている | もしも |
| 木 | 「駅前で」と言われ、反対側の出口で待っていた | 「前」がどちらか決まっていない | すれ違い |
「合いそうな型」の欄まで書いておくと、撮るときに迷いません。型が思いつかなければ、空けたままでかまいません。
週に1回はネタ帳を見返し、撮れそうなものに★を付けます。★が付いたものから台本にしていきましょう。ネタ帳を長く使い続ける工夫は「ネタ帳の作り方と使い方」で詳しく紹介しています。
型を決めて1つの素材から何本も作る
型をいくつか決めておくと、1つの素材から何本も動画を作れます。たとえば「ゴミの分別に迷う」という素材1つでも、型を変えると次の5本になります。
| 型 | 「ゴミの分別に迷う」で作ると |
|---|---|
| あるある型 | 分別表を見ても分からず、ゴミを持ったまま台所をうろうろする |
| 擬人化型 | ゴミ箱たちが「それはうちじゃない」と押し付け合う |
| 実況型 | 決勝戦の実況のように「さあ、どちらに入れるのか」と盛り上げる |
| もしも型 | もしも分別に面接があったら。容器が志望動機を語りだす |
| 理想と現実型 | 理想はきれいに分かれたゴミ箱。現実は「あとで考える」袋が3つ |
使う型は、3〜5個にしぼるのがおすすめです。多すぎると選ぶのに迷い、少なすぎると似た動画が続きます。8つの型と50の企画は「ショート動画のネタ一覧」にまとめています。
反応がよかったものはシリーズにする
反応がよかった動画は、型と設定をそのままにして「第2弾」を作りましょう。見た人も「あの続きだ」と分かるので、最初の説明を短くできます。毎回考えるのは題材だけになるので、ネタ探しの手間も減ります。
毎日投稿を続けるための1週間の回し方
毎日投稿を目指すなら、毎日その日にネタを考えて撮る形は長続きしません。考える日、撮る日、編集する日を分けて、まとめて作るのが現実的です。
下の表は、仕事や学校がある人が、1週間で7本を用意する回し方の一例です。投稿は、できあがった分から1日1本ずつ出します。
| 曜日 | やること | 時間の目安 |
|---|---|---|
| 日 | ネタ帳から7本選び、1行ずつ台本を書く | 30分 |
| 月 | 4本をまとめて撮る | 1時間 |
| 火 | 4本を編集する | 1時間 |
| 水 | 残りの3本を撮る | 45分 |
| 木 | 3本を編集する | 45分 |
| 金 | 撮り直しと、ネタ帳の見返し | 30分 |
| 土 | 休み(気づいたことをネタ帳に書くだけ) | 5分 |
ストックを3本ためてから始める
できあがった動画を3本ためてから投稿を始めると、忙しい日があっても途切れません。ストックとは、投稿する前の完成した動画のことです。
「7割の出来で出す」と決める
1本を完璧にしようとすると、手が止まって本数が出ません。7割の出来で出し、見た人の反応を次の1本に生かすほうが、結果として上達も早くなります。
続けられる本数に変えてもいい
毎日が苦しくなったら、週に3本など、続けられる本数に変えてかまいません。投稿をやめてしまうより、少ない本数でも続けるほうが、ネタ帳も型も育っていきます。
1行の台本を、撮れる長さの台本にする方法は「ショート動画の台本は何文字?」で紹介しています。
どうしても出ない日の15分ワーク
どうしてもネタが出ない日は、次の手順で15分だけ手を動かしてみてください。考えるより先に書き出すのがコツです。
- タイマーを5分にして、今日あったことを10個書く(面白くなくてよい)
- 10個の中から、少しでも「変だな」と思ったものに丸を付ける
- 丸を付けたものに、型を3つ当ててみる(5分)
- いちばん撮りやすいものを、1行の台本にする(5分)
【1】今日あったこと(5分で10個)
歯みがき粉が、ちょうど最後の1回分だった
エレベーターで、同じ人と3回いっしょになった(○)
昼ごはんを何にするか、10分迷った
冷凍庫に、同じアイスが3箱あった(○)
洗濯物を取り込んだら、急に晴れてきた
(ほか5個は省略)
【2】丸を付けたものに型を当てる
同じ人と3回 → 実況型:3回目の再会を、感動の再会のように実況する
冷凍庫のアイス → 一人二役型:買った日の自分たちが言い訳をし合う
【3】1行の台本
冷凍庫を開けると同じアイスが3箱。月曜と水曜と金曜の自分が並び、声をそろえて「安かったから」と言う。
10個のうち、使えるのは1〜2個で十分です。残りもネタ帳に移しておけば、別の日に型を変えて使えることがあります。
よくある質問
ネタ帳は紙とスマホのどちらがいいですか?
すぐ書けるほうを選びましょう。外で思いつくことが多いなら、いつも持っているスマホのメモが便利です。家で台本を考える時間には、紙に書き写して並べると、組み合わせを考えやすくなります。
毎日投稿しないと見てもらえませんか?
投稿の本数と見てもらえる数の関係は、一概には言えません。それより、無理なく続けられる本数を決めることが大切です。続けているうちに、自分に合う型や題材が見えてきます。
家族や友だちのことをネタにしてもいいですか?
本人が笑って見られる内容で、出してよいと了解をもらえたものだけにしましょう。失敗談や見た目のことは、本人が嫌がることが多い題材です。迷ったら、自分のことだけで作るのが安心です。
まとめ
- ネタは思いつくのを待たず、決めた場所から拾う
- ネタ帳には「起きたこと」と「どこが変か」を分けて1行で書く
- 型を3〜5個決めておけば、1つの素材から何本も作れる
- ストックを3本ためてから投稿を始め、7割の出来で出す






