景品のパネル(目録)は、景品の名前や写真を大きな板にして見せ、実物はあとで渡す方法です。当日は軽いパネルを渡すだけで済み、読み上げ方しだいで笑いも取れます。
この記事では、パネルの大きさと作り方、言葉遊びのネタの考え方を順に説明します。そのまま使えるオリジナルの言葉遊びパネルを10個と、読み上げのセリフも紹介します。
パネル景品・目録とは
目録とは、贈る品物の名前を書いた紙のことです。昔から、大きな品物を贈るときに、まず目録を渡して、実物はあとで届ける形が使われてきました。その目録を大きな板にして、写真やイラストで見せるのがパネル景品です。
パネルで渡すと、次のようなよいところがあります。
- 重い物や大きな物でも、ゲストは当日手ぶらで帰れる
- 景品が会場の全員に見えるので、当たった瞬間が盛り上がる
- 品物の名前に言葉遊びを入れると、読み上げで笑いが取れる
二次会のビンゴでよく使われますが、披露宴のクイズの優勝景品にも使えます。景品そのものの選び方や予算は、「結婚式の余興の景品の選び方」で紹介しています。
「本物のパネル」と「言葉遊びのパネル」
パネルには、大きく分けて2つの種類があります。1つは、お米や家電など本物の景品を見せるパネルです。もう1つは、豪華そうな名前を読み上げて、実物は言葉遊びの品が出てくるパネルです。
言葉遊びのパネルだけだと、当たった人ががっかりすることもあります。本物の景品の中に、言葉遊びを3分の1ほど混ぜるくらいが、笑いと喜びのつり合いがとれます。
パネルの作り方
パネルは、遠くの席からも品物の名前が読めることがいちばん大切です。会場の広さに合わせて大きさを決めましょう。
| 大きさ | 寸法の目安 | 向いている会場 | 品物の名前の文字 |
|---|---|---|---|
| A4 | 約21×30cm | 10〜20人ほどの店 | 1文字4〜5cm |
| A3 | 約30×42cm | 30〜60人ほどの二次会や披露宴 | 1文字6〜7cm |
| A2 | 約42×59cm | 80人を超える広い会場 | 1文字8〜10cm |
迷ったらA3を選ぶと、片手で持って掲げやすく、持ち運びもしやすい大きさです。
作る手順
- 景品の名前と、読み上げで言う一言を決める
- パソコンで、上に賞の名前、まん中に品物の名前、下に写真やイラストを配置する
- A3で印刷する(家のプリンターならA4を2枚に分けて印刷し、つなぎ合わせる)
- 厚紙や薄いボードに、のりやスプレーのりで全体を貼る
- 裏に番号と、実物の置き場所を小さく書いておく
厚紙の代わりに、段ボールを使っても作れます。段ボールをまっすぐ切るコツは、「余興の小道具を手作りするには」で紹介しています。
見やすいパネルの書き方
品物の名前は、パネルの横幅いっぱいに、太い文字で1行に収めます。色は白地に黒か紺の文字が読みやすく、賞の名前だけを赤にすると目立ちます。写真は小さくてもよいので、品物の名前を隠さない位置に置きましょう。
賞の名前でも遊べる
パネルの上に書く賞の名前も、ひと工夫できます。ビンゴのように当たる人が多いときは、何番目に当たったかに意味を持たせると、途中の発表も盛り上がります。
| 賞の名前 | 渡す相手 | 名前の由来 |
|---|---|---|
| ご縁賞 | 5番目にビンゴした人 | 「ご(5)えん」の語呂合わせ |
| いい夫婦賞 | 22番目にビンゴした人(少人数なら11番目) | 11月22日の「いい夫婦の日」にちなむ |
| ペア賞 | 同時にビンゴした2人 | ペアの品を、2人で1つずつ分け合う |
| 末永く賞 | 最後にビンゴした人 | 最後まで長く残ったことにちなむ |
言葉遊びのネタの考え方
言葉遊びのパネルは、「豪華に聞こえる言葉」と「身近な品物」を結びつけて作ります。結びつけ方には、次の4つの型があります。
| 型 | 考え方 | 下の例の番号 |
|---|---|---|
| 同じ音 | 豪華な言葉と、同じ音や似た音の品物を探す | 1〜5 |
| 漢字を分ける | 言葉の漢字を1文字ずつ、別の品物にする | 6 |
| 外国語を訳す | カタカナの言葉を訳して、品物にする | 7、8 |
| 文字どおり | 言葉の意味を、そのまま品物で表す | 9、10 |
ネタを考えるときは、次の順番で進めると、短い時間でいくつも出せます。
- 結婚式にまつわる言葉を書き出す(ドレス、新居、指輪、誓い、ハネムーンなど)
- 1つずつ、同じ音、分けた漢字、訳した言葉を探す
- 実物が1,000円前後で買えて、持ち帰りやすいかを確かめる
- 声に出して読み、聞いてすぐ意味が分かるかを家族や友人に試す
避けたい言葉遊び
言葉遊びでも、人をからかう内容は笑いになりません。見た目や年齢をいじるもの、下ネタを連想させるもの、お酒の一気飲みを思わせるものは入れないようにしましょう。新郎新婦の昔の恋愛や失敗を思い出させる言葉も避けます。
そのまま使える言葉遊びパネル10個
結婚式や二次会で使える、オリジナルの言葉遊びパネルです。実物はどれも、1つ数百円から1,500円ほどで用意できる物を選びました。
| No. | パネルに書く言葉 | 実物(中身) | 読み上げの一言 |
|---|---|---|---|
| 1 | 2人の愛のす、おすそ分け | りんご酢 | 愛の巣ではなく、愛の酢です。毎日の健康にどうぞ |
| 2 | 純白のウェディングドレス(最後に小さく「ッシング」) | 白いドレッシング | 純白のドレス……ッシングです |
| 3 | 一生の宝物 | 一升ます | 一生ものの一升ますです。毎日のお米を量ってください |
| 4 | 2人からの愛 | 藍染めのハンカチ | 2人の愛を、藍色に染めてお届けします |
| 5 | 良縁むすび | おむすび用の焼きのり | 良いご縁をむすぶ、おむすびの焼きのりです |
| 6 | 新郎の本気 | 文庫本と木べら | 新郎の本気。本と、木べらです |
| 7 | ハネムーン旅行 | はちみつと、月の形のクッキー | ハネムーンを訳すと、ハニーとムーン。はちみつと月です |
| 8 | ペアでご招待 | 洋なしの缶詰 | ペアはペアでも、英語の洋なしのほうでした |
| 9 | 2人の愛の結晶 | 氷砂糖 | 本物の結晶です。溶けても甘いままです |
| 10 | 末永い幸せ | 長いままのスパゲッティ | 末永く、折らずにゆでてください |
2の「ッシング」は、パネルの端に小さく書いておき、読み上げの最後で指さします。会場の人が「ドレス」と思った一瞬のあとに気づくので、笑いが起きやすくなります。
笑いが取れる読み上げ方
言葉遊びのパネルは、読み上げ方で笑いの大きさが変わります。豪華な景品を発表するつもりで堂々と読み、実物を見せる前に一呼吸おくのがコツです。
台本言葉遊びパネルの読み上げ(約30秒)
司会続いて、2等の発表です。2等の景品は……こちら。
(パネルを会場に向けて、ゆっくり掲げる)
司会「純白のウェディングドレス」。
(会場がざわつくのを待つ)
司会……と思いきや、よく見てください。最後に小さく「ッシング」と書いてあります。
(袋から白いドレッシングを出して見せる)
司会純白のドレッシングです。毎日のサラダを、華やかにしてください。
言葉遊びは発表の途中に入れる
発表は下の賞から順に進め、言葉遊びのパネルは途中に入れます。最後の1等を本物の景品にすると、笑いのあとに大きな拍手で締められます。
読み上げで気をつけること
- 品物の名前は、ゆっくり大きな声で読む
- 実物を見せる前に、1〜2秒の間をとる
- 笑いが起きたら、静かになるまで次の言葉を待つ
- 最後に「本物の景品は1等にご用意しています」と添えて、期待をつなぐ
ゲームの景品にもっと笑いを足したいときは、「面白い景品のアイデア」も参考になります。
当日の渡し方と、実物の届け方
大きなパネルをゲストに持ち帰ってもらうと、帰り道の荷物になります。当日は、パネルを持って写真を撮ったら回収し、小さな目録のカードだけを渡すと親切です。
当日までに用意すること
- パネルと同じ品物の名前を書いた、小さな目録のカード
- 言葉遊びの実物(当日渡す物)と、それを入れる袋
- 後日送る景品の一覧と、送り先を書いてもらう紙
- パネルを会場まで運ぶ大きな袋か、2枚の段ボール
後日送る景品は、送り先の名前や住所を聞く必要があります。会場で書いてもらうより、式のあとに新郎新婦から本人に聞いてもらうほうが、個人の情報を守れて安心です。二次会のビンゴでパネルを使うときの流れは、「二次会のビンゴ大会の進め方」で紹介しています。
よくある質問
披露宴で言葉遊びのパネルを出すと、ふざけすぎに見えませんか?
親族や上司が多い披露宴なら、言葉遊びは1つだけにして、残りは本物の景品にすると安心です。実物を「藍染めのハンカチ」のように、ちゃんと使える品にしておくと、笑ったあとにも喜ばれます。
パネルは売っていますか?
景品とパネルがセットになった商品もあり、手作りする時間がないときに便利です。ただ、言葉遊びの部分を2人にちなんだ内容にしたいなら、パネルだけを自分で作るほうが自由がききます。
言葉遊びの実物は、いくらくらいが目安ですか?
1つ数百円から1,500円ほどが目安です。笑いのための景品なので、高い物である必要はありません。その分、本物の景品の予算に回しましょう。
まとめ
- パネル景品は、品物の名前を大きな板で見せて、実物はあとで渡す方法
- 大きさは会場に合わせて選び、迷ったらA3にする
- 言葉遊びは「同じ音」「漢字を分ける」「外国語を訳す」「文字どおり」の4つの型で考える
- 本物の景品の中に、言葉遊びを3分の1ほど混ぜる
- パネルは写真を撮ったら回収し、小さな目録のカードを渡す






