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公明新聞リレー連載「授業に笑いを!お笑い教師同盟の挑戦」
第8回「「パペット」で一気に集中!」
田中光夫(東京都)
(『公明新聞』2007年4月28日掲載)


 毎週月曜日の朝、全校児童が校庭または体育館に集まり「全校朝会」が開かれます。
 校長先生の話に始まり、今週の目標を確認したり生活指導の先生の話があったりと、内容や時間は学校によって様々です。
 全校朝会が終わり教室に戻った後、私は決まって子どもたちに質問します。
「校長先生の話、みんなどうだった?」
「う〜ん、話の中身はなんとなく覚えているけど・・・」
「じゃあ、生活指導の先生の話は?」
「たしか・・・挨拶のことを話していたような・・・」
 子どもたちの中には、全校朝会で話された内容をほとんど覚えていない子がいます。
それもそのはず。月曜日の朝の子どもたちは、まだ土日空けの「休みあたま」。そんな子どもたちを集中させるのに有効なのが「パペット」です。
 私も年に数回、全校児童を前に話す機会があります。全校朝会で話しをするのは教室のそれとは勝手が違います。一年生から六年生まで全ての児童を集中させるにはそれなりの工夫が必要です。私の場合、パペットに「ボケ」を担当させ、子どもたちに「ツッコミ」を入れさせています。
 「今日は田中先生のお話です。最近風邪が流行っていますね。風邪を引かないようにするにはどうしたらよいでしょう?」
 「うがいをする!」「手を洗う!」などと、子どもたちは大きな声で口々に答えます。
 「そうですねー。でもみなさん、正しくうがいや手洗いができていますか?」
 そういって、ここぞとばかりに背中に隠していたパペット「ケロ太郎」が登場!
 「今日は先生の友達を連れてきました。カエルのケロ太郎です。」
 「わぁー、かわいい!」などなど、子どもたちは大喜び。今まで顔を伏せていた子どもたちもパペットが何をしゃべるのかと興味深々、一気に集中します。
 「ねぇケロ太郎、ちゃんと手洗いできる?」
 「もちろんケロ!やってみるケロね!先生、まずは水を出すケロ!」
「わかった!いくよ〜、キュッキュッ、ジャー」
「ありがとうケロ。じゃあ、ジャバジャバーっと・・・」
 私がジェスチャーでケロ太郎に水浴びさせると、子どもたちから「手を洗うんだよー!」と激しいツッコミが!
 「そうだよね〜。水浴びじゃなくて手を洗うんだよね。じゃあ、手を洗った後はどうするの?」
 「こうやるケロ。ブルブルブルー!」
 子どもたちから笑い声とともに「ハンカチ使うんだよー!」とまたまた激しいツッコミ!
 「ケロ太郎、うがいはどうするの?」
 「簡単簡単!まず水をガブガブ。そしてガラガラ〜・・・・ゴクリ!」
 「飲んじゃだめー!」という子どもたちのツッコミとともに全校児童大爆笑!
 「今週は田中先生がケロ太郎と一緒に校内を回ります。みなさん是非ケロ太郎に正しいうがい・手洗いのやり方を見せてあげてね」
 このように、パペットを使って「休みあたま」の子どもたちを集中させ、楽しく生活指導をしています。


この文章は、2007年に公明新聞の教育欄に掲載されたものです。掲載にあたっては、公明新聞の許諾を得ております。