本文へジャンプ

公明新聞リレー連載「授業に笑いを!お笑い教師同盟の挑戦」
第3回「月曜朝の重たい空気を「お笑い」で突破する!」
中村健一(山口県)
(『公明新聞』2007年2月10日掲載)


 「子どもはいつも元気なものだ」こんな常識が通じなくなってきました。朝はどんよりと重たい空気が教室を支配することがあります。特に月曜日の朝が重たい。まるでサラリーマンのようですが、これが現実です。
 重たい空気のまま授業を始めても、楽しい授業にはなりません。そんな時、空気を変えるために有効なのが「お笑い」です。
 例えば、拍手。テレビ番組の本番前に行われる前説に学びました。
「『拍手を贈ること』は、人として生きる上 で最も大切なことの1つです」
ともっともらしく話をフリます。
「さっそく拍手の練習をします。拍手のポイ ントは、強く・細かく・元気よく!では、 いってみましょう。拍手〜!」
 若手お笑い芸人のように明るいトーンで言います。最後に「笑っていいとも」のタモリさんのようにポーズをつけて「パン。パン・パン・パン」で終わると笑いが起きます。
 拍手の音が教室の空気を温めてくれます。どんよりお疲れの子でも手は動きます。拍手はハードルの低いアイテムだと言えるでしょう。
 しかし、できれば実際に声を出させたいものです。声を出すことが確実に子どもを元気にするからです。となれば、早口言葉。
「昨日の職員会議で、この学校の合い言葉が 決まりました」
と話をフリます。
「この学校の合い言葉は、『バラバラな バ ナナ ババロア』です」
 子どもたちは、笑顔になります。
「上手に言えるかな?練習してみよう。全員 起立!『バラバラな バナナ ババロア』 って10回言ったら座ります」
 練習する声、失敗して起こる笑い声、これらの声が教室の空気を温めてくれます。
「自信のある人、起立!」
 自信のある子とともに、失敗して笑いをとりたい子も立ち上がります。
「順番に言ってもらうよ。まず、Nくん」
「バラバラバ バ・・・あっ(笑)!」
 人気者のNくんがユーモアたっぷりに間違えると、大爆笑です。
「なはは。『バラバラな』すら言えてないじ ゃん(笑)!」
 簡単なツッコミで笑いはさらに大きくなります。
「でも、チャレンジ精神がいいね!先生、こ ういう子、大好きだよ!みんなを楽しませ てくれたNくんに拍手〜!」
 ツッコんだ後は、こんなフォローの言葉も忘れません。
 ちなみに鉛筆を口と鼻の間に挟んで言う早口言葉は超お薦め。最大級のくだらなさです。
 空気の重たい月曜日の朝。「お笑い」の力で子どもたちを元気にします。これでやっと授業ができる雰囲気になるのです。
 今回の写真。月曜日の朝は、かぶり物で教室に入ることもあります。何食わぬ顔で授業を始めると・・「先生、頭!」「えっ!?昨日散髪行ったから、ちょっと変かなあ?」教室は大爆笑。一気に教室の空気が温まります。


この文章は、2007年に公明新聞の教育欄に掲載されたものです。掲載にあたっては、公明新聞の許諾を得ております。